メタラーのヘッドホンブログ

ヘッドホンやイヤホン集めが趣味のメタラーのブログです。

据え置き機材レビュー

SONCOZ LA-QXD1のレビュー

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SONCOZ LA-QXD1という現在20,800円で売られているES9038Q2Mを採用したDACのレビューです。今回は色々あってHIFIGOのマーケティングの人とTwitterで仲良くなって依頼をもらった形になります。HIFIGOはとても良い販売店なので、どこぞの検索障害なサイトとの関係を断ってほしいんですけどもね、、、w
ちなみにHIFIGOは最近日本Amazonでの販売を開始したようで、この製品もAmazonから輸入するのとほぼ変わらない金額で購入することができます。HIFIGOみたいな良心的な海外販売店がAmazonに進出することで、ボッタくっている一部の国内代理店をどんどん淘汰していってほしいなーと思っていたりします。

販売サイトはこちら 
良い点
・音はなかなか良い。安いDACにありがちな、高音域がピーキーになることがなく、とても落ち着いた余裕のある音が好印象。派手さはないが、堅実に味付けの少ない音を鳴らしてくれる印象。
・入出力が豊富。入力がUSB、光、同軸。出力がRCA、XLR、同軸となっている。このサイズでXLR出力が付いているのは嬉しい。
・デジタルボリューム機能があり、簡易DACプリアンプとしてパワーアンプと接続しての使用も可能。
・独立したUSB TYPE-C端子の電源入力ポートがあり、USB入力はバスパワーに対応していないため、バッテリーと組み合わせることで、簡単に電源部を拘ることができる。
・良い意味でとても地味な主張のしないデザインで個人的には結構好き。
悪い点
・USBバスパワー非対応なため、手軽さでは劣る。電源に拘らない場合でもPCにUSBを2本挿せば使えるのだが、スマートではない。(このおかげでバッテリー駆動が出来るので一長一短ではある。)
・簡易DACプリアンプとして使うようにボリュームの表示があれば尚よかった。
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1、音質はなかなか良い。安いDACにありがちな、高音域がピーキーになることがなく、とても落ち着いた余裕のある音が好印象。派手さはないが、堅実に味付けの少ない音を鳴らしてくれる印象。
音質はなかなか良い。USB入力にバッテリー駆動の状態で試聴をいているが、とても伸びやかで余裕のある音を鳴らしてくれる印象で好印象。こういう比較的安価なDACというのは、全体的に荒っぽく、ドンシャリ傾向の音のものが多い印象で、高音域の刺さりが強調されたり、音の輪郭を変に強調するものが多いのだが、このDACはあくまで落ち着いた音クセの少ない音を鳴らしてくれることが好印象である。高音域は伸びやかとまではいかないが、刺さりを強調せずに落ち着いた音で、それでいて明瞭さは損なわない聴きやすい音を鳴らしてくれるし、低音域もそこまで力感は無いが強調感の無い自然なモニターライクな音を鳴らしてくれてなかなか好印象である。
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2、USBバスパワーに非対応なため利便性は少し劣るが、1枚目の写真のようにバッテリー駆動でUSB DACとして使える利点がある。音質もバッテリー駆動で向上するので、個人的にはアリな仕様だと思う。
大抵の小型USB DACは、USBのポートが2つ付いている場合、1つがUSB入力、1つが補助電源という感じで、USBバスパワーで電力が足りない場合に使えるようになっているのだが、SONCOZ LA-QXD1は片側が完全に独立した電源USBポートとなっているためバスパワーでは使えない(PC3台で試したので多分合っていると思う)そのため、2枚目の画像のように使用時はケーブルの本数が多く、PC側にも2本USBを挿す必要があり正直スマートではなく利便性はイマイチである。
