



HIFIMAN SUNDARAという現在54,000円にて販売されている平面駆動ヘッドホンです。今回は国内代理店からのレビュー依頼によりレンタル品を試聴してのレビューになります。
販売サイトはこちら
特徴等
・平面駆動ヘッドホン
・開放型
・従来モデルより駆動しやすくなったと謡っており、実際スマホの直刺しでも意外なほどきちんときれいな音で再生された(勿論据え置き機材でしっかり鳴らしたほうが音は良いが)
・開放型
・従来モデルより駆動しやすくなったと謡っており、実際スマホの直刺しでも意外なほどきちんときれいな音で再生された(勿論据え置き機材でしっかり鳴らしたほうが音は良いが)
・装着感はなかなか良い。372gと軽くはないヘッドホンだが、過去のHIFIMANの400シリーズなどはかなりズッシリとくる重さのヘッドホンだっただけに拍子抜けするほど快適に感じる。(HE400シリーズヘッドホンと比べ80%も薄型化されたとのこと)
音質評価 □□□□□ 88点
・音質は非常に良い、過去のHE-400、500などのシリーズとは音の傾向がかなり異なっているため最初は少し戸惑ったが、非常にHIFI調で明瞭な音
・音の大まかな印象は「非常に明瞭でスッキリとした音で、1音1音の追いやすい音源の粗まで暴き出してくれる非常に解像度の高いヘッドホン。過去のHE-400のような重厚感のある低音の音とは全く違う方向の音だが、非常にハイファイで見通しの良い透き通った高音域を鳴らすことが好印象。」
・音の傾向はフラットだが、厳密には少しほんの少し高音域寄りか
・音場はヘッドホンとしては特に狭くも広くも無くといった印象。開放型なため音場に窮屈感などは全くないのだが、音自体が非常にハイファイな明瞭な音なこともあってか、音場の広さはあまり感じない。
・音場はヘッドホンとしては特に狭くも広くも無くといった印象。開放型なため音場に窮屈感などは全くないのだが、音自体が非常にハイファイな明瞭な音なこともあってか、音場の広さはあまり感じない。
・高音域は非常に明瞭で見通しの良い透き通った音を鳴らす。正直過去のHE-400などは高音域よりも低音域に魅力が強く出ている機種であったため、ここまで明瞭で鮮やかな高音域が鳴ることには少し驚いた。音の歯切れが非常に良く、ドラムのシンバル音やキーボードのキラキラとした音が膨らまずカッチリとした音で鮮やかに再生される。高音域の刺激自体は少し強めなため音の刺さりを強く気になる人には少し向かないかもしれないが、伸びやかで明瞭な音なため個人的には音の刺さりは全く気にならない。
・中音域は特に凹むことなく自然な音を鳴らす。HE-500は少しボーカル帯域は膨らみを持たせたゆったりした音であったのに対し、こちらは非常に癖の無いありのままの音を鳴らす印象でそこまで面白みの感じられる音ではないが、しっかりと余韻まで再現された忠実性の高い音を鳴らしてくれる。
・低音域は非常に歯切れがよくカッチリとした音を鳴らしてくれる。HE-500が低音域をゆったりとさせ密度の高い音を鳴らしていたのに対し、こちらはかなりタイトで淡々とした音を鳴らす。重低音の深み、音の密度感はHE-500のほうがありジャズ音源などではこちらのほうが楽しく聴けるのだが、アップテンポなアニソン、テクニカルデスメタルといった音源ではこの歯切れが良いタイトな低音域が非常に小気味良く鳴ってくれる。
・音の分離は非常に良く、テクニカルデスメタルといった音源も確認する前から「間違いなく問題無い」と確信出来る性能を持ち合わせている(Cryptopsy two pound torchにて確認)
・相性の良いジャンルは、ポップス、アニソン、スラッシュメタル、ロックなど。基本的にどんな音源でも問題ないが、非常に1音1音がハッキリと聞こえる小気味の良い音なため、明るい音調の曲や疾走感のある音源と相性が良い。
・相性の悪いジャンルは、基本的にはどんな音源でも問題無いのだが全体的に音ハイファイ調でハッキリとした音なため、中低音域に膨らみがあったほうが楽しく感じられるジャズ音源や、しっとりとしたバラード音源などは比較的相性は良くない
音のバランス
高音域□□□□□
中音域□□□□□
低音域□□□□■
オススメ度□□□□□ 89点
・音はかなり良く価格を考えても満足度の高い製品だとは思うのだが、音源の粗までかなり明瞭に表す性格なため、そういった神経質さは少しある音に感じる。
・音の傾向がHE-400、500あたりの製品とはかなり違う方向性で来たので正直最初は面を食らったが、とても明瞭でスッキリとした音を鳴らしてくれて好印象。HIFIMANは上位機種のEdition XやHE-1000といった機種もこういったハイファイ調のハッキリとした音造りだったため、今回のSUNDARAの音の傾向もそちらに合わせてきたのかなという印象。
・音の傾向がHE-400、500あたりの製品とはかなり違う方向性で来たので正直最初は面を食らったが、とても明瞭でスッキリとした音を鳴らしてくれて好印象。HIFIMANは上位機種のEdition XやHE-1000といった機種もこういったハイファイ調のハッキリとした音造りだったため、今回のSUNDARAの音の傾向もそちらに合わせてきたのかなという印象。
・今までのHE-400、500とは大分違う方向性の音ではあるが、非常にスッキリとした明瞭で小気味の良い音を鳴らしてくれる明るい音色のヘッドホンである。解像度の高いヘッドホン、スッキリと明瞭な音を鳴らすヘッドホンを好まれる方に是非お勧めしたい製品。