メタラーのヘッドホンブログ

ヘッドホンやイヤホン集めが趣味のメタラーのブログです。

DAP

HIFIMAN R2R2000 REDとR2R2000 Blackの音質比較

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HIFIMAN R2R2000 REDが発売になるということで、R2R2000 Blackとの聴き比べをしてみました。操作性等の基本的な部分はどちらも同様ですので音以外のレビューに関してはR2R2000のレビューにてご覧ください。R2R2000 REDはただの色違い機種ではなくDACチップが変更された弟分的立ち位置の機種となり、R2R2000 BlackはPCM1704KデュアルでR2R2000 REDはPCM1702デュアルとなっています。価格はR2R2000が2500ドル、R2R2000 REDが1200ドル前後を予定と約半額程度の価格になる予定です。

R2R2000のレビューはこちら 
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R2R2000の音質はREDに比べて落ち着いた音色です。派手さは無いものの非常に綺麗な聴かせどころをわかっている音という印象で、高音域は主張は強くないものの非常に繊細で伸びやかな嫌味の無い音を鳴らし、中低域は非常に自然で適度な広がりを持たせた音で普通に聴いている分には非常に癖の少ない音を鳴らしつつ、要所要所でボーカル帯域の艶やかさ、スネアドラムの音の抜けの良さといった音の聴きどころの1つ1つの質の高さを感じられる、非常に良い意味で音楽的な魅力の高い音になっています。

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R2R2000 REDは少しだけBlackより音量が取れません。ゲインを統一した状態でも体感でR2R2000よりボリュームを3くらい上げて同等の音量になるようです。音質はBlackと比べて少し音の輪郭がハッキリとした元気な音が鳴る印象です。元気な音といっても最近のDAPに多い輪郭を強調するほどのハッキリした音ではなく、Blackのような自然で聴きやすい傾向の音は受け継ぎつつも全体的に少し音のアタック感が強く出る音といった印象で、メタル音源なんかではこちらのほうが迫力がある音で楽しめる場面もある気がします。ただ空間表現や音の実像感はBlackのほうが上という印象があり、唯一無二感があるのはBlackの音という気もしますね。
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結局HIFIMAN R2R2000 REDは買いなのか?というところですが、まず最初にこの機種は操作性とかで色々難のある機種なのでその点は予め承知しておいてください。そのうえでR2R2000 Blackと聴き比べた印象としては「音の方向性が大分違うので、REDはBLACKの代替にはならないが、非常的に魅力的な機種である」と言えます。BlackはPCM1704Kデュアルを積んだおかげなのか、非常に音楽的で空間表現の上手さや音の抜けの良さが魅力的であり、地味でありながらも非常に上品な音を鳴らしてくれます。それに対しREDは全体的な音の上品さではBlackに少し劣りますが、Blackよりハッキリとした元気のある音造りです。スピード感のある音源や輪郭のハッキリとした電子音等が多く入った音源ではBlack以上に魅力のある音を鳴らしてくれる場面があり、本当に弟分機種という先入観を捨て自分の好きなほうを買ってほしいと思えます。どちらも方向性は違いますが、それぞれ魅力的な音を鳴らしてくれますね。

これで操作性とかの面がもう少ししっかりしていたら本当におススメできる良いDAPなんだけどなぁ、、、(苦笑)という思いはありますが、何より音質が第一という過分に理解のある方には非常に魅力のある音を鳴らしてくれるDAPだと思いますので、是非1度試してみてほしい製品です。こういう最新DACを積まず、あくまで音造りとして古いDACチップを採用して魅力ある音楽的な音を実現するという「非常にオーディオメーカーらしいアプローチ」は個人的にかなり好感を持っていますので、HIFIMANにはこういうちょっと癖のある製品の路線を突き進んでほしいなと思いますね。

BlackもREDも色々難はありますが非常に魅力あるDAPであることには間違いありませんので、是非操作性等も含めて試してみてください。一聴の価値アリですよ。

HIFIMAN R2R2000のレビュー

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HIFIMAN R2R2000という現在267,000円にて販売されているDAPのレビューです。
販売サイトはこちら

最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。 
良い点
・非常に小型で持ち運びやすい
・DACチップに最新のものではなくPCM1704という古いチップを「音質が良いから」と敢えて使うところは個人的にとても好感が持てる(1704はLinn CD12等に採用されている)
・音質はとても良い。派手さは無いが随所にじんわりと良さを感じられるスルメタイプの、良い意味で普通な良い音
悪い点
・動作は不安定で変なところで止まったりする
・UIは必要最低限を若干下回る
・スマホとの連携は最悪レベル、HIFIMANアプリはβ版はおろかα版の域にも達していない
・「ECOモードなら最大35時間再生」を売り文句にしていたのに現行ファームではECOモードが削除されていて流石にそれってどうなのと

