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TinHiFi T2 PLUSという現在6411円にて販売されているダイナミック1発構成イヤホンのレビューです。今回HCKからのもらい物でHCKはAmazonでこのイヤホンの販売をしていないようなのでAli express販売サイトをリンクしていすますが、Amazonで現状同等価格での販売が行われていますので、好きなところでお買い求めいただけたらと思います。

販売サイトはこちら  In-Canal Earbuds Rankingはこちら 
良い点
・TinHiFiらしいクッキリ、ハッキリとした音造り
・TinHiFiにしては低音が強めで高音域の刺激が少な目
悪い点
・ちょっと中低位域に野暮ったさを感じる
・個人的には過去作の高域が刺激的なイヤホンのほうが好き
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特徴等
・10mmのナノ純ニッケル亜鉛合金ダイナミックドライバー1発構成
・CNCアルミニウム合金筐体
・MMCXリケーブルに対応
・付属ケーブルは4芯の銀メッキ銅ケーブルで、柔らかくタッチノイズも少ない取り回しの良いもの
・遮音性は一般的なカナルとして可もなく不可も無くといった印象

音質評価 75点
・音質は価格を考えれば優秀なのだが、正直過去作のとがった音造りのほうが好きだったなというのも本音としてある。
・音の大まかな印象は「TinHiFiらしい、クッキリ、ハッキリとした音造りでありながら低音を強めに高音域の刺激を抑えた万人ウケするチューニングに振った機種。クッキリハッキリ感は残しつつも幅広い人層に受け入れられそうな音造りになっているが、低音域には少し筐体の響きからくる曇りが感じられる。また、特徴の無いイヤホンになってしまったなという思いも」
・音のバランスは少し低音寄りのドンシャリ
・音場は少し広め
高音域はTin HiFiらしい明瞭でハッキリとした音を鳴らすがT2PRO、T3ほど刺激的なキレのある音ではなく主張の抑え目な音になっている(それでも他のイヤホンと比べると強めではあるが)ここは好みが分かれそうだが、個人的には過去作のように少しやりすぎな刺激感のある高音域のほうが好みであった。
中音域は少し広がりのある音を鳴らす。ボーカル帯域に変なクセは無く、少し広がりのあり聴きやすい音造りになっている。ただ音の抜け感はイマイチで、ボーカルのロングトーンの場面では少し明瞭感に欠けるところがある。
低音域は輪郭のハッキリとした音でありながら、少し広がりのある広い音を鳴らす。T2Pro、T3がかなりシャープでキレのある音を鳴らしていたのに対し、T2PLUSはその傾向は引き継ぎつつも、少し音の広がりを加えて柔軟性を持たせたような音が鳴る。そのため、POPS、ROCKなどでは明瞭でありながら刺激の強すぎない聴きやすい音になっており好感が持てるのだが、高速のメタル音源を聴くには少し音の分離や明瞭感に不満を持つ印象がある。低音域の質感自体は良く、重低音までしっかり再現された重みのある音を鳴らしてくれる。
・音の分離はなかなか優れており、一般的なテクニカルデスメタルは問題無く分離して再生されるが、過度に分離を要求する音源では音の被りを感じた。(CryptopsyのShag Harbour's Visitorにて確認)
・相性の良い音源はロック、ハードロック、POPSなど、アップテンポな音源をノリよく楽しく聴くのに適したイヤホンかなと思う。
・相性の悪い音源はデスメタル、EDMなど、低音域のスピード感を求める音源にはあまり合わない印象。
音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□□

Tin HiFi T2 Plus 
オススメ度 75点
・別に悪くないイヤホンなのだが、正直T2PROやT3といった過去作のような一方向へ振り切った音造りのほうが好きであったなという思いと、中低域の少しの曇り感と野暮ったさからこの点数。 
・このイヤホンは「T2PRO、T3をやりすぎな音」とネガティブな感想を持った人には合うイヤホンかなと思うが、T2Pro、T3の音が好きだった人にはちょっと物足りなさを感じるイヤホンじゃないかなというのが本音。
・音から今までの音造りから万人ウケするチューニングを模索した結果なのではないかなと推測するが、個人的には特徴まで殺してしまっている印象があり、あまり肯定的には受け入れられなかった。
・ハッキリとした音造りで、かつ広がりのある音を求める人向けのイヤホンかな。