メタラーのヘッドホンブログ

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

Edifier NeoDotsのレビュー〈PR〉 最近のEdifierのノイキャン凄くない?

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Edifier NeoDotsという15,980円にて販売されている1BA1D構成TWSイヤホンのレビューです。現在20%オフのクーポンが配布されているので12,784円で購入することが可能です。(Edifierは割引を定期的にやるので1万円ちょいくらいが相場と思っていいかなと)
最近ブログの更新が全然出来ておらず申し訳ありませんでした。何気に1月以上全く更新をしなかったのは初かもしれません。色々心配の声も有難かったです。少しずつ再開していきたいのですが、いかんせん忙しかったりメンタル的にやられていたりが重なっているので、気長にお待ち頂けると幸いです。

販売サイトはこちら 
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良い点 
・ノイキャンが素晴らしい。1万円のイヤホンのノイキャンもここまで来たかと思える素晴らしい実力。
・音は良い意味でハイブリッドらしい元気な音で荒々しさはあるが、なかなか良い。
・ノリが良く、良い意味でドンシャリ具合が楽しい音。
・アプリで細かい設定ができる。この価格でノイキャンの効きも変えられるのは流石。
悪い点
・装着感が独特、個人的にはイヤピは社外品を使ったほうがしっくりくる。
・良くも悪くもハイブリッドらしいドンシャリなので、荒っぽい音が嫌いな人は合わない。
・イヤホン本体のタッチパネルの操作感は好みが分かれそう(私は問題無い)
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音質評価 90
1、約1万円のイヤホンとしてはかなり上出来な音質。ハイブリッドらしい元気な荒々しさのある音だが、ドンシャリの傾向が嫌いで無いなら分離も良くかなりおススメできる。

音はなかなか良いです。1万円近辺のイヤホンとしてはかなり頑張っていると思います。音の傾向はわかりやすいドンシャリ傾向で、良くも悪くも1BA1Dという構成を聞いて「でしょうね」と言ってしまうくらいに、わかりやすいハイブリッドらしい音造りです。BAの高音域は結構ハッキリと分離しますし、低音は別の場所から鳴っている感があり音に一体感は正直無く、わかるやすくドライバが複数入ってるのがわかる音です。
ただ、ハイブリッドらしい音の分離の良さ、元気な明るい音に仕上がっているのがかなり好印象です。ドンシャリの強めな音ではありますが、ボーカルも極端に遠いということは無いですし、全体的に明るく元気な音造りになっていて、音の分離も良いことからロック、ハードロック、メタル系といったスピードの速いバンド系のサウンドと非常に相性が良いです。
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2、素晴らしいノイズキャンセル性能。ただ装着感は個人的に少しイマイチ。
このイヤホンはノイズキャンセルの機能が付いていて、Edifier製品はノイキャンの性能がかなり価格の割に頑張っている製品が多い印象なのですが、このイヤホンもノイキャン性能かなり頑張っています。体感として手持ちのSONY WF-1000XM5と比較すると、WF-1000XM5のほうがノイキャン特有の耳への圧迫感が少なく、自然に周りの音を減退させてくれる印象なのですが、キャンセルするノイズの量感自体は遜色ないくらいの印象です。これはあくまで私の体感ではあるのですが、それでもノイキャン性能の高低っていうのは、割と体感でもわかりやすく差が出るものと思っているので、1万円ちょいくらいでこれだけのノイキャンの性能があるのは素晴らしいですね。ただ、高ノイズキャンセルモードは前述もしたように耳への圧迫感はそれなりにあるので、苦手な人はアプリでノイキャンの強度を変えたほうがいいでしょう。
装着感は正直ちょっとイマイチです。装着感がSONY WF-1000XM3に似ていてイヤピが傘が短いタイプなので、私はスパイラルドットのように社外品のイヤーピースを使っています。(SONY WF-1000XM3より大分小さいですが)
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3、いつも通りEdifierのアプリは使いやすく便利。イヤホン本体のタッチパネルの操作感は好みが分かれそう。
同社のアプリが良くできているのはいつも言っていることではあるのですが、低価格の製品でも変わらずこのアプリが使えるのは良いポイントですね。ノイキャンの効き具合も変えられますし、イコライザも細かく設定でき、またボタンのクリック数での動作も変えられます。
イヤホンの本体のタッチパネルは少しクセがあります。物理ボタンでは無いのですが、イヤホン上部のタッチパネルを物理ボタンのように押す動作をすることで操作ができるようになっていて、誤動作が減らせるという利点があるものの、2、3回の連続クリックの動作は少し慣れが必要だなという印象でした。個人的には本体タッチパネルはあまり使わないので、誤動作が少ないほうが有難いから、これはむしろアリ。
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おススメ度 95点
4、低価格のノイキャン付きイヤホンを探している人に文句なしでおススメできるイヤホン。最近のノイキャンは安くても素晴らしいことが実感できる。また音質もノリが良くとても楽しい。

