
Creative Aurvana Ace 2という現在23,900円で販売されているxMEMSドライバを採用したハイブリッド構成なTWSイヤホンのレビューです。基本性能は同じでAptx losslessが非対応になっている下位モデルのAurvana Aceという機種は20,780円で買えます。ただケース内側がace2は金色になっていて、ケースの見た目はAce2のほうがカッコいいので基本はace2で良い気もします(笑)今回はCreativeさんからのレビュー依頼となります。
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注目ポイント
・xMEMSドライバを採用
→新技術のドライバを採用しています。有線で出てくるのかと思ったら、各社TWSで出してきていますね。
良い点
・音はなかなか良い、xMEMSのおかげか高音域の煌びやかな音がとても気持ちよく、EST系のドライバに似ている明るくハッキリとした高音域がとても気持ち良い。
・xMEMS機としては比較的安価。
・ドンシャリ傾向ではあるが、良い意味でハイブリッドらしさを抑えめにバランスの良い音に仕上げている。
・装着感が軽く使い勝手が良い。
・低遅延のLE AUDIO対応
悪い点
・LDAC非対応(aptX系の高音質規格に対応したスマホを持っていれば問題無いが、やはり汎用性的にLDACは欲しい)
・ノイキャンの効きは悪くはないがそこそこ
・アプリは良く言えばシンプルだが、悪く言えば最低限


音質評価 89点
1、xMEMSドライバによる高音域の煌びやかな表現力がとても魅力的、価格もxMEMS機としては現状比較的安く手が出しやすい。
音はなかなか良いと思います。xMEMS自体は以前ヘッドホン祭でドライバの業者が試作機を展示していたときに聴いてかなり印象が良かったので楽しみにしていたのですが、まさか各社TWSで出してくるとは思っていませんでした。しかもまさか第一作目がCreativeとはね、、、w
音の傾向は低音域が少し強めのドンシャリ傾向です。xMEMSドライバから出ていると思われる高音域が非常に明瞭で、良い意味でESTドライバを積んだハイブリッドのイヤホンのような高音域の質感がとてもきもちが良いです。低音域もしっかりと重みがあり、全体的に分離の良いとてもノリが良く聴ける楽しい音になっていると思いますね。


2、アプリはシンプルで使いやすいが必要最低限という感じの内容。ノイキャンの性能は可もなく不可も無く。LDACに対応してたら尚よかった。
アプリはノイキャンのオンオフやタッチボタンの設定、イコライザの設定等が出来ます。シンプルな使いやすいアプリではありますが、まぁ機能的には最低限という印象がありますね。
ノイキャンは実用レベルで電車等で十分効果を発揮してくれるのですが、同価格帯ですとEdifier Neobuds Pro2のようなノイズキャンセル性能に秀でた製品と比べると見劣りする感じはあります。そもそもの遮音性が少し低めなので、ノイキャンをメインで選ばれる人には向かないと思いますね。あと対応する高音質コーデックがAptX系の物がメインでLDACに対応していないのは結構残念です。個人的にXperia 1Ⅳを所持しているので、それで聴けば良いのですが、でもLDACのような汎用性の高い高音質コーデックに対応していたほうが使い勝手は良いですよね正直。

3、Noble Falcon Maxとの音質比較
今回レビュー依頼を貰ってから「どうせならxMEMS機同士で比較試聴したいよな」と思って、ライバル機となるNoble Falcon Maxを私的に購入しましたので、比較して音の感想を書いていこうと思います。先に言っておきますが、単純な音質だと私はFalcon Maxのほうに軍配を上げます。ただAurvana Ace 2との価格差は2倍近くありますので、そこを考慮した上で見て頂けたらと思います。
コーデックはどちらもaptX Adaptiveで接続した状態での音質を比較しました。
・Creative Aurvana Ace 2 参考価格23,900円 販売サイト
明るく元気なドンシャリです。Falcon Maxより全体的に大人しめな音で、高音域のxMEMSの主張はFalson MAXのほうが強く、良い意味でFalcon Maxのほうがより明るく明瞭な音が鳴りますが、Falcon Maxのほうが高音域の刺さりは強調気味に鳴りますので、ここの好みが分かれるところかなと思います。良い意味で全体的なバランスの良さという面ではAurvana Ace 2に軍配が上がるかなと思います。
・Noble Falcon Max 参考価格 44,000円 販売サイト
全体的にAurvana Ace2より明るくハッキリとした音で、とてもスピード感のあるキビキビとした音。高音域の明るさ、鮮やかさはAurvana Ace2より上と言えますが、刺さる帯域の音もそのまま出す感じで、良くも悪くもハイブリッドらしい音をそのまま表現している感じが好みが分かれるかなと思います。全体的にAurvana Ace 2よりドンシャリの傾向を強めているものの、音の分離の良さ、全体の明瞭感といった面で勝っており、値段差は結構ありますが、それでも十分良い選択肢になる音だと思いました。

おススメ度 90点
4、xMEMSの入門機として非常におススメしやすいイヤホン。装着感も軽く、音も非常に明瞭な明るく元気な音が楽しめる。同社としては久しぶりのAurvanaの新作というだけあって、なかなか気合の入った製品に感じられた。
音はなかなか良かったです。xMEMSを積んだイヤホンの特徴になると思うのですが、高音域の明瞭で煌びやかな質感がとても好印象でしたし、それでいて高音域が悪目立ちしないように音のバランスを整えているのが好印象でした。どちらかと言うとNobleのFalcon MAXが「高音域のxMEMSが目立っちゃってもいいから、元気な音にしよう!」という音造りで、Aurvana Ace 2が「xMEMSの特徴は出しつつも目立ちすぎないようにバランスを整えよう」という音造りに感じます。xMEMS自体まだ出てきたばかりで発展途上なところもあるとは思うのですが、少なくとも1作目でこれだけの音を出してくれるのですから、今後のxMEMSドライバの進化に期待したいですね。
そして、久しぶりにゲーミングではなく、オーディオブランドのAurvanaの新作で勝負してきたCreativeの今後にも期待したいです。昔からの古参オーディオオタク的にはAurvanaブランドって結構思い入れがある人も多いと思いますし、私もAuravana Airとかでかなりテンション上がっていた人なので、今後もどんどんAurvana系の新作を期待したいところです。
memsドライバーは駆動するのにバイアス電圧という特殊な電圧を掛ける必要があるので、
もともとアンプを搭載しているワイヤレス系のイヤホンには手っ取り早く搭載しやすいそうです。
まあ、非工学系出身の我々には???ですが。