AFUL SnowyNightという現在109ドルで販売されているUSB DACアンプのレビューです。今回はHIFIGOからのレビュー依頼です。
販売サイトはamazonはこちら HIFIGOはこちら (amazonのはLightningのアドレスです)
注目ポイント
・DAC チップ: 2xCS43198採用
→CS43198を2基となるとLUXURY & PRECISION W2と同じ構成ですので、それで109ドルはかなり頑張っていると思いますね。というか1基でも結構頑張っていると思います。
良い点
・音はとても良い。最新チップではなく、敢えてCS43198という定評のあるチップを使っているおかげか、適度に広がりのある自然な聴きやすい音。
・全体的に音の分離が良く音のクセが少ない。CS43198は個人的に少し輪郭の甘い製品が多い印象だったので、これきはとても良い印象。
・駆動力もそこそこ高い。大型ヘッドホンではおススメしないが、イヤホンは極端に鳴らしにくい物以外は基本問題無いだろう。
・独立したボリュームがある。
・見た目が非常にカッコよく、109ドルで売られている製品には良い意味で見えない。
悪い点
・特に無いが無理やり挙げるとしたら大型ヘッドホン等は駆動力的に厳しいことか?
・最新のESSやAKM系のチップを積んだ製品のほうが音の輪郭はハッキリとしている印象。
1、音はとても良く、良い意味でHIFI調過ぎない自然で聴きやすい音。
音はなかなか良いです。良い意味で最近のDACチップを積んだ製品にありがちなHIFI調すぎる、少し音の輪郭を強調した音とは一線を画した音で、非常に自然で滑らかな良い意味で「オーディオ機材らしい音楽的な音」を鳴らしてくれます。音の傾向自体はフラットで、少し音場が広めな余裕のある音を鳴らしてくれる印象です。個人的にCS43198を積んだDAC製品は自然なゆったりとした音が鳴る反面、音の輪郭が甘すぎる音が多い印象で「良い音なんだけど、ロック向きでは無いな」と思うことが多かったですが、この製品はしっかりと引き締まった音をあくまで「輪郭を強調しない」自然な高解像度な音で鳴らしてくれる感じが非常に良いですね、
2、駆動力はイヤホンなら基本は問題無し。デザインが非常にシャレていて、筐体もしっかりとしていて高級感があるのが良い。
音は前述したように良いですし、駆動力もしっかりとしている印象です。どうしてもこういうUSB DACアンプ系はスマホからUSBで電力を得て鳴らしているのでバッテリーを別途積んでいるDAP等の製品と比べると駆動力面で劣るのですが、最近のこういう小型のDACアンプ系は「本当にUSB OTGで駆動してるのか?」と思ってしまうくらい駆動力もしっかりしている製品が多いですよね。この製品も流石に大型のヘッドホンまでこれで問題無く鳴らせますよとまでは言わないのですが、ある程度のBA数を積んでいる比較的鳴らしにくいイヤホンでも結構問題無く鳴らしてくれます。流石に大型平面駆動イヤホンみたいな特殊例は厳しいですが、多くのイヤホンで駆動力面で問題になることは無いのではないでしょうか。
また、デザインが非常に良いです。ここは好みが分かれるところだと思いますが、黒いしっかりとした金属の筐体に、雪の結晶の形に光るLEDが何とも個人的なデザインの好みにとても合っていて個人的にかなり好きですね。知り合いに見せたら中二病っぽいって笑われましたけど(笑
おススメ度 90点
3、100ドル近辺のDACアンプ系製品を探している人には第一候補に入れていい実力のある製品。この価格でCS43198を2基積んでいるインパクトは大きい。
音は非常に良いと思いますし、価格を考えたらかなりアタリな製品だと思います。CS43198を2基積んで109ドルという価格はかなり良心的ですし、安いから見た目が安っぽいのかというとそんなこともなく、非常にかっこいい魅力的なデザインをしています。液晶が付いていないところは好みが分かれると思いますが、個人的にこういう製品は液晶あっても別に見ないし適当に鞄にぶち込んでいるときに割れるリスクのほうが大きいと思っているので、液晶は無いほうが好きです。
欠点も無いとは言いません。例えばあくまで私見ですが、最新のAKMやESS系のDACチップを積んだ製品群よりは音の輪郭は少し甘めに感じます。ですが、むしろ最新チップの解像度の高さがウリな製品は音の輪郭に変な強調感を感じてしまって、良い音だとは思うけど人工的な感じがすることが多々あるので「あくまで自然な音調」で、高いレベルの音を鳴らしてくれる、AFUL SnowyNightは非常に良い選択肢になると思います。