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1、音質は非常に良い、派手さの無い良い意味で非常に癖の少ない良い音を鳴らしてくれる。
音質は非常に良いです。派手さの無い癖の少ない音なので一聴しただけだと正直私もそこまで良さを感じなかったのですが、じっくり聴きこむことで音の余韻の自然さ、個々の音の質感の高さがじわじわと伝わってくるスルメタイプのDAPだと思います。正直解像度面ではAK4497、ES9038等の最新DACを使ったDAPには一歩劣りますし、SN比も能率の高いイヤホンで聞くとあまり優れていないことがわかるのですが、そんなことを忘れさせてくれる非常に上手い音造りであり、聴けば聞くほど「流石HIFIMANわかってるじゃないか」と思わせてくれる質感の高い聴きやすい音を奏でてくれます。
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2、このコンパクトさでこの音という魅力
筐体は非常にコンパクトで胸ポケットに入れても気にならないほどでとても重宝します。最近の高級DAPは全体的に大きめな機種が多く、画面サイズの巨大化と共に単体でもかなりの大きさになってしまうものが結構ありますが、R2R2000はその中でも圧倒的にコンパクト。QP2RやDX200も単体で使うには快適な大きさではありますが、やはり小さめのポケットにも余裕で入るR2R2000とは電車内での使用時等は快適さがまるで違います。正直私もそこまで単体DAPの大きさは気にするタイプではなかったのですが、R2R2000を使い始めてから考えを改めました。この大きさでこれだけの音を鳴らしてくれるDAPというのは本当に快適で有難いです。
3、操作性は必要最低限を若干下回り、全体的に少し不安定
操作性は初期よりはかなり安定しましたが、それでも不安定で必要最低限の水準を上回っているとは正直言えません。基本的にシンプルなUIなので操作の仕方はすぐに慣れるのですが、ちょくちょく変なところで止まったり、処理が重たくなってくると対応しているファイルを未対応のファイルとして再生しなかったり、結構無茶苦茶です。初期はこれよりもかなり酷く一定の改善傾向があることは救いですが、まぁ高級DAPでこの操作性の完成度は正直贔屓目に見ても「無いな」としか言えません。ここは「音が良ければ何でもいい」「まぁHIFIMANのDAPに操作性なんて最初から期待してない」という極端に理解のある人のみ購入を検討されたほうが良いと思います。

4、HIFIMANアプリの出来は0点、特にTIDALは全く使えないというレベルでβ版どころかα版の域にも達していない
R2R2000はHWAというBluetoothの高音質規格を使っており、その通信のためにスマホのHIFIMANアプリを使う必要があるのですが、これの出来がまぁヒドイ。これは未だに殆ど改善されていないのでちょっと擁護しようが無いレベルです。特にTIDAL時での動作はメチャクチャで動画でもわかるように「A~D」のアーティストを表示した後にMoreボタンを押すと「A~D」のアーティストがまた表示され、いつまでたってもE以降のアーティストは再生できないというβ版どころかα版にも満たない出来です。これでBluetoothがHWAだけでなくAPT-Xあたりにも対応していればCD音質の音源はHIFIMANアプリ以外で送信すれば良いと思うのですが、HWA以外はSBCのみという残念さ。正直HWAに元々対応しているスマートフォンを持っていない方はスマホでTIDALの連携はできないと思ったほうがいいです。私は諦めてHWA対応のスマホに買い換えました。
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5、相当突っ込みどころのあるDAPだが、サイズ感と音だけは素晴らしい
これ以外にも「ECOモードなら最大35時間再生」を売り文句にしていたのに現行ファームではECOモードが削除されていたり、色々と「流石にしっかりしろよ」と言いたくなる突っ込みどころ満載のDAPで正直おススメできるかと言われたらNOと即答します。
ただ、このサイズ感でこれだけの音質を鳴らすDAPは他になく、わざわざDACチップにPCM1704を使う等趣味人としては非常にそそられるポイントの多い製品でもあります。個人的にも不満なポイントは少なくないですが、結構気に入ってメインDAPとして使っている機種です。正直相当割り切れる人にしかおススメできませんが、一聴の価値はある製品だと思っています。。。でも、おススメはしないよ!(笑

