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Brainwavz B100のレビューです。過去にB150B200という上位機種をレビューしましたが、こちらはそれらの中で一番安いエントリーモデルになります。
価格は 直販価格は定価59ドルで現在49.5ドル、国内価格は定価は7,400円、現在ヨドバシカメラにて6060円となっています。
In-Canal Earbuds Rankingこちら

特徴等
・シングルBAイヤホン
・上位機種B150、B200とは見た目は殆ど変わらない。特にB100とB150は音響フィルタの色も同じ白色なため見分けをつける手段が全く無い、、、w
・装着感は非常に良い。筐体が小さく軽いため長時間の使用でも全く苦にならない。筐体の見た目がプラスチッキーで非常に安っぽいが、この装着感は他のイヤホンではなかなか無いと言えるくらいに良い。
・音漏れや遮音性は一般的なカナルより比較的良好。BAイヤホンということもあり音抜け穴がどこにも無いため、相当な音量で聴かない限り音漏れ、遮音性で不満を持つことは無いだろう。

音質評価 □□□■ 60点

・音はまぁまぁ良い、非常シングルBAらしい長所と短所の分かりやすい機種であるが音源を選べば非常に有用に使えるイヤホンである。
・音の大まかな印象は「聴き疲れのしない全体的に優しい音造りで、なかなか質の良い中音域を鳴らすイヤホン。シングルBAらしく上下のレンジの狭さは感じられるがとても自然で癖の無い中音域を鳴らしてくれるためボーカルが主体となるような音源や小編成のクラシック音源等と相性が良い。」
・単純な音質で言えば断然上位機種のB150のほうが良いのだが、中音域の自然さや質は中々良く6000円程度のBAイヤホンとしては十分な音質であると言える。(B200よりはこちらのB100のほうが好き)
・音の傾向は中音域の押し出しが強いカマボコサウンド
・音場は少し広め、全体的に音の輪郭が甘いのでそこから音場が広く感じられる。
・全体的にゆったりとした音調で刺激は少な目の音であるため聴き疲れは非常にしにくい。
・高音域は多少の曇り感があり、超高音域は再現されていないような寸詰まり感がある。シングルBAである以上この点は仕方ない点ではあるが、どうしても再生帯域の狭さから高音域、低音域に伸びが少なく寸詰まり感がある。楽器の少ない場面では目立たないが、楽器数が多くなったり低音が多く出るような場面では高音域の寸詰まり感は結構気になる。
・中音域はなかなか味があり深みのある音を鳴らす。少しゆったりとした音で良い意味で甘めな輪郭の音が聴きやすく温かみのある中音域になっていると感じる。そのためボーカル帯域がメインとなるようなバラード音源等はなかなか聴きごたえのある音を鳴らす。
・低音域はなかなか深みがあり質感の良い音を鳴らすのだが、重低音域が再現されていないため全体的に軽めの音になってしまっているのが残念。こちらの音域も中音域同様に音の輪郭が甘く、ゆったりとした音源を鳴らすのであれば上手く聴きやすい味のある音を鳴らしてくれるのだが、音源はそれなりに限られるだろう。
・分離は全体的にあまり良く無く、テクニカルデスメタル音源は無謀であるし、デスメタル音源でも少し厳しさを感じる。
・相性の良い音源は、明るいポップス、バラード音源、小編成のクラシック等か。ボーカル帯域の質感は価格の割になかなか良く、音の質自体は比較的素直なため分離を必要しない音源であれば生楽器の音源も悪くないだろう(金管楽器等ではなくピアノ等が主体となる音源のほうが良いと思う。
・相性の悪い音源はデスメタル、ハードロック等。低音域の重みや音の分離を求める音源とは相性が悪い

音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□□□
低音域□□□□

オススメ度□□□■ 60点
・音は良くも悪くもシングルBAらしい機種であり、音源を選べばそれなりに楽しく使える機種ではある。
・予算をもう少し上乗せして同社のB150をお勧めしたいというのが本音ではあるが、こちらのB100も優しく聴きやすい音も音源を選べばなかなか良い選択肢になると思う。
・装着感が良く聴き疲れもし難い音造りのため、しっかり音楽鑑賞というよりはのんびりとBGM的に音源を聴くのに適しているように感じる。