Symphonium Audio Titanという現在999ドルで販売されている1DD+2BAのハイブリッド構成イヤホンのレビューです。
今回はSymphonium Audioから直接のレビュー依頼です。
https://www.symphoniumaudio.com/products/titan
今回は割引コードを頂いております。「JanneM8」を公式販売サイトで入力して頂くと15%オフの849ドルで購入することができます。
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良い点
・メチャクチャ凶悪な低音、量感の強いゴリゴリ音でありながらも分離は結構良い
・重低音の表現がしっかりとしており下支えのしっかりとした音
・良い意味で低音寄りのドンシャリの楽しさを振り切ったような音
・ロックがハードロックになるようなくらいのゴリゴリ
悪い点
・良くも悪くも楽しく聴ける音に振り切っており、味付けはかなり強い
・駆動力がかなり必要で駆動力の低い機材だと低音が緩くなる
音質評価 87点
1、笑ってしまうようなゴリゴリの低音域の力感と、それでいながらもキレのあるノリノリの音が最高に楽しい。
先に言っておきます。自然な音を求めている人には合いません。万人ウケをする音でしたら同社のCrimsonやHeliosを買ってください。このイヤホンは低音寄りのゴリゴリのドンシャリ音です。ですが音のバランスだけ極端にしたイヤホンとは違って、とても低音の質が良いため良い意味で頭の悪い方向の音として最高に楽しい音で音楽を聴かせてくれます。
まず最一聴してわかるのが、低音、重低音の圧の高さです。今まで注目していなかったベースやドラムのバスドラムが物凄い力感で耳にバシバシと攻撃を仕掛けてきます゜。Crimsonも分離が良くノリの良い音でしたがCrimosnが高い解像度で、全体域がキレの良い音で攻めて来るような感じなのですが、このTitanは低音域を中心に鈍器で殴打されたような良い意味で乱暴な荒々しさがあります。それでいてデスメタル系の音源を鳴らしても問題無いくらいの分離性能の高さがあります。本当に味付けは相当強い音ですが「良い意味で楽しい馬鹿音」というのが非常にしっくりくる最高に楽しい音になっています。
音のバランス
高音域 □□□
中音域 □□■
低音域 □□□□■
2、低音域寄りのゴリゴリ音で相当好みは分かれるが、この振り切り具合が最高に楽しい。
音のバランスは最近のイヤホンとしては珍しいくらい明確に低音域寄りのドンシャリ。音場は少し広め。
高音域
曇り感こそ無いものの、そこまでの明瞭さは無く重低音の圧の推され気味。ただ質感自体は悪く無く、要所要所に明るい煌びやかな音を鳴らしてくれ、抜けの良さも相まって聴いていて不満は特に持たない。
中音域
しっかり凹んで遠めで鳴る。ボーカルの質感も別に高くは無いが、変な脚色感も無く分離性能は高い。やはり低音域が支配的なことから、少し遠めに鳴っている感は否めないが、しっかりとした分離性能があるおかげで低音が暴れ狂っているような場面でもしっかりと埋もれることなく鳴ってくれる。
低音域
ゴリゴリ、ドコドコ、ドゥンドゥンという本当にイヤホンとは思えない笑ってしまうくらいの重みと力感のある音を鳴らす。特に重低音域の沈み込むような音の質感が素晴らしく、EDM等で多様されるドンではなく「ドゥーーン」という重低音がスピーカーで聴いているかのような体の芯に響く音で鳴ってくれる。重低音域の重みなら間違いなくトップクラスの実力。クセは相当強い低音寄りの音ではあるが、唯一無二な重低音を鳴らしてくれ、かつ分離性能も高めと非常に楽しく聴ける低音。
おススメ度 88点
3、クセは相当強いが間違いなく唯一無二な魅力を持った良い意味で「馬鹿な重低音」を鳴らしてくれる暴れ馬。
本当久しぶりに笑ってしまうレベルのクセ強な音のイヤホンだと思います。ですがクセが強いだけのキワモノでは無く、特に重低音の質感は非常に良く、EDM等の重低音の表現力の高さは素晴らしく、ロックがハードロックになってしまうほどの味付け強めの音ではあるものの「俺は楽しい低音域が聴ければいいんだ!」という振り切った考えの人には最高にハマるイヤホンだと思います。
正直一般的には同社のCrimosnのほうが幅広い楽曲に対応できますし解像度も高くおススメしやすいのですが、このTitianは全く別の方向性の良い意味で「笑っちゃうような馬鹿音」を実現してくれています。
質の高い低音ゴリゴリイヤホンを探している人におススメしたい、なかなかのクセ強な楽しい音を鳴らしてくれる製品です。毎日使いたい音では無いんだけど、たまに無性に聴きたくなるような中毒性のある音なんですよコレ、、、w