しかし、USBを独立した電源としていることからモバイルバッテリーとの接続が容易になっており、簡易的なバッテリー電源の据え置きDACとして運用できるのが非常に面白い。手持ちのモバイルバッテリーと、PCのUSBポートから電源を取ったときの音質を聴きくらべてみたところ、PCのときよりモバイルバッテリーのほうが音に落ち着きがあり、荒っぽさが抑えられる印象で1段階上の音質を奏でてくれる印象であった。電源の音質比較というとオカルトっぽいと思われそうだが、私はRCAケーブルを交換するより電源ケーブルを交換したほうが音は断然変わると思っている人なので、個人的にはバッテリー駆動での使用をおススメしたい。
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3、SONCOZ LA-QXD1、SMSL M300、LOXJIE D10の比較。
SONCOZ LA-QXD1(約2万円)、SMSL M300(約3万円)、LOXJIE D10(約1万円)で音質の比較をしてみた。電源環境はSONCOZ LA-QXD1だけバッテリー駆動、他2機種はUSBバスパワー駆動。ヘッドホンのHIFIMAN JADEⅡにRCA接続で繋いだ状態での比較試聴とする。
SMSL M300・・・SONCOZ LA-QXD1より全体的に音の輪郭がハッキリとしており、引き締まった音になっている。とても明瞭でスッキリとした元気な音を鳴らす反面、少し全体的に派手で少し荒っぽさを感じる面もある。
LOXJIE D10・・・3機種の中で良くも悪くも一番元気な音。高音域の刺さるような帯域もそのまま鳴らすし、全体的に結構聴き疲れはしやすい傾向の音ではあるが、とても楽しく聴ける音ではある。まぁ正直価格差なりに2機種には劣るなーというのが本音の印象。あくまでLOXJIE D10も価格の割には頑張ってるDACである。
SONCOZ LA-QXD1・・・明瞭さ、全体的な解像度の高さではSMSL M300に劣るが、しかし全体的に締まりのある音でリアリティはむしろこっちのほうが上かもしれない。全体的に良くも悪くも上記2機種よりは地味な音という印象であり、非常に落ち着いた余裕のある音で鳴らしてくれる印象である。
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4、とても堅実な音造りの、良い意味で余計なことをしないDACでなかなか好印象。入出力端子が豊富で、簡易DACプリとしても使えたり、非常に便利に使える小型DAC。
音質は良くも悪くも派手さの無い堅実な音造りで「余計なことはしない」という印象であり、個人的にはなかなか好印象だった。入出力端子が豊富で、DACプリとしても使用可能と幅広い用途に使えるし、音質的にもなかなか好印象であり、小型のデスクトップオーディオ環境を構築するときにかなり役立つ製品では無いかなーと思う。また、CDプレーヤーやネットワークプレーヤーをメイン環境として使っている人が「PCからの音もたまに出したいな」というときの、サブ機材としてのDACとしてもかなり有用ではないだろうか。
個人的には簡易的なバッテリー駆動のDACとして使えるのが地味にポイントが高かった。据え置き機材でも敢えて電源をバッテリーにして音質を向上させようという発想は、据え置きでは結構あり、ChordのHugoなんかもそういった思想の製品である。(Hugoは多くの人がポータブルとして使っているけど、元々は据え置きのための製品)この電源環境の違いによる音質比較は、是非この製品を買った人は騙されたと思って試して欲しい。

落ち着いた堅実な音の小型DACが欲しい人におススメしたい製品である。

SMSL M400のレビュー

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SMSL M400という現在95,950円にて販売されている据え置きオーディオDACのレビューです。

販売サイトはこちら SMSL VMV D1のレビューはこちら

今回のこの製品は色々な意見があります。測定値が素晴らしいとする声があったり、出力インピーダンスが高すぎるだとか、高音域が切れているという意見もあったり様々です。他の方のこの製品のレビューには「測定では」「海外の他のレビューでは」みたいな意見が高確率で付いており、正直「これレビュー書くの気乗りしねぇなぁ、、、」と思っていたのですが、いつも通り「筆者のあくまで聴感上の感想であり、測定上正しいとか、他人の評価と違うなどの話は一切興味無い」ということを断った上でレビューを書かさせていただきます。

