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https://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes.php
春のヘッドホン祭2018に行ってきました その2になります。その1はこちら

毎回のことですが、あくまで試聴、しかも短時間かつイベント会場の騒音下での試聴ということで、基本的にアテにならない物と思って見てください 。

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PAW GOLD TOUCH
個人的にはPAW GOLDはやたら押し出しの強い音で好きじゃなかったのですが、今回のPAW GOLD TOUCHも同様の印象であまり印象は良く無かったですね。どうも弱音とかの表現も全部元気に鳴らし過ぎちゃうような感じがして(汗) ですが操作性はなかなか快適で使い勝手は良さそうでした。
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SENNHEISER HD820
正直「何でハイエンド機で密閉にしたんだ?」という思いがありHD800を普段使ってる身としてはあまり期待出来ないなと思っていたのですが、、、強烈に良い音です。音は密閉とは思えない非常に明瞭でスッキリとした音ですし、何より驚いたのが空間表現が異常にリアルで今まで聴いてきたヘッドホンの中でダントツでこうスピーカーに近い音を鳴らしてくれます。特にクラシック音源では弱音の再生能力が非常に高く30万円近い価格になるそうですが全然高いとは感じない魅力のある機種でした。これは欲しいなぁ、、、
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Dita FealyとFidelity
どちらもかなり苦手な音でした。エージングの問題なのかわかりませんが、どちらも妙にボーカル帯域に歪みがある印象で、高めの女性ボーカル曲などを再生すると鮮烈な音としての刺さりでは無い変な刺さり方をする印象で正直「なんだこりゃ」と思いながら聴いていました。Dreamはそこそこ良い機種だったと思うだけに、、、エージングで改善されるのかなぁ?正直私の聴いたものは故障を疑うレベルに変な音でしたね。
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campfire audio CometとAtlas
どちらもなかなか良かったです。ATLASは低音域の量感がかなりあり、正直低音の音像が大きすぎて制御しきれないない感もありましたが、それでも低音の質感自体は非常に良く鳴らし方次第ではかなり良くなりそうな印象でした。
CometはシングルBAの機種とのことですが、ダイナミックかと思えるくらい力感のある低音域が感じられ音のバランス的にはATLASより良く感じるほどで2万円ちょいという価格を考えると相当良い選択肢になりそうな印象でした。割と欲しい
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acoustic effect TRY-01
acoustic effectのエントリーモデルとのことですが、、、正直全体的にこもり気味の音でacoustic effectらしい上品な音は感じられませんでした。これなら価格差を考慮してもYSM-04とかをお勧めしたくなりますね。同社のYSM-04は本当に良い機種ですので、是非TRY-01が苦手だった人でもそちらを聴いてほしいなと思いました。
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NUM Galileo-D4
なかなか力感がありつつも歯切れの良い低音域を鳴らす機種で、良い意味でダイナミックの良さをしっかりと出したハイブリッドイヤホンという印象でなかなか良かったです。価格は5万円ほどとのことでしたがなかなか良い選択しになりそう。
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Alpha&Delta
一通り聞かせてもらいましたが、全体的にビミョーでしたね。D6なんかはそこまで悪くは無いのですが、ありがちな重低音の再現力が低く低音域が軽く感じられてしまうドンシャリでしたし、15,000円くらいという価格を聞いてしまうとちょっと残念な印象でした。
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VE ZEN Lite
VE ZENが良かったのでこれにも期待していたのですが、ZENの低音域の質感とか全体的な癖を無くして、面白みも一緒にそぎ落としてしまったような音に感じられて「ZENがあればいらないなぁ」という印象でした。
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MUKOのイヤホン群
正直全体的にビミョーという印象でした。ただ今回持ってきているラインナップは少し古い製品で、新製品ラインナップは別とのことでしたのでそちらには期待したいですね。
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HIFIBOY OS V3
Penon audioとかで扱っている2BA1D構成のイヤホンで、高音域の煌びやかさがきちんと感じられつつも低音域の量感がきちんと保たれた楽しく聞けるバランスの音でなかなか好印象でした。159ドルとのことなので結構良い候補かも。
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Meze EMPYREAN 
いきなり40万円超えの高級機を出してきたので正直「大丈夫なのか?」くらいの気持ちで聴きに行ったのですが音はかなり良かったです。音は平面駆動なのですがイメージとしてはSTAXの静電式のような高音域がスッキリとしつつも密度の高い少し乾いた感じの音、低音域の量感とかはもう少し欲しいなという思いもありましたが、高音域の質感や解像度の高さが非常に素晴らしく他のハイエンドヘッドホン群と比べて全く見劣りしない実力機だと思いました。
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MEZE RAI
20万円くらいのイヤホンとのことですが、正直かなり微妙。全体的に音の制動が取れてない印象でモヤッとしていますし、ボーカルも遠めであまりバランスも良く感じられず。高級ヘッドホンの
EMPYREANが良くできていただけに聴いていて「あれ??」と思ってしまいました。
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STAX SR-009S
悪くはないんですが、、、正直この価格帯の他社ヘッドホンと比べると空間表現や解像度など少し物足りないかなという思いが強かったです。STAXはSR-L700とかの四角ハウジングの機種は素晴らしい音だと思うのですが、どうも丸ハウジングの機種はあまり良いと思えないものが多い、、、不思議

