




EchoboxのThe FinderX1です。メーカーサイトはこちら 国内ではEイヤホンさんにて26,900円にて販売されています。販売サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら
特徴等
・筐体はチタンを使用
・かなり丈夫なイヤホンで、ロサンゼルスのラッシュアワー時に車に何度も轢かれるテストを行ったところ、少し傷が付いただけで問題無く使用出来る状態だったのだとか。
・耐久性への自信もあってか、保障は3年間とこの価格帯のイヤホンとしてはかなり長い。
・ケーブルは銀メッキ銅線を使用
・ノズル部のフィルタを交換することで音を変えることが出来る。フィルタはBass(銀色)、reference(黒色)、Treble(赤色)の3種類
・振動板にポリエーテルエーテルケトン(PEEK)を使用。
・振動板の素材がかなり硬いため、エージングでの変化が大きく、メーカーの方曰く60~80時間くらいエージングをすると音がかなり良い方向に変わってくるとのこと。確かに私の印象でもエージングで高音域のキツさが取れて聴きやすい音になる印象。(このレビューは100時間以上のエージングをしてから書いている。)
・パッケージが今後変更される予定とのこと。交換フィルタが取り出しにくい所などが改善される予定(実際私もフィルタを取り出すのにかなり苦労したw)
・筐体が小さいため装着感はかなり良好、耳の奥のほうまで入れる事が出来るので付けた見た目も目立たない
・遮音性や音漏れは音抜け穴が見当たらなく、耳の奥までしっかりと入れられる形状なため比較的優秀
音質評価 □□□□■
・音はなかなか良い、フィルタによって音がかなり変わる機種なのでフィルタごとの音を書いていくが、一番印象の良い音だった銀色のBASSフィルタを基準にフィルタごとの音の違いを記載していく。
・イヤーチップは一番音が良く感じられた、付属の2段フランジを使用して聴いている。
Bass(銀色)
・このフィルタは3種類の中で一番荒々しい音が鳴る。個人的には一番好きなフィルタだが、一番聴き疲れするし好みの別れる音だと思う
・音のおおまかな印象は「派手なドンシャリ気味の音で、全体的にとてもソリッド。高音域の少し金属的なシャリシャリとした音や低音域の歯切れの良さはとても心地よく、色々な音源をノリ良く楽しく聴かせてくれる。」
・BASSという名前だが、特別他のフィルタより低音が強くなる印象は無い。どちらかと言えば一番ダイナミックな音が出てくるフィルタで、他のフィルタでは抑えられている高音域の少し刺さる感じ等がこのフィルタはそのまま耳に届く。そのためBASSという名前でありながら高音域の量感もこのBASSフィルタが一番多く感じる。
・高音域はかなり明瞭な音が出る。全フィルタの中で一番高音域の量感も多い。高音域は金属的な音でドラムのシンバルのシャリシャリとした音の鳴り方が気持ち良いが、全体的に鋭く刺激の強い音なため聴き疲れはしやすい。
・中音域は全体の音の中では一番少なく、少しだけ凹んでいる印象がある。しかし全体の分離が良いため、ボーカルが埋もれてしまうと言う事はまず無い。
・低音域はかなりソリッドな歯切れの良い音を鳴らす。テクニカルデスメタルのような音数の多い音源も問題なく分離し、尚且つキレが良いだけでなくしっかりと重低音まで再現している。音のキレを重視した音の場合重低音を切り捨ててしまっているような音の物が多いため、この点はかなり好印象(CryptopsyのShag Harbour'sにて確認)スラッシュメタル等の音源でも、ギターの刻み等をとてもキレの良い音で鳴らしてくれて、最高に楽しい音を聴くことが出来る。ただし、あくまでソリッドに鳴らしてしまうため、ジャズ音源等の中低域の膨らみが気持ちの良い音源を鳴らすと、あまりに歯切れが良すぎて面白味に欠けるかもしれない。
・相性の良い音源はスラッシュメタルやメロディックデスメタル、ポップスや軽めのアニソンだろうか。何でもかなり元気な音で鳴らしてしまうので、元々が少し明るめな音調の物と相性が良く、元々明るめな曲を更に明るくノリ良く聴かせてくれるようなイヤホンである。