前置きが長くなりましたが、最初に今回のDACの良い点、悪い点を最初に簡単にまとめさせていただきます。

最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。
良い
・DACチップ旭化成の最上位AK4499EQを採用
・I2S接続に対応しており、HDMIケーブルを使い更に高音質を目指せる。
・MQAデコードに対応(USB接続のみ)
・音質はなかなか良い、とても解像度が高く分析的なハッキリとした音造り。
・音量は固定と可変が選べ、プリアンプ無しでパワーアンプに繋ぐことも可能
悪い点
・Bluetooth機能があるが日本の技適規格は通っていないため、そこらへんは自己責任で。
・音質はかなり分離のハッキリとした
好みの分かれる音に感じる。個人的には同社のSMSL VMV D1のほうが好みではある。(VMV D1のほうがこれより4万円ほど高価ではあるが)

では以下から詳細なレビューに入ります。

再生環境は
SOtM sMS-200(プレーヤー)→ GUSTARD U16(DDコンバーター)→ SMSL M400(DAC)→Glasstone HPA-30(ヘッドホンアンプ、XLR入力使用)→Final D8000(ヘッドホン)
以上を基本とします。
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1、音質は非常に解像度が高い分析的な音であり、好みは分かれると思うが個人的には結構アリ。
音質は非常にサッパリとした解像度の高い音を鳴らします。音の広がりなどを変に付加したりせず、淡々と高精細な音を鳴らしてくれる印象で、スピーカーで聴いても、ヘッドホンで聴いても「最近のDACは本当に細かい音を鳴らすな」と感心するほどです。ただ、正直音楽的に面白い音かと言われると微妙なところで、ここは好みが分かれそうな気がします。非常に高精細な情報量の多い音をDACとして出力してくれるため、音の味としてはアンプ部で上手く自分で加えていくという発想で使うといいのではないかなと思います。
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2、SMSL VMV D1との比較では、M400のほうが更に解像度は高いものの、VMV D1のほうが音楽的で余裕のある音であり好みが分かれる。