以上で今回のヘッドホン祭りで聴いたものの感想は終了になります。

今回私が聴いた中で印象に残ったものをランキング形式にすると
1位 
SENNHEISER HD820 
今まで聴いたヘッドホンの中で最も空間表現が素晴らしく、一番高級スピーカーに近い音を感じられた。
2位 Final E5000 (その1に記載)
元々Finalのこの価格帯のダイナミック機はずっと切望していたのもあり期待値は高かったが、期待を裏切らないFinalらしさが全面に出た上品な音で非常に好印象。
3位 C
ampfire audio Comet
シングルBAでありながら非常に力感のある低音域を鳴らし、ロック、メタルといった音源と非常に相性の良い音に感じられた。

https://www.fujiya-avic.jp/blog/?p=38080
最後に少しだけ苦言になるのですが、今回はORB主催でEイヤホンの店員さんとのコラボイベントがヘッドホン祭り内で開催されました。本来はね、販売店間を超えたイベントということで、色々面白い試みだなと言いたいところなんですよ、例えばフジヤエービックの店員と一緒に業界についての動向を語るとかさ。でも実際に行われたのは「Eイヤの女性店員によるミニライブ(カラオケ)」ですよ、、、何でそうなっちゃうのかね、、、、。
ヘッドホン祭はポタフェスに比べて伸び悩んでおり、色々と対策に苦慮されているという話も聞いていますし、実際今回も出店スペースが1部屋丸ごと縮小されていたり寂しい印象もありました。でも正直こんな飲み会の3次会で出てきたんじゃないのか?ってレベルの内輪ネタ企画を通してたら、そりゃ改善しませんよと言いたくなりました。
ヘッドホン祭にはかなり昔からお世話になっており、気持ちとしてはポタフェスよりもフジヤさんのイベントを応援したいという思いもあるのですが、最近何だかなぁと思うことがちょっと多いなというのは本音としてありますね、、、何だかなぁ、、、、、、、、

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http://twipla.jp/events/308948  
http://blog.livedoor.jp/headphone_metal/archives/52394669.html
今回も近くの会議室を借りてオフ会をやってみました。うち主催としては3回目になりますね。
有難いことに今回も多くの方にご参加頂き、終盤は定員より大分多い方に来ていただいて手狭になってしまい申し訳ありませんでした。

こういったオフ会は需要があるうちは定期的に開催したいと思っていますので、都合が合えばまた遊びに来て頂ければ幸いです。