メタラーのヘッドホンブログ

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

ワイヤレスイヤホンレビュー

Edifier STAX SPIRIT S5のレビュー〈PR〉 平面駆動のメッチャ良い音が気楽に持ち歩けるのって良くね?

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Edifier STAX SPIRIT S5という現在69,800円で販売されている平面駆動ドライバを採用したワイヤレスヘッドホンのレビューです。Edifierは低価格帯の製品は定期的にセールで安く売る印象があるのですが、この製品は腰を据えて定価で販売しているので、あまりセール待ちとかは考えなくていいと思います。今回はEdifierさんからの直接のレビュー依頼となります。
過去にレビューをしたEdifier STAX SPIRIT S3の上位機種という立ち位置の製品となると思います。正直ドライバ供給をしていると思われるAudezeがEdifierの傘下ではなくSIEになってしまったので、もうこういった製品は出ないのかなと思っていたのですが、良い方向で裏切って出してきてくれました。

販売サイトはAmazonはこちら 楽天はこちら 直販はこちら 
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注目ポイント
・2μmのポリマー基板によるプラナー振動板が、細部まで精密なサウンド再生を実現。
→平面駆動の大型のドライバを使っています。こういう折りたためて気軽に持ち歩ける平面駆動のワイヤレスヘッドホンってメッチャロマンあると思うんですよね

良い点
・音は素晴らしい。内部アンプが優秀なのかワイヤレスで使っても駆動力の不足感が全く無く、平面駆動らしい厚みと、伸びやかで繊細な高音域を高い解像度で鳴らしてくれる。
・装着感が良く、折りたたむとコンパクトになり利便性が良い。大型の平面駆動ドライバを積んだヘッドホンはどうしても大型になってしまい、自宅専用機になってしまうがちだが、気軽に持ち歩ける利便性を確保しているのはかなりポイント高い。
・標準で冷却ジェル入りのイヤーパッドが付属しており、夏場も快適に使える。
・約7万円という価格でありながら、ノイズキャンセルの機能は無く完全に音質一点集中な漢気仕様
・アプリが良くできていてイヤーパッドごとに設定を変えられる造りの細かさ
・AUXやTypeCでの入力に対応
悪い点
・最近のヘッドホンにしてはボタン操作だけでタッチパッドが無かったり、良くも悪くも音質一点集中な感じはかなりする。
・ノイキャン等は無いので注意(個人的にはこういう音質重視製品は無いほうが好感)
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音質評価 95点
1、このクオリティの平面駆動ヘッドホンが、折りたたんで気軽に持ち出せる、本当良い時代になったなとw

音は素晴らしいです。平面駆動といってもSTAXの方が音造りに関与していることもあってか、所謂AudezeのLCD-3とかのヘッドホンのような中低音の厚みが強い少しゆったりとした音とは違っていて、かなり明瞭でハッキリとした音と、繊細できめ細やかな高音域の表現力がとても印象的な、綺麗な高解像度の音となっています。
音の傾向は少しだけ高音域寄りという印象ですが、低音域の量感もしっかりとしており全体的に音の情報量が多い、非常に高精細、高解像度と言う言葉がピッタリな音を鳴らしてくれます。音の分離性能が良いことから、スラッシーなスピード感のある音源とも非常に相性が良く、スラッシュメタル、デスラッシュといった音源とも非常に相性が良いですし、情報量が多く、それでいてしつこさを感じないスッキリとした明瞭な音造りであることから一般的なロック、POPS、アニソン等と幅広い音源を楽しく聴ける音になっているのがポイント高いですね、大型の平面駆動ドライバを使ったヘッドホンというと、物凄く大きなサイズで持ち歩くことは無理、かつ駆動力が必要で据え置きのアンプが必須みたいなイメージが私の中では長くあったのですが、こうやって気楽に外で使える利便性の高い製品が出てくるようになったのは本当良い時代になったなと思います(笑)
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2、アプリが素晴らしく、イヤーパッドごとに音を最適化してくれたり本当細かいところまで良く作られている。
同社のアプリが良く出来ているのはいつものことではあるのですが、今回のヘッドホンは付属に冷却ジェル入りの夏に使ってもヒンヤリと使えるイヤーパッドが付属しているのですが、まさかのアプリでイヤーパッドごとの設定が切り替えられるようになっていて、各々のイヤーパッドに音を最適化してくれます。色々と作りこまれた製品がありますが、まさかイヤーパッドごとに音を最適化するなんて細かいところまで、しっかりと練られている製品はかなり珍しいと思います。
また、最初からケースが付属しており、折りたたんで持ち運びができるので非常に利便性が高いです。このクラスの平面駆動ヘッドホンが気楽に利便性の高いワイヤレスで持ち歩けるのは、テンション上がりますよ、、、w
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おススメ度 90点
3、音質重視な平面駆動のヘッドホンが、気軽に持ち歩けるというロマン溢れる製品。69,800円というEdifierとしてはチャレンジングな価格設定ではあるが、それに見合った音質と細かい造り込みの良さが感じられる製品。