同社の約14万円のフラグシップDACであるSMSL VMV D1との比較ですが、まず最初に言っておきますが、個人的にはVMV D1のほうが音楽的な音の性格があり好みです。ただ、今回のSMSL M400は非常に高精細、高解像度を誇っており、この音の繊細や、細かさという面ではVMV D1を上回ると私の聴感上では感じられました。また、本機は高音域が落ちているなどの指摘もあるようですが、個人的な聴感的には高音域は非常に明瞭な明るくハッキリとした音で大変好印象です。
むしろ、個人的にVMV D1と差があるなと感じたのが低音域の質感と音の広がりです。VMV D1の低音域はクセの少ない音でありながらも、非常に力感があり、音源の音の自然な広がりを上手に再現してくれる印象がありましたが、今回のM400は低音域に余裕が無いように感じられ、広がりのある音も本来の音より少しサッパリとした音として鳴らしてしまう傾向があるように感じ、ここは懐の深い余裕のある音であるVMV D1に軍配が上がるかなという印象です。
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3、残念ながら技適の問題から確認はできないが、付属アンテナを接続することでBluetooth入力に対応でき、スマホから直接LDAC接続ができるなど利便性は高い。(自己責任)
ここは技適の問題からあくまで「自己責任」のところとして書かせてもらいます。私もBluetoothでの音質は確認できませんので有線との音質差に言及をすることはできませんが、単体でもなかなか良い音を鳴らしてくれるDACですので、本機とヘッドホンアンプやスピーカーアンプを繋げるだけで非常にシンプルで利便性の高い環境を構築することが可能です。据え置きのオーディオってどうも面倒なことを良しとする風潮があり、こういう無線接続などは「音質劣化するだろ」と毛嫌いされる傾向があるように思うのですが、個人的には最近のBluetooth技術はとても優れており、ヘッドホンなどで無線接続をして音質面に不満を持つことは無いですし、もっと幅広い人に普及させるためにも、こういう便利機能のある製品を歓迎して、国内でどんどん取り扱ってほしいなーと思っています。カジュアルオーディオ万歳です。(過去の「Bluetoothアンテナの接続は自己責任で」みたいな状態で国内で発売されたオーディオ製品もあったようなので、それと同じ扱いとして書かせてもらいます。)
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4、I2S接続に対応し、更に高い次元の音を目指せる。
I2S接続に対応しており、通常のUSB接続や同軸出力などより高い次元の音を目指せます。I2Sって何ぞやと思う方も居るかと思いますが、、、正直私もこれが同軸などの他入力より何が優れているのかは説明できるほど理解していないので「珍しい、スゴイ入力方法が使えるよ!」くらいに思って見て頂けたら幸いですw
I2S入力は一般的なHDMIケーブルにて行います。今回適当な安物のHDMIケーブルで接続してみましたが、音質は同軸より更に高精細さが上がったような、、、?正直ここを断言できるほど露骨な差があるわけではないのですが、逆に言えばそれなりに高級な同軸ケーブル(Wireworld Gold Starlight7)で接続したときと、安物のHDMIケーブルで接続した場合で遜色ない音を鳴らしてくれているように感じますので、それだけでも十分価値はあるのかなと思います。
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5、高解像度、高精細な音を求めている人におススメしたいDAC 
冒頭でも言ったように、個人的には同社のVMV D1を推したいところですが、4万円ほどの価格差がありつつも同社のフラグシップ機であるVMV D1を凌ぐほどの高精細、高解像度な音を鳴らしてくれる本機はなかなか面白い存在であると思います。個人的には分析的な音が欲しいならM400、音楽的な音を求めるならVMV D1という印象でした。

是非VMV D1とM400よく比較をしてご検討いただけたらと思います。

Loxjie D10のレビュー

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Loxjie D10という現在16,199円で販売されているDACのレビューです。大分前から手元にあったのですが色々忙しかったので大分後回しになってしまいました。同社の真空管ヘッドホンアンプのLOXJIE P20はなかなか印象が良かったので今回も期待値は高めで届くのを待っていました。

販売サイトはこちら LOXJIE P20のレビューはこちら
最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。
良い点
・DACチップにESSのES9038Q2Mを採用
・三角形で卓上使用にとても便利、液晶モニターの下とかにピッタリ
・USB入力だけでなく同軸、光入力があり値段と大きさの割に入力は豊富
・RCA出力の音は薄めの音ではあるが高解像度で中々好印象
・ヘッドホンアンプはUSBバスパワーとは思えないくらい駆動力があり、かなり好印象
・ヘッドホン出力時はRCA出力
悪い点

・RCA出力でも内臓デジタルボリュームが効いてしまうので嫌な人は嫌な仕様かも(ボリュームの無いパワードスピーカーとかに使うにはむしろ便利な機能だが)
・三角形の形が独特で環境によっては使いにくい形かも

