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SIVGA Que UTGという現在15,800円に販売されているダイナミック1発構成イヤホンのレビューです。このイヤホンは振動板に特殊ガラスを採用していることが特徴となっています。今回はメーカーから直接のレビュー依頼です。
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総評
「明瞭でハッキリとした明るい音色がとても印象的なイヤホン。非常にスッキリとした良い音であるが、全体的に派手めの音である程度のピーキーさもあるため、ここは好みが分かれる。」
良い点
・非常に明瞭でハッキリ、スッキリとした音が聴いていて気持ち良い。
・音の分離性能が高く、全体的な解像度が高い
・高音域の明るさが目立つ音であるが、低音域の力感もしっかりある。
・ウッドのフェイスプレートがカッコいい
悪い点
・高音域にある程度ピーキーさがあり、聴き疲れは少ししやすい(刺さりが気になるほどではない)
・軽いドンシャリ傾向の少し派手めな音なので、落ち着いた音を好まれる人には向かない。
PXL_20250608_105031145SIVGA UTG
音質評価 90点
1、非常明瞭でハッキリとした高音域のキレのある音と、全体的な少し硬質な引き締まった音が魅力的。高音域の煌びやかな音の表現力は一聴の価値あり。

音はとても良いです。ガラス振動板ということで、どんな音がするのかなぁ?と思っていましたが、ここはプラシーボが入ってしまいそうですが、ガラスから連想される「綺麗で繊細」みたいな印象が割とそのまま音に出ている感じがあります。
全体的に音は綺麗なスッキリと明るめの音色で、少しドンシャリ傾向の派手めの音です。派手めの音ではあるのですが、高音域の煌びやかな音の表現力が高く、刺さりすぎない丁度いい塩梅の自然かつ繊細な音で鳴ってくれるのがとても好印象ですね。全体的にハッキリとした音色で、音のエッジが少し際立つことから、ある程度音全体にピーキーさはそれなりにあるため、聴き疲れのしなさを重視する人には合わないと思いますが、個人的にはかなり好きなバランスです。
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音のバランス
高音域 □□□□
中音域 □□□
低音域 □□□■
2、音のバランスは軽く高音域寄りのドンシャリ傾向。非常に明るく見通しの良い音を鳴らしつつ、低音もしっかりと力感のある引き締まった音が鳴るのが好印象。

音の傾向は軽く高音域寄りのドンシャリ。音場は広くも狭くも無くといった印象。
高音域
高音域は非常に明瞭で明るい音を鳴らしますが、それなりにピーキーさもある印象です。明るく煌びやかな良い音を鳴らしてくれるのですが、聴き疲れもそれなりにしやすい音ではあります。個人的にドラムのシンバル帯域はある程度刺さるほうが音としては自然だと思っているので、そのイヤホンはやりすぎない自然な刺さりを表現している印象で、超高音域の帯域の表現力は非常に高いと思います。
中音域
中音域は少しだけ広がりがありつつ、音像を拡張しない、定位の自然な音を鳴らします。別にボーカル帯域が特別聴きごたえがあるとか、そういったことは無いのですが、軽いドンシャリ傾向でありながら、ボーカル帯域が変に遠くなることもなく、適度に自然な広がりがあるおかげで自然で聴きやすい音になっています。
低音域
低音域は非常引き締まったスピード感のある音を鳴らしてくれます。こういう高音域寄りのドンシャリ傾向のイヤホンは低音域の力感が蔑ろにされがちですが、しっかりと分離の良い音を鳴らしつつ、重低音の重みのある音をしっかり再現してくれてハードロック等の音源も楽しく聴けるのがポイントが高いですね。ただ、音の輪郭をある程度際立たせているような味付けはある程度感じるので、自然な音を重視される方にはある程度の違和感になるかもしれません。
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おススメ度 91点
3、非常に見通しの良いスッキリ、ハッキリとした音色が魅力的なイヤホン。ある程度ピーキーさがあるものの、高音域の煌びやかな音の表現力の高さは一聴の価値あり。

音はなかなか良いと思います。前作のSIVGA Queも非常に良いイヤホンでしたが、あちらはもっと上品な音の抜けの良さとかを楽しむ自然さを重視したイヤホンという印象でしたが、今回のSIVGA Que UTGはより楽しく聴ける音を追求した、良い意味で適度な味付けを付与された音という印象です。正直それなりに音に味付け感はあります。でも、全体的な音の明瞭さと、明るくハキハキとしたこのイヤホンの音色はかなり気に入る人も多いと思います。
ある程度ピーキーさのある音が嫌いでなければ、かなり良い選択肢になる、明るく綺麗でありつつ元気な音を鳴らしてくれるイヤホンです。