

Edifier Neobuds proという13,999円で販売予定の完全ワイヤレスイヤホンのレビューです。クラウドファンディング中の製品なので一応先行レビューみたいな扱いになるのかな?
こちらの製品は現在Makuakeにてクラウドファンディングを行っており、9月15日まで一応出資という形式ではありますが10,359円から購入することが出来ます。
Makuakeの商品ページはこちら

注目ポイント
・LHDCに対応。LDACにも対応予定。
→LHDCに既に対応しており、LDACの規格にも対応予定となっています。私の個体にはまだ来ていませんが、先行レビューの人の一番速かった組の人は既にLDAC対応になっているそうなので、予定というよりほぼ確定と思っていいでしょう(どこぞのDAPみたいにUSB DACに対応予定とか言いながら無かったことになることは無いかと)
・ダイナミックとBAのハイブリッド構成で、BAにはKnowlesのドライバを採用。
→個人的にはBelsingのドライバも悪い印象はあまり無いのですが、Knowles製はやっぱり安心感があります。
・2種類のノイキャンモード(高ノイキャン/低ノイキャン)とアンビエント(外音取り込み)モードを搭載
→この価格でノイキャンが使えるだけでなく、効き目まで変えられるのは珍しいかと。
・ゲームモードがあり、約80ms(0.08秒)の低遅延音声伝送が可能
→音ゲーとかは厳しいですけど、タイミングにシビアなゲームじゃなければ問題無く遊べます。
良い点
・13,999円という値段でありながら機能盛りだくさん。
・13,999円でLDACが使える予定というのが大きすぎる。
・音はそこそこ派手な傾向だが非常に楽しく聴けるバランスで良い。
・ノイキャンの効きがかなり良い。WF-1000XM4とかの現行最上位機には流石に及ばないものの、XM3クラスとは十分張り合えるレベル。しかも効き目の調節も可能
・アプリの出来がメチャクチャ良い。正直下手な他メーカーの3万以上の高級イヤホン群のアプリより全然出来が良くてびっくり(てか他メーカー群は見習って)
悪い点
・ゲームモードはあるけど音ゲーとかのシビアなゲームは無理
・流石に3万以上の最高級完全ワイヤレス群には音質面では少し不利(当たり前なんだけども)
-----------------------------------------------------------------------------------------------


1、音質はかなり派手な傾向ではあるもののかなり良好。低音域のズシンと響く音と、BAからの煌びやかな高音域がクセになる元気サウンド。ただ誇張された音だなという印象はアリ。
音質は同価格帯の完全ワイヤレスと比較して結構優秀だと思います。音質は今回はLHDCのHWAで接続した状態の音を基準としています(AAC、SBCでの音も十分優秀でした)音の傾向は結構わかりやすい低音が強めなドンシャリ傾向ですが、DSPの処理のおかげか低音域が重みのあるガツンした音が鳴る割に、全体の音の分離は良好でどんな音源も楽しくノリの良い音で聴けます。
「良くも悪くもハイブリッドらしい派手な音」と言うとイメージしやすいかなと思うのですが、低音域はかなり重みがあり、それでいて高音域はキラキラとBAドライバから主張が強めの煌びやかな音と、各帯域の主張が各々強い音が鳴ります。イコライザを切った状態の音でもそういう派手な音の傾向のため、正直自然な音だとは思いませんが、個人的にはこれくらい楽しく聴ける味付けがされた音のバランスは好印象です。


2、接続アプリの出来がやたら良く利便性が異常に良い。正直高級な完全ワイヤレスイヤホンでも、これと同等レベルのアプリがあることはかなり少ない。
とにかくこのイヤホンは接続時のアプリの出来がやたら良いです。正直こういうイヤホンの接続アプリはろくな操作性をしていなかったり、頻繁に接続エラーを起こす不安定さだったりすることが少なく無いのですが、安定性もよく、操作性もわかりやすくて、本当ちょっと納得いかないレベルに出来が良いです。また、細かい設定まで変えられて、イヤホンのタッチ時の動作が変えられ、その上タッチパネルの感度まで変えて誤タッチ防止が出来るなど、至れり尽くせりな内容になっています。
このアプリで出来る大まかなとこを下に羅列しておきます。

