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MUSIHIFI M5 ULTRAという現在299ドルで販売されているRAYTHEON JAN6418真空管を搭載したポータブルアンプのレビューです。Bluetooth入力に対応しているため、非常に使い勝手の良い製品となっています。今回はHIFIGO経由のレビュー依頼となります。
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良い点 
・真空管を使っていながらBluetooth入力で使い勝手抜群
・Nutubeではない昔ながらのRAYTHEON JAN6418という真空管を使用している
・音質も良い意味で真空管らしい柔らかさがあり味わいのある音
・真空管をオフにしたトランジスタモードがあるため、クセの少ない音でも聴ける
悪い点
・真空管モードは良くも悪くも真空管らしさが全開なゆったりとした音なので好みは分かれる(トランジスタモードもあるけど、そっちメインなら違う製品買ったほうがいい)

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1、良い意味で真空管らしいゆったりとした中低音域が魅力的であり、Bluetooth入力もあるため非常に使い勝手が良い。
音質は「真空管らしさ」が非常に良い意味で分かりやすく出ている音でとても良いです。最近はNutubeを使った真空管製品は沢山あるのですが、正直Nutube自体別に悪い物ではないのですが、個人的にはより「真空管らしい音」を求めるのであれば、昔ながらの真空管を使った製品のほうが良いという印象があります。この製品はそのらしさが非常に良い方向に出ていて、適度に中低音に厚みがあり、全体的に音の響きや広がりが少し強調されたとても味のある優しい音が鳴ってくれます。正直それなりに味付けは強めな音なため好みは分かれると思いますが、一般的に「真空管らしい音」と言われるような音を求めている人は一聴して「こういう音が欲しかった!」となるような非常にツボを抑えた音造りとなっています。
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2、真空管をオフにしたトランジスタモードもそれなりに音が良い
この製品を使う人の殆どは真空管モードをメインで使われると思うのですが、この製品は真空管をオフにして使うことも出来ます。ここは個人的には結構良いポイントだなと思っていて、真空管モードは非常に味わい深い、広がりのと厚みのある音が出るのですが、良くも悪くも真空管らしい味付けはかなり強めな音のため、音源やイヤホンとの相性はそれなりに強く出るため「もっと素直な音で聴きたいな」「メタルとかのスピード感のある音源を聴きたいな」と思ったときは、真空管をオフにしてトランジスタでの音を楽しむという場面によっての使い分けがが出来るのが非常にポイントが高いです。トランジスタモードはクセの少ない分離の良いニュートラルな音で、同価格帯のBluetoothレシーバーと比較してもそこまで見劣りしない音を鳴らしてくれていると思います。まぁ、でもトランジスタモードをメインでこれを買うならほかの製品を買ったほうがいいとも思うのが本音でもありますので、あくまで真空管メインの製品として使い分けがとても便利という方向でのおススメと思ってください。
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おススメ度 99点
3、手軽に真空管らしい味わいのある音を楽しめる名機。これが299ドルで買えるというのは相当魅力的。

非常に素晴らしい製品だと思います。正直4、500ドルはする製品だろうなと思って最初は試していたので販売価格が299ドルと聞いて結構驚きました。弱点は無いわけではありません、やはり真空管らしい音を演出していることから音に真空管らしい味付けはしっかりと乗っているので、中低音域に厚みがあり聴いていて楽しいゆったりとした音場感や、響き感のある音になっているのですが、その反面音の分離はある程度犠牲になっています。なのであくまで「真空管らしい厚みと響きのある音」が嫌いな人には合いません。まぁ製品の特性上、そういうのを求めてない人が買うわけねーだろと思うのも正直なところなのですがw
手軽に、真空管らしい味のある音を聴きたい人におススメしたい名機です。真空管系の音は私も大好きなのですが、使い勝手の悪い製品が多く「音は良いけど使わない」ということになりがちなので、利便性にも優れたこの製品はまさしく「こういうのを待っていた」と言いたくなる製品となります。