Edifier STAX SPIRIT S10という現在39,800円で販売されている平面駆動ドライバを採用したTWSイヤホンのレビューです。現在ブラックフライデーセールで31,904円にて購入することが可能です。
今回はEdifierさんからのレビュー依頼となります。STAX SPIRITシリーズはヘッドホンではノイズキャンセルを省いていましたが、こちらの製品はノイズキャンセル機能があります。
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良い点
・音はなかなか良い。平面駆動らして中低音域の厚みのある音と、全体的な情報量の多さが良い。
・平面駆動ドライバを使いながらも筐体は小さく装着感に違和感が無い
・ノイズキャンセルの効きはそこそこ良い。あくまで音質重視でおまけの機能という印象ではあるが、それでも十分電車等で使うときに有難いレベルのノイズキャンセル
悪い点
・音はそれなりにクセがあり好みが分かれそう。特に高音域の少し暗めの質感は少し苦手な人も多そう。
・ノイキャンの効きは同社のEdifier NeoDotsと同レベルであくまでオマケ機能という印象
1、平面駆動らしい中低音に厚みのある情報量の多い音がとても印象的だが、高音域は少し暗め。
音は中々良いですが、評価はかなり分かれる製品だと思います。正直ダイナミック1発系のTWSの名機群と比べて高音域は少し暗め、悪く言ってしまえば曇り感が多少あります。ただ、それを推して余りあるほどの中、低音域に魅力を感じるのもこのイヤホンの特徴であります。
音の傾向は軽い低音域寄りの音で、音の傾向としては全体的に少し暗めの、言ってしまえば昔のAudeze LCD-2のバランスのように中低音に厚みがある音が鳴っています。この音の広がりもそれなりにあるため、この濃密な音の質感はとても面白く、多BA系の所謂濃い中低音とは違って、あくまで純粋に情報量が多く、ドライバも単一であることから違和感の無いとても自然な厚みのある音が鳴ります。この低音域の良い意味で平面駆動らしい質感の良さがこのイヤホンの最大の魅力であり、またそれをTWSで気軽に持ち出せるというロマンの要素なのかなと思います。
2、ノイキャンは十分効くが、あくまでオマケ機能という印象
ノイキャンは十分効きますが、正直同社のもっと安いEdifier NeoDotsと同等な聴き具合という体感であり、同価格帯のノイキャンとしては少し劣る感じが正直あります。ですが、これはあくまで音質を重視した製品だからオマケ程度の性能と考えたほうがいいかなと思います。「だったらノイキャン無しで良くね?」と思われる方も多いと思いますが、電車等での通勤でのノイキャンって本当快適でして、NeoDotsと同レベルの性能があるだけでも十分便利なので、個人的にはノイキャンを載せたのは英断だと思います。
3、いつも通りEdifierのアプリは使いやすく便利。イヤホン本体のタッチパネルの操作感は好みが分かれそう。
同社のアプリが良くできているのはいつも言っていることではあるのですが、低価格の製品でも変わらずこのアプリが使えるのは良いポイントですね。ノイキャンの効き具合も変えられますし、イコライザも細かく設定でき、またボタンのクリック数での動作も変えられます。
イヤホンの本体のタッチパネルは少しクセがあります。物理ボタンでは無いのですが、イヤホンのタッチパネルを物理ボタンのように押す動作をすることで操作ができるようになっていて、誤動作が減らせるという利点があるものの、2、3回の連続クリックの動作は少し慣れが必要だなという印象でした。個人的には本体タッチパネルはあまり使わないので、誤動作が少ないほうが有難いから、これはむしろアリ。
おススメ度 83点
4、難点もそれなりにあるものの、この大きさのTWSで平面駆動を持ち出せるというロマンは非常に魅力
ぶっちゃけ万人におススメできる製品では無いと思います。良くも悪くもチャレンジングな製品であり、音もそれなりにクセがあるため人を選ぶ製品だと思います。ですけど、この一癖ある音が非常に楽しく、平面駆動らしい中低音域の厚みのある音、それでいて多BAでは表せない単一ドライバだからこその自然な情報量の多さがとても楽しく、唯一無二な魅力を持っているのは間違いない製品です。
平面駆動ドライバのTWSというロマンを求める方におススメしたい独特な魅力を持った製品です。何げに最近はハマって出勤時こればっかり使ってますw
このイヤホンはなにげにコレイルのSサイズを付けたまま充電ケースに入れれるのでかなり気に入ってます。
コレイルを使うと高域がキレっキレになるので人は選ぶと思いますが個人的にはかなり好みな音質になりました。