音は抜群に良いです。こういう平面駆動のドライバを積んだヘッドホンが、折りたたんで気楽に外で使えるというのは非常にポイントが高いですし、音質も流石のEdifierという感じで非常によくまとめられています。同社のヘッドホンはどれも概ね良くできていて平均レベルの高いメーカーだなと思っているのですが、2万円以下の低価格帯のヘッドホンが主力で、今回のような69,800円という価格はかなりチャレンジングな価格だとは思うのですが、この価格を高いとは全く感じさせない、良い意味で「オーディオ製品らしい」真面目な造りがされている製品だと思います。
約7万円という価格で操作は物理ボタンのみ、ノイズキャンセルも無い、音質一点集中の漢気仕様ですが、個人的にはノイズキャンセルの利便性は重々承知しつつも、やはり音質だけを重視するのであればノイズキャンセルはマイナス要素になってしまいますので、敢えてつけずに「音質+利便性」だけを突き詰めたような製品を出してきたのは本当良い意味で「Edifierわかってるわぁ、、、」と言いたくなる魅力が詰まった製品でした。

音質重視のワイヤレスヘッドホンを探している人におススメしたい、良い意味で最高に趣味性の高いヘッドホンです。こういう思い切りの良い仕様の製品を作れるところがEdifier良いよね!

Edifier W830NBのレビュー 1万円以下のエントリーワイヤレスヘッドホン 〈PR〉

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Edifier W830NBという現在9980円で販売されているワイヤレスヘッドホンのレビューです。今回はメーカーから直接のレビュー依頼となります。今年度は色々忙しくてレビューを全然書けずに貯めてしまっていますが、8月は少し時間が作れるので頑張って書いていこうと思いますので、たまに「まだヤンネ生きてたのか」くらいの気持ちで見に来てくれると嬉しいですw
販売サイトはこちら 
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良い点
・9,980円でLDAC搭載、ノイキャン搭載と全部入りなスペック
・1万以下でありながらノイキャンはそこそこ効くので使い勝手が良い
・音質は派手なドンシャリ傾向ではあるが、楽しく聴ける音で好印象
・筐体が軽く折りたたみも出来るので持ち歩きがしやすい
・アプリの使い勝手が良く、イコライザやノイキャンの設定が出来る。
悪い点
・かなりドンシャリの傾向なのでピーキーさがあるため、ドンシャリ傾向が苦手な人は他の選択肢を探したほうがいい
・当たり前だが数万円の高級ヘッドホン群と比べたらノイキャン性能は劣る(価格の割にかなり頑張っているが)

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1、音質はドンシャリ傾向の派手な音だが、ノリが良く非常に楽しく聴ける音で好印象。
音はなかなか良いですが、わかりやすいドンシャリ傾向なので好き嫌いは分かれる音だと思います。ドンシャリの中でも低音域が少し強めな音で、ボーカル帯域は少し遠めに鳴る印象がありますし、高音域は結構ピーキーで刺さりやすい帯域は少し強調される印象があり、ここは正直苦手な人も多いだろうなと思うのですが、全体的に明るく元気な音が鳴ってくれ、音の分離も良いことからスピード感のあるロック等を聴くと非常に楽しく聴けるタイプの良くも悪くも元気な味付けのある音色が楽しいヘッドホンという印象です。
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2、ノイキャンの効きはそこそこで実用性はしっかりある。軽い装着感で使い勝手が良い。
ノイキャンの効きは価格を考えたら頑張っていると思います。現行のBOSE、SONYを筆頭とした数万円のノイキャン最新機と比べたら流石に明確に劣りはするのですが、電車内での騒音は一聴してわかるほど減らしてくれますし、装着感が軽いことから歩きながらでも全く問題無く使えるので、とても使い勝手の良いヘッドホンかなと思います。やっぱり5万とかするヘッドホンを外で気楽に使えるかというと少し難しいですが、このヘッドホンなら筐体の軽さも含めラフに使えますので、使用するシーンに合わせて使いやすいヘッドホンかなと思います。
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3、連携アプリのEdifier ConnectXがとても使いやすく有用性が高い。
もうEdifier製品をレビューするときに毎回書いていますが、Edifierの製品はアプリでの同期が安価な製品でもしっかりと出来るのがとても良いのですよね。今回の製品もノイキャンの設定やイコライザ、ゲームモード等をアプリで設定できます。ボタン動作もこちらのアプリから変更が出来るので、自分の使いやすいようにカスタマイズが出来ますし、このアプリの使い勝手の良さは本当各社見習ってほしいところです。
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おススメ度 83点
4、1万円以下で非常に使い勝手の良い、ノリの良い音で音楽を楽しめる全部入りヘッドホン。