音も価格の割にかなり頑張っていますし、何よりノイキャンの性能が素晴らしいです。この価格でこれだけのノイキャン性能があるなら、4万くらいで同社が本気のノイキャンイヤホンを出したらどうなるんだろうとか考えちゃいますけど、まぁそんな単純な話では無いんでしょうねw
ノイキャンの性能は、高ノイズキャンセルモードでそのまま外歩いていると車の接近に気付かなかったりするレベルで効きますので、外使いの場合は効き具合をアプリや本体のボタンから変更して使うことをおススメします。
比較的安価なノイズキャンセルイヤホンを探している人、ノリが良く元気な音が鳴るイヤホンを探している人におススメな良機です。


Edifier STAX SPIRIT S5のレビュー〈PR〉 平面駆動のメッチャ良い音が気楽に持ち歩けるのって良くね?

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Edifier STAX SPIRIT S5という現在69,800円で販売されている平面駆動ドライバを採用したワイヤレスヘッドホンのレビューです。Edifierは低価格帯の製品は定期的にセールで安く売る印象があるのですが、この製品は腰を据えて定価で販売しているので、あまりセール待ちとかは考えなくていいと思います。今回はEdifierさんからの直接のレビュー依頼となります。
過去にレビューをしたEdifier STAX SPIRIT S3の上位機種という立ち位置の製品となると思います。正直ドライバ供給をしていると思われるAudezeがEdifierの傘下ではなくSIEになってしまったので、もうこういった製品は出ないのかなと思っていたのですが、良い方向で裏切って出してきてくれました。

販売サイトはAmazonはこちら 楽天はこちら 直販はこちら 
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注目ポイント
・2μmのポリマー基板によるプラナー振動板が、細部まで精密なサウンド再生を実現。
→平面駆動の大型のドライバを使っています。こういう折りたためて気軽に持ち歩ける平面駆動のワイヤレスヘッドホンってメッチャロマンあると思うんですよね

良い点
・音は素晴らしい。内部アンプが優秀なのかワイヤレスで使っても駆動力の不足感が全く無く、平面駆動らしい厚みと、伸びやかで繊細な高音域を高い解像度で鳴らしてくれる。
・装着感が良く、折りたたむとコンパクトになり利便性が良い。大型の平面駆動ドライバを積んだヘッドホンはどうしても大型になってしまい、自宅専用機になってしまうがちだが、気軽に持ち歩ける利便性を確保しているのはかなりポイント高い。
・標準で冷却ジェル入りのイヤーパッドが付属しており、夏場も快適に使える。
・約7万円という価格でありながら、ノイズキャンセルの機能は無く完全に音質一点集中な漢気仕様
・アプリが良くできていてイヤーパッドごとに設定を変えられる造りの細かさ
・AUXやTypeCでの入力に対応
悪い点
・最近のヘッドホンにしてはボタン操作だけでタッチパッドが無かったり、良くも悪くも音質一点集中な感じはかなりする。
・ノイキャン等は無いので注意(個人的にはこういう音質重視製品は無いほうが好感)
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音質評価 95点
1、このクオリティの平面駆動ヘッドホンが、折りたたんで気軽に持ち出せる、本当良い時代になったなとw

