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Oriolus OA-JC5という現在24,200円で販売されている真空管ヘッドホンアンプキットのレビューです。きキットとは言っても基盤は完全に完成された状態で届きますのでドライバ一本あれば作れます。今回はオリオラスジャパン様よりレンタルでのレビュー依頼です。
販売サイトは公式通販がこちら Amazonはこちら
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総評
・88点。正直作る楽しみはそこまで無いが、音は良い意味で真空管らしい暖かみがしっかりと感じられる音でお手軽ヘッドホンアンプとしてはなかなか優秀。電源がTypeC端子なのが使いやすくて個人的にかなりグッド。
良い点
・非常に簡単に組み立てられて初心者でも安心(ただ正直あまり作る楽しみは無い)
・良い意味で真空管らしい暖かみのある音で使い分けとしても良い
・真空管がソケット式で交換が可能、12AU7の真空管を追加で買えば、追加で色々な真空管の音を楽しめる。
・電源がType-Cのため電源による音質比較が楽しみやすい
・駆動力がそこそこ高く、大型の平面駆動とかは厳しいが、一般的な大型ダイナミックとかは十分駆動できる(ATH-W1000Zで確認)
悪い点
・ドライバでネジ止めしたり、真空管をハメたりするだけなので3分くらいで作れてしまって、正直作る楽しみがあるかと言われると微妙(キットというより初心者向けと捉えるべき)
・Final D8000のような大型平面駆動では流石に駆動力不足を感じる(価格を考えたら当たり前だが)
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1、組み立てはメチャクチャ簡単、説明書見ないで勘で作ったが3分くらいで完成するお手軽さ。
最初から基盤は全てはんだ付けされた状態で届くので、キットと言っても組み立てはメチャクチャ簡単です。工具はドライバが1本あれば完成します。正直大人の電子工学が好きな人には確実に「クラフト」
という面では物足りなさがありますが、お子さんと一緒に作ったりするともしかしたら楽しめるかもしれません。あくまでクラフト要素はかなり初心者向けと思うといいと思います。
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2、ただし勘で作るとミスるので注意。でもまぁすぐ直せるからご安心を。
私は説明書を見ないで勘で作りましたが、勘でやったら1枚目の画像のように天板を逆につけるミスをしていましたwまぁ失敗しても簡単に直せてそうそう致命的な故障をしたりはしにくい構造だとは思うのですが、でもまぁ心配な人はちゃんと説明書読みましょう(笑)
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3、真空管は12AU7でソケット式のため交換が可能。真空管を交換して楽しめるが、真空管沼はなかなか深いので注意。
ここの製品は真空管がソケット式で交換が可能です。一応付属の真空管以外を使うのは保障の対象外になってしまうと思いますが、正直真空管のアンプは「真空管を色々挿してなんぼ」なところがあると思うので、自己責任で色々買って遊んでみるのも良いと思います。むしろクラフト要素はこちらで楽しんだほうがいいかもねw
ちなみに真空管はかなり多くの種類があり、ビンテージ系のを含めると本当にとんでもなく深い沼になっていますので注意です。しかも高い真空管が音良いかと言われるとそうとも限らなくて、数百円で買えるビンテージのわけわからない奴が妙に音良かったりするんですよね、楽しいですが沼ですw
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4、音質は良い意味で真空管らしい暖かみのある音がとても魅力的。広がりのある中低音域の味のある音が聴いていて楽しく、駆動力もそこそこある
音はなかなか良いです。「良い意味で真空管らしい音」というと分かりやすいかなと思うのですが、とても中低音域に厚みと広がりのある音で、適度にゆったりとした広がりのある落ち着いた音になっています。と言っても現代の音源と相性が悪くなるほど極端に緩い音というわけではなく、解像度自体はしっかりと保たれた上で、真空管らしい味が随所に出て来るような丁度良いバランスになっています。また、駆動力も意外と優れていて流石にFinal D8000のような大型平面駆動のヘッドホンでは駆動力不足感がありましたが、ATH-W1000Zで試したところしっかりとヘッドホンの良さを生かしつつ、アンプの真空管の心地よい味のある音を表現してくれましたので、単純に入門のヘッドホンアンプとして結構優秀ではないかなと思いました。
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5、電源の入力がTypeC端子なのが個人的にかなり良い。20V2.5Aを出せるモバイルバッテリーを持っていれば、電源ごとの聴き比べなんてディープな楽しみ方ができる。
電源がTypeC端子になっているため、独自のACアダプタとかではないので、ACアダプタを無くて使うのが億劫になるなんてことが無いのが良いですね。最近マジで独自ACアダプタの製品使わなくなりました、、、w
そして、TypeCを採用してくれたおかげで、電源による音質の違いなんていうディープな聴き比べも非常にやりやすくなっています。私はCIOの65W出るACアダプタと、ANKERの65W出るバッテリーで聴き比べをしてみました。まぁプラシーボかもしれませんが、私の耳ではANKERの65W出るバッテリーのほうが全体的に音が上品でより真空管らしい味の良い部分を引き立ててくれる感じがして良かったです。
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おススメ度 88点
6、入門的な機材でありながら、工夫次第でディープな楽しみ方も出来る、音的にもバランスが取れたヘッドホンアンプ。

正直JOYCRAFTシリーズという名前から作る楽しみをメインにして買うのであればあまりおススメはしません。本当ドライバ1本ですぐに作れちゃうので。ただ、そこはあくまで入門用の製品であることを理解した上で購入されるのであれば、アンプとしての性能はなかなか高く、入門用の真空管ヘッドホンアンプとしては結構レベルの高い製品だと思いました。また、真空管を交換したり、TypeCの電源端子から電源ごとの音質の違いを楽しむといったディープな楽しみ方も出来るので、初心者以外でもそういう方面で楽しみを求めて使うのにかなりアリな製品だと思いました。見た目も可愛いのでデスクに置いておいても映えそうですしねw
お手軽だけどちゃんと良い音のする真空管ヘッドホンアンプが欲しい人、真空管の聴き比べや電源の聴き比べという沼に足を踏み入れてみたい人におススメしたい、上手くまとめられたキット製品です。


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