





HIFIMAN RE2000のレビューです。今回はHIFIMAN JAPANさんからのレンタル品です。(後で試聴機をそのまま購入しました)通常価格は194,400円というかなり高価なイヤホンになります。
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特徴等
・真鍮ハウジング
・トポロジータイヤフラムを採用した9.2mmダイナミックトドライバー1発構成(トポロジーダイヤフラムはダイヤフラムの表面に特殊なメッキ処理を施したもの)
・2Pinプラグでケーブル交換可能
・付属ケーブルは銀メッキ結晶銅線を採用
・装着感は正直良くない。写真を見ればわかるように筐体がかなり大きく厚みもあるため、私はイヤーピースは付属の1段フランジイヤーピース以外はまともに付けられなかった。正直1つも付けられないという人は少なくないと思う
・遮音性は平均より少し悪め、Olasonic TH-F4NやSony MDR-EX1000よりはマシというくらい
音質評価□□□□□ 90点
・音質は文句なしにかなり良い。かなり高い値段のイヤホンなので音が良いこと自体は当たり前だが、それでも現状販売されているイヤホンの中でもここまで高いだけの説得力のある音を鳴らすイヤホンはそう無いと感じる。
・音の大まかな印象は「純粋にクオリティの高いナチュラルな音。とても解像度が高くRHA CL1に匹敵するほどの明瞭な音を鳴らしつつ音にトゲが無くとても自然な音を鳴らすのがとても好印象。RE800は癖があるものの良い音だったのに対しRE2000は本当にナチュナルで誰にも勧めやすい音」
・試聴の際にはイヤーピースに注意してほしい。前記したように装着感が良くなくイヤーピースをかなり選ぶ機種なため合うイヤーピースではないと本来の音が聞けない。私もイベント等の試聴ではイヤーピースが合っていなかったせいかRE800のほうが音の印象は良かった。
・音の傾向は基本的にはフラットだが少しだけ低音寄りか
・音場は広め、真鍮ハウジングを使っているため筐体の響きを使った少しゆるい音を想像する人も居るだろうが、非常に自然で誇張の無い音場がスッと広がる。音場の広さにより全体的な音が緩くなることもなく非常に明瞭な音を鳴らしてくれるところも好印象。
・高音域は非常に明瞭でありつつ嫌味の無いとても自然な音を鳴らす。音に強調感が無いためパッと聴きではそこまで明瞭な音には感じないのだが、しっかりと聞いてみるとドラムのハイハット等の音が非常に鮮やかに鳴る事に気が付き、それでいて耳に負担になるような刺さりを感じさせないとてもクオリティの高い音が鳴る。私のイメージでは「刺さりの無い高音域」というのは単純に超高音域をカットした少し曇った音という物ばかりという印象があったのだが、このイヤホンはしっかりと鮮やかでキレのある音を鳴らしつつ耳につく印象が全然なく初めての体験と思えるほど。
・音場は広め、真鍮ハウジングを使っているため筐体の響きを使った少しゆるい音を想像する人も居るだろうが、非常に自然で誇張の無い音場がスッと広がる。音場の広さにより全体的な音が緩くなることもなく非常に明瞭な音を鳴らしてくれるところも好印象。
・高音域は非常に明瞭でありつつ嫌味の無いとても自然な音を鳴らす。音に強調感が無いためパッと聴きではそこまで明瞭な音には感じないのだが、しっかりと聞いてみるとドラムのハイハット等の音が非常に鮮やかに鳴る事に気が付き、それでいて耳に負担になるような刺さりを感じさせないとてもクオリティの高い音が鳴る。私のイメージでは「刺さりの無い高音域」というのは単純に超高音域をカットした少し曇った音という物ばかりという印象があったのだが、このイヤホンはしっかりと鮮やかでキレのある音を鳴らしつつ耳につく印象が全然なく初めての体験と思えるほど。
・中音域は特に凹む事なく鳴る。音の質としては少し広がりのある音でボーカルの声が少し広めに再生される。広めでありつつも音自体に加工感は無く、自然でとても伸びの良いボーカル帯域が鳴ることが印象的でハイトーンのボーカルのロングトーン等少し耳に刺さりやすいような音がしっかりと鮮やかな音を鳴らしつつ余韻までしっかり感じられるなかなか聴きごたえのある音を鳴らしてくれる。(Angra Holy landにて確認)
・低音域は自然でありながらとても分離が良い。しっかりと重低音まで再現された重みのある音であるのは当然として、テクニカルデスメタル音源のようなドラムの連打曲を鳴らしても余裕で音を分離しつつも、音に余計な硬質さを感じさせず音の味付けにより分離をよくしている印象が無く、純粋の基礎性能だけで分離の良い音を鳴らしているように感じられるのがとても好印象。 知り合いが「締まった音と感じた時点で違和感のある音」なんて言っていたのがこのイヤホンを聴いて初めて理解できたような気がする。(CryptopsyのShag Harbour's Visitorsにて確認)
・相性の良い音源は、ロック、ポップス、アニソン、ジャーマンメタル、パワーメタル、クラシック等。全体的に自然な音で純粋にクオリティの高い音を鳴らしてくれるので正直どんな音源でも相性良く鳴らせてしまう印象が強いのだが、特に低音域の質感の良さは圧倒的な物を持っていると思うのでロックやメタル等のバンドサウンドとは特に相性が良く感じる(単純に私がそういう音源が好きなだからかもしれないが)
・相性の悪い音源は、、、正直無いと言っていいレベルなのだが強いて挙げればブラックメタルのような録音の極端に悪い音源やノイジーな音源はこういう純粋に良い音が鳴ってしまうイヤホンより、もっと特定音域を強調したイヤホンのほうが相性は良いと思う。
音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□□■
低音域□□□□□
オススメ度□□□□■ 85点
・音質は文句の付けようが無いと言えるほどに良いのだが、装着感の悪さから少し減点してこの点数。
・定価が20万円近いイヤホンであり私には相対的に評価する事は難しいのだが、それでも手持ちのイヤホン群と比べて2つほど頭抜けた音が鳴っている印象があり、現状流通している10万円以上のイヤホンでは一番価格の高さに納得出来る音質だと思う。
・正直自分でも文章を書きつつ「流石に褒めすぎかな?」と思っているのだが、それでもRE2000の音を聴きながらレビューを書いていると「でも粗を探しても見つからないし、これくらい褒めるしかないよなぁ、、、」と思ってしまう。
・ここ数年間聴いた10万円以上のイヤホンでダントツで欲しいと思える音を鳴らしてくれる機種。装着感に難があるため試聴は出来るだけしたほうが良いが、私のように「10万円以上のイヤホンって高いだけでろくなもん無いな、、、」と思っていた人にこそ試して欲しいイヤホンである。
・ここ数年間聴いた10万円以上のイヤホンでダントツで欲しいと思える音を鳴らしてくれる機種。装着感に難があるため試聴は出来るだけしたほうが良いが、私のように「10万円以上のイヤホンって高いだけでろくなもん無いな、、、」と思っていた人にこそ試して欲しいイヤホンである。