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Revonext QT5という現在3,399円にて販売されている1BA+1DD構成のイヤホンのレビューです。
販売サイトこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら 

特徴等
・1BA+1DD構成。
・2pinでのリケーブル可能
・筐体はなかなかしっかりした造りで、銅筐体のような見た目は非常に美しくこの見た目だけで買ってもいいなと思える
・遮音性は一般的なカナルの中では平均より少し悪い、KZ ZS6のように背面に大きな穴が開いているため遮音性はカナルとしては結構低めなため、電車等で使う際は音量に気を付けたほうが良いだろう

音質評価 81点
・音質はなかなか良い、基本的にはKZ ZS6系統のイヤホンにありがちな元気な傾向のドンシャリ音なのであるが、1DD1BAのこのシリーズにしては比較的シンプルな構成なことが功を奏してか、強めのドンシャリなバランスでありながらも、個々の音の癖は比較的少な目の音になっている。
・音の大まかな印象は「低音のズシンと響く、力感のある元気サウンド。高音域は曇りの無い見通しの良い音を鳴らしつつ、低音域の力強い重みのある音がガンガン主張してくる、俗にいう音量を上げて聴きたくなるタイプのイヤホン。ドライバ数が少ないおかげか、ガンガン主張してくる音の割には全体的に音の違和感は感じない。」
・音の傾向はしっかりと低音が強めなドンシャリ
・音場は少し広め、音の抜けの良さからか適度に広く広がっていくような音場が形成される。
高音域は見通しの良い煌びやかで元気な音が鳴る。派手な煌びやかさが強めに表現されるKZ ZS6と似た筐体にありがちな強めのドンシャリ傾向の質の音だが、音の抜けが良いことと低音域の量感が強く高音域の量感は抑え気味であるおかげで音の派手さの割には耳につく印象がない。KZ ZS6の高音域が刺さりすぎてダメだという人もRevonext QT5は問題ないのではないだろうか(これも派手な傾向の音ではあるが)基本的には曇りなく鮮明な音を鳴らすが、低音域の量感が強い場面では少し曇り気味に表現される場面もある。
中音域は少し遠めの音を鳴らす。ボーカルの立ち位置は自然な位置にあり定位に違和感は無いのだが、低音域の量感が強いためボーカルの音は他のイヤホンより少し小さく遠めに感じる。ボーカルの質感は少し響きのある音を鳴らす印象で、ボーカルが主体の音源だと適度に広がりと響きのある聴きごたえのある音を鳴らす。
低音域は力感のあるガツンと良くも悪くも大味な音を鳴らす。低音域の量感があり、バスドラムの音がガンガン押し寄せてくる迫力満点な音ではあるが、全体的に大味で音の細かなアクセントを表現してくれるようなタイプではなく、ノリ良く楽しい音を少し演出的でもガンガン耳に届けようとするような音である。そのため分離は同価格帯のイヤホンと比較して悪くはないのだが、KZ ZS6のような見た目のイヤホンの中では少し低めな印象。だが、大味である割にはドライバ数の少なさからか、その音の個々の質自体はそこまで違和感の無い質で鳴らしてくれるのが、荒っぽい音ではあるが、これはこれで非常に楽しく聴ける。
・相性の良い音源は、ロック、ハードロック、R&B、パワーメタル等。基本的にガツンと響く低音域の楽しいイヤホンであり、全体的に大味の音であるので、ロック音源のような野外フェスでライブを聴きたくなるような、低音がガツンとくる音源との相性が良い。
・相性の悪い音源は、全体的に大味であることからシンフォニックメタル、クラシック、JAZZといった生楽器系や繊細な音を要求する音源とはあまり相性が良くない。
QT5
音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□□

オススメ度 81点
・非常に筐体の見た目がよく、音質もレビューの中でいくつか厳しめの表現はしたものの3,000円くらいのイヤホンとしては十分優秀なイヤホンであると言える性能を持った製品だと思う。見た目が気に入って、ノリ良く音楽を聴きたいと考えてイヤホンを探されているのであれば、文句なしにおススメできるイヤホンであると思う。
・最近の低価格イヤホンは本当に出来が良くなったなと感じており、このイヤホンもその印象を裏付ける1つになったと思う。正直数年前であれば3000円近辺でこの音であればもっと大絶賛をしていたように思う。KZ ZS6が出て以降、本当に低価格イヤホンの進歩のスピードは凄い。
・ノリ良く気聴けるイヤホン、ガツンとくる低音多めのイヤホンが欲しい人におススメしたいイヤホン。