音は素晴らしいです。平面駆動といってもSTAXの方が音造りに関与していることもあってか、所謂AudezeのLCD-3とかのヘッドホンのような中低音の厚みが強い少しゆったりとした音とは違っていて、かなり明瞭でハッキリとした音と、繊細できめ細やかな高音域の表現力がとても印象的な、綺麗な高解像度の音となっています。
音の傾向は少しだけ高音域寄りという印象ですが、低音域の量感もしっかりとしており全体的に音の情報量が多い、非常に高精細、高解像度と言う言葉がピッタリな音を鳴らしてくれます。音の分離性能が良いことから、スラッシーなスピード感のある音源とも非常に相性が良く、スラッシュメタル、デスラッシュといった音源とも非常に相性が良いですし、情報量が多く、それでいてしつこさを感じないスッキリとした明瞭な音造りであることから一般的なロック、POPS、アニソン等と幅広い音源を楽しく聴ける音になっているのがポイント高いですね、大型の平面駆動ドライバを使ったヘッドホンというと、物凄く大きなサイズで持ち歩くことは無理、かつ駆動力が必要で据え置きのアンプが必須みたいなイメージが私の中では長くあったのですが、こうやって気楽に外で使える利便性の高い製品が出てくるようになったのは本当良い時代になったなと思います(笑)
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2、アプリが素晴らしく、イヤーパッドごとに音を最適化してくれたり本当細かいところまで良く作られている。
同社のアプリが良く出来ているのはいつものことではあるのですが、今回のヘッドホンは付属に冷却ジェル入りの夏に使ってもヒンヤリと使えるイヤーパッドが付属しているのですが、まさかのアプリでイヤーパッドごとの設定が切り替えられるようになっていて、各々のイヤーパッドに音を最適化してくれます。色々と作りこまれた製品がありますが、まさかイヤーパッドごとに音を最適化するなんて細かいところまで、しっかりと練られている製品はかなり珍しいと思います。
また、最初からケースが付属しており、折りたたんで持ち運びができるので非常に利便性が高いです。このクラスの平面駆動ヘッドホンが気楽に利便性の高いワイヤレスで持ち歩けるのは、テンション上がりますよ、、、w
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おススメ度 90点
3、音質重視な平面駆動のヘッドホンが、気軽に持ち歩けるというロマン溢れる製品。69,800円というEdifierとしてはチャレンジングな価格設定ではあるが、それに見合った音質と細かい造り込みの良さが感じられる製品。

音は抜群に良いです。こういう平面駆動のドライバを積んだヘッドホンが、折りたたんで気楽に外で使えるというのは非常にポイントが高いですし、音質も流石のEdifierという感じで非常によくまとめられています。同社のヘッドホンはどれも概ね良くできていて平均レベルの高いメーカーだなと思っているのですが、2万円以下の低価格帯のヘッドホンが主力で、今回のような69,800円という価格はかなりチャレンジングな価格だとは思うのですが、この価格を高いとは全く感じさせない、良い意味で「オーディオ製品らしい」真面目な造りがされている製品だと思います。
約7万円という価格で操作は物理ボタンのみ、ノイズキャンセルも無い、音質一点集中の漢気仕様ですが、個人的にはノイズキャンセルの利便性は重々承知しつつも、やはり音質だけを重視するのであればノイズキャンセルはマイナス要素になってしまいますので、敢えてつけずに「音質+利便性」だけを突き詰めたような製品を出してきたのは本当良い意味で「Edifierわかってるわぁ、、、」と言いたくなる魅力が詰まった製品でした。

音質重視のワイヤレスヘッドホンを探している人におススメしたい、良い意味で最高に趣味性の高いヘッドホンです。こういう思い切りの良い仕様の製品を作れるところがEdifier良いよね!

