



Oriveti New Primacyという299ドルの2BA1D構成なイヤホンのレビューです。
過去にレビューしたOriveti Primacyのマイナーチェンジモデルですが、本体に音抜け用の穴が追加されたりしていて音はかなり変わっています。現在国内で販売されているものは旧モデルなため新しい物を購入する場合は直販から輸入する必要があります。
大まかな旧primacyとの違いは
・筐体の見直しにより音質の向上(本体にベント穴を設けたことで音の抜けが良くなった)
・標準ケーブルが4芯から8芯に(黒色のケーブル)
・新たにオプションで199ドルでAFFINITYアップグレードケーブルが追加(3.5mm、2.5mm、4.4mmプラグの選択が可能)
・国内仕様のケーブルは付かない(国内仕様は独自のアップグレードケーブルが最初から付属している)
となっています。
販売サイトはこちら 旧Primacyのレビューはこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら
特徴等
・2BA+8.6mmダイナミックのハイブリッド
・ケーブルはとても8線の編み込み(方チャンネル4線)で、とても奇麗に作られている。
・見た目の割に柔らかめのケーブルでタッチノイズは見た目の印象より少ない(一般的なケーブルよりは多い)
・MMCXリケーブルに対応
・装着感は個人差があると思うが、個人的には良好。全体的に丸みを帯びたデザインで、筐体も小さめなため長時間つけていていも痛くなるような事は無さそう。
・イヤーピースはシリコンがL、M、S、XS、フォームがMと多く付属するため、比較的どんな人でも装着で困る事は無いと思う。
・遮音性や音漏れ防止は比較的良好だが、旧Primacyと違い音抜け穴が筐体にあるため遮音性は多少は下がっていると思われる。
・2BA+8.6mmダイナミックのハイブリッド
・ケーブルはとても8線の編み込み(方チャンネル4線)で、とても奇麗に作られている。
・見た目の割に柔らかめのケーブルでタッチノイズは見た目の印象より少ない(一般的なケーブルよりは多い)
・MMCXリケーブルに対応
・装着感は個人差があると思うが、個人的には良好。全体的に丸みを帯びたデザインで、筐体も小さめなため長時間つけていていも痛くなるような事は無さそう。
・イヤーピースはシリコンがL、M、S、XS、フォームがMと多く付属するため、比較的どんな人でも装着で困る事は無いと思う。
・遮音性や音漏れ防止は比較的良好だが、旧Primacyと違い音抜け穴が筐体にあるため遮音性は多少は下がっていると思われる。
音質評価 □□□□□ 80点
・音質はなかなか良い、299ドルという価格であれば満足度も高いのではないだろうか。
・音質は標準ケーブルとAfinityのアップグレードケーブルを比較して記載する。
標準ケーブル(3.5mmステレオ)
・音の傾向は少し低音域寄りの音
・音の大まかな印象は「深みのある低音域や自然に広がる音場の広さが印象的、ハイブリッドにしてはとても自然な音に感じる。旧Primacyの独特な音のゆったりとした響きは無くなったが、しっかりと深みのある低音域を鳴らしつつ歯切れの良い音を鳴らしてくれるのが非常に好印象」
・まず前提として私は旧Primacyよりこちらの新Primacyのほうが好きである。ただし旧Primacyの独特な音の広がりや艶やかさのあるボーカル帯域が大分薄味でアッサリとした音になってしまったため、旧Primacyのほうが好きという人も多いだろう。
・音場は広め旧Primacyが筐体の響きから出来る音場だったのに対し、新Primacyは音の抜けの良さから出来る音場なため、自然でかつ制限の無い広さの音が楽しめる。
・まず前提として私は旧Primacyよりこちらの新Primacyのほうが好きである。ただし旧Primacyの独特な音の広がりや艶やかさのあるボーカル帯域が大分薄味でアッサリとした音になってしまったため、旧Primacyのほうが好きという人も多いだろう。
・音場は広め旧Primacyが筐体の響きから出来る音場だったのに対し、新Primacyは音の抜けの良さから出来る音場なため、自然でかつ制限の無い広さの音が楽しめる。
