20181229_14332620181229_14350220181229_14333120181229_143540
LZ A6という現在34,980円にて販売されているイヤホンのレビューです。
販売サイトこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら 

特徴等
・ダイナミック1、BA4、セラミックツイーター1のハイブリッド構成
・MMCX、2pinの両モデルがあり選択が可能
・Loudスイッチのオン、オフにて音質の変更が可能
・ノズルの交換により音質の変更が可能で9本のノズルが付属する
・遮音性は一般的なカナルの中では平均より少し良いくらい、一