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Xduoo XD05Tという現在82,500円にて販売されている真空管ポータブルアンプのレビューです。Bluetooth入力にも対応している結構使い勝手が良い系のアンプになります。今回は代理店のオリオラスジャパン様からのレビュー依頼です。
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総評 95点
・非常に使いやすく気楽に真空管の音が楽しめる名機。良い意味で「真空管」と聞いてイメージする音がそのままBluetoothを含めた気楽な環境としてビンテージ真空管の音が楽しめるのがgood。
良い点
・良い意味でわかりやすく真空管らしい暖かみのある音。
・Nutubeでは無く1960年代製のサブミニチュア管を使用(別にNutubeも悪くないのだが、真空管好きとしてはビンテージ物はワクワクする)
・中低音域の厚みと、全体的に広がりのある暖かみがある音なのがとても良い。
・大きさも極端にデカすぎず、Bluetooth入力もあり使い勝手が良い
・発熱は真空管採用製品にしてはそこまで多くない。デスクトップモードでの長時間使用とかでなければ別売りの冷却ファンはあまり必要性を感じない。
悪い点
・当たり前だが真空管らしい音なので、解像度の高さを売りにしたトランジスタ仕様のアンプ等には解像度等で適わない。
・当たり前だが、真空管なので触るとマイクロフォニックノイズは出るし、SN比も高くない。というかそういうの気にする人は真空管製品検討したらあかん。
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1、非常に趣ある真空管らしい広がりと深みのある音が、気軽にいつでも持ち歩ける喜び。
えーと、この製品はハッキリ言って相当趣味性が高いです。そして好きな人にはドンピシャでハマる製品です。私はハマりました。音は良い意味で真空管らしい非常に暖かみあがある中低音域に広がりがあって全体的に厚みと響きが乗った音です。そういったゆったりとした音なので、私がメインで聴いているメタル音源と相性は決して良いとは言えないのですが、オーディオをある程度やつていた人なら同感してもらえると思うのですが「真空管の味のある音は、そういうの超越してくる」んです。一般的に真空管と相性が良いとされやすいバラードやジャズ等の音源は当然合いますし、メタル音源も今Helloweenを聴きながら書いているのですが、マイケル・キスクのボーカル伸びやかさ、華やかさが真空管の味と良い感じにマッチして最高です。こういう趣味性の高い製品を聴いていると、どうしてもテンションが上がってしまって、こういう変に自分の好きな分野の話まで混ぜてわかりにくい文章にしてしまうのが私のクセではあるのですが、でも実際にテンションが上がってしまっているものは仕方ありません(笑)
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2、駆動力が高く小型の据え置きアンプとしても楽しめる。発熱はデスクトップモード使用時以外はそんなに気にしなくていいかも。
駆動力が高くそこそこ大型のヘッドホンでも楽しく聴けます。Ultrasone Signature Masterは駆動力とか以前に真空管と音の相性が合わな過ぎでしたが、Final D8000なんかは、元々のヘッドホンの高い解像度にXduoo XD05Tの真空管らしい深みのある音が乗ってくれてとても良い感じでした。相当極端に駆動力が必要な製品とかでなければ、そこまで駆動力不足は心配しなくていいと思います。
また、この製品は05FS1というファンが別売りで11,000円ほどで販売されているため、発熱が凄いんじゃないかと心配される方も居ると思いますが、ポータブルで使用する分には殆ど発熱は気になりません(当然真空管なので長時間使えばある程度発熱しますが、真空管製品の割に発熱は穏やか)別売りの冷却ファンは据え置きとして長時間の連続使用をする人や、デスクトップモードでの使用をメインとする人以外は基本的には必要ないと思います。
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3、Cayin C9との比較。
せっかくなので手持ちのCayin C9と聞き比べをしてみました。どちらもaroma audio xuanwuから4.4mmのバランスで入力した状態での音の比較です。最初に言っておきますがCayin C9は定価20万円ほどの製品で、あくまで音の違いという面で載せているので優劣というふうには捉えないでください(Cayin C9の音もとても好きなので変に曲解されたくないので)
Cayin C9
Nutubeを使用している製品なだけあり、真空管らしい広がりのある音は鳴らしつつXduoo XD05TよりSN比が高く、全体的な解像度が高い。そのためXduoo XD05Tより幅広い音源に対応できるが、良くも悪くもXduoo XD05Tより「真空管」と聞いて想像する音よりは、少し現代的な解像度の高い音でありつつも、少しアクセントとして真空管の広がりのある音が付加されている感じ。趣味性の高さというより、純粋な高音質を追い求めたような音という感じ。コイツもとても好き。
Xduoo XD05T
非常に分かりやすく真空管らしい厚みと広がりのある音で、わかりやすく暖色な優しい音。Cayin C9よりも解像度は低く、SN比も低いのだが、一聴して「おお、真空管だ!」とわかるくらい趣と深みのある音を鳴らしてくれ、一般的な真空管の音のイメージにより近い音になっている。そのため音も万能とは言い難いのだが、しかしそれを超越してくるような真空管らしい音の味わい深さがある。良い意味で本当に趣味性の高い音。とても好き。
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おススメ度 95点
4、「真空管は良いぞ!」という魅力がしっかりと詰まった音
でありながら、Bluetooth入力にも対応し気軽に使える製品に仕上がっていて非常に良い。非常に聴いていてテンションが上がる製品。
はい、とても良いです。正直ある程度贔屓があります、だって私真空管好きなんだもの(笑)
正直単純な高音質を極めたいのであれば、真空管ではない最新のトランジスタ系のアンプを買われたほうが、SN比も高く、全体的な解像度もずっと高いので幅広い音源に対応できると思います。でもね、真空管の音ってそれを超越してくる楽しさがあるので定期的に聴きたくなるんですよ。その厚みの深みのある真空管らしさがしっかり出ている音、マジで聴いていてテンションが上がります。
そして、真空管搭載のポータブルアンプでありながら、幅広い入力に対応して利便性が高いのもポイントが高いです。正直ポータブルアンプの最大のネックは「利便性」だと思いますので、Bluetooth入力でサクッと真空管の味わい深い音が楽しめるのはとても良いです。
真空管を使ったポータブル製品を探している人におススメしたい、最高に趣味性の高いテンションが上がる音の鳴る製品です。
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