Rossi&Wing First Lightのレビュー〈PR〉異様な音の情報量と広大な音場が印象的な超高級IEM

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Rossi&wing first lightという現在5,700ドルで販売されている10mm R-ESTDD x 1  DBAA x 6構成のハイブリッドイヤホンのレビューです。 DBAA x 6が1ユニットの2BAのことを指すらしいので、一般的な構成として表すと12BA+1ESTになるのかなと思います。
5,700ドルというド級の価格帯のイヤホンですが、何故かうちのオフ会にデモを送っていただく機会に恵まれましたので、それを使ってレビューを書いている形です。だから一応メーカーからのレビュー依頼という形で書かさせてもらいます。
ちなみに今回のは本体のみで届いたデモ用の個体であり、音は製品版と変わらないと説明を受けていますが、それ以外の面では異なるところもあるかもしれませんのでご了承ください。
販売サイトはこちら 
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注目ポイント
・𝟭𝟬𝗺𝗺 𝗥-𝗘𝗦𝗧𝗗𝗗(𝗥𝗲𝗮𝗿 𝗘𝗹𝗲𝗰𝘁𝗿𝗼𝘀𝘁𝗮𝘁𝗶𝗰-𝗗𝘆𝗻𝗮𝗺𝗶𝗰 𝗗𝗿𝗶𝘃𝗲𝗿)
→独自の静電ドライバを採用しているようで10年の開発期間がかかったドライバなのだとか
・𝟲 𝘅 𝗗𝗕𝗔𝗔(𝗗𝘂𝗮𝗹 𝗕𝗮𝗹𝗮𝗻𝗰𝗲𝗱 𝗔𝗿𝗺𝗮𝘁𝘂𝗿𝗲 𝗔𝗿𝗿𝗮𝘆)
・1ユニット2BAを6基積んでいるそうなので、実質12BAを積んでいるようです。
良い点
・音は抜群に良い。圧倒的な情報量の多さとそれを支える解像度の高さがある。
・このイヤホンを聴いた後に他のイヤホンを聴くと音数が少なく感じられるほどの高い情報量がありつつ、それをしつこいと感じさせない分離性能の高さ。
・ドライバ数が多く情報量が非常に多いが、帯域ごとの音の被り、違和感がほぼ感じられない。
・R&W x Luminox Audio Morningstar R2216という690ドルのケーブルが最初から付属しており、下手にケーブルを変える必要が無い
・音場が非常に広く、良い意味でイヤホンで聴いている感じがしない。元々のコンセプトがコンサートホールのクラシックの音をイヤホンでみたいな感じらしいので、非常に頷ける音造り。
悪い点 
・筐体がデカく装着感は微妙
・5,700ドル、現在の相場で80万円以上という価格は流石に強気な気はする 
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音質評価 95点
1、物凄い情報量と広い音場が印象的な音で、コンサートホールの再現を目指したイヤホンというコンセプトが頷ける魅力がある。Luminox Audio Morningstar R2216という690ドルのケーブルが最初から付属するため、初期状態で完成された音と考えられるのもポイントが高い。

音は素晴らしいです。約80万円という価格はちょっと手元に比較対象がまるで無いのですが、少なくとも最近の超高級イヤホン群で試聴したものと比較をしても「高いだけの価値は感じられる」魅力を持っている製品だと思います。音の傾向は軽い低音域寄りですが、とにかく音の情報量が多いです。個人的にこういうドライバ数の多いイヤホンは情報量が多いというよりは「ただ単純に音がゴチャついている」だけの物が多い印象で、それは50万円以上の超高級イヤホン群でも変わらないのですが、このイヤホンはしっかりとした分離性能の高さがあるので純粋な「高密度にならない、高い情報量のある音」を実現しています。正直一聴したときは良い音だけど驚くほどの音ではないかなと思っていたのですが、このイヤホンを聴いた後に手持ちの他のイヤホンを聴いたら情報量が少な目に感じたので「あれ、これは凄いかもしれないぞ」と後から良さがわかってきた感じですw
そして、このイヤホンはかなり音場が広く、それでいて音場が広い製品にありがちな音の輪郭の曖昧さが無く、高い情報量を処理しきれるだけの高い分離性能に支えられて、良い意味でイヤホンっぽくない広大さのある音場で聴けるのがとてもポイントが高いですね。あと、この製品には最初からLuminox Audio Morningstar R2216というLuminox Audioとのコラボの690ドル相当のケーブルが付属するので、下手にケーブルを変える必要が無いのはとてもポイントが高いですね。最近高級なイヤホンでも「ケーブルを変えてなんぼ」みたいな製品が当たり前にありますけど、高級な製品なら最初から相性の良い高級ケーブルつけておけよと個人的には凄く思うので、、、w
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音のバランス 
高音域 □□□■
中音域 □□□■
低音域 □□□□■
2、全体的なかなり情報量が多い音と広大な音場が特徴的。音は高音域がEST系のドライバでありながらハイブリッドにありがちな悪目立ちをしていないのがとても良い。

