TANGZU Yu Xuan Ji (魚玄機) という現在8480円で販売されているダイナミック一発構成イヤホンのレビューです。今回は国内代理店の01Diverseさんからのレビュー依頼です。
実は本職のほうが嵩んでいることから体調を崩しておりレビューを滞納している現状のため、レビューの書き方を暫く更に簡易に変更していく可能性があることをご了承ください。今回のレビューも文章量はそこまで変わらないものの、自分なりに一番書きやすいやり方を模索して実験的に書いています。
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良い点
・半開放タイプなだけあり、音の抜けがとても良くスッキリとした音色。
・全体的に解像度が高く、音の輪郭がハッキリとしている。
・半開放タイプであるが、音漏れはそこまで多くない(半開放にしては)
・デザインが非常にカッコいい
悪い点
・半開放タイプなので音漏れはそれなりにある
・抜けの良さの弊害で音の密度感は無く、全体的に音は少し遠めに感じる。
音質評価 90点
1、スッキリとした抜けの良い音が非常に好印象。軽めのドンシャリの元気な音で、ほんの少し全体的に遠めに感じるところが好みは分かれるかと思うが、個人的にはかなり良き。
音はかなり良いです。このイヤホンが1万以下で買えるというのは本当1万円以下のイヤホンのレベルも上がったなと感じます。音の傾向としては軽いドンシャリ傾向で、半開放ということもあり全体的に音の抜けが良いのが特徴です。半開放タイプなため音漏れはそれなりにありますが、極端に大きな音を出さなければ電車等での使用も問題ないレベルで、実用上困ることはあまり無いと思います。
全体的にスッキリとした透き通った音で綺麗に鳴るのが好印象な反面、半開放による抜けの良さの弊害として全体的に少し音が遠めで、音の厚みはあまり感じられない印象もあります。ただ、正直イヤホンで変に音の厚みを感じるイヤホンって単純に「しつこい音」と感じてしまうことが多いので、個人的にはこのくらいアッサリとした鳴らし方をしてくれるほうが好みですね。
音のバランス
高音域 □□□□
中音域 □□■
低音機 □□□■
2、音のバランスし少し高音域寄りのドンシャリ傾向。明るい音色と全体的にサッパリとした聴きやすさが特徴。
音のバランスは少しだけ高音域寄りのドンシャリで、高、低音域の強調感はそこまで無いものの、ボーカルは少し遠めに鳴ります。音場は広め。
音の傾向としては高音域は明るめの鳴り方ではありますが、ピーキーさが無くスッキリとした伸びやかな音を鳴らします。
高音域
ただ、高音域の余韻の表現までしっかりとされている感じはあまり無く、あくまで「サッパリと聴きやすい音」ではあるものの、そこまで聴きごたえのある実像感のある音とまでは思います。BGM的にのんびり聴くのに凄く適している感じのサッパリ音という感じ。
中音域
ボーカル帯域は少し遠目に鳴りますが、ドンシャリ系にありがちなボーカルが埋もれてしまうような感じは無く、全体的に分離性能が良いことから、ボーカルの輪郭はしっかりとしています。ただ、やはり音の抜けの良さを最大限に生かした結果として、ボーカルが一歩後ろで歌っているような感覚があるので、この立ち位置の違いを定位の違和感と感じる人には合わないと思います。
低音域
全体的に分離は良くサッパリとした音です。重低音域の表現力は低くは無いのですが、厚みは少な目で抜けの良さから力感が少し削がれている印象があるため、低音域に濃密さを求める人には合いません。サッパリとした分離の良い、ノリの良い低音域を求める人にはかなり良いと思います。
おススメ度 90点
3、全体的にな音の抜けの良さや、スッキリとした鳴り方が魅力的なイヤホン。デザインも良く1万円以下のイヤホンとしてはかなり良い選択肢になるだろう。
音はなかなか良かったです。全体的にこのイヤホンの評価は半開放にしたことによる音の抜けの良さを高く評価するか、半開放にしたことにより少し遠めの鳴り方になっていることをマイナスと評価するかによって評価が大きく変わるイヤホンかなと思います。私はこういう抜けの良いスッキリとした音のイヤホンは大好きなので今回高く評価していますが、例えばEDMのように低音域の重みを要求される音源を重視される人にはおススメしませんし、人は選ぶイヤホンかなとも思います。
そんな感じでマイナスが全く無いわけではないのですが、この1万以下でこれだけスッキリとした見通しの良い音を鳴らしてれるイヤホンは少ないですし、良い意味で「半開放の利点をわかりやすく生かしている」音造りをしていることがとても好印象でした。デザインもとても素敵ですし、安価な有線イヤホンを探している方で、ノリの良いサッパリとした鳴り方のイヤホンを探している人に非常におススメしたい製品です。