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1、三角形の筐体は卓上で結構便利
三角形のDACって正直「意味あるの?」と思う人が多いのではないかと思いますが、これが使ってみると意外に便利で、写真のように液晶モニターの下とかのちょつとした隙間にスッポリハマってくれます。卓上でスピーカーやヘッドホンを鳴らしたい人にはこのデザインは結構重宝する意外な盲点なデザインでは無いかなと思います。実際に使ってみて「あーーなるほど」と自然に声に出してしまうほど、このデザインは結構便利に思いました。ただ難点としてはヘッドホン出力は背面にあるためヘッドホン端子をメインとして使う場合はちょっと見た目がスマートではなくなりますね。
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2、ヘッドホン出力の音は予想以上に良い、駆動力もUSBバスパワーとは思えないくらいある
ヘッドホン出力の音は予想以上、というか「予想外」に良いです。ヘッドホン端子も背面にあるし正直オマケ程度の機能だろうと思っていたのですが、平面駆動のHIFIMAN ANANDAを繋いでもしっかりと力感のある低音を出してくれ駆動力は充分ですし、とても高解像度でハッキリ、スッキリとした音を鳴らします。中低域に膨らみを持たせたりせず、全体的にカッチリと締まった音を鳴らしてくれる傾向なので面白みの無い音と評価する人も居そうですが、個人的にはこういうスッキリ、ハッキリとした解像感の高い音はかなり好み。もっと味のある音が欲しければ同社のLoxjie P20で真空管の味を追加してあげれば良いですし、卓上に置いても邪魔にならない低価格DACとしてかなり面白い選択肢になるように思います。
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3、RCA出力は内臓デジタルボリュームが効くのが好みが分かれそうだが音は悪くない。
RCA出力はヘッドホン出力同様にハッキリとした解像感の高い音で、締まった音を出してくれてなかなか好印象です。内臓のヘッドホンアンプもかなり好印象でしたが、流石に写真のようにEPA-007を繋いで聴くと大分グレードアップした音になった印象があります。音はハッキリとしているのですが内臓アンプよりも音の繋がりが自然で聴きやすい音になっています。ただ1点だけ気になる点として、このDACはRCA出力でも内臓のデジタルボリュームを通してしまうようでヘッドホンアンプとして使うときのボリュームボタンで音量調節が可能となっています。ボリュームの無いパワードスピーカーとかも直接使えるので環境によっては良い機能なのですが、ここは固定と可変は選べるようにしてほしかったなという思いはあります。(説明書見た感じ出来なそうだったけど、もしかしたら私の確認ミスかもしれません)
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4、卓上でスマートに使うのに非常に良い選択肢となるDAC
単純に同じ値段でもっと音質のみを追求すれば他にも選択肢はあると思いますが、卓上で使うDAC兼ヘッドホンアンプとしてはかなりレベルの高い製品と言えると思います。特に内臓ヘッドホンアンプの音と駆動力の高さには驚かされました。勿論据え置きの高級機とか専用機ほどの駆動力があるとは言いませんが、USBバスパワーで、かつ1万ちょっとのDACの内臓ヘッドホンアンプでこれだけの音が出せるなら文句のつけようが無いと言える素晴らしい実力であると思います。
卓上でスマートに使えるDACが欲しい人、小型で安く音質になるべく妥協しないDACが欲しい人におススメしたい実力派のDACです。

SMSL VMV D1のレビュー

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SMSL VMV  D1という現在142,227円にて販売されているSMSLのフラグシップDACになります。SMSLは低価格のDAC、スピーカーアンプ等で有名なメーカーで私も過去にSMSL Sanskritを使っておりかなり印象も良かったのですが、今回まさかのフラグシップDACを出してきました。
「コストパフォーマンスに優れた製品を出すメーカーが、本気の高級機を出したら凄いことになるんじゃないか」というのは結構多くの人が思うところだと思うものの、実際は高級機は採算が取れず実現しないケースが多いものですが、今回のSMSLは正にそういった思いに応える製品じゃないかなと思います。
販売サイトはこちら

前置きはここまでにしておいてレビューに入りたいと思います。
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最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。
良い点
・DACチップにESSの最上位ES9038PROをデュアルで使用
・電源が分離されており、電源部にはNORATELのトロイダルトランスを採用
・音質は文句なしに素晴らしい、非常に解像度が高く音の隅々まで見通せるパッと聴きでも違いの分かる質の高い音
・DACフィルターの変更だけではない音質の変更が機能があり、真空管ライクなサウンド等が選べて遊び心がある
・音量は固定と可変が選べ、プリアンプ無しでパワーアンプに繋ぐことも可能
悪い点

