unnamed - 2022-09-26T020659.334
E-Union(ダルマオーディオ)碧虎D100という平面駆動型の現在32,850円で先行販売されているイヤホンのレビューです。(現在先行販売割引価格となっており、一般販売価格は43,800円の予定)
今回のは製品版と変わらない個体だと伺っていますが、製品版とは付属品が違ったり後々する可能性もあるので、一応試作機のレビューという形にさせてください。
販売サイトはこちら

注目ポイント
・初の超高硬度アルミ合金材料使用
→「『7A04』という超高硬度のAL-ZN-MG-CUシリーズのアルミ合金材料を採用します。この材料は航空材料としても利用され、強度と軽量の両立できます。」とのこと、何となくオーディオマニア的には硬質な金属使っていると音良さそうなイメージがあります(笑)
・初のMMCX採用
→「『碧虎D100』は頑丈なMMCX部品を使用します」とのことで、一般的なMMCX製品より耐久性が高いことをウリにしていますね。MMCXは個人的にもちょつと耐久性は微妙な印象が強いので、耐久性に拘ろうとしてくれているのはポイントが高いです(本当に耐久性高いのかは使いながら確かめていくしかないけどw)

良い点
・中低音域に厚みのある良い意味で平面駆動らしい良さの詰まっている音。最近の同価格帯の平面駆動に多い中、低音域が薄めな平面駆動イヤホンとは一線を画す音。
・非常に再生機材の音を素直に反映してくれる印象で、高音域が煌びやかなFiio BTR7では煌びやかに、中音域の厚みが印象的なHIFIMNA HM1000では非常に趣のあるゆったりとした音を鳴らす。
・音場が広く非常に音の情報量が多い、良い意味で濃い音。濃い音でありつつ全然しつこさを感じさせない。
・中音域の質感は特筆ものの素晴らしさ。
悪い点
・鳴らしにくい。最近の同価格帯の平面駆動イヤホンより1段階上の鳴らしにくさでShanling UP5でも少し不足な感じがある。Fiio BTR7くらいなら問題ない。
・装着感が独特でクセがある。
unnamed - 2022-09-26T020652.878D100
音質評価 97点
1、音質は非常に素晴らしい。全体的に中、低音域に厚みのある情報量の多い濃い音。濃い音でありつつも非常に分離性能が高く、音の抜けが良いおかげでしつこさが全くない。イヤホンというよりヘッドホンの音造りに近い余裕のある中低音域の表現力が魅力的。

音は非常に良いです。最近の同価格帯からそれ以下の中華系の平面駆動ドライバを使ったイヤホンというのは、中のドライバは実は同じということが多くあり、良い音ではあるものの音がかなり似た製品が多く、それらの多くが中低音域の厚みはそこまで無い、平面駆動にしてはスッキリとした明瞭感が強調された音の物が多い印象でした。それに対してこのイヤホンは一線を画した、私が思う平面駆動らしさが詰まった中低音域の厚み、表現力の豊かさを持っているイヤホンだと思います。
音の傾向としては中、低音域寄りで、非常の濃密で良い意味で少し演出的な音を鳴らします。非常に濃い情報量の多い音でありつつも、音場が広く音の抜けも良いことから音にしつこさは全く感じられず、低音域の鳴りっぷりがヘッドホンで聞いているかのような余裕のある深みのある質感で鳴ってくれるのが非常に楽しいです。また、ボーカル帯域の表現力が素晴らしく、特に男性ボーカルのミドルテンポの音源では、非常に濃密で少し音像が大きめな味のある聴き入ってしまうような音を鳴らしてくれます、HIFIMANのHM1000 Silverで聴いたときのこのイヤホンのボーカルラインの表現力はちょっと言葉には表せないような趣のある音を鳴らしてくれます(レビュアーなんだから言葉で表せよってところだけどw)
unnamed - 2022-09-26T020706.740
音のバランス
高音域 □□□■
中音域 □□□□
低音域 □□□□
2、高音域は主張はそこまで強くはないものの、スッキリと抜けの良い曇りの無い音を鳴らす。中音域は少し強調気味で音像が大きめに鳴るものの、違和感は無く濃密で味のある音を鳴らす。低音域は音の輪郭を強調することの無い音なので、アタック感はあまり強くないものの、とても情報量の多い音を高い分離性能で鳴らしてくれる。

