
https://www.fujiya-avic.jp/event/potaken2017_winter/
フジヤエービックさん主催のポタ研2017冬に行ってきました。
冬のポタ研というと2、3年前の大雪での開催を思い出しますが今回は天候も崩れず助かりましたw。どうもフジヤさんのイベントって台風直撃だったり大雪だったりのイメージが強いんですよね、確率的には別に悪天候の割合は高くないと思うんですけどもw
ここから、ポタ研で試聴したものの感想を書いていきます。
毎回のことですが、あくまで試聴、しかも短時間かつイベント会場の騒音下での試聴ということで、基本的にアテにならない物と思って見てください。

n+um NUM-E1000
オーツェイド社のVST(Vertical Support Tweeter)というツイーターと10mmダイナミックドライバが搭載されたイヤホンです。価格は51,840円との事なのですが正直個人的には良い印象は無いですね。全体的に音のまとまりが無く不自然さを感じるようなドンシャリ音に思えましたし、ツイーターを別個に搭載したにしては高音域も綺麗には思えず??と思いながら試聴していました。VSTドライバを使用した物というと現在Eイヤホンにて販売されているintime 碧(SORA)も私は良いとは全然思えなかったので、このVSTツイーターってのが苦手なのかもしれません。

EARNINE
特に新製品とかは無かったのですが、韓国のサイトとかでメーカーが潰れたとかいう話が出ていたのですが、別にそんなことは無く今後の新製品等も企画しているそうです。ブースの方に聞いてみたところ、そういう噂が出ているのは知っているけど何故そんな話になっているのかわからない、みたいな事を言っていたと思います。まぁ何にせよ今後も元気に活動されるらしいので良かった×2?w

DQSM D2
これはフィルタを変えられる製品で試聴時どのフィルタになっていたのか分からないのですが、それでも音は良かったです。試聴時のフィルタ構成の場合では全体的に音のエッジが際立ちすぎのイメージはありましたが、良くも悪くも元気でソリッドな暴れん坊みたいな音が鳴っていて好印象でした。head-fiで色々問題になったモデルではありますが物は良い物だと思います。

Musicmaker Sockwave SW3
何気に初めての試聴だったのですが、音はなかなか良かったと思います。こちらはDQSM D2よりも少し高音域に寄った音で、かなり高音域のシンバル音とかがキラキラと主張してくる元気な音のイヤホンです。音自体は元気なのですが音場が広めで、ふわっと音を広げてくれるので出音の割には聴き疲れはしなそうで好みは分かれそうだけども評判が良いのも納得な音でした。

SATOLEXのTubomi Silver
正直SATOLEXのイヤホン、ヘッドホンには今まであまり良い印象が無く、このTubomiシリーズも試聴した時は「評判はいいのは知ってるけど良さがサッパリわからん・・・」くらいの気持ちだったのですが、今回のTubomi Silverは私も良く感じました。ちょっと低音域の鳴り方がしつこいかなとは思いますが、今までのTubomiシリーズより全体的に音の輪郭はハッキリしていますし、楽しく聴けるイヤホンだなと思いました。

Finalの平面駆動ヘッドホン(試作機)
「まだ本当に初期の試作機なので音は全然変わります」との事なので音には細かく言及しませんが、まだまだ音は詰め切れてない感じはありましたが低音域の厚みや深みは平面駆動らしい良質さがあって今後に期待したいと思えるモデルでした。


FinalのE3000とE2000
FinalのE3000とE2000というダイナミックドライバのイヤホンで、E3000がステンレス筐体で5,000円、E2000がアルミ筐体で4,000円くらいで出そうとしている機種らしいです。音はまだ少し変わるとの事でしたが、ダイナミックらしいしっかりと深いところまで再現された低音域がとても心地良く、それでいて分離も十分良くかなり好印象でした。もう少し低音はスッキリさせる予定との事でしたが、個人的には分離がちゃんと保たれてる状態なので、このままの低音で販売してほしいなぁ、、、w 価格も手ごろなのでこれは発売したら欲しいですね。正直最近のFinalのイヤホンは音の傾向が合わない物ばっかりだったので久しぶりの期待株が出てきたなーという印象です。

