
Fiio EM5というベリリウムコート振動版のダイナミックドライバを使ったインナーイヤータイプイヤホンのレビューです。価格は私はHIFIGOから299ドルで輸入しましたが、国内価格は税込み42,870円になるそうです。結構な価格差があるので個人的には輸入をおススメしますが、まぁ各々好きなところから買っていただけたらと思います。
販売サイトはこちら Earbuds Rankingはこちら
良い点
・中低域の厚みのある音で、適度に広がりのある濃密な音を鳴らす。
・刺さりのあまり無いゆったりと聴ける音造り
・音の抜けが良く、全体的に伸びやかでゆったりとした音を鳴らす
・DitaのAwesomeコネクタのようにプラグが端子を交換できる。標準で3.5mm、2.5mm、4.4mmのプラグが付属
・刺さりのあまり無いゆったりと聴ける音造り
・音の抜けが良く、全体的に伸びやかでゆったりとした音を鳴らす
・DitaのAwesomeコネクタのようにプラグが端子を交換できる。標準で3.5mm、2.5mm、4.4mmのプラグが付属
悪い点
・高音域の明瞭感が足りず正直物足りなさがある。
・3Dプリンタで作られた筐体で、Aiwaのパイプイヤホンを参考にした独特なデザインなのだが、正直3万円以上するイヤホンとしては安っぽさが否めない
------------------------------------------------------------------------

音質評価 82点 (穴あきイヤーパッドを使用)
1、音質は中低域が濃密でイヤホンらしからぬ深みのある中低域を鳴らすことが好印象であるが、高音域の質感には多少の不満がある。
音質は非常に面白いです。中低域に適度な広がりがあり、濃密でありながら聴きやすい中低音域が鳴ってくれる印象で、5ちゃんのインナーイヤースレッドでHD650のような中低域なんてレビューをしている人が居ましたが、それも納得できるような質の高い音を鳴らします。また、こういった濃密な音を鳴らすイヤホンというのは曇った低音域を鳴らすイヤホンが多いのですが、このイヤホンは音の抜けが非常に良いため、濃密でありながらしつこくない音を鳴らしてくれ、聴き疲れのしにくい優しい音になつていることが好印象です。
ただし、高音域は少し物足りなさがあります。刺さりを気にする人にはむしろ良いポイントだと思うのですが、MoondropのChacoone、Liebesliedを愛用されている人がらしたら、少し明瞭さ、鮮やかさに欠ける音に感じられるのではないかなと思います。
また、私は基本的にインナーイヤーのイヤホンはイヤーパッドを使用せずに使うのですが、このイヤホンはどうもイヤーパッド無しでは耳に合わなかったため、穴あきのイヤーパッドを装着した状態の音でのレビューとなります。正直出音を聴いた印象としてもこのイヤホンはイヤーパッドありきの音なんじゃないかなと思っています。


2、高音域は抜けが良く曇り感は無いが、煌びやかな音、ドラムのハイハット音などに少し明瞭さが足りないと不満に思うところがある。中音域は自然で適度に広がりのある音が好印象。
高音域は抜けが良く曇り感の無い音を鳴らしてくれるのですが、正直前項でも言ったように明瞭さ、鮮やかさには少し欠ける印象があります。MoondropのChacoone、Liebesliedなどの高音域を「刺激的すぎる」と苦手に思う人には、むしろFiio EM5の高音域は絶妙に刺さり感を抑えた音で好印象になるのではないかなと思いますが、ある程度刺さはあるほうが好ましいと思っている私としては、少し不満があります。
中音域はクセがなく、適度に広がりのある音で聴きごたえがあります。適度に余韻の美しさまでしっかりと再現してくれる音で、特に男性ボーカルの低めの音の響き方がなかなか気持ち良いです。ボーカル帯域を重視される方にはFiio EM5はかなり良い選択肢になりそうという印象です。