・操作を全てリモコンで行わないといきないため、本体のみだと何も操作出来ない(私の勘違いでした本体のボタンで電源オン、オフ、入力の切り替えが可能です)
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1、音質は非常に良好。ES9038PRO×2を採用したおかげか解像度の高さがダントツ
音質は文句なしに良いです。今まで使っていたAune S16も非常に良いDACだっただけにそこまで変化があるかなと心配しましたが、ES9038PROをデュアルで使用しているおかげなのか解像度の高さが一聴してわかるほど優れています。「解像度の高い音」というと音のエッジのキツイ派手な音だったり、小奇麗なつまらない音を想像しがちですが、そういったまがいものの高解像度ではなく、純粋に音の粒立ちの良さがしっかりと感じられる真っ当な解像度の高い音が鳴ります。例えば映像でも色を派手にして輪郭を強調したフルHDと、何の加工もしていない4Kでは強調したフルHDのほうが鮮やかに見えたりしますがそれは高解像度ではありません。このDACはそういったまやかしの高解像度ではなく、真っ当な高解像度、高精細さが音から感じられます。
音の傾向としては癖が少なく、帯域ごとに非常に忠実な音を鳴らしてくれる印象です。音の分離が非常によく、テクニカルデスメタル等の手数の多い音源でも、演奏の音数は当然としながら録音のノイズにも気付ける程の今まで体感したことが無い余裕のある音を鳴らしてくれます。録音のノイズにも気付けるといういと「録音の悪い音源聴けない」と思われる方が居るかもしれませんがそれは間違いで、録音のノイズにも気付けるほどの音であるからこそ、ボーカルの艶やかさ、音の余韻といった1つ1つの音のニュアンスに気付くことができ、今まで聴いていた音源が1ランクアップしたものとして耳に届いてくれます。
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2、小型ながらも重量があり、電源が分離されている等高級感が非常にある
大きさは単体DACとしては小型なほうでありながら非常にずっしりとした重みがあり、電源が分離されていたりとオーディオ好きとしてはテンションの上がる要素の多い製品です。
オーディオ好きの方の中には「電源分離」という言葉にやたらと弱い人は多いのではないでしょうか?私もその一人でハイエンド機材に多い電源が分離された製品に一種の憧れを持っていましたが、最近は低価格機でも電源分離の製品が増えており、正直そこまで特別感は薄れてしまいました。ですが、SMSL VMV  D1ずっしりと重みのある筐体、シンプルな黒いデザイン、そして特にNORATELのトロイダルトランスを採用した電源部が分離されていると、見かけだけではないきちんと「フラグシップ機材」らしさのある仕様で、正直この点だけで選んだと言えるほど魅力的な仕様だと思っています。
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3、DACフィルタの変更、音質調整、音量の可変が可能など機能が多い(パワーアンプに直結も可能)
DACフィルタにより音質調整は最近のDACは大体出来ると思うのですが、このDACはそれ以外にも音質調整機能がついており「Standard」「Rich1、2、3」「Tube1、2、3」「Crystal1、2、3」と変更することが出来ます。正直そこまで極端に音が変わる訳ではないのですがTubeモードにすると、少し余韻の強調される音になったりと気分次第で音の傾向が変えられるのはなかなか楽しさがあります