Cayin N3
まだ試作機で今後操作性とかはかなり変わるとの事でした。音はなかなかバランスの取れた音で癖が無く聴きやすい印象で好印象でしたし、Shanling M1等のようにUSB OTGでいろいろなDACと接続できるようなモデルになるそうなので期待しています。まだ出すかどうか不明なそうですがUSB type C→同軸デジタルなケーブルも置いてあったので、もしかしたら同軸出力も対応という扱いになるのかもしれませんね。今後に期待です。

とりあえず私が聴いてきた物の感想は以上になります。他にも色々新製品があったとは思うのですが、正直並んでまで聴こうという気力があまり無くて、、、w
イベント中にTwitterのほうで言及して地味に拡散されていたので、少しイベント内でマナーの事について思ったことを書きたいと思います。イベント内での楽しみの1つにユーザーコミュニティがあり、個人間が声をかけあってブースに置いていない海外の製品を聴かせたり、誰かの改造品を聴かせたりという事があります。そういった物は非常に楽しいですし、私もTwitterにて聴きたい物があれば声かけてねーなんて言いながらイベントをウロウロしている事が多いです。そんな中、つい先日Twitter上で「自前のブースを持たずに自作等の販売する」これはいかがなものかと問題視されていました。
正直なところ私はこの件に関しては程度の問題であり、基本的には問題ないと思っているほうです。あまり大っぴらにやってしまっては流石に迷惑になるでしょうから、声をかけてもらってから近くの喫茶店で売買をするとかある程度の配慮があれば別に良いと思いますし「そんな細かい事言わんでも」くらいの気持ちで見ていたのですが、今回は他人の個人ブースの机の端で勝手にそういった物を試聴させているのを見かけてしまい少し考えが変わりました。
知り合いの方のブースだったので許可しているのかをブースの方に確かめた上で、「ブースの試聴席に座った時にやめたら何も言わずにいよう」と思っていたのですが、座る際に少し横に避けただけで続行したので注意しました。個人の方のブースであった事や、ユーザーコミュニティ間での緩いブースであったため配慮に欠けたり、何かしらの誤解があっただけだとは思うのですが、それでもここで試聴させていた物が「販売物」であると考えてしまうと少し話が変わってくるのかなぁと。こういった事に関しても今後少し考えていってほしいなぁと思いました。
最後にイベント自体について少し書きます。
今回は今までのポタ研よりフジヤさんの「ヘッドホン祭との差別化 」を図ろうという姿勢が見られたイベントでした。そのため今回はフジヤさんのほうからメーカー側に「試作機や開発機等の完成前の製品もどんどん出してほしい」「取り扱い未定の製品もどんどん参考出展してほしい」という要望をされたみたいで、多くのブースで完成前の試作機がチラホラと置かれているのが印象的でした。フジヤさんはポタ研はヘッドホン祭よりも少しマニアックな人たちが集まるディープなイベントにしたいという事は以前から言われていたと思うのですが、ここ最近で徐々にそういった工夫が見えてきてとても良い流れなんじゃないかなーと思っています。
また、今回は多くのブースで視聴時間の制限が設けられていた事が凄く有難かったです。試聴時間が長い人というのは結構居て、10分ちょいくらいの試聴なら待てるのですが、20分以上や酷いときは昼食をとって戻ってきても、まだ同じ人が試聴をしているなんて事があって「流石に待ってられんわ」と言いたくなる事が多々ありましたので、こういった工夫はとても有難いです。(たまに試聴すらせず自分の自作品をメーカーの人に見せたり、自分のうんちくを語るために試聴席を長時間占有するようなのが居ますが、ああいうのは論外です。)
イベント運営にて全ての人が一切不満を持たないなんて事は不可能であり、イベント主催者さんも毎回色々な意見を吸い上げて大変だとは思うのですが、フジヤさんのイベントは年々細かいところが改善されたり、工夫されているところが目に見えるので参加している側としてはとても有難いなと思っています。 次のポタ研やヘッドホン祭にも期待しています。
FinalのイヤオンやN3は興味深いですね〜。
Twitterでも拝見致しましたが、
今回もマナーを心得ていない方がいらしたようで…
ま、 ブースの主がハメ外すよりは少しマシかねw