PXL_20231022_182723151PXL_20231022_182728292
KEFINE Klanarという現在119ドルで販売されている平面駆動1発構成イヤホンのレビューです。SIVGAの別ブランドっぽい感じなんですかね?今回はKEFINEから直接のレビュー依頼を貰いました。
販売サイトはAmazonのHIFIGOはこちら Amazon linsoulはこちら 
61EcDapI4uL._AC_SX679_
良い点
・音はノリが良い元気な音で良い。全体的に少し荒っぽく繊細さはあまり無いが、力感のあるロックに合うノリの良い音が良い。
・低音域のアタック感がある音がなかなか楽しい。バスドラムのドンという音が、しっかりと身体の芯に響くような重みのある音で鳴るのが良い。
・音の抜けが良く窮屈感が無い。
・大型の平面ドライバを使いながらも、装着感は軽くて良い
悪い点
・ぶっちゃけデザインは個人的にダサイと思う。こういう無骨な方向のデザインはむしろ好きなのだが、これは無骨というよりは安っぽく感じる。
・音の分離はそこそこで悪くはないが、良くも無い。良くも悪くも勢いよく、音が塊で耳で飛んでくる感じで、力感はあって楽しいのだが、音の粒立ちの良さや解像感はイマイチ。
PXL_20231022_182823433
音質評価 83点
1、ノリが良い元気な音で、それでいて音の抜けが良いのでピーキーさの無い楽しく聴ける音なのが良い。なドンシャリ傾向が強めでノリが良い音なので、全体的に荒っぽい音の雑さもそれなりに感じるが、ノリ良く聴ければ細かいことは別にいいんじゃねぇかな?w

音はなかなか良いです。全体的にドンシャリの元気傾向の音で、正直音の解像感、分離はそんなに良いくは無いのですが、適度な音の輪郭の強調のおかげで、ちょっと誤魔化されている感じも多少ありますが、楽しくノリ良く聴けるタイプの音です。特に低音域の質が良く、バスドラムの音をしっかりと芯のある重みのある音で鳴らしてくれるので、聴いていて非常に楽しいです。
良くも悪くもドンシャリ傾向がそこそこ強い、味付けが元気に鳴らす方向に付いている製品ということさえ理解してもらえていれば、大型平面駆動ドライバを採用している割には装着感も軽いですし、音の抜けも良く楽しく聴ける音なので結構良いと思います。
PXL_20231022_182941049Kefine Klanar
音のバランス
高音域 □□□□
中音域 □□□
低音域 □□□□□
2、音のバランスは低音域寄りのドンシャリ。音場は広めで、全体的に軽くロック向けにイコライザをかけたような元気な鳴り方が魅力でもあり欠点でもあるって感じの音。

音のバランスは低音域寄りのドンシャリ。音場は広めで抜けの良い音。
高音域は抜けが良く、ドンシャリ傾向の音にしてはシンバルのシャリつく帯域を強調しないのが良いです。高音域は正直明瞭感はもう少し欲しい印象があり低音域が強めな場面では、シンバルのような煌びやかな音が少し物足りなく感じる場面もあるのですが、逆に言えばこの帯域の主張がそこまで強くないおかげで、ドンシャリでありながらも高音域にピーキーさが無く、音の抜けの良さも相まって聴きやすい伸びやかな音になっているので、良し悪しかなぁという感じです。
中音域は変に遠くで鳴ることもなく、音像も適切な大きさで定位してくれ、良い意味で普通の音が鳴ってくれる感じです。別にボーカル帯域に特別な色っぽさとか、余韻の綺麗さとかを付加してくれる感じは無いのですが、あるがままの音を適切な口の大きさで鳴らしてくれる感じなので、スラッシュメタルとか、早口で淡々とした音を鳴らすようなボーカルは非常に相性が良いです。また、音の抜けがこの帯域も良いので、ボーカルの音も窮屈感が無く抜けが良いのは好印象。
低音域は非常に力感のある、良い意味で音が塊として飛んでくるような、荒っぽく元気な音が鳴ります。この低音域の粗っぽい鳴らし方が気に入るか次第でこのイヤホンの好き嫌いはかなり分かれると思います。音の分離はそこまで良いわけでは無いので、テクニカルデスメタル等の音源では音のダブつく感じがあってダメですが、ハードロック等の音源では、この重みがあるちょっと雑さはあるけど元気で輪郭のハッキリとした音がとても心地よいです。良くも悪くもイコライザで強調したような鳴り方がするので、これを楽しい音と捉えるか、雑な音と捉えるかですね。私はこれはこれで楽しい音と捉えられるので結構好き。
PXL_20231022_182959948.MP
おススメ度82点 
3、荒っぽく元気な音なところが好みが分かれるとは思うが、100ドル程度で元気でノリの良い音を求めるのであれば、なかなか良い選択肢になるだろう。この低音のゴリッとした塊感のある音は結構楽しい。

正直万能タイプのイヤホンではありません。デザインもイマイチな感じはありますし、全体的に良くも悪くも味付けは強めな鳴り方という印象があります。ですが、この荒っぽい鳴り方は個性としては結構面白く、特に低音域の力感のあるゴリっとした重み、厚みのある音は聴いていて非常に楽しいですし、音の抜けが良いことから、ドンシャリ傾向でありつつも音にピーキーさや余裕の無さが感じられないところが好印象でした。こういうドンシャリ傾向の楽しい音のイヤホンもなかなかにアリじゃないかと思います。