・比較的相性の悪い音源は、中低域の膨らみをもう少し表現してほしいという面からウッドベース等をしようしたジャズや、暗めの音調のバラード等だろうか、良くも悪くも何でも歯切れよく元気に鳴らしすぎてしまう印象があるため、比較的相性は悪そうに思う。
・BASSの高音域のキツさを穏やかにして、全体的になめらかな音になっているが、他のフィルタに比べて少し音が曇る印象がある。
・高音域はBASSフィルタの高音域のキツさを取り除いた音で、キレの良さは生きているものの、シンバル音のシャリシャリとした音は抑えられてしまうので、少し物悲しさもある。
・中音域はBASSフィルタよりも相対的に多くなっており、ボーカル中心の音源の場合はこちらのReferenceフィルタのほうが良く感じる。
・低音域はBASSフィルタの歯切れの良さが少し抑えられる。
・音はなかなか良い、フィルタによって音がかなり変わる機種なのでフィルタごとの音を書いていくが、一番印象の良い音だった銀色のBASSフィルタを基準にフィルタごとの音の違いを記載していく。
・イヤーチップは一番音が良く感じられた、付属の2段フランジを使用して聴いている。
Bass(銀色)
・このフィルタは3種類の中で一番荒々しい音が鳴る。個人的には一番好きなフィルタだが、一番聴き疲れするし好みの別れる音だと思う
・音のおおまかな印象は「派手なドンシャリ気味の音で、全体的にとてもソリッド。高音域の少し金属的なシャリシャリとした音や低音域の歯切れの良さはとても心地よく、色々な音源をノリ良く楽しく聴かせてくれる。」
・BASSという名前だが、特別他のフィルタより低音が強くなる印象は無い。どちらかと言えば一番ダイナミックな音が出てくるフィルタで、他のフィルタでは抑えられている高音域の少し刺さる感じ等がこのフィルタはそのまま耳に届く。そのためBASSという名前でありながら高音域の量感もこのBASSフィルタが一番多く感じる。
・高音域はかなり明瞭な音が出る。全フィルタの中で一番高音域の量感も多い。高音域は金属的な音でドラムのシンバルのシャリシャリとした音の鳴り方が気持ち良いが、全体的に鋭く刺激の強い音なため聴き疲れはしやすい。
・中音域は全体の音の中では一番少なく、少しだけ凹んでいる印象がある。しかし全体の分離が良いため、ボーカルが埋もれてしまうと言う事はまず無い。
・低音域はかなりソリッドな歯切れの良い音を鳴らす。テクニカルデスメタルのような音数の多い音源も問題なく分離し、尚且つキレが良いだけでなくしっかりと重低音まで再現している。音のキレを重視した音の場合重低音を切り捨ててしまっているような音の物が多いため、この点はかなり好印象(CryptopsyのShag Harbour'sにて確認)スラッシュメタル等の音源でも、ギターの刻み等をとてもキレの良い音で鳴らしてくれて、最高に楽しい音を聴くことが出来る。ただし、あくまでソリッドに鳴らしてしまうため、ジャズ音源等の中低域の膨らみが気持ちの良い音源を鳴らすと、あまりに歯切れが良すぎて面白味に欠けるかもしれない。
・相性の良い音源はスラッシュメタルやメロディックデスメタル、ポップスや軽めのアニソンだろうか。何でもかなり元気な音で鳴らしてしまうので、元々が少し明るめな音調の物と相性が良く、元々明るめな曲を更に明るくノリ良く聴かせてくれるようなイヤホンである。
・比較的相性の悪い音源は、中低域の膨らみをもう少し表現してほしいという面からウッドベース等をしようしたジャズや、暗めの音調のバラード等だろうか、良くも悪くも何でも歯切れよく元気に鳴らしすぎてしまう印象があるため、比較的相性は悪そうに思う。
音のバランス
高音域□□□□□
高音域□□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□
