

Audirect Beam3PLUSという22,000円で販売されている小型のUSB DACアンプ兼Bluetoothレシーバーのレビューです。
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注目ポイント
・DACチップにESSのES9281AC PROを採用
→このDACチップを採用しているおかげで最大PCM(32Bit/768kHz)をサポートとのこと。ただ、同社のAtom2やBeam2 SEでも採用されているチップなので、そこまで同価格帯で珍しいチップというわけではなさそう。
・高性能なBluetoothチップを採用
→どんなチップを使っているかの記載はありませんでしたが、この大きさでLDACやAPT-X HDに対応しているのは有難いですね。
良い点
・良い意味で凄く普通の音。パッと聴きで凄みを感じるような音では無いが、バランスが良く毎日聴いていても飽きないようなクセの少ない音。
・非常に軽量で小型と使い勝手は非常に良い。
・BluetoothアンプでありつつUSB DACの機能もあるので、仮に電池が無くなってもスマホと繋げば音が聴ける(大型機だとこれが出来ても外で使いにくいが、これは普通に使えるサイズ)
・この大きさで3.5mmと4.4mmの端子に対応。
悪い点
・正直見た目は安っぽくて2万円する製品にはとても見えない。
・プラスチッキーな筐体で傷はそこそこ目立ちやすい
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1、音質はなかなか良い。一聴して「オオッ」となる凄みがあるタイプではないが、バランスが良く秋の来ない自然な音が好印象。
音はなかなか良いです。同価格帯の中でも結構優秀な製品かと思います。音質は非常にクセの少ない自然な音造りです。音のバランスはフラットから若干カマボコのサウンドで、一聴して「高音域のココが凄い!」「低音域のここが凄い!」みたいな凄みがあるわけではないので、正直地味な音にも感じられますが、じっくりと聴くのこの製品のトータルバランスが良く自然な音造りの良さが感じられてきます。
音の特徴としてはあまり刺激の強いタイプではなく、非常にフラットな誇張の無い音になっています。高音域は刺さりやすい帯域の音も明瞭さは損なわずにスッキリとした音で鳴らしつつ、伸びやかで聴きやすい音になっています。若干丸みのある音で、刺激的な音も多少聴きやすい音で表現する印象もあり比較的聴きやすい音だと思います。低音域も特に製品の特徴らしい特徴はあまり感じないのですが、自然でしっかりと分離の良い音を淡々と鳴らしてくれる印象でなかなか印象は良いです。良い意味で本当に「普通の音」なので正直レビューとして特徴を書くのが難しいのですが、誇張の無い自然な音でどんな音源でも過不足なく鳴らしてくれるバランスは結構秀逸かなと思います。

2、非常に軽量、小型でありながら3.5mmと4.4mmの端子に対応しており使い勝手はピカイチ。ただ正直筐体は安っぽく2万円の製品には全然見えない。
本体は非常に軽量かつ小型で使い勝手が良いです。本体の重さは何と公証69gと物凄く軽く、胸ポケットに入れていても全く邪魔にならない筐体になっています。ただ、これだけ軽量だから仕方ないところではあるのですが、本体はかなりプラスチッキーで安っぽく、正直2万円するオーディオ機材には見えないのが玉に瑕ですね。金属筐体を使ったらこの軽量な使い勝手の良さは実現できないので、ここはどちらを重視するかで選ばれたほうがいいと思います。個人的にはこのいかにもオモチャ感のある筐体は嫌いではりありません。
また、この大きさで3.5mmと4.4mmの端子に対応しているため使い勝手は良いですし、USB DACの機能もあるので仮にBluetoothで使っているときに電池が無くなってしまっても、USBで繋げば音楽が聴き続けられるのもポイント高いですね。もちろんUSB DAC機能も付いているBluetoothレシーバー製品は他にも多くありますが、このくらいの小型の製品じゃないと「ちょっと無理して使う」感じになるのですが、Beam3PLUSは何の不満もなく快適に使えるかなと思います。
3、Fiio Q5S(AM3D)、Oriolus 1795との比較。
単体の音だけで語っても何が何やらだと思いますので、Fiio Q5S(AM3D)、Oriolus 1795との比較を書きたいと思います。Q5SはBeam3PLUSの倍以上の金額の製品ですし、Oriolus 1795は同価格帯ではありますが大きさは大分違う製品なので、そこも考慮しながら見て頂けたらと思います。
試聴条件は全てBluetoothのLDAC接続で、4.4mmのバランス駆動したFinal A8000で行っています。
Fiio Q5S(AM3D) 約5万円
一聴して3機種の中で一番力感のある音なことがわかる。特に低音域は駆動力の良さが生きており重低音の迫力がかなりある。3機種の中で一番解像度は高いし、1ランク上の音だなとは思うのだが、全体的に派手な音造りで高音域のシャリつく音も強めに再生するので好みは分かれそう。良い意味で派手な荒々しさがありつつレベルの高い音。
Oriolus 1795 約3万円
3機種の中で一番高音域の主張は弱めだが、特に曇った様子は無く抜けが良く伸びやかな音を鳴らす。低域の力感はQ5Sほどは無いがBeam3PLUSよりは強く、そこそこ迫力があり実像感のある音を鳴らす。3機種の中で一番ゆったりとした音という印象
Audirect Beam3PLUS 約2万円
3機種の中で一番低音域のは少なく力感は少ないのだが、重低音の下支えはしっかりあるため、そこまで迫力不足という印象は無い。3機種の中で一番タイトな音で、ドラムの音もスピード感があり良い意味で若干淡泊な音を鳴らす。正直低音の力感は上記2機種に大分劣るが、タイトで淡々としたハギレの良い音は別のベクトルとして非常に心地よいと思える。
おススメ度 84点
4、絶妙な大きさと軽さで使い勝手の良いBluetoothアンプ。音もタイトで飽きの来ない自然さがあり満足度は高い。
正直音だけで言えば、同価格帯のもっと大きな製品を買ったほうが優位性はあると思います。でも、この製品はあくまで「この大きさ」だから良いのです。この大きさで、3.5mmも4.4mmも付いていて、音もタイトでクセが少ない、なかなか侮れない音を鳴らす。もうそれだけで十分じゃないですか?
Bluetoothアンプ系の製品はFiio Q5Sを結構長いこと愛用しているのですが、やはりAudirect Beam3PLUSの大きさは正義です。利便性を重視しつつちゃんと良い音が聴きたい人におススメしたい逸品です。鞄に入れっぱなしで通勤時に使っていますが、かなり便利で本当に痒いところに手が届くような製品だと思います。
コメント
コメント一覧 (4)
4.4㎜が使えるのは良いですが、作りが安っぽいのはいただけませんね・・。
ちなみに接続性はいかがなんでしょうか?
私も最近 Fiio Q5sをよく使っていますが、ちょっと重くてifiのGo Bluもどうなのかな?と思っております。
接続性は使っている限りでは特に悪くないと思います。
ありがとうございます。修正しました。