音のバランス (穴あきイヤーパッド使用時)
低音域はゆったりと広がりがあり、濃密な音を鳴らします。ゆったりとした広がりある音でありながら、音の抜けが良くしつこさを感じさせない音に仕上がっていることが好印象であり、JPOP、明るいアニソン、フォークソングなどの音源をゆったりと聴くのには非常に楽しめる音になっているのですが、ただ、広がりある音なため分離自体はあまりよくなく、スピード感を求めるメタル音源系とは相性はあまりよくない印象です。全体的にそういった刺激的なジャンルではなく、ミドルテンポの曲をゆったりと聴くためのイヤホンではないかなと思っています。


4、端子が交換でき2.5、4.4、3.5の端子に対応出来るなど利便性はとても高いのだが、正直全体的に3万円以上するイヤホンとしては安っぽい印象がある。
端子がDitaのAwesomeコネクタのように交換式になっており、ケーブルを交換せずともバランス接続が出来るのはなかなか便利です。ケーブルの取り回しの良いですし、本体も軽く装着感は悪くないため利便性は高いイヤホンではないかなと思っています。ただ、正直筐体は3Dプリンタだからこそ、この複雑な筐体を作れたという利点はわかるのですが、最近のインナーイヤーでは金属筐体のカッコいい製品が多い中、Fiio EM5はちょっと安っぽく感じてしまうというのは本音としてはあります。ここは好みの分かれるところで、金属筐体のイヤホンは重くて装着感が不安という人にはむしろ良いポイントとして見ていいと思います。

おススメ度 80点 (299ドルでの評価、国内価格だともう少し下がる)
5、意欲作であり非常に面白い音を鳴らすイヤホンでもある。中低域の厚みのある音のイヤホンを探している人には勧めやすい製品。
3Dプリンタを使い複雑な筐体を実現し、それによるAiwaのパイプイヤホンのようなチューブを作り上げていたり「よーこんなもん作ったな」と思える意欲作ではあると思います。また、中低域に厚みを持たせつつ、抜けの良いしつこさを感じさせない音を鳴らしてくれることはとてもポイントが高いのですが、いかんせん高音域の質感と全体的な安っぽさは気になるなというのも本音でした。
このイヤホンはどういう人に勧められるかというと非常に簡単です。「Moondrop CHACONNE、Liebesleidの高音域が刺激的すぎて苦手だった人」におススメできるイヤホンです。中低域の質感はインナーイヤーとしては屈指の実力と言えます。ゆったりと広がりのある音のイヤホンを探している人におススメしたいイヤホンです。
・3Dプリンタで作られた筐体で、Aiwaのパイプイヤホンを参考にした独特なデザインなのだが、正直3万円以上するイヤホンとしては安っぽさが否めない
------------------------------------------------------------------------

音質評価 82点 (穴あきイヤーパッドを使用)
1、音質は中低域が濃密でイヤホンらしからぬ深みのある中低域を鳴らすことが好印象であるが、高音域の質感には多少の不満がある。
音質は非常に面白いです。中低域に適度な広がりがあり、濃密でありながら聴きやすい中低音域が鳴ってくれる印象で、5ちゃんのインナーイヤースレッドでHD650のような中低域なんてレビューをしている人が居ましたが、それも納得できるような質の高い音を鳴らします。また、こういった濃密な音を鳴らすイヤホンというのは曇った低音域を鳴らすイヤホンが多いのですが、このイヤホンは音の抜けが非常に良いため、濃密でありながらしつこくない音を鳴らしてくれ、聴き疲れのしにくい優しい音になつていることが好印象です。
ただし、高音域は少し物足りなさがあります。刺さりを気にする人にはむしろ良いポイントだと思うのですが、MoondropのChacoone、Liebesliedを愛用されている人がらしたら、少し明瞭さ、鮮やかさに欠ける音に感じられるのではないかなと思います。
また、私は基本的にインナーイヤーのイヤホンはイヤーパッドを使用せずに使うのですが、このイヤホンはどうもイヤーパッド無しでは耳に合わなかったため、穴あきのイヤーパッドを装着した状態の音でのレビューとなります。正直出音を聴いた印象としてもこのイヤホンはイヤーパッドありきの音なんじゃないかなと思っています。