Reference(黒色)・BASSの高音域のキツさを穏やかにして、全体的になめらかな音になっているが、他のフィルタに比べて少し音が曇る印象がある。
・高音域はBASSフィルタの高音域のキツさを取り除いた音で、キレの良さは生きているものの、シンバル音のシャリシャリとした音は抑えられてしまうので、少し物悲しさもある。
・中音域はBASSフィルタよりも相対的に多くなっており、ボーカル中心の音源の場合はこちらのReferenceフィルタのほうが良く感じる。
・低音域はBASSフィルタの歯切れの良さが少し抑えられる。
音のバランス
高音域□□□
高音域□□□
中音域□□□
低音域□□□■
Treble(赤色)・Referenceと同じようにBASSから高音域のキツさを取り全体的になめらかにした上で、音の曇り感を無くしたような音。キツさは無くしつつも、音自体はしっかりと主張してくるノリの良さは残している。3つのフィルタの中では、これが一番バランスの良い音に感じる。
・基本的にはBASSとReferenceフィルタの中間の音。
・高音域はBASSフィルタの高音域のキツさを取り除きつつ、Referenceフィルタの音の曇り感が無くなりとても伸びの良い音が鳴る。BASSフィルタの時は良くも悪くもシャリシャリとかなり鋭く主張してきたドラムのシンバル音が、しっかりと主張はするものの、あまり耳に付かない丁度いい塩梅で鳴ってくれる。そのため全体のノリの良さも損なわれていないのが好印象
・中音域は量的には全体で一番少ないが、BASSフィルタと比べると高音域の主張が減っている分相対的には多く感じる。全てのフィルタに共通しているが、分離は良いため特にボーカルが埋もれてしまうようなことは無い。
・低音域はBASSフィルタより音のカドは立たなくなっており耳にはつかなくなっているが、全体的にはとてもソリッドでノリの良い音。デスメタルやスラッシュメタルとの相性の良さも変わらずに、あまり耳に負担のかからないギリギリの音に仕上がっている印象である。しかし残念ながら重低音の表現力はBASSフィルタより劣り、少し重低音をカットしたような音になっている。
音のバランス
高音域□□□□■
・基本的にはBASSとReferenceフィルタの中間の音。
・高音域はBASSフィルタの高音域のキツさを取り除きつつ、Referenceフィルタの音の曇り感が無くなりとても伸びの良い音が鳴る。BASSフィルタの時は良くも悪くもシャリシャリとかなり鋭く主張してきたドラムのシンバル音が、しっかりと主張はするものの、あまり耳に付かない丁度いい塩梅で鳴ってくれる。そのため全体のノリの良さも損なわれていないのが好印象
・中音域は量的には全体で一番少ないが、BASSフィルタと比べると高音域の主張が減っている分相対的には多く感じる。全てのフィルタに共通しているが、分離は良いため特にボーカルが埋もれてしまうようなことは無い。
・低音域はBASSフィルタより音のカドは立たなくなっており耳にはつかなくなっているが、全体的にはとてもソリッドでノリの良い音。デスメタルやスラッシュメタルとの相性の良さも変わらずに、あまり耳に負担のかからないギリギリの音に仕上がっている印象である。しかし残念ながら重低音の表現力はBASSフィルタより劣り、少し重低音をカットしたような音になっている。
音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□■
低音域□□□□
オススメ度□□□□
・装着感が良く、とてもノリの良い音で私はとても好印象なのだが、癖自体は強い音なのでこの点数。・個人的にはヘッドホンならSennheiserのHD25、イヤホンならBrainwavzのS5やFinalのheavenⅤの音が好きだった人には是非試してほしいイヤホン。
・ドンシャリめな音というと何となく敬遠しがちな人は少なくないと思うが、個人的にはロックやメタル音源を聴くなら、このように分離の良さがあるドンシャリめな音は大歓迎であり、色々な音源をとてもノリよく楽しく聴かせてくれるイヤホンである。