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LZ-A4という2BA1D構成のイヤホンです。こちらは現在195ドルで販売されています。残念ながら価格規制がかかっているため割引などは出来ないそうで、いつも通り合言葉のMetalを入れて注文して頂いても問題はありませんが多分何も起きませんw 販売サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingこちら

特徴等
・ノズルと背面のフィルタが交換出来るようになっており音質の調整が可能。6枚目の画像のように組み合わせごとの再生周波数が説明書に記載されている。ノズル部分が高音域、背面が低音域の調整らしい。
・本来の使い方ではないと思うが2枚目の写真のように背面のフィルタを外してフルオープンイヤホンのように使用する事も出来る。
・MMCXリケーブル対応、標準で付属しているケーブルはしなやかで癖も付きにくそうな取り回しの良い物
・装着感はなかなか良い。LZ-A3、A3Sと比べてここは格段に良くなっている。SHUREかけで使用してもLZ-A3、A3Sより装着感は良い。
・音漏れは一般的なカナルより少し多いか同等かという印象。背面に派手に音抜け穴があるものの背面にもフィルタがあるおかげで音漏れは意外と多くない。遮音性も同様で電車等での使用も全く問題ない印象 

音質評価 □□□□□

・音は文句無く良い、200ドル以下はMeeAudioのPinnacle P1を一番推してきたが、それと双璧を成す機種が出てきたいという印象
・音は一番良く感じた背面は黒、ノズルは青のフィルタでの音を基本としてレビューを書く。この組み合わせは開封時のデフォルトのフィルタ構成であり、この時の再生周波数帯域は20~35,000Hzとなっている。
・LZ-A3とA3Sのどちらに似てるかと言われるとノーマルのA3のほうが近い印象がある。A3の音場をもっと広くして、音の抜けや高音域の鮮明さを増した音という印象。音の鮮明さではA3Sとも近い印象があるが、A3Sは良くも悪くも全体的に音がシャープで音のエッジが立つ印象があったが、A4は明瞭でありながら音のエッジが立つような強調感が無く純粋に明瞭な音が鳴る。
・音の大まかな印象は「カナルのイヤホンとは思えない程の開放的で透き通った高音域が特徴的なイヤホン。高音域は非常に明瞭でかつ音抜けが非常に良く、それでいて音の抜けの良さから聴き疲れのしない音が鳴る。カナルイヤホンの音に閉塞感を感じてしまう人や、伸びが良く自然な音を求めている人にお勧めしたいイヤホン」
・音のバランスは比較的フラット、厳密に言えば少し低音寄りか(背面は黒、ノズルは青のフィルタ)
・音場は非常に広くイヤホンで聴いているのを忘れるような魅力がある。Pinnacle P1のような金属の響きから作る音場では良くも悪くも小ホールのような少し小さめの音場になるが、このイヤホンの音場は音の抜けから作られる音場であるのでオープンのヘッドホンで聴いているような自然で広大な音場が広がる。
・高音域は非常に明瞭でありながら伸びの良い音を鳴らす。個人的にこのイヤホンで一番魅力的に感じたのはこの音域で、イヤホンにありがちな高音域の寸詰まり感や閉塞感が無い伸びの良い音が鳴る。音自体は少し派手目でドラムのハイハットの音等がキラキラとしっかりと主張してくるのだが、音の抜けの良さから全く耳に付く印象が無く聴き疲れしない。これだけ明るい音でありながら音に強調感を感じず純粋に綺麗な音であると感じられるイヤホンはそう無いと感じる。ここはLZ-A3やLZ-A3Sと比較しても断然優れていると言える。
・中音域は特に凹む事無く鳴る。特に癖の無い至って自然な音が鳴り、音の抜けの良さや解像度の高さからからボーカルの音の消え際の余韻や発声法によるアクセントの付け方まで感じられる。
