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CCA CA10という現在42ドル
で販売されている5BAイヤホンのレビューです。
販売サイトこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら 

特徴等
・5BA構成
・2pinリケーブル対応
・シェルはプラスチッキーではあるが質感は悪くない。
・ケーブルは4芯のものが付属するが、ケーブル自体は柔らかく取り回しが良い
・遮音性、音漏れ防止は一般的なカナルより若干良い印象。音抜け穴などは無いので比較的優秀

音質評価 70点 
・音質は悪くないが最近のKZやCCAのイヤホンは出来が良いものが多かっただけに、正直期待を下回る音質という印象。
・音の大まかな印象は「全体的には綺麗な最近KZのイヤホンらしい分離の良いスッキリとした音を鳴らすが、どうも低音のドライバを忘れてきたような軽い音が気になる。個々の音の質感は良く、高音域は煌びやかで聴きごたえのある音が鳴るし中音域も変な癖が無いが、どうも低音が軽く音の上辺だけを聞かされているような感覚になる」
・音のバランスは高音域寄り
・音場は広くも狭くもなくといった印象
・高音域はハッキリとした煌びやかな音を鳴らしてくれる。最近のKZ系のイヤホンに多いハッキリ、クッキリとした明るい音で曇り感が無く少し派手な音を鳴らす。高音域の質感自体は優秀なのだが、ドラムのシンバルのような刺さりやすい帯域はそれなりに主張が強く、低音域の軽さも合わさって少し過剰に聞こえる場面がある。
・中音域は特に癖の無い聴きやすい音を鳴らす。変に味付けとして音の広がりをつけたりしない、あるがままの音を鳴らしてくれる印象で淡々とボーカル帯域を自然な音で鳴らしてくれる。音の伸びも悪くなく、ボーカルが主体となる音源でもボーカルの余韻の美しさなどの聴きどころになる良さをきちんと耳に届けてくれる。
・低音域は軽い腰高な音を鳴らす。このイヤホンの最大の欠点であり、低音域の量感は少なくないのに変に軽い音を鳴らす印象がある。スッキリした音のイヤホンで低音の量感の少ないイヤホンは結構少なくないが、そういったイヤホンは大半は重低音の再現力は低くないので量感は少なくても低音に不満を持つことは意外と少ないのだが、このイヤホンは低音の量感自体はそこまで少なくないのに、重低音の支えが足りないので腰高な変な音に感じてしまう。低音の質感も重みが感じられないというところ以外は悪くないだけに、量感の割に迫力が感じられない低音域の質感が非常に残念に感じられる。
・音の分離は良く、過度な分離を要求するテクニカルデスメタルでも音数の多さに対応してくれるが、前述したように重低音の再現度が低いから分離が良くなっているだけに感じられる。。(CryptopsyのShag Harbour's Visitorにて確認)
・相性の良い音源はバラード、POPS、ジャーマンメタルなどだろうか。全定期に低音域の軽さが気になるので、元々明るい曲調の音源を鮮やかに鳴らす用途で使うほうが良い気がする。
・相性の悪い音源は、ロック、ハードロック、パワーメタルなど、全体的に低音の力感が足りないので、低音域に重みを求める音源には合わない。
CCA CA10
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□

オススメ度70点
・重低音の軽さ以外は悪くないイヤホンなだけに厳しめの評価ではあるが、最近のKZ系のイヤホンは良いものが多いだけに少し厳しめの評価をつけた。43ドルという価格を考えれば別に悪くないイヤホンであるが、ロック聴きとしては低音の軽さは大分残念であった。また、この低音域の軽さはキーボードの音のような電子的な音ではそこまで感じられないのだが、どうもベースやバスドラムといった帯域の音で感じられるので、重低音というよりは中低音の一部帯域が足りていないのかもしれない。
・基本的な音は最近のKZ系イヤホンらしく良いので、低音域の軽さを気にしない人であれば十分良い選択肢といえるが、個人的にはKZ AS06等のほうが断然おススメである。