音はなかなか良いですし、ノイキャンも必要十分に効いてくれるとても使い勝手の良いヘッドホンです。音はわかりやすくドンシャリ傾向なので、ドンシャリ傾向が苦手な人には合わないと思いますが、正直こういうエントリー価格帯のヘッドホンで変にフラットな上品に音にしようとしても、ドライバの質的に音の粗が目立つだけで聴いていて楽しくない製品になってしまうことが多いので、こういう割り切った元気で楽しく聴ける音造りに合わせてきているのは個人的には好印象です。ドンシャリ傾向の音ではあるものの、音の分離がしっかりしており、力感のある音源をしっかりとスビート感のある音で聴けるので、エントリーのワイヤレスヘッドホンとしてはかなり魅力的な1台かなと思います。
1万円以下でLDACを使えるヘッドホン、ノイキャンも欲しい!という欲張りな選択肢を探している人におススメしたい、上手くまとめられたヘッドホンです。

Edifier W260NCのレビュー 〈PR〉


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Edifier W260NCというデュアルダイナミック構成TWSイヤホンのレビューです。今回はEdifierさんから直接のレビュー依頼です。通常価格は11900円ですが、現在10%オフのクーポンが出ているので10,791円で購入ができます。Edifierはちょくちょくクーポンを出すので、基本は1万円くらいの価格帯の製品と思っていいと思います。

最近レビューが滞っていましたが、ボチボチ再開していこうと思います。ちょっと仕事のほうが先月忙しくて全くといってレビューに時間をとれていませんでしたが、ノートパソコンで出先でレビューを書いたり、色々やり方を変えていこうと思っているところです。
販売サイトはこちら 
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良い点
・ノイズキャンセルの効きがなかなか良い
・約1万円でLDAC対応
・誇張感の無い聴きやすい分離の良い音でデュアルダイナミック構成とは思えないくらいバランスが良い。
・約1万円という価格でありながら見た目に安っぽさが無い。プラにレザー調の加工がされていたり価格相応な部分を上手く安っぽく見せない工夫がされている。
・新アプリのEdifier connect Xは安定の使いやすさ。
悪い点
・ノイズキャンセル性能はedifier neobuds pro2とかより劣る(価格差があるので仕方ないが)
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1、音はなかなかバランスが良く、少し弾むような低音域の元気な音が楽しいノリの良さがありつつも余計なクセは極力減らしているのが好感。
音はなかなか良いです。正直同軸デュアルダイナミック構成はチューニングが難しい印象があるので「約1万円のTWSで同軸デュアルダイナミックって大丈夫か?」と思うところはあったのですが、 流石にEdifierのイヤホンということで上手いバランスでまとめられています。音の傾向としては低音域寄りの軽いドンシャリ傾向です。高音域は曇り感は無いものの、そこまで明瞭という感じは正直無く高音域を重視するのであれば他のイヤホンのほうが良いかなと思うのですが、同軸デュアルダイナミック構成を採用しているおかげか低音域の力感がとても聴いていて楽しく、重低音域の表現力が高い聴いていて楽しい音造りがとても良いです。低音域の量感がしっかりとありつつも、全体的な音の分離性能は比較的高めで、スピード感のある音源を聴いても音の破綻感は全くなく、全体的には音のクセは少な目でまとめられているのが良いですね、デュアルダイナミックは本当変な音になりやすいので、、、w
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2、ノイズキャンセルの効きは価格を考えたらかなり優秀。安っぽく見せないデザインの工夫が非常にポイントが高い。
ノイズキャンセルの性能は約1万円の価格の製品としてはかなり健闘していると思います、流石に現行最高峰クラスのSONY WF-1000XM5とかと比べると静寂性は一聴してわかるほど劣るのですが、電車内で使うと十分周りの音を軽減させてくれ、元々のノリが良いそれでいてクセの少な目な音を外出先でも堪能することができます。ただ、同社のneobuds pro2とかは「この価格でここまでのノイキャン性能が出せるのか」と思えるくらいの静寂性があったので、それと比べると流石に同社内でも価格差をしっかりと感じられるくらいの差はありますね。ちなみにノイズキャンセルの効き方は二段階で調節ができますので、ノイキャン特有の耳への圧迫感が苦手な人も安心かと思います(このイヤホンは元々ノイキャン特有の圧迫感は比較的少ないほうだと思いますが)
筐体のデザインは全体的にレザー調の加工がされており、1万くらいのTWSでありながら見た目に安っぽさを感じにくくなっているのが非常に上手いなと思います。最近は高級なTWSでも露骨な安っぽいプラスチック筐体みたいな製品もある中で、こういう工夫の仕方は流石にTWS分野が強いEdifierの製品だなと感心させられました。
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3、新アプリのEdifier connect Xは安定に使いやすい。
今回の製品からEdifier connect Xという新しいアプリに変更となっていますが、基本的な操作感は大きく変わらず、今回も細かくタッチごとの動作を変えたり、タッチの制度を変えたりと細かく設定が出来てとても良いですね。TWSはアプリの使い勝手も含めてだと思っているので国産のTWSメーカーはこういうところ本当に見習ってもらいたい、、、w ちなみにLDACは初期状態では接続されないのでこのEdifier connect Xで有効化させる必要があります。Sonyのイヤホンも同様に設定が必要ですし、ここは何か制約があるのですかね?
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おススメ度 88点
4、非常によくまとめられた使い勝手の良さと、デュアルダイナミックらしい楽しさとクセの少なさを両立したバランスの良いTWSイヤホン。

