




NICEHCK M6のレビューです。現在14550円にて販売されている2D+4D構成のイヤホンになります。BGVP DMGに音もデザインもかなり似ていて、BGVP社と色々喧嘩しているみたいなのですが、HCKとBGVPの声明を発表したLS Audioの双方とやり取りをして、互いに主張が食い違いHCK側は同じ工場のOEM品であり何の問題もないと主張されていますので、当初予定していたBGVPとの比較の部分を大幅にカットした上でレビューを掲載することに致しました。
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特徴等
・4BA2D構成
・アルミ筐体
・アルミ筐体
・MMCXでのリケーブルに対応
・緑(標準)、金(低音強調)、銀(高音強調)の3種類のノズルにより音質の調整が可能。緑の部分は本体色と同じ色になるため、黒筐体のものを購入すると黒になる。
・装着感はなかなか良い、4BA2Dという構成でありながら筐体は比較的小さく耳の収まりが良い
・緑(標準)、金(低音強調)、銀(高音強調)の3種類のノズルにより音質の調整が可能。緑の部分は本体色と同じ色になるため、黒筐体のものを購入すると黒になる。
・装着感はなかなか良い、4BA2Dという構成でありながら筐体は比較的小さく耳の収まりが良い
・遮音性は一般的なカナルの平均クラス、一般的な音量であれば音漏れ等は殆ど気にしなくて良いだろう。背面に小さい音抜け穴があるが遮音性は悪くない。
音質評価 98点
・音質は非常に良い、全体的に少し派手なノリの良い音造りであるが、その点が問題なければ文句なしに勧められるイヤホンであるといえる。
・フィルタはフィルタが薄い順に銀(高音強調)、緑(標準)、金(低音強調)となっているが、個人的には緑(標準)が一番好印象だったため、緑フィルタの音を中心に書く
・緑フィルタ(標準)
音の大まかな印象は「4BA2Dという構成とは全く思えない、非常に自然な明るい音を鳴らしてくれる。濃密でありながらスッキリとした音を実現した絶妙なバランスの音である。中低音域はドライバ数だけの濃密な重みのある音を鳴らしてくれるのだが、全体的な音の抜けが非常に良いため、しつこさが全く無く非常にスッキリとした音でありながら聴きごたえのある音を鳴らす。」・音の傾向は軽く低音寄りのドンシャリ
・音場は広い、音の抜けの良さから広さの制約の無い非常に自然な広がりのある音場を形成してくれる。
・高音域は非常にスッキリとした明るく明瞭な音を鳴らしてくれる。高音域は中低音域の主張が強い場面でも全く曇りの無い鮮やかな音を鳴らしてくれ、ドラムのハイハットのような煌びやかで刺さりやすい音も明瞭に鳴らしつつも音の抜けの良さから耳につく印象が無い非常に絶妙なバランスでまとまっていると言える。
・中音域は凹まずに自然で伸びやかな音を鳴らしてくれる。ボーカルの音は非常に自然で伸びやか音なため、ボーカルの音の余韻や自然な伸びの良さが感じられ、4BA2Dという構成とはとても思えないような自然な音を鳴らしてくれる。
・低音域は情報量の多い濃い音でありながら、しつこさの無いスッキリとした音を鳴らしてくれる。重低音まで再現された重みのある音を濃い音で鳴らしてくれるのだが、その濃さを意識させない音の分離と抜けの良さがあり、濃密でありながらサッパリとした軽快な音になっているのが非常に好印象。
・ガツンと体の芯響くような低音を鳴らしつつも、テクニカルデスメタル音源も全く問題なく分離してくれる分解能力があり、この分離の良さと音抜けの良さがこのイヤホンのキモなんだろうなと感じられる(Cryptopsyのtwo pound torchにて確認)
・相性の良い音源はテクニカルデスメタル、デスラッシュ、ロック、POPS、アニソン、EDMなど、基本的にどんな音源でも上手く鳴らしてくれるが、低音域にこれだけ力感と分離の良さを良質した機種はそう無いので、低音域にアクセントのある音源と相性が良い。
・相性の悪い音源は基本的に何でも上手く鳴らすが、クラシックは流石にドライバ数が多いだけありダイナミック1発のイヤホンとかと比べると不自然さが見える場面が多少ある(それでも相当優秀なほうではあるが。
銀フィルタ(高音強調)
・音の大まかな印象は「全体的な音の傾向はあまり変わらないが、緑フィルタより高音域が強くなり、高音域が少しトゲのあるキツめの音になる。駆動力のあるDAPで聞くとキツめの傾向になるが、駆動力の低い環境だとこの点が気にならないので丁度良い高音域になる印象もあり」
・音の傾向は少し高音域寄り・高音域は全体的には緑フィルタと同様に伸びやかで鮮やかな音を鳴らしてくれるのだが、ドラムのハイハット音等の耳に刺さりやすい帯域の主張が強くなるので、少し耳につく場面が出てくる。
・中音域は特に凹むことなくなり、音の質としても緑フィルタとあまり変わらない。
・低音域は緑フィルタとあまり変わらないが、高音域の量感が増した分音の迫力は少し控えめになっている。
・相性の良い音源と相性の悪い音源は緑フィルタと同様。
金フィルタ(低音強調)

・音の大まかな印象は「緑フィルタより低音域が多くなるというよりは、高音域が減るという印象。高音域の明瞭さが少し損なわれてしまう印象があるが、その分中音域の量感が増してボーカルが主体となるような音源には相性が良さそう」
・音の傾向は低音寄り
・高音域は緑フィルタより煌びやかな音に明瞭さが引かれたような音で、刺さりのある音が苦手な人には良いかもしれないが個人的には少し物足りなさがある。
・中音域は緑フィルタと質はあまり変わらないのだが、音のバランスとして大きくなったためボーカルの艶やかさ等が感じやすくなっている印象。
・相性の良い音源はハードロック、パワーメタル、EDM、ゲームミュージック等、重低音域の深みのある音が魅力的であるので、ハードロックはドンピシャで楽しく聴ける。
・相性の悪い音源は、メロディックデスメタル、クラシック、明るい音調のPOPS、アニソン等。聴けないことは全くないが、全体的に低音域が主体の重めの音になっているので高音域にアクセントのある音源とはあまり合わない。
音のバランス
緑フィルタ(標準)
緑フィルタ(標準)
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□■
銀フィルタ(高音強調)高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□
金フィルタ(低音強調)高音域□□□■
中音域□□□■
低音域□□□□□
オススメ度 98点
・音質は文句なしに素晴らしいと言っていい、4BA2Dという構成を感じさせない非常にバランスの良い自然な音でありながら、ドライバ数を生かした音の濃さと、それを感じさせないスッキリとした音を実現しているのが非常に好印象である。
・音質的には1万円半ばの機種の定番機になれそうな実力のある機種であり手放しで褒められる機種である。
・しっかりとした低音域と高音域の明瞭さを両立したイヤホンが欲しい方、単純に万能で色々な音源に対応できるイヤホンを探されている方にお勧めしたい名機である。
どののの
・しっかりとした低音域と高音域の明瞭さを両立したイヤホンが欲しい方、単純に万能で色々な音源に対応できるイヤホンを探されている方にお勧めしたい名機である。
どののの
高評価の流れなんだろうなという気はしましたがここまで絶賛とは…
しかもリケーブル可能な上にノズル交換で音質も変えられるなんて
そんなのこの価格帯の製品を3つ買うのと同じくらいお得じゃないか…(貧乏性)