音の傾向は軽く低音域寄り。音場はかなり広め。
高音域は明瞭な音を出しつつも、ESTらしい目立ち方はあまりせず、明瞭でありながらも抜けの良い音を鳴らします。EST系のドライバはどうしても超高音域の鳴り方にクセがある印象があり、ドラムのシンバル帯域の金属的な鳴りを強調気味に鳴らすイメージがあるのですが、このイヤホンはしっかりと明瞭に鳴らしつつもその強調感が無く、とても伸びやかで聴きやすい音になっています。正直個人的にはもう少し高音域は主張強めなほうが好きですが、情報量の多さ的に高音域ももう少し出したらしつこい音になりそうな印象もあります。
中音域は非常に豊かな余裕のある鳴り方をします。中音域は少し広がりのある音で、ボーカルの音が良い意味で濃密に、それでいて音像を変に拡大せずに自然な広がりだけを付加してくれる印象でとても聴きごたえのある音になっています。こういうボーカルに厚みがありつつも、ボーカルの質感に違和感の無い音造りはかなり珍しい印象です。
低音域は非常に濃密でありながら分離の良い音を鳴らします。重低音域の表現力が素晴らしく、ウッドベースの深みのある音がズシンと身体に響くような膨らみを持った音で鳴らしてくれます。こういう表現は分離の良いイヤホンだと「良い音なんだけど、アッサリ鳴らしすぎるな」と思うことがあるのですが、このイヤホンは高い分離性能からハードロック等にしっかり対応できるスピード感のある低音も鳴らせるのにも関わらず、ウッドベースのような膨らみと厚みが要求される音はしっかりと重厚な音で鳴らしてくれるのが素晴らしいです。
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おススメ度 85点
3、物凄い情報量の高さとそれを支える分離性能の高さ、そして音場の広大さがあり、間違いなくこのイヤホンにしか鳴らせない「唯一無二さ」「圧倒的さ」を感じられる製品ではあるが、5,700ドルと価格も圧倒的。

個人的にはかなり好印象な製品でした。私はむしろこういう高級なドライバ数の多いイヤホンは「ただドライバを沢山積んだだけのゴチャゴチャした音」に感じてしまうことが多く、正直半額でも全然欲しくないわという感想を持つことが多いのですが、このイヤホンはしっかりと圧倒的な高価格に対して「説得力のある音」をしっかり鳴らしてくれる印象があったのが非常に好印象でした。いや、その価格を出したいかと言われると、私の財政的に現実味が無さ過ぎて何とも言い難いのですがねw
何よりコンセプトのコンサートホールのような音というのは音場の広大さから「おーなるほど」と感じられる説得力がありましたし、情報量の圧倒的な高さは唯一無二と言っていい魅力に感じられ、かなり面白い製品だと感じました。
圧倒的な情報量をイヤホンに求める人、広大な音場表現を外でも体験したい人におススメしたい唯一無二の魅力が詰まったイヤホンです。クッッッッッソ高いけどね!(笑)