・イヤホンの左右バッテリー残量確認
・ノイズキャンセル(強・弱・オフ)アンビエントモードの切り替え
・アンビエントモードの外音取り込み量調整(6段階)
・イコライザ切り替え(グラフィックイコライザで設定可能)
・ゲームモードのオンオフ(低遅延モード)
・LHDCの音質変更(9000kbps~400kbpsまで3段階で変更して、音質重視か安定性重視を選べる)
・本体タップ時の動作変更
・本体タッチパネル感度変更
・再生中音楽の停止、曲送り
とりあえず確認した中で使いそうな機能はこれくらいですね。これらの機能が使い勝手よく、安定しているアプリで操作できる快適さは、本当素晴らしいと思います。


3、ノイズキャンセルの性能は同価格帯で間違いなくトップクラス。WF-1000XM3クラスとなら十分張り合えるレベル。外音取り込み機能まであり至れり尽くせり。
ノイズキャンセルの性能はかなり良いです。ノイズキャンセルは強弱が選べるのですが、強モード時は少しホワイトノイズは増えるもののかなりの静寂感を得られます。強だとそこそこ耳への圧迫感もあるので、電車や飛行機といった騒音の大きい場所以外ではノイズキャンセルは弱で十分な気がします。流石にWF-1000XM4のような現行の最上位クラスのノイズキャンセルには劣るとは思うのですが、手持ちの1世代前機のWF-1000XM3とは同等かそれ以上にノイズキャンセルの効きが良く感じて本当に驚いています。音楽再生のためのイヤホンとしてではなく、ただのノイズキャンセルの耳栓として買っても満足できそうなクオリティです。
また、アンビエントモードという外音取り込みの機能もあります。こちらは6段階で外音の取り込み量の調整ができ、取り込まれる外音もかなり自然なので違和感なく使用することが出来ます。本当ノイズキャンセル系統は使えば使うほど出来が良すぎて納得いきませんw


4、ゲームモード(低遅延モード)は音ゲー等のタイミングにシビアなものは難しいが、音ゲー以外は違和感なく遊べる。
ゲームモードは正直「この値段でゲームモードがある」というだけで驚いたのですが、流石にEPOSのイヤホンみたいなゲーミング特化で別途スマホに送信機を付けるような製品とは違って、音ゲーでも問題無く出来るほどの低遅延ではありません。ですが、音ゲーのようにタイミングがシビアなものでなければ十分楽しめ、パワプロやプロスピのようなスポーツゲームは特に違和感なく楽しむことが出来ましたし、結構有難い機能なんじゃないかなと思います。ちなみに私はウマ娘でウマを育成するときにこのイヤホンを使っています。別に遅延してもプレーに影響が出るようなゲームではないのですが、声が遅れて来ないってだけで結構楽しさはアップしますね。

おススメ度 99点
5、「派手な音だけど音がなかなか良くて、LDACも対応予定で、アプリの出来が良くて、ノイキャンの効きが良い、しかも13,999円と比較的安い」と文句の付け所が無さ過ぎて非常に納得のいかないイヤホン。
99点って書いてますけど、正直殆ど100点です。何か値段の割にあまりに良くできすぎていて、頑張って粗も探したけど別に出てこなかったので「流石に3万以上の最高級完全ワイヤレス群には音質面では少し不利」という当たり前にも程がある理由をつけて1点減らしました。もう殆どいちゃもんですよ、非常に納得いきませんw 音的にはハイブリッドらしい結構派手な音なので、ここが好みが分かれるかなというところだけが懸念点になるかなと思います。「派手な音も嫌いじゃないよ!」って言う人であれば、本当勧めない理由が無いくらい良くできています。「音〇、ノイキャン◎、利便性〇、アプリ◎」って感じですね。全体的によく出来過ぎていて納得いきません。先行レビューだから色々粗も探して、短所も含めたレビューを書くつもりだったのに悔しい、、、w
完全ワイヤレスのイヤホンを探していて、派手な傾向の音が嫌いでは無い人にはほぼ無条件でおススメできる名機です。とりあえず買っといていいと思います。何度も言うようですが、本当良く出来過ぎていて、ちょっと納得いかない製品です。
最後にペアリング時のLEDの動きの映像を載せておきます。ペアリング時のLEDが無駄にカッコよくて草 pic.twitter.com/l6leojCj75
— ヤンネM8 性格に難のあるレビュアー (@headphone_metal) September 9, 2021
普通に全体的に出来が良いのに、こういう細かい見た目のところまで出来が良くて、本当納得いかない、、、w
非常に出来が良さそうなので、ホント入門からそのまま答えになってしまいそうなワイヤレスイヤホンですね…w