
NICEHCK EBX25Tiという現在49,800円で販売されているインナーイヤーのイヤホンのレビューです。今回はNICEHCKさんからのレビュー依頼です。
現在2月26日までの期間限定で初売りの割引としてAmazonにて15%オフの42,406円で購入することができます。
販売サイトはAmazonはこちら Aliexpressはこちら 公式サイトはこちら


良い点
・黒基調の非常にシックでカッコいいデザイン
・全体的に高解像度な寒色系の音で、同社のHIMALAYAに通ずるようなスピード感のある音を鳴らす。
・高音域の煌びやかな明るくハッキリとした音がとても心地よい。
・全体的にバランスが良く、ダイナミック一発構成らしい自然で違和感の無い音。
悪い点
・イヤーパッドを付けないと私は装着しにくい
・とても良い音ではあるが4万オーバーのインナーイヤーはやはり手を出しにくい


音質評価88点
1、非常に明瞭で透き通った、寒色系のさっばりとした高解像度な音が魅力的。Ti筐体らしい金属的な響きの乗り方は好みが分かれそう。
音はとても良いです。インナーイヤーのイヤホンとしては間違いなくトップクラスの実力を持った音だと思います。音の傾向は前作のEBX21に似ている淡々と高い解像度の音を鳴らしてくれる寒色系の音なのですが、全体的な音の解像度がよりグレードアップしており、音の輪郭が強調感は無いのによりハッキリと分離して鳴らしてくれます。前作より低音域の量感が少し増していることから寒色系の鳴り方ではありつつも、淡々とした分析的な面白味の無い音にはなっておらず、非常にスピード感のあるノリの良い切れ味の良い音に仕上がっているのが非常に好印象です。ただ、高音域はti筐体ならではのクセなのかはわかりませんが、少しシャリつくような金属的な響きが乗りますので、ここだけは好みが分かれそうです。個人的にはこういうシンバル帯域に少し明るくシャリつくようなアクセントがある音はとても好みなのでむしろ好印象。


音のバランス
高音域 □□□□
中音域 □□□■
低音域 □□□■
2、音のバランスは少しだけ高音域寄りの明るくスッキリとした分離のハッキリした音。とても良い意味でチタン合金らしい硬質な音が魅力。
全体的な音のバランスは軽く高音域が強め。音場は広め。
高音域
とても明瞭で明るくスッキリとした音を鳴らす。チタン合金の筐体の影響かドラムのシンバル帯域に独特な金属的な響き、シャリつき感がそこそこあるが、音の抜けは抜群に良いため耳につく印象はほぼ無い。全体的に寒色のサッパリとした鳴り方なので、音の余韻を楽しむというよりは、サッパリと抜けていく音の明瞭でスッキリとした音を楽しむような鳴り方。
中音域
流石ダイナミック1発なだけあり非常に自然なクセの少ない音です。音の傾向は定位のハッキリと定まったボーカルラインを鳴らしてくれ、インナーイヤー高級機に多い「中低音を増して、変に音像が大きなボーカル」になっておらず、非常にさっばりとした音でハキハキと鳴らしてくれます。
低音域
非常に分離性能が高く、音まの輪郭が際立つスピード感のある音を鳴らします。重低音域の再現力はインナーイヤーなこともあり少し苦手なのですが、もうそこらへんは最初から割り切っていて少し低音域は厚みや重みはそこまで無く、引き締まった硬質でスピード感のある、良い意味で軽快な音で鳴ってくれます。スラッシュメタルとかに最高なとても疾走感のある音が好印象。

おススメ度 87
3、非常にスッキリとした良い意味で「わかりやすく疾走感のある高解像度な音」を再現してくれ、とても聴いていて楽しめる引き締まった音が魅力的。
なかなか良いイヤホンだと思います。インナーイヤーで約5万円という価格はかなりチャレンジャーだと思いますし、しかもHCKというセラーオリジナルイヤホンとしてはかなり異色な製品だとも思うのですが、私みたに「疾走感のある音を引き締まった音で聴きたい」という人にはドンピシャで合う、とてもノリが良くそれでいてクセの少ない音を鳴らしてくれるのがとても魅力的でした。やっぱりHCKはHIMALAYAというイヤホンを出してから一皮剥けた印象で、非常にチャレンジングな製品でありつつも、最近のHCKらしい高解像度な引き締まった音をしっかりと実現してくれる秀作です。
インナーイヤーで可能な限り良い音のイヤホンが欲しい人、硬質でスピード感のある音が欲しい人におススメしたいイヤホンです。
NICEHCK