全体的に流石Edifierという感じで、約1万円という価格でありながら音質的にも利便性的にもとても上手くまとめられている製品だと思います。特にデュアルダイナミック構成らしい低音域の重み、重低音の表現力の高さをしっかりと表現しつつも、音のクセは比較的少なく幅広いジャンルの音楽を違和感なく聴けるバランスになっているのが「相変わらず上手い塩梅で作ってくるなぁ」と勝手に関心してしまう安定感があります。
1万近辺の手ごろな価格帯で、トータルバランスに優れた製品を探している方、低音域の力感のある音やノリの良い音のTWSを探している人におススメしたい製品です。最近のEdifier製品、全体的にふつーに良く出来すぎてて逆にコメントがしにくいです(笑

HIFIMAN Svanar Wireless jrのレビュー 〈PR〉 無印、LE、jr3機種比較

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HIFIMAN Svanar Wireless jrという現在21,560円で販売されているTWSイヤホンのレビューです。
販売サイトはこちら Svanar Wirelessのレビューはこちら
今回はHIFIMAN JAPANからの直接のレビュー依頼なのですが、過去にレビューしたSvanar Wirelessがあって、それとは別にLDAC機能が省かれたSvanar Wireless LEがあって、今回のSvanar Wireless jrという最廉価グレードがあって、このシリーズあまりに違いがわかりにくすぎるので、細かい違いは次の画像を見てください。
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ようは今回のSvanar Wireless jrはR2RのDACアンプモジュールが非搭載になったけど、LDACには対応している最廉価グレードという感じです。
良い点
・音は価格を考慮したらかなり良い。Svanar Wirelessに迫る音とは言わないが、方向性は似ておりしっかりHIFIMANらしいアタック感の強めな楽しい音が鳴る。
・LDACにちゃんと対応している。正直前のLDACを省いたSvanar Wireless LEはLDAC非対応以外はSvanar Wirelessとほぼ同じ音なので、音は良かったが価格差も少なく何故出したのか意味がわからなかった。
・ノイキャンの効きはSvanar Wirelessとほぼ変わらないと思われる(ただ、そもそもSvanar Wirelessもノイキャンの効きは良くない)
悪い点
・Svanar Wirelessと比べると全体的に少しナローな音になり解像度の面では一聴してわかるほど劣る(定価の価格差3分の1以下の製品なので当然といえばそうだが)
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音質評価 90点
・非常のアタック感の強い重みのある音で、良い意味で最近のTWSにはあまり無い音で聴いていて楽しい。