・低音域は非常にスッキリとした明瞭な音を鳴らす。音の分離はこの帯域でも非常に良くテクニカルデスメタルのような音源でも全く問題なく分離する。非常に抜けの良い音でありデスメタル等の音源ではトリガー付きのカチカチとした音のドラムもしっかりと明瞭に鳴らしつつ音のエッジが立ちすぎない自然な音で鳴らしてくれる。SenhiserのHD25のようにこの帯域の音のエッジを立てる事で疾走感を増させるような音とは違い、あくまで自然に明瞭な
音であるため非常に明るい音であるのに聴き疲れはしにくい。ゆったりとした音で聴き疲れがしにくいイヤホンはいくらでもあるが、これだけ明瞭な音で聴き疲れのしない自然な音が鳴るイヤホンはかなり少ないのではないかと思う。
・音場が広く、音の伸びが良いというと過去にレビューしたPinnacle P1と殆ど変わらない内容なのだかPinnacle P1は金属筐体の響きの聞かせ方が上手いイヤホンであり音場や音の抜けもそこから来る物であった。そのためある程度の残響感があるため小ホールで聴いているような美しい音ではあるが少し小じんまりとした音となっていたが、A4は音の抜けから演出する音のため音場に制約が無く非常に自然で広大な音が鳴る。Pinnacle P1はイヤホン的な音で非常に上手い鳴らし方をする物で、LZ-A4はオープンヘッドホンのような音に近づけたイヤホンという印象である。
・相性の良い音源は明瞭な音である事があらJPOP、明るめのアニソン、メロディックデスメタル等だろうか。非常に明るく見通しの良い音であるので、少し明るめの元気な音調の音源と合わせると楽しい印象がある。CHAGE&ASKAの音源では目立つところよりもCHAGEのハモりの上手さを再確認出来るような非常にクリアで解像度の高い音が鳴る。
・比較的相性の悪い音源は、正直殆ど無いしフィルタの交換によりいくらでも合わせる事が出来るのだが古い録音の悪い音源等は音源の粗が目立ち過ぎてしまうので少し合わないかもしれない。
・フィルタごとの音質にも少し言及するが、背面フィルタは低音の量の調整が出来るのが低音の量と一緒に音場の広さも変わってくる。そのため一番厚いフィルタが張られている青のフィルタをつけると音場が狭くなり一般的なカナルイヤホンと同等の閉塞感を感じてしまうため好みではない。赤のフィルタは一番音場が広くなるのだが、黒フィルタのほうが全体的に音が締まる印象があったので、メタルをよく聴く私は背面は黒フィルタが気に入っている。
・ノズル部は青フィルタが一番薄いフィルタであり、一番明瞭な印象があるので気に入っている。私のように明瞭な音が好きであれば青のフィルタを使えばいいと思うし、青のフィルタで音の刺さりを感じる人はもう少し厚めのフィルタに交換することで調整が可能である。フィルタの厚みごとの色が背面と前面で同じ順でなく少し分かりにくいので説明書にあるフィルタの組み合わせごとの再生周波数帯を見ながら調整するといいと思う。

音のバランス (背面は黒、ノズルは青のフィルタ)
高音域□□□□
中音域□□□□
低音域□□□□■

オススメ度□□□□□
・文句なくお勧め出来るイヤホンであり、カナルでここまで明瞭な音を鳴らすイヤホンはかなり貴重ではないかと思う。
・フィルタの交換が可能になったことでデザイン等からイロモノっぽさがあり敬遠していた人が多い思うのだが(実際現状あまり売れてないしw) 音自体は手放しで良いと言える実力のある機種でカナルにありがちな音の閉塞感に悩んでいた人や、明瞭で広大な音場のイヤホンを探していた人には是非試してほしいイヤホン。
・カナルよりもインナーイヤー等のオープンイヤホンのほうを好む人にも是非試してほしいイヤホンである。それだけカナルにありがちな音の閉塞感を感じさせず、それでいて音漏れはそんな多くない非常に使い勝手の良いイヤホンである。
・正直私も見た目等からそんなに期待をしていなかったイヤホンなのだが、見た目とかで先入観持っちゃいけないなと痛感したイヤホンであるw    

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