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LETSHUOER Cadenza4という現在249ドルで販売されている1D3BA構成のハイブリッド構成イヤホンのレビューです。今回はLETSHUOERから直接のレビュー依頼です。前回レビューしたLETSHUOER S15まではパッシブラジエーターを採用した製品を沢山出していたので、そっちの路線で行くのかな?と思ったら今回はハイブリッドの普通の構成で出してきましたね。
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注目ポイント
・上位モデルでも採用されている10㎜径のベリリウムコーディング振動版のダイナミックドライバーを採用しています。また Sonion社製BAドライバー1基、Knwoles社製BAドライバー2基を搭載しており、音の情報量と解像度が極めて高いです。
→かなり王道のハイブリッド構成ですね、ドライバのメーカーが明記されているのは安心感あります。
・フェイスプレートはCNCアルミニウム合金素材で製造され、マット仕上げで繊細で質感のある触感を持っています。
→いつも通り内側は3Dプリントの樹脂なのですが、フェイスプレートがカッコいいおかげで安っぽく感じないのが良いですね。

良い点
・音はとても良い、ハイブリッドではあるものの高音域のハイブリッドにありがちな刺激感が少なく、高解像度でありながら非常に聴きやすくバランスの良い音。
・同社の音造りの特徴なのかもしれないが、音場が広めで明瞭でありつつも音の刺激が少ない優しい音。
・高音域はしっかりと明瞭でありながら、ハイブリッドにありがちなドライバごとのまとまりの無さが無く非常にバランスが良い。
・全体的に解像度が高く、分離性能が高い。それでいてピーキーさが無く耳への刺激の少ない優しい音になっているのがとても好印象。
・フェイスプレートの質感の良さのおかげで3Dプリント樹脂の筐体に安っぽさを感じにくくなっている、そのため軽い装着感でそこそこ高級感を感じられる質感が良い。
悪い点
・殆ど無いが、強いて言うならEDMとかの電子音で低音がズドンと来るような音源だと、全体的に音が優しすぎると感じるかも(十分楽しく聴けるが)
PXL_20240328_075656095LETSHOUER CADENZA4
音質評価 97点 
1、非常に解像度の高い音でありながら、音の質感にピーキーさが無い非常に優しい音に仕上がっているのがとても好印象。

ちょっと前にレビューをしたHCKのHIMALAYAが高解像度の引き締まった音をそのまま耳に届けてくれる名機でしたが、こちらのCadenza4は近いレベルの高い解像度を持ちながら全体的に優しく聴きやすい音になっているのが非常に好印象です。個人的には正直HIMALAYAのような寒色系でスピード感のある音をそのまま耳にダイレクトに届けてくれるような音のほうが好みではあるのですが、メタル以外のPOPS音源、女性ボーカルのアニソンなんかを聴いてみるとCadenza4の高い解像度でありながら、少し優しい耳に刺激の少ない音はとても魅力を感じます。音場が広めで、ほんの少し音の広がり感がありつつも、音の解像度の高さは全く妥協していないところが非常に好印象ですね。こういう音のイヤホンを待っていたという人は少なくないと思います。
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音のバランス
高音域 □□□
中音域 □□□■
低音域 □□□
2、音のバランスは少しだけカマボコ、基本的にはフラット傾向。解像度が高くありつつも、全体的に優しい広がりのある綺麗な音が鳴ってくれるのがとても良い。

音の傾向はほんの少し中音域が強めなカマボコ。音場は広めです。音の抜けも良好。
高音域は非常に明瞭ではありますが、音の抜けの良さのおかげかピーキーさが全く無く、優しい音を鳴らしてくれます。ハイブリッド構成の明瞭な高音域というとBAだけが悪目立ちのようなバランスの悪い音や、ピーキーな音を想像する人が多いと思いますが、このイヤホンは明瞭でありながら非常の伸びやかでバランスが良く、聴きやすい音を鳴らしてくれます。優しい音の高音域でありつつここまで一点の曇りもない透き通った音を鳴らしてくれるのはかなりポイントが高いです。
中音域は少し前に出てきて、自然な広がりのある少しだけゆったりとした聴きやすい音を鳴らします。ハイブリッド構成でこれだけボーカル帯域が聴きごたえのある音になっているイヤホンは珍しいと思います。少しだけ広がりがありますが、音像を拡張することなく、自然と筐体の響きが少しだけ乗る感じで、味付け感の無い自然な広がりでボーカル帯域を鳴らしてくれるのが良いです。
低音域は分離の良い音でありながら少しだけ広がりのある音を鳴らします。HIMALAYAがキレッキレのスピード感のある低音域だったのに対し、Cadenza4は分離性能は良いものの少し落ち着きのある音です。重低音の重みで攻めて来るような音源だともう少し力感が欲しいと思う場面もありますが、あくまで厳密に言えばというレベルでロックやメタルも十分楽しく聴ける低音機を鳴らします。ただ、スラッシュメタルとかみたいな疾走系の音源より、ロック、ポップスといった音源のほうが得意かなと低音域の傾向からは思います。
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おススメ度 96点 
3、基礎性能の高さを感じられる高解像度な音でありがなら、絶妙な音の広がり感を適度に付加してくれる「高解像度でありながら優しい音」を鳴らしてくれるのが非常に魅力的な名機。

音は素晴らしいと思います。以前レビューしたHCKのHIMALAYAのようにストレートに音の分離性能の良さを押し出してくる疾走感のある音も大好きなのですが、このイヤホンは同レベルの解像度の高さを持ちつつも、少し落ち着いた聴きやすい優しい音に仕上がっているのがとても面白いですし、同価格帯にこういうイヤホンは他に無いと思います。メタルとかのスピード感のある音源ならHCK HIMALAYA、少し落ち着いた音源をしっとりと聴きたいならLETSHUOER Cadenza4みたいに考えてもいいかもしれませんね。最近の300ドル以下のイヤホンのレベル高すぎませんか?w
高解像度でありながら優しい聴きやすいイヤホンを探している人におススメしたい名機です。