音はなかなか良いです。先に言っておきますが同社の価格が3倍ほどのSvanar Wirelessと比較したら普通に劣ります。全体的に解像度はSvanar Wirelessのほうが高く、音の方向性は似てはいるものの一聴し音質差を感じるくらいの違いがあります。恐らく殆ど大差ないみたいな大げさなレビューが沢山出てきそうな気がするので先に釘を刺しておきます(苦笑)
ですが、音自体は約2万円という価格を考えたらかなり個人的には印象が良く、特に低音域がかなりアタック感のある重みのある音を鳴らしてくれていて、それでいてTWSのハイブリッド系に多い露骨なドンシャリで高音域がシャリつくようなことが無く、ダイナミック1発らしい自然かつ非常に腰の据わった重心の低い重みのある音を鳴らしてくれます。個人的にはもう少し高音域は鮮やかな音のほうが好きなので、そこはSvanar Wirelessに軍配が上がるのですが、今回のjrは低音域寄りの音で音の分離は良く、良い意味で少し古臭い最近のHIFI調とは真逆のアナログライクな音が非常に楽しく、万人ウケする音とは思わないものの楽しく聴ける音だと思います。
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2、HIFIMAN Svanar Wireless、Svanar Wireless LE、Svanar Wireless jrの比較
丁度手元に3機種があるので比較試聴をしてみようと思います。ただ先に言っておきますがSvanar WirelessとSvanar Wireless LEは音はほぼ同じで同じコーデック同士で聴いたときは個体差レベルの音しか感じなかったので、基本的にはSvanar WirelessとSvanar Wireless jrの比較となります。

Svanar Wireless 参考価格77,360円 販売サイト 
今品切れが多かったので定価に近い金額を参考価格として載せていますが、6万円切るくらいで買えることが多いと思います。音としては流石に価格差があるだけあって、それなりの差は感じます。jrと比べて一番わかりやすい差は全体的な解像度の高さと、高音域の抜けや鮮やかさが上回っているところです。jrが少しナロー調な音なのに対し、こちらは良い意味で少しHIFI調の明るい音になっています。それでいてHIFIMANらしい低音域のアタック感の強い力感のある音を兼ね備えているので聴いていて非常に楽しい唯一無二な音を鳴らしてくれる製品です。価格は非常に高いけどそれだけの価値はありますね。

Svanar Wireless LE 参考価格 46,190円 販売サイト 
この機種だけLDACに対応していないのでAACでの音になります。基本的にはSvanar Wirelessと音は同じです。Svanar WirelessをAACで鳴らして比較したところ個体差レベルの音の違いしか感じませんでした。なので今回はどちらかといえばLDACとAACの音の違いのところになるのですが、全体的に少し音の情報量が落ちる印象でSvanar Wirelessで感じられた高音域の透き通った感じが少し劣る感じですかね。ですが正直ブラインドテストで当てるのは自信無いレベルの違いです。LDACに対応していないiphoneで使われたい人にはSvanar Wirelessより良い選択肢になると思いますが、、、価格差が微妙すぎて何故出した?と思ったのも本音だったりします。

Svanar Wireless jr 参考価格 21,560円 販売サイト 
3機種の中で一番低音域寄りの音を鳴らします。ドライバの出音自体はかなり似ていると思うのですが、上記2機種と比較すると少し高音域に曇りを感じ全体的な音の明瞭さという面では劣ります。ですが、この少しナローな音がこれはこれで楽しく、上記2機種より低音域の重みを感じやすいこともあり聴いていて楽しいです。少し古い音源を聴くとより味のある音が鳴ってくれ、オールドロックなんかを鳴らすと非常に聴いていて楽しいですね。価格差なりに音の差もありますが、これはこれで別の楽しみ方が出来る方向性の音だと思います。何より値段差がこれだけあって音質比較をして感想を書けるレベルというだけで十分このイヤホンの魅力は伝わるでしょう。
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おススメ度 90点
3、非常の味のある力感のハッキリとした音でとても楽しく聴けるのが好印象。住み分けの非常にわかりにくい製品ではあるがHIFIMANの入門TWSとしては十分すぎるほどの魅力が感じられる製品。

音はかなり良いと思います。そりゃ単純比較すれば価格差が3倍以上あるSvanar Wirelessには劣りますが、全体的に少しナローな感じの鳴り方のおかげで良い意味で最近のイヤホンらしからぬ雰囲気を持った鳴り方をしてくれるので、オールドロックとかを鳴らすとHIFIMNANらしい低音域のアタック感のある音と、少し暗めな音調が相まって非常に楽しいです。正直万人ウケする音では無いと思うのですが、良い意味で最近のTWSにはあまり無い方向性の良い音ですので、非常に聴いていて楽しめる製品かなと思います。
2万円近辺でロックを楽しく聴けるイヤホンを探している人におススメしたいイヤホンです。ただ最後にHIFIMANに一言「どれがどれかわかりにくいから、もっとわかりやすい商品展開してくれ!」とは言わせてくださいw


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