ZIKU HD-X10のレビュー

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ZIKU HD-X10というDAPのレビューです。通常価格は59ドルですがいつも通り合言葉の「METAL」を伝えて頂くと49ドルにて購入可能です。
販売サイトはこちら Zishan Z3のレビューはこちら 割引方法はこちら  

まず最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。 
良い点
・49ドルという値段でありながらDACチップにCS4398を採用(AK240、HD-DAC1とかと同じ、古いチップではあるものの大くの機材に今でも使われている信頼性の高いもの)
・ラインアウト搭載でポータブルアンプと組み合わせが可能
・単体の音もなかなか良い、Zishan Z3より立体感のある音で音の抑揚の付け方や音場の表現が自然
・オペアンプソケット式で交換可能、しかも初期オペアンプNE5532でも十分音が良い(分解した結果として壊れたりしても保証対象外)
・オペアンプ交換はネジ1本を外すだけで出来るようになっており、オペアンプを定期的に変えて遊ぶにはかなり便利
・アートワークに対応
・操作性は癖はあるが良好
悪い点
・ある程度操作感は慣れが必要
・電源オン、オフ時に大きめのポップノイズが入る
・アートワークはサイズによっては少し表示がバケる


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1、音質は非常に良い、
Zishan Z3より立体感のある音
音質は非常に良いです。価格帯的にZishan Z3がライバル機となりますが、Zishan Z3のほうが解像度は高く1音1音はハッキリと聴こえてくるのですが少し平面的な音であったのに対し、ZIKU HD-X10は中低音域の表現が上手く、音場も適度に自然な広がりのある音を鳴らしてくれるので、Z3より音楽的で聴きやすい音になっています。音質的にどちらが優れてるとまでは言いにくいのですが、ポップス、ロックといった軽快な音源を聴くのであればZIKU HD-X10のほうが楽しく聴けるように思います。少なくとも単体50ドル程度のDAP同士で、これだけ高いレベルでの音質比較が出来ることに驚きました。ただ1点残念な点として、電源オン、オフ時に大きめのポップノイズが入るので感度の高いイヤホン等では電源を入れた後にイヤホンを挿したほうが安心です。
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2、駆動力が高くイヤホン、ヘッドホンを選ばない
解像度面ではZishan Z3に1歩及ばない印象がありましたが、駆動力の面ではZIKU HD-X10のほうが1歩優位に感じられます。Zishan Z3が解像度重視のスッキリした音造りだからというところもあると思いますが、ZIKU HD-X10のほうがヘッドホンを繋いだ時でも低音域の重みやスネアドラムハリの良さを上手く表現しており、駆動力では結構優位にあるように思います。流石に平面駆動のヘッドホン等は厳しいですが、駆動力のしっかりした機材でないと音がかなり曇ってしまうMDR-Z1000でもしっかりと明瞭な音を鳴らしてくれ非常に好印象です。
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3、オペアンプの交換が非常に容易で遊び心がある
オペアンプの交換は背面のネジを1本外すだけで背面パネルが外れ交換出来るようになっています。Zishan Z3はしっかりと分解しなくてはいけなかったため、このオペアンプの交換を最初から想定したような造りは非常に好感をもてます。標準のNE5532オペアンプでも50ドル程度のDAPとは思えないかなりしっかりとした音を鳴らしてくれますが、オペアンプの交換で更に上の音を簡単に狙えるのは非常遊び心があって良いですね。

4、操作性は比較的良好、アートワークはサイズや形式によって少しバケる
UIは最低限のものでありますが、操作性自体はレスポンスも良く良好な部類かと思います。ボタン配置に少し癖があるので、その点だけ慣れてしまえばかなり快適に使えると思います。また、この価格のDAPでアートワークが表示できるというのも1つのポイントなのですが、アートワークは形式やサイズによってバケて表示されてしまうようで、私の持っている音源ではいくつかバケぎみに表示されるものがありました。
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5、非常に上手くまとめられた、遊び心のある優秀なDAP
単体の音質がデフォルトのオペアンプでも十分すぎるほど良く、駆動力も意外と高いと、価格を考えたら文句のつけようの無い優秀なDAPだと思います。もう少しキワモノ要素やツッコミどころがあるほうがレビューを書く身としては書きやすいのですがw全体的に非常にきちんとつくられたDAPで、音質も良く単体運用でも全く問題なく使える実力機であると言えます。
価格帯的にZishan Z3と悩むところだと思うのですが、ZIKU HD-X10はしっかりと重みのある金属筐体を採用していることもあり持ってみると見た目より大分ズッシリとした重みがあるので、ポータブルアンプと組み合わせての運用であればZishan Z3、単体での使用をメインとするならZIKU HD-X10という選び方をされるといいかもしれません。文句なしに優秀な低価格DAPであると断言出来る名機です。