Binary Acoustics Dynaquattro 〈PR〉4DD構成にしては自然だけど、、、

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Binary Acoustics Dynaquattroという現在259ドルで販売されている4DD構成のイヤホンのレビューです。ダイナミックドライバを4発も積んでいるのが特徴のイヤホンです。今回はHIFIGOからのレビュー依頼です。
販売サイトはAmaozonはこちら HIFIGOはこちら 
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良い点
・4DD構成にしては比較的自然な音
・軽いドンシャリ傾向だが、バランスとして極端では無く楽しく聴けるチューニング
・刺激の少ない音で聴き疲れはしにくい
・筐体のデザインは独特で面白い
悪い点
・パッと聴きは悪くないのだが、全体的な音のレンジが狭く「ドンシャリ傾向なのにカマボコ」と表現したくなるような音。
・低音域の量感はあるのだが重低音の再現度が低いので量感はあるのに軽い
・音の分離はイマイチ
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音質評価 77点 
1、4DDの割に音のバランスが自然で違和感が少ないのが良いが、音のレンジが狭く重低音の再現度が低いのが気になる。

音はまぁまぁ悪くないです。音の傾向としては軽く低音域寄りのドンシャリ傾向です。4DD構成というのでどんな派手な音が鳴るのかと思ったら、音の傾向はむしろ真逆でかなり刺激の少ない聴きやすい音になっています。ドンシャリ気味の音で低音域がそこそこしっかりと量感のある音でノリ良く楽しく聴けるタイプの音ではあるのですが、正直全体的に音のレンジの狭さが気になる印象があり、特に低音域は量感はしっかりとあるのに重低音の再現度が低いことから「量感はあるのに軽い低音」になってしまっているのが残念ですね。全体的には別に悪い音とは思わないのですが、このイヤホンが4万円近い金額と言われると正直うーんと思うところはあります。
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音のバランス
高音域 □□□
中音域 □□■
低音域 □□□■ 
2、少し音場が広めで聴きやすく刺激の少な目な音、音のバランスは4DDの割にかなり整っているものの、逆に言えば4DDを積んだ利点も特に感じない

音のバランスは軽い低音域寄りのドンシャリ。音場は少し広め。
高音域は曇りはしないものの少し寸詰まり感があり、超高音域の再現度はイマイチです。抜けの良い音で耳に刺さりやすい帯域はかなり後ろのほうで再生されるので耳への刺激は少なく聴きやすいのですが、いかんせんシンバルのような煌びやかな音では明瞭さが足りない印象があります。
中音域は4DDにしてはかなり自然な音を鳴らします。といっても同価格帯の1DDや1BAのイヤホンの中音域には全然及びませんが、4DD構成の割に音の被り感が無く、定位も自然で、適度に広がりのある音場表現と相まって割と質感は悪くないです。
低音域は量感はあるものの重低音の再現度が低く、量感のはあるのに軽い音になっていて正直イマイチです。音の分離もイマイチなのもあってミドルテンポのロックくらいなら問題無いのですが、スピード感のある音源だとドラムの音にキレを感じませんし、何より軽い音になっているので量感はしっかりとあるだけにモヤっとした気持ちになります。
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おススメ度 75点
3、4DDを積んだ意欲作ではあるが、4DDを積んだことによる利点をイマイチ感じられず、何より音のレンジの狭さがかなり気になるのが個人的には「うーん」という感じ。

約4万円と結構いい値段するイヤホンであることから厳しめに採点をしましたが、別に極端に悪いイヤホンだとは思いません。4DD構成の割に音のバランスはとれていて、ノリが良く楽しく聴けるバランスになっていて、こういうダイナミックを3基以上積んだイヤホンはもっと変な音になっている製品が多い中、上手くまとめられた音だと思います。ですが、正直「4DDを積んだ」ことによる利点は特に感じられず、それならもっと極端な音にしてくれたほうが面白かったと思いますし、クセの少ない傾向の音としては同価格帯の1DDや1BA構成のイヤホンと勝負できるほどの実力は無いとも思うのが本音だったりします。何より音のレンジの狭さ、これがかなり致命的な印象で、低音域の聴けば聴くほど「量感はあるのに軽い」と感じる質感は個人的には無しでした。
Binary Acousticsは過去のイヤホンはかなり良かったので、個人的には次に期待!
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