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LZ A3という2BA1Dのハイブリッド構成イヤホンです。基本的に160ドルくらいが相場らしいのですが、現在Shenzhen HCkexin Electronic Technology(HCK)にて130ドルで割引販売しております。割引の詳細はこちら  販売サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingこちら
 
特徴等
・2BA1Dのハイブリッド構成イヤホン
ダイナミックの振動版にはチタンと銀の合金を使用
・MMCXリケーブル方式
・音抜け穴の関係でか、基本的にShureかけで使用したほうが音は良く感じる。(Shureかけ以外でも悪いというわけではないが、こちらのほうが音の抜けが良くなる)
・Shureかけとケーブルを下に垂らして付ける2通りの装着方法どちらも可能となっているが、Shureかけは私の場合ケーブルが耳から外れやすいため、Shureかけする場合はケーブルを針金入りの固定できる物に替えたほうが良いかもしれない。
・装着感は本体が大き目なため合う人と合わない人がしっかり別れると思われる。私の場合は付属の2フランジイヤーピース以外はあまり安定しない。
・遮音性は音抜け穴が2か所あるせいか一般的なカナルより少し悪め、ただしMDR-EX1000やEX90SLほどの遮音性の低さでは無いため電車等でも回りの音が聴こえすぎて使い難いという事は無い 
 
音質評価 □□□□■ 
・音はなかなか良い、160ドルという価格ならコストパフォーマンスも悪くない。
・かなりエージングで音の変化する機種。鳴らし始めは露骨にBAとダイナミックドライバが別々に鳴っているのがわかる違和感の強い音であったが10時間ほどエージングが進んだあたりから一気に自然な音になる(このレビューは100時間ほどエージングをした物を聴きながら書いている)
・音のおおまかな印象は「ハイブリッドにしてはなかなか自然な癖の少ない音、音場の自然な広さが印象的でカナルイヤホンにありがちな窮屈さが無くとても聞きやすい音」
・音のバランスは軽めのドンシャリ
・全体的に音の抜けの良さ、音場の自然な広がりが印象的な機種。音の抜けが良いため少し派手な高音域も耳につくことが無く楽しい音として聴けるし、メロデックデスメタル等の激しめの音源も広い音場で窮屈せずに聴ける。
・高音域は少し金属的な刺激のある音を鳴らす。ドラムのシンバル音等は結構シャリシャリと主張してくるのだが、音の抜けが良いため特に耳につく感じは無く聴いていて楽しい音。
・中音域は聴いていて特に凹む印象は無いが、音のバランス的には一番少な目か、こちらも音の抜けの良さが良い方向に働いており、高めキーの女性ボーカルの声もとても良く伸び、聴きごたえのある音を鳴らしてくれる。
・低音域は音自体はタイトな音を鳴らすのだが、音場の広さから自然な広がりのある音で、タイトでありながら聴きやすい音となっている。音の分離はとても良くテクニカルデスメタル等の音源でも特に問題なく分離をしてくれる。テクニカルデスメタルをしっかり分離した状態でイヤホンで聴くと、かなりキツめな聴き疲れするような音になりがちだが、このLZ A3は音の抜けの良さから聴き疲れせず聴くことが出来る。(Cryptopsy Shag Harbour's Visitorsで確認)
・また低音域はとても深みのある音を鳴らしてくれる。しっかりと沈み込みつつ、ゆったりとした膨らみのある低音も自然な音の広がりで再現してくれるため、ジャズ等音源とも相性が良いのではないかと感じる。
・相性の良いジャンルは、軽めの曲調のアニソンや、ジャズ等だろうか。デスメタル等の音源も分離の良さからしかりと鳴らしてくれるのだが、自然な音広がりと音の抜けの良さ、伸びの良さから、ゆったりとした音調の曲のほうがLZ A3のポテンシャルを感じられるように思う。
・比較的相性の悪い音源は比較的何でも卒なく鳴らしてくれるため、特に聴けない音源というものは無いのだが、スラッシュメタルやデスラッシュなどは聴きやすすぎる音になってしまう印象もある。
音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□

オススメ度□□□□■
・基本的に音は好印象なのだが、装着感の悪さ等を考慮してこの点数。
・200ドル以下のハイブリッドイヤホンの中ではトップクラスの音に感じるが、良くも悪くも人は選ぶ機種である。 
・この自然な音場の広さや、しっかりと分離の良さを保った上での聴きやすい音というのはなかなか貴重で「カナルイヤホンの音は窮屈でイヤだ」と感じられている方にも受け入れられやすいイヤホンではないかと感じる。