Zishan Z3のレビュー

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Zishan Z3です。
通常価格は49ドルですがいつも通り合言葉の「METAL」を伝えて頂くと42ドルにて購入可能です。
販売サイトはこちら 割引方法はこちら  

まず最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。 
良い点
・42ドルという値段でありながらDACチップにAK4490を採用(AK300とかと同じ)
・ラインアウト搭載でポータブルアンプと組み合わせが可能
・単体の音もなかなか良い、タイトでスッキリとした癖の無い音を鳴らす
・オペアンプソケット式で交換可能、しかも初期オペアンプでも十分音が良い(分解した結果として壊れたりしても保証対象外)
・操作性は癖はあるが良好
・USB DACとしても使用可能
悪い点
・ある程度操作感は慣れが必要
・駆動力はそこまで無いので大型ヘッドホンを直刺し等は厳しい
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1、音質は良好、AK4490を積んだおかげかノイズの少ない非常に高解像度な音
音質は非常に良いです、今まで低価格のDAPを色々と触ってきましたが私見ですがZishan Z3の音質は頭1つ抜けているように思います。50ドル以下のDAPはどうもドンシャリな音で誤魔化しているものや、音質はそれなりでもノイズが多々入りボタンを押すたび、次の曲に行くたびノイズが入るような製品が多いです。しかし、このZ3はそういったノイズが確認できず、高解像度で非常に癖の少ない良い音を鳴らしてくれます。
流石に駆動力面はあまり無く単体でヘッドホン等での使用は難しいですがイヤホンで使用するのであれば、この音質で42ドルというのは本当に驚異的かと、、、大きさも手ごろですのでメインに高級なDAPを所持されている方のサブDAPとして非常に優秀だと思いますし、何よりその役割を担える音質を備えていると思います。
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2、オペアンプの交換で音質の変化を楽しめる(標準オペアンプでも十分良い音を鳴らす)
オペアンプがソケット式になっており交換することで音を変えて遊ぶことが出来ます。元々のオペアンプはLM4562NAが入っているのですが、こちらのオペアンプでも十分音が良いので無理に変えることはありません。同社のZ2も同じオペアンプを使用しているのですが、正直こちらはハイ上がりで使い物にならない印象があったのでZ3では低音を少し強めの音に改良してきたのかなという印象がありますね、ただの個体差である可能性も否定できませんが、私の印象としてはZ2よりZ3のほうが標準時の音質は断然上だと思っています。(Z2はOPA2604等の低音強めなオペアンプを使用してやっとバランスが取れるという印象でした)
  
3、操作性は慣れが必要だが良好。そして意外に多機能
操作性は音量を下げる際は「上」ボタンを押して音量調節画面に入ってから「下」ボタンを押す等慣れが必要な点はありますが、非常に軽快で良好な部類だと思います。きちんと言語は英語などにも対応しており、日本語もたまに文字化けするものもありますが基本的にはちゃんと表示してくれますし、動作自体も軽快です。
また、この価格では珍しくグラフィックイコライザ、DACフィルタ選択、USB DAC機能まで備えております。グラフィックイコライザで細かな音質を設定し、DACフィルタでも自分の好みの音に近づける事が出来ると思いますし、USB DACでパソコンから音楽を再生出来るしと低価格のDAPとは思えない至れり尽くせりな製品だと思います。