音のバランスは中、低音域寄り。音場は広め。
高音域はそこまで主張は強くないものの、しっかりと明るく伸びやかな音を鳴らしてくれます。個人的には高音域は少し刺さりやすいくらいの音が好みなので、もう少し主張は強めに鳴ってくれてもいいのですが、明瞭でありつつ音の刺さりが少ないイヤホンを探している人にはとても相性が良いでしょう。ただ、難点としては同価格帯の平面駆動の中でも鳴らしにくい印象があり、パワーの足りない機材で鳴らすと高音域が少し曇る印象です。私の環境だとShanling UP5だと少し曇り、FIio BTR7やifi gryphonだと曇りの無い音を鳴らしてくれる印象です。
中音域は非常に味のある、広がりが強めな少し音像の大きめな音を鳴らします。ダルマオーデイオの人がボーカルラインの厚みがあるしっとりとした音源をよくチェック用に使っているとTwitterで語っているのがよく理解できる音で、非常にボーカルの表現力が豊かで、特に男性ボーカルの音が深みのある音で鳴ってくれるのが印象的です。どちらかというとスピード感のある音源より、ミドルテンポのボーカルが上手い音源が聴きたくなるイヤホンで、個人的にはCHAGE and ASKAとかの懐メロをゆったり聴きたくなる音です。
低音域は非常に厚みがある情報量の多い音でありつつ、音の抜けが良くしつこさを感じさせない音です。音の輪郭は強調せずに鳴る印象から、音の厚みの割にはアタック感はあまり無くスピード感を求める低音にはそこまで向かないのですが、しっとりと深みのあるジャズのウッドベースやピアノの低音がとても厚みがありつつもしつこさを感じさせない、ヘッドホンのような余裕のある音で鳴ってくれるのが非常に楽しいです。「平面駆動はこういう低音じゃなきゃ!」と思っていた人は結構多いんじゃないかなw
相性の良い音源は、JPOP、ロック、歌謡曲、ジャズ等。基本的にはそんなに音源を選ばずに聴けるイヤホンですが、ボーカル帯域の表現力が素晴らしいイヤホンですので、ミドルテンポの少しゆったりとした音源でボーカルの上手さをじっくりと感じられるような音源のほうがよりこのイヤホンの良さは引き立つかなと思います。
相性の悪い音源は、スラッシュメタル、EDM、テクニカルデスメタル等。分離性能は低くないので十分楽しめるものの、スピード感のある音を求める音源は他のイヤホンのほうがノリ良く聴ける選択肢が沢山あると思う。
unnamed - 2022-09-26T020721.733unnamed - 2022-09-26T020716.091
おススメ度 98点
3、良い意味で同価格帯の平面駆動イヤホンとは一線を画す独自性のある音。中音域の表現力の高さと、低音域の余裕のある鳴りっぷりはAudezeの平面駆動のヘッドホンが好きな人とかにメチャクチャ合うと思う。

音は非常に良いです。特にボーカルの表現力は素晴らしく、ゆったりとした音源で厚みのある男性ボーカル等を聴いたときの、このイヤホンから再生される音は相当深みがあり趣のある言葉にはしがたい魅力を持っています。正直ボーカルの表現は少し演出的だなとは思います。音像は大き目ですし、音の濃さも普段淡々とボーカルを鳴らしてくれるイヤホンをメインに使っているのもあって、少しボーカルの聴きどころが強調されている鳴り方だと思います。「でも、それでいいんですよ」とこのボーカルの表現力豊かな音を聴いたら、私以外の人も多くがそう言うんじゃないかなと思いますw
良い意味でヘッドホンの平面駆動製品のような鳴りっぷりで、Audeze LCD-2とかの音が好きな人にハマる、全体的に濃い音でありつつも余裕のある鳴りっぷりが魅力的な製品です。「平面駆動のイヤホンには、こういう音を求めていたんだよ!」って人は多分多いと思われる、非常に聴きどころのツボを押さえた魅力たっぷりな音を鳴らすイヤホンです。ダルマオーデイオはこの製品のように「こういう方向を狙ったんだな」とわかる、イヤホンを作ってくれるのが個人的に非常に好感を持っていますw
このエントリーをはてなブックマークに追加