

新年明けましておめでとうございます、なんて言える雰囲気では無い年明けになってしまいましたね。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。色々複雑な気持ちで始まってしまった新年ではありますが、当ブログは変わらずのんびりと運営していきますので、今年もよろしくお願いします。
新年一発目のレビューはAFUL Magic Oneという現在139ドルで販売されている1BA構成イヤホンのレビューです。今回はHIFIGOからのレビュー依頼のためHIFIGOのリンクを貼っていますが個々にお好きなところで買ってください。
販売サイトはAmazonはこちら HIFIGOはこちら
注目ポイント
・バランスド アーマチュア ドライバー ユニットを 1 つだけ使用しているにもかかわらず、MagicOne はパワフルで重厚なサウンドを実現します。 広い周波数範囲にわたって高密度のオーディオ体験を提供します。 温かみのあるこのペアの全体的な品質は、4 BA ドライバー IEM やダイナミック ドライバー IEM とさえ比較できます。
→シングルBAらしからぬ音を売りにしていますね。確かにシングルBAにありがちな音のレンジの狭さとかは感じないです。
良い点
・良い意味で非常にクセが無い、特徴もあまり無い。とても無味無臭といった印象の音。高い次元での普通の音。
・音の輪郭の強調感が無く、それでいて解像度はしっかり高い。
・本当にとにかくクセが無い。ER-4Sとかでも寒色系の音のキレ重視みたいな良くも悪くもクセはそれなりにあったが、本当に良くも悪くも無味無臭の美味い水って感じ。
・音場は広め。ドライバ背面の音導管の構造的にバックロードホーンのような音が遅れて来るタイプかと思ったのですが、そんな印象は無くしっかり解像度の高い音。
・シングルBAだが低音域の量感も十分。
悪い点
・良くも悪くも特徴が無い音なので面白味はあまり無い、良くも悪くも玄人向けって感じのする音造り
・音の輪郭の強調感が無いこともあり、スピード感を求める人や力感のある音源をゴリッと楽しく鳴らしたいときには物足りなさがある。


音質評価 89点
1、良い意味で音のクセを極限まで排除したような、良い意味で無味無臭の水のような鳴り方のするイヤホン。高い次元での「普通の音」を求める人にかなり合う玄人好みしそうな製品。
音はなかなか良いです。139ドルでこれだけクセが少なく、良い意味で自然な「普通の音」を鳴らしてくれるのはポイント高いです。音の傾向はフラットな少しカマボコ傾向の、音場の広めの解像度の高い音です。音の輪郭の強調感が無く、少し広がりのあるゆったりとした音を鳴らしてくれる印象で、解像度カッチリなことで有名なER-4Sとかとは1BAでありながらも鳴り方は結構違います。音のクセ自体はかなり少ないものの、音場が広く、少し広がりのある音になっていることから、ボーカル帯域が主体となるようなバラード音源とも相性が良く、ゆったりとした音源と特に相性が良い感じですが、4Sのようなカッチリ感は無いのでスピード感のある音源は少し物足りなさがあるかもしれませんね。


音のバランス
高音域 □□□
中音域 □□□■
低音域 □□□
2、音のバランスは少しだけカマボコ。全体的に音のクセが少なく、音場が広くゆったりとした鳴り方が魅力。
音のバランスは少し中音域寄りのカマボコ。音場は広く全体的に少しゆったりとした鳴らし方ではあるものの、しっかりと解像度の高さもしっかり担保されています。
高音域は綺麗に鳴るもののシャリつく帯域を抑え気味に伸びやかに鳴らしてくれます。個人的にはドラムのシンバル帯域は刺さるくらいのほうが気持ちよく聴けると思っている人なので、もう少し目立った煌びやかさがあってもいいと思うのですが、刺さりを気にする人にはむしろ非常に良いバランスだと思います。また、刺さりは抑えられているものの、音に曇り感は無く抜けの良い音になっているのがポイントが高いです。
中音域は少し広がりのあるゆったりとした深みのある音を鳴らします。ボーカル帯域は少し広がりある音で鳴るものの、音像を変に拡張することなく、適度にホールの響きを表現したような自然な広がり方をしてくれます。そのため、適度に聴きごたえのある広がりと深みのあるボーカル帯域を鳴らしつつ、音数の多めの音源でもボーカルが変に主張し過ぎることも無いのがポイント高いです。
低音域は少し広がりのある音ですが、分離もそこそこ良くロック等も問題無く聴ける力感のある音が鳴ります。シングルBAということもあり、低音域の量感はそこまで期待するほどではないですが、それでもシングルBA構成にしては低音域の量感は結構頑張っていると思います。音分離は音に広がりが付加されていることもあり、カッチリクッキリ鳴らすタイプのイヤホン群と比べれば劣りますが、少し広がりのある音のおかげでジャズ音源等でウッドベースの音がとても深みのある音で鳴ってくれてとても良いです。
相性の良い音源はポップス、ロック、ジャズ等。基本的にスピード感を要求する音源以外は何でも上手に鳴らせると思います。
相性の悪い音源はスラッシュメタル、EDM、テクニカルデスメタル等、低音域の量感を重視する音源やスピード感を重視する音源とは相性はあまり良くないです。


おススメ度 89点
3、音場が広く、音のクセが少ないことが魅力的なイヤホン。139ドルでこれだけゆったりとした自然な音が聴けるのであれば文句ないだろう。
音はなかなか良いです。個人的にはヘヴィメタル音源をメインで聴く人なので、もう少しスピード感のあるカッチリとした鳴り方のほうが好みではあるのですが、こういったゆったりとした広がりのある音の魅力はわかりますし、広がりのある音というと変に中低音域をやたらブーミーにした味付けの濃いイヤホンが多い印象なので、味付けの少ないクセの少ない音で、これだけ聴きやすい自然な音場の広さを実現しているのはかなりポイントが高かったです。ER-4Sとは音色のクセの少なさは似ているのに、全体的な音の雰囲気は真逆に近いという、少し不思議な製品という印象でした。とても面白いイヤホンだと思います。
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