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4、ラインアウトに対応、Teclast T51の代替機にもおススメ 
ラインアウトに対応しとておりポータブルアンプとの接続が可能です。こちらのラインアウト端子はボリュームが効くタイプになっていますので音量を最大にしてポータブルアンプに繋いであげるといいと思います。
写真を見てもわかるようにZishan Z3は小型なため色々な小型ポータブルアンプと非常に相性が良く、特に1枚目のHeadamp Picoとの組み合わせは「このサイズの製品を待ってた!」と言いたくなるくらいの丁度良さで驚きました。音質面も非常に良く、大分前にTeclast T51がポータブルアンプとの接続で流行りましたが、個人的には音質はZishan Z3のほうが上に感じます。非常にクリアで高解像度な音をポータブルアンプで実現してくれるためT51の代替機としても非常におススメです。
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5、単体使用でもポータブルアンプとの使用でもおススメ出来る、文句なしの名機
単体使用でも十分良い音でサブ機だけでなく低価格メイン機としても十分使える音質を持っていますし、ポータブルアンプとの接続では「こういう機種を待っていた」と言いたくなるような丁度良いサイズ感でありながら音質もTeclast T51以上に感じられる非常にレベルの高い機種です。ポータブルアンプの最大の難点はDAPと組み合わせた時の「大きさ」だと思います。これまでも「音は良くなるけど、この大きさなら持ち歩くの面倒くさい」となってしまいポータブルアンプを死蔵させてしまっている人も多く居るのではないでしょうか。そういった人には是非このZishan Z3をお勧めしたいです。間違いなく50ドル以下のDAPでは現状頭一つ抜けた出来の良さを誇る名機だと思います。

Questyle QP2Rのレビュー

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Questyle QP2Rです。価格は159,800円となかなかの高級機です。最近の高級DAPがホイホイ出てくるから麻痺していますが20万近いDAPって数年前なら間違いなく「異常」の枠だっただけに、近年の高級DAPの浸透具合には少し驚いています。

まず良い点と悪い点を簡単にまとめます。
良い点
・フルディスクリート純A級動作&BIASコントロールシステムの強力なアンプ部によりヘッドホンの駆動力は抜群
・DACチップに旭化成AKM4490を積んだことによりQP1Rより解像度が良く見通しの良い音に
・ホイール部が回しやすくなりQP1Rより操作性は大分向上
・新たに2.5mmバランス出力に対応
悪い点