また、音量が「固定」と「可変」が選べるようになっており、可変にすればパワーアンプとの直結も可能です。DACの音量調整でプリアンプ無しで直結なんてと思われる方も多いでしょうが、最近のデジタルボリュームはかなり進歩しており、非常にしっかりとした鮮度の高い音を奏でてくれます。
難点としては、そういった色々な機能は全てリモコンでの操作になっており、本体のみでは入力の切り替えすらも出来ないので、この点だけは少し残念。(私の勘違いでした本体のボタンで電源オン、オフ、入力の切り替えが可能です)
☆Aune S16、Nuforce DAC-9、HEGEL HD10との比較☆
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単体の音質評価だけではわかりにくいと思いますので、今回はAune S16、Nuforce DAC-9、HEGEL HD10ととの比較をしていきます。条件としてはPC(windows)→USB接続(WASAPI)→DACと繋ぎ、そこからRCA接続でヘッドホンアンプのPHASETECH EPA-007に繋いでFinal D8000にて比較試聴をしていきます。
・Aune S16 
解像度は高めでスッキリとして気持ちの良い高音域を鳴らすことが非常に好印象なのに対し、他の機種より少し低音域が軽くロック、ハードロックといった音源では少し音の密度感、力感に欠ける印象がある。解像度だけで見ればSMSL VMV  D1の次に優れている印象でこの中で一番安い699ドルという価格を考えれば相当健闘していると言える
・Nuforce DAC-9
音の広がりがあり、一番音の雰囲気づくりの上手い機種という印象。解像度面では他の機種より一歩譲印象はあるが、一番オーディオらしい適度な余韻や広がりのある音を再現してくれヘッドホン特有の頭内定位が気になりにくい音であり、非常に上手い味付けの音だなと思う反面、良くも悪くも癖のある音ではある。
・HEGEL HD10 
一番押し出しの強い力感のある音を鳴らす。解像度面ではそこまでではないが、ドラムのスネアやベースの音が非常に押し出しの強いノリの良い音で鳴ってくれる。ハードロック、パワーメタル等を聴く際にこの音の傾向は非常に気持ちは良いのだが、正直ノリの良さに比例するように音が全体的に少し雑になっている印象もある。
・SMSL VMV  D1
解像度面で言えば一聴して分かるレベルに一番優れており、この中で一番癖の少ない音を鳴らす。一番音の焦点がハッキリした音であり、音の強調感は無いのにも関わらず1音1音が非常に輪郭のハッキリした音で耳に届き音の高精細さが聴いていて非常に伝わってくる。この4機種の中で一番面白みの無い音と評されがちな気はするが、癖が少なく、音の1つ1つのアクセントや余韻まで余さず届けてくれる非常に優秀なDACであると言える。
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4、非常に高精細で癖の無い音を鳴らしてくれる、文句なしに勧められるDAC
ここまで見て頂いた方はわかるでしょうが、このDACの個人的な評価はかなり高いです。DACごとの比較も本当はもっと「ここは良くないけど、ここはこっちより優れている」と短所と長所を挙げる比較にする予定だったのですが、正直私の印象としては手持ちDACの中では頭1つ抜けた実力という印象でしたので、そのままの感想を載せました。これだけ癖が少なく、純粋な高精細、高解像度さを感じられるDACはそう多くないのではないかと思っています。
142,227円と安くは無い製品ですが「中国メーカーのフラグシップ機は凄いぞ」と自信を持って言える実力機だと思いますので、同価格帯で癖の少ない高解像度な製品を探されている方、電源分離のカッコいいDACを求めている方、そして中国メーカーのフラグシップ機に関心がある方に文句なしに勧められる名機です。

iina-style IS-BTSP03Uのレビュー 2017/4/11一部修正

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iina-style IS-BTSP03UというBluetoothスピーカーのレビューです。こちらのスピーカーは現在2,980円にてAmazonにには販売されています。今回はこの製品が15パーセント引きになるクーポンを頂いていますので、購入の際は是非ご利用ください。
クーポンコードは「SR6VOWZS」です。クーポンコードの有効期間は4月10日0時1分から5月15日23時59分までとなっています。
販売サイトはこちら
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最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。 
良い点
・小型でありながら3W+3Wの大出力で一般家庭なら音量に不満を持つことは無い
・連続再生10時間程度と長時間の使用が可能
・パッシブラジエーターがあり背面からも低音が出る方式なため、小型スピーカーでありながら音が360度に広がりBGMとして聴きやすい
・2,980円にしてはまぁまぁ聴ける音質
・底面がゴムになっているため、カーテンレールの上やモニターの上等どんな場所にも置ける。