2、高音域は抜けが良く曇り感は無いが、煌びやかな音、ドラムのハイハット音などに少し明瞭さが足りないと不満に思うところがある。中音域は自然で適度に広がりのある音が好印象。
高音域は抜けが良く曇り感の無い音を鳴らしてくれるのですが、正直前項でも言ったように明瞭さ、鮮やかさには少し欠ける印象があります。MoondropのChacoone、Liebesliedなどの高音域を「刺激的すぎる」と苦手に思う人には、むしろFiio EM5の高音域は絶妙に刺さり感を抑えた音で好印象になるのではないかなと思いますが、ある程度刺さはあるほうが好ましいと思っている私としては、少し不満があります。
中音域はクセがなく、適度に広がりのある音で聴きごたえがあります。適度に余韻の美しさまでしっかりと再現してくれる音で、特に男性ボーカルの低めの音の響き方がなかなか気持ち良いです。ボーカル帯域を重視される方にはFiio EM5はかなり良い選択肢になりそうという印象です。

音のバランス (穴あきイヤーパッド使用時)
高音域□□□□
中音域□□□□■
低音域□□□□□
3、低音域はゆったりと広がりのある、趣のある音を鳴らす。分離はそこまでよくないためスピード感のある音源は少し不得意。低音域はゆったりと広がりがあり、濃密な音を鳴らします。ゆったりとした広がりある音でありながら、音の抜けが良くしつこさを感じさせない音に仕上がっていることが好印象であり、JPOP、明るいアニソン、フォークソングなどの音源をゆったりと聴くのには非常に楽しめる音になっているのですが、ただ、広がりある音なため分離自体はあまりよくなく、スピード感を求めるメタル音源系とは相性はあまりよくない印象です。全体的にそういった刺激的なジャンルではなく、ミドルテンポの曲をゆったりと聴くためのイヤホンではないかなと思っています。


4、端子が交換でき2.5、4.4、3.5の端子に対応出来るなど利便性はとても高いのだが、正直全体的に3万円以上するイヤホンとしては安っぽい印象がある。
端子がDitaのAwesomeコネクタのように交換式になっており、ケーブルを交換せずともバランス接続が出来るのはなかなか便利です。ケーブルの取り回しの良いですし、本体も軽く装着感は悪くないため利便性は高いイヤホンではないかなと思っています。ただ、正直筐体は3Dプリンタだからこそ、この複雑な筐体を作れたという利点はわかるのですが、最近のインナーイヤーでは金属筐体のカッコいい製品が多い中、Fiio EM5はちょっと安っぽく感じてしまうというのは本音としてはあります。ここは好みの分かれるところで、金属筐体のイヤホンは重くて装着感が不安という人にはむしろ良いポイントとして見ていいと思います。

おススメ度 80点 (299ドルでの評価、国内価格だともう少し下がる)
5、意欲作であり非常に面白い音を鳴らすイヤホンでもある。中低域の厚みのある音のイヤホンを探している人には勧めやすい製品。
3Dプリンタを使い複雑な筐体を実現し、それによるAiwaのパイプイヤホンのようなチューブを作り上げていたり「よーこんなもん作ったな」と思える意欲作ではあると思います。また、中低域に厚みを持たせつつ、抜けの良いしつこさを感じさせない音を鳴らしてくれることはとてもポイントが高いのですが、いかんせん高音域の質感と全体的な安っぽさは気になるなというのも本音でした。
このイヤホンはどういう人に勧められるかというと非常に簡単です。「Moondrop CHACONNE、Liebesleidの高音域が刺激的すぎて苦手だった人」におススメできるイヤホンです。中低域の質感はインナーイヤーとしては屈指の実力と言えます。ゆったりと広がりのある音のイヤホンを探している人におススメしたいイヤホンです。
ぱっと聴いてみた限り、評判通り物凄く綺麗で抜けの良い広がりのある音ですね。
とりあえずスイープ信号を再生すると、全体的な音の傾向はさておき、中高音~高音域で頻繁に大きく上下していました。これが高音の評価がよろしくない一因かもしれません。ただ、LiebesleidもCHACONNEも大なり小なり癖があったし、自分は納得するまでグライコで周波数特性を補うので、あまり気にしてません。むしろ、両者にあった材質由来のデメリット(重い、錆びたりメッキが剥がれたりする)がない分、使っていて爽快です。
これから聞き比べたり、グライコを弄って楽しみたいと思います。