・QP1RではMicroSDが2枚挿せたのに対しQP2Rは1枚しか挿せなくなっている。
・公証連続再生時間は10時間だが、BIASコントロールをhighにした状態では6時間程度が限界とバッテリーの持ちはあまり良くない
アートワークの画像の下が5分の1くらいシークバーで隠れる(ファームウェアアップデートにより改善されました)
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1、ホイールが回しやすくなったことで操作性はかなり向上した
QP1Rよりホイールが回しやすくなったことで操作性はかなり向上しました。QP1Rはホイールがかなり回しにくく代理店が操作性改善のために滑りにくいホイール保護シールを作ったり色々苦戦されていましたが、今回のQP2Rは初期状態でもかなりホイールの回しやすさは改善されています。
ただしUIは「シンプルだから操作しやすい」という程度で特筆するほど使いやすさがあるわけではありません。まぁ色々ゴテゴテしたUIよりこういうシンプルで直感的に操作できるUIのほうが私は好きですけどね。
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2、UIはQP1Rから一新されたが、使いやすさは正直ドッコイドッコイ 
UIはQP1Rから一新されましたが正直「QP1Rのままでよかったのに」と思うくらいに使いやすさは大差無いです。正直QP1Rのほうがデザイン的には見やすかったかも、、、w
またQP2RのUIには1つ問題があって2枚目の画像の左側ようにアートワークの下5分の1くらいがシークバーによって消えてしまいます。QP1Rも同じくらいの面積をシークバーに取られていましたが、こちらは半透明でアートワークが見えるようになっていたのですが、QP2Rは真っ黒なシークバーで完全に欠けてしまっています。私はアートワークはあまり気にしないほうですが、気になる人は結構気になる点だろうなと思います。(ファームウェアアップデートにより改善されました、ただ何故かファームアップしたら小さめに表示されるようになりました、、、w)
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3、音質は抜群、解像度の高さと全体的な音の密度の高さがクセになる音
音質は素晴らしいといっていいと思います。音の傾向としては旭化成のAK4490を採用したおかげかQP1Rより解像度が高く見通しの良い音になっています。正直QP2Rは最初試聴した時はQP1Rより面白味の無い音になってしまった印象があってあまり良く見ていなかったのですが、じっくりと聴いてみると音の密度の高さと、それを生かす解像度の高さが感じられ相当にクオリティの高い音であることに気が付かされます。(初試聴の時に悪くはないけど、うーんみたいなこと書いてゴメンなさい、、、w)
音の中で一番印象的なのは低音域でQP1Rが少しゆったりとした趣のある音を鳴らすのに対し、QP2Rは非常に密度がありつつもカッチリとした筋肉質な低音を鳴らしくれます。QP1Rの少しゆったりとした音も非常に音楽的で楽しい音なのですが、デスメタル、ハードロックといった力感を必要とする音源を聴くと「ドラムの音の弾み」「ベースの唸り」といった音が驚くほどの情報量で耳に届き、非常に密度がありつつも粒立ちの良い生き生きとした音で聴くことができます。この音の粒立ちの良さは現状他のDAPでは真似出来ない質感ではないかなと思います。
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4、駆動力は「圧倒的」と言えてしまうほどの高さを誇る。BIAS設定「high」の音は文句のつけようがない程
QP2Rの一番の魅力はイヤホン、ヘッドホンの駆動力の高さだと思います。QP1Rも非常に駆動力の高い製品でしたがQP2Rはアンプ部を一新し
BIASコントロールシステムを搭載したことにより駆動力の高さに磨きがかかり「圧倒的」と言えるほどの駆動力を実現しています。
私の手持ちの中でもかなり鳴らしにくいDT1770PROでチェックをしてみたところ「ポータブル機材の割に頑張っているね」というような音ではなく「このくらいのヘッドホンは余裕で鳴らせるよ」と言われているような安定した音を聴かてくれます。試しに手持ちのPlenue2と音を比較してみたところ、Plenue2も解像度の高さや音の綺麗さでは本当に素晴らしい機材なのですが、DT1770PROを駆動してみると低音域が露骨に痩せてしまい寂しい音になってしまいます。しかしQP2Rは低音域の深みや密度がしっかりと生きておりDAPに直接繋いで聴いていることを忘れさせる程の音を鳴らしてくれます。Questyleはメーカーの方針として「ホームオーディオの音をポータブルでも」といった意気込みがあると聞いていますが、それが大げさではなく感じられるほどQP2Rの音はポータブルアンプの必要性を全く感じさせない今までのDAPとは一線を画す音を鳴らしてくれます。
ただし、BIAS設定「high」に設定した状態ではバッテリーの減りが早くなっており公証の連続再生10時間よりかなり短い時間しか再生できなくなります。ここはイヤホンの場合はBIAS設定をLowにする等の工夫をしたほうが良いかもしれません(Lowでもイヤホンの駆動には全く問題無い駆動力の高さを誇ります)
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5、駆動力の高さはイヤホンの再生にも非常に生きてくる。今まで印象の悪かったイヤホンも再評価してしまうほど。
駆動力の高さというとどうしても「大型ヘッドホン」を鳴らす際の問題でイヤホンの場合はあまり気にしなくても良いイメージがありますが、イヤホンの再生でも駆動力の高さは確実に音に生きてくると思っています。特にQP2Rは低音域が埋もれがちな多BA機や低音が多くモヤっとした音のイヤホンを「お前こんな音鳴らせたのか」と再評価させてくれる事が多々あります。SuperAudio 7BAというBA7機のイヤホンでチェックしてみたところ、この機種は元々印象が良くレビューでも高い評価をしたのですが、QP2Rでは全体的な音の分離が際立って良くなり今までの印象以上の密度感がありつつもしっかりと粒立ちの良い音で鳴らしてくれ多BAの音があまり得意ではない私からしても文句の無い良い音を鳴らしてくれます。
是非QP2Rを試聴する際は気に入っているイヤホン、ヘッドホンは勿論のこと、今まで印象が悪かった製品でも聴いてみてください、そうするとこのDAPのポテンシャルの高さに驚かされるのではないかなと思います。
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6、玄人向けではあるが、非常に素晴らしい音を鳴らしてくれる名機
音質は本当に素晴らしく特に駆動力の高さは圧倒的と言えるほどの製品ではあるものの、UIやバッテリーの持ちなど「初心者に勧め易いか?」というと正直NOと答えてしまうタイプの製品かなと思います。ある程度オーディオをやられていた方にお勧めしたくなる製品で、ハマるとこれ以外は考えられないと言えるほどドップリと気に入れる趣味性の高い製品だと思います。
QP2Rの音の密度と粒立ちの良さは本当に1度ゆっくりと聴いてみてほしくなる魅力のある製品です。最近のDAPはどちらかというと小綺麗な音を鳴らす機種が多く、音の綺麗さという面では素晴らしい物が多いのですがQP2Rのように低音域の力感や全体の音の密度感を感じられるガッツのある音を鳴らしてくれる製品はかなり貴重だと思います。ロック、メタル音源をメインに聴く人や、最近のDAPは小綺麗な音はするけど力感が足りない!と思っている人に是非お勧めしたい製品です。

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