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Cyberdrive Impact dura 第三世代です。メーカーサイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingこちら
現在出回っているImpact duraは第二世代でこれはその後継機となります。まだ価格や販売時期等は特に決まっておりませんが第二世代Impact duraと価格はそんなに変わらない予定とのことですので7千円程度の物だと思われます。ヘッドホン祭にてサンプルを頂いた試作品ですので今後仕様が変わる可能性もあります。 
特徴等
・筐体は恐らく金属筐体と思われる。しっかりと重みがあるガッチリとした筐体。
・ダイナミック一発構成
・背面に音抜け穴があるが、音漏れは一般的なカナルレベルで多くも少なくもない印象。遮音性についても同様 
音質評価 □□□□
・音はなかなか良い。7千円程度の価格ならかなり良い選択肢であると感じる。
・音の傾向は軽く低音域寄り
・音の大まかな印象は「全体的に音場の広さが印象的で音自体は結構派手な音なのにも関わらず、全ての帯域が程よく広がりを持って鳴るため聴きやすくとても雰囲気のある低音域を鳴らしてくれる。特に低音域の質は特筆ものでテクニカルデスメタルもしっかりと分離する解像度を持ちつつも、とてもパワフルかつ広がりと重みのある低音域を鳴らす」
・音のバランス的にはかなり低音域が強めなのだが、とても音抜けが良く音の広がりが適度にあるおかげで全く低音域にしつこさを感じないのが素晴らしい。
・高音域はなかなか伸びやかな音を鳴らす。低音域がかなりの音圧で鳴っているにも関わらず高音域を邪魔を感じが無く高音域は高音域でしっかりと伸びやかで明瞭な音を鳴らしてくれる。この音の鳴り方はapolloaudioのstormboltに似ている。
・中音域は特に凹むこと無くなる。これだけ低音域がガツガツ鳴っていればボーカル帯域の凹みが気になるほうが自然なのだが、分離の良さとボーカル帯域が元々少し近めになる音なため音のバランス的には一番少ない帯域であるはずなのに遠くで歌っているいうな感覚がない。
・低音域はしっかりと重低音まで再現された重みのある音を鳴らす。このイヤホンの低音域の特徴は前述もしたように物凄くパワフルで重みのある音でありつつ他の帯域を邪魔しない点にある。元々テクニカルデスメタル音源をも分離するほどのしっかりとした分離があるのだが、このイヤホンはしっかりと重低音を再現した上で音数の多い音源を分離してくれる点が凄い。そしてこの低音域は音の抜けにより少し広がりを持たせているため低音域の表現力がとても良く「そうそう、こういう低音が欲しかったんだよ!」と言いたくなるような深みのある低音域を鳴らしてくれる。
・相性の良い音源はテクニカルデスメタル、デスラッシュ、ジャズ、ロック等。低音が多めである事さえ許容出来れば基本的に何でも聴ける寛容さがあるが、重低音と音の広がりをしっかり再現した上でテクニカルデスメタルの低音域を分離してくれるイヤホンは本当にそう無く手放しで素晴らしいと言える。
・比較的相性の悪い音源は明るめのポップスや軽めのアニソンだろうか、音の分離は良いため聴けない事は全くないのだが聴いていて「そんなに低音鳴らなくていいよ」と思う場面も出るかもしれない。
音のバランス
高音域□□□■
中音域□□□
低音域□□□□□

オススメ度□□□□■
・まだ正確な価格等が決まっていない製品なので評価に困るところもあるのだが、話を伺った通りの7千円くらいの価格に収まるのであれば文句なく良いイヤホンであると言える。
・物凄く正直なことを言うと同社の第二世代Impact duraの音はあまり好みでは無かったため、今回の第三世代がここまで私の好みの方向の音になっていた事には驚いている。
・低音がかなりしっかりと鳴るイヤホンなため好き嫌いは分かれるイヤホンであるとは思うが、この自然な広がりと重低音を再現しつつテクニカルデスメタル等も鳴らせるような低音域を鳴らせるイヤホンは相当少なく、この低音域の質だけでも手放しで勧められる機種である。 
・高音域の鮮やかさを最優先するなり、スッキリとした音の傾向の物を探しているのであれば他にもっと良い選択肢はあるのだが、そういうのを無視しても「ついでにこれも聴いてみ?」と言いたくなるような独特の魅力を持った低音域を鳴らす機種である。