・高音域はとても明瞭でスッキリとした音が鳴る、旧Primacyも音に曇り等は特になかったが新Primacyのほうが大分明瞭で抜けの良い音が鳴っていると思う。この明瞭さによりメロディックデスメタルや打ち込み音源等が非常に楽しく聴けるようになっていると思う。
・中音域は少し凹むが特に気になるほどではない。音としては旧Primacyは独特な艶やかさがあり適度に膨らみのある音を鳴らしていたが、新Primacyは自然で誇張感の無い音を鳴らす。間違いなく旧Primacyのほうが面白味のある音ではあるが、新Primacyの癖の少ない音のほうが楽曲は選ばないだろう。
・低音域はとても歯切れの良い締まった音が鳴る、旧Primacyは少し膨らみのある音だったために印象としては低音域が新旧で一番違っている点かもしれない。音は音の分離もなかなか良く、テクニカルデスメタルのような音源は少し荷が重いが、デスメタル音源等もしっかりと分離して再生される。(CryptopsyのShag Harbour's Visitorsでは少し音に被りを感じたが、旧Primacyでは破綻したInfreiのDestroyerでは問題なく分離して再生された。)
・また低音域の質はとても良く、しっかりと重低音まで感じられる重みや深みのある音を鳴らしてくれる。旧Primacyもしっかりと重みのある音は鳴らしてくれていたのだが、歯切れの良い音になったおかげで幅広い音源に対応できるようになった印象
・相性の良い音源はメロディックデスメタル、スラッシュメタル、ポップス等。基本的に音源はそこまで選ばないが、歯切れの良い音であるので疾走感のある音源と合わせてみると楽しく聴けるのではないかと思う。
・相性の良い音源はメロディックデスメタル、スラッシュメタル、ポップス等。基本的に音源はそこまで選ばないが、歯切れの良い音であるので疾走感のある音源と合わせてみると楽しく聴けるのではないかと思う。
・相性の悪い音源は、テクニカルデスメタル等過度に音の分離を要求する音源
AFFINITYアップグレードケーブル(2.5mmバランス)
AFFINITYアップグレードケーブル(2.5mmバランス)
・メーカー曰く他社の高級ケーブルもOEMで作っている会社の物でかなり良いケーブルなんだぜ!とのこと。
・音は2.5mmバランス接続と3.5mmステレオの比較なため純粋なケーブルの比較にはなっていないので予めご理解を。
・正直元々の標準ケーブルもなかなか良い音だったのそこまで極端には変わらないのだが、全体的に音の分離が更に良くなり1音1音の粒立ちがとても良くなる。
・音は2.5mmバランス接続と3.5mmステレオの比較なため純粋なケーブルの比較にはなっていないので予めご理解を。
・正直元々の標準ケーブルもなかなか良い音だったのそこまで極端には変わらないのだが、全体的に音の分離が更に良くなり1音1音の粒立ちがとても良くなる。
・特に分かりやすいのが高音域で、元々のケーブルでもしっかりと綺麗な音を鳴らしていたのだがメロディックデスメタルのキラキラとしたキーボード音やドラムのハイハットの音が更にハッキリと分離して聞こえるようになる。音のバランス的に高音域寄りの音になってそういった音が目立つ音になるケースは多いが、音のバランスは変えずに純粋に分離や解像度の上昇が感じられるのは非常に印象が良い。
音のバランス (標準、アップグレード共に音のバランスはあまり変わらない)
音のバランス (標準、アップグレード共に音のバランスはあまり変わらない)
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□□
オススメ度□□□□ 75点
・299ドルという価格であればなかなか良い選択肢になるイヤホンだと思うのだが、正直アップグレードケーブルに関しては標準の8芯ケーブルも良く出来ているので標準ケーブルで買って音を聴いた後に考えればいいと思う。
・旧Primacyと比べでとても癖が少なく良くも悪くも万人受けする音になった印象、旧Primacyの膨らみのある音のほうが好きという人も多くいると思うが、メタル聴きとしては断然新Primacyのほうが好み。
・300ドル以下のハイブリッドイヤホンとなると非常に選択肢が多く競争が激しい価格帯ではあるが、この歯切れが良く自然で広い音場を感じられるNew Primacyはなかなか良い選択肢になるのではないだろうか。