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七福神商事  (2BA+1DD)のレビューです。このイヤホンは現在14,980円にて販売されている商品ですが、付属品はイヤホン本体のみでケーブル、イヤーピースが付属しません。ケーブル類はご自身の手持ちを使うか別途購入する必要があります。今回はあまりケーブルでドーピングするのも良くないかなと思いNOBUNAGA LabsのTR-SC1Sという5,000円くらいのケーブルを使い、イヤーピースはSpinfitを使った際のレビューです。

メーカー直販サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら 七福神商事 丸七 (4BA+1DD)のレビューはこちら

特徴等
・イヤホン本体のみで、ケーブル、イヤーピース等の付属品は一切無い。
・MMCXでのリケーブルに対応
・3枚目の画像のようにダイナミックドライバ用の音抜け穴に金属メッシュを使用している、樹脂筐体のハイブリッドイヤホンはリューターで穴を開けただけの物が多く、穴の大きさが左右で違うため音のバランスが崩れるといった不具合が起きがちなため非常に信頼性の高い構造だと思う(むしろ何故他もこういう方式を取らないのか疑問なくらい)
・装着感は付けるケーブル次第なところもあるがNOBUNAGA LabsのTR-SC1Sを使った状態では特に問題無い
・音漏れ、遮音性は一般的なカナルの平均くらいで悪くはない、金属メッシュ部が結構大きいので音漏れは心配だったが特に問題無く感じた

音質評価 □□□□■ 75点
・音質ははなかなか良い、本体のみ14,980円という価格であればなかなか良い選択肢だと思う
・音の大まかな印象は「スッキリとした明るいシャキリサウンド、イメージとしてATH-CK10のようなシャキッとした高音を鳴らす機種にダイナミックの低音を増やしたような音、全体的には明瞭で良い音だと思うのだが高音域は結構耳につく印象があり刺さる音が苦手な人には合わない」
・音の傾向は少し高音域寄り
・音場は広くも狭くも無い印象
・高音域は曇り感の無い鮮やかな音を鳴らすが少し聴き疲れするタイプの音を鳴らす。シャキッと明瞭な音で聴いていて気持ちよさがあるのだが、メロディックデスメタル等ではキーボードの高音域やドラムシンバル音が刺さりやすくなっている印象で全体機に聴き疲れしやすい音に感じる。
・中音域は味付けの無い自然な音を鳴らしてくれる。音のバランス的に中音域が一番控えめだが音が極端に凹む印象は無い。ボーカルの音質は淡々とあるがままの音を鳴らしてくれる印象でどんな音源も問題無く再生してくれる幅の広さがある。
・低音域は非常に締まった少しエッジの立つ音を鳴らす。音の分離が非常に良く同社の上位機種にあたる丸七 (4BA+1DD)では音の被りを感じたテクニカルデスメタル音源を余裕を持って分離して再生してくれる(Cryptopsyのtwo pound torchで確認)また、低音の質感も良くダイナミックドライバならではの締まりがありつつも重低音まで再現された重みのある音を鳴らしており「音のキレはあるけど良く聴くと低音が軽い」というタイプのイヤホンとは違い、デスラッシュ、テクニカルデスメタルといった音源できちんと芯に響く重みのある音を鳴らしてくれる。
・相性の良い音源は、ハードロック、明るいアニソン、スラッシュメタル、パワーメタル等の低音域の重厚感が合う音源や疾走感のある音を鳴らす音源と相性が良い。
・相性の悪い音源は打ち込み系のゲームミュージックや、メロディックデスメタル等、高音域がかなりキツめな刺さりやすい音なため、高音域の刺さりやすい音域にアクセントのある音源は相性が悪い印象

音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□■
低音域□□□□

オススメ度□□□□ 75点
・音はなかなか良く、音の分離の良さや全体的な音の明瞭さはなかなか魅力的なのだが、高音域の刺さりやすさが気になったためこの点数、それ以外は非常に良く出来たイヤホンと言っていいだろう。
・こちらの機種も悪くはないのだが、個人的には1万プラスして同社の丸七 (4BA+1DD)をお勧めしたい気持ちが強い。こちらの2BA+1DDも悪くはないのだが、丸七 (4BA+1DD)のほうが同価格帯ではなかなか無いタイプの重厚な音を鳴らしてくれる。ただし音の分離はこちらの2BA+1DDのほうが優れているたスラッシュメタルやテクニカルデスメタルではこちらの2BA+1DDのほうがベター。
・明るくスッキリした音が好きな人、質が良く疾走感のある分離の良い低音を鳴らしてくれるイヤホンを探していた方にお勧めしたいイヤホン。