悪い点
・音質は流石にもうワンランク上の製品群と比べると見劣りはする
・低音が少ないため音源の相性は選ぶ 
・音量は一般家庭で使用する分には十分過ぎるほど取れるが、商品説明にある「テニスコート(220平米)の広さまで対応可能」というのは言い過ぎに感じる(部屋でうるさいと感じるくらいまで音量を上げると音が割れる) 
 
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1、音質はそれなりに良い、低音量に不満はあるが高音域はしっかりと綺麗な音を鳴らす。
音質はそれなり。2,980円という価格を考えれば良くできている製品だとは思うが、最近の低価格Bluetoothスピーカーは結構出来の良い物が多いため、この製品が特別良い音かと言われると微妙なところはあるが、それでも普段それなりの据え置きスピーカー環境で音楽を聴いている自分からしても十分聴ける音が鳴っている。
音の傾向としては高音域寄りで流石に小型なだけあって低音の量はそこまで出ない。そのため一般的なポップスやロック等を聴くのには良いのだが、デスメタル等の音源では音の軽さを感じてしまう。しかし、その代わりに高音域は結構しっかりとした音が鳴っており、シンバルの刺激的なキラキラとした音もしっかりと曇りのない音で聴かせてくれる。これ1本をメインのスピーカーとして使うかと言われると少し難しいところがあるが、部屋のBGMとして流すスピーカーとしては十分な音質を持っていると感じる。
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2、設置場所を選ばずどんな環境でも音楽を聴ける。高い位置に置いてBGMスピーカーとして使うととても快適 
スピーカーの底面は大きなゴムになっているため、色々な場所に置くことができ、薄型なため写真のようにカーテンレールの上なんかに置いてもしっかり使う事が出来てしまう。これが非常に快適で本棚の上、カーテンレールの上等の高い位置にスピーカーを置いた状態で部屋のBGMスピーカーとしてとても使い勝手が良い。
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3、背面にから低音が出る方式なため音が360度に広がり聴きやすい(背面のパッシブラジエーターにより背面にも音が広がる)
低音域はパッシブラジエーターにより背面から出るようになっている事から、音が360度に広がりBGMスピーカーとして使用しても「あの位置からスピーカーが鳴っている」というように音がある1点から鳴っているように感じられず、良い意味でスピーカーの存在を感じさせずに店内BGMのように違和感なく生活に溶け込んでくれる。この音の広がりは個人的に非常に好印象で、単純な音質だけで言えばこのスピーカーより良い物は少なくないと思うが、こういったしっかりとした音質を保ちながらBGMとして邪魔にならない音を鳴らしてくれるスピーカーは意外と多くない。
この感覚は使ってみないと判りにくいところではあるが、試しにElecomのLBT-SPHR02AVというスピーカーを同様にBGMスピーカーとして使用するとスピーカーの位置感がはっきりしすぎてBGMではなく「音楽鑑賞」のほうが主体となってしまい、作業中にBGMとして流すスピーカーとしてはあまり向かなかった。
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4、腰を据えた音楽鑑賞より作業中のBGMスピーカーとしてオススメ。
腰を据えた音楽鑑賞をするのであれば他の選択肢もあると思うのだが、このスピーカーは良い意味で聴いていて音の刺激感がとても少なく作業を邪魔せずにリラックスして音楽を聴くことが出来る。実はこのレビューを書いている際にも写真のようにPCモニターの上にこのIS-BTSP03Uを置いて音楽を聴いているのだが、本当に耳への刺激感が無く、それでいてBGMとして十分な音質で音楽を聴かせてくれている。本棚の上やカーテンレールの上等ほんの少しの場所があれば設置が可能で、非常にリラックス出来る聴きやすい音調で音楽を聴かせてくれる良くできたBGMスピーカーであり、1台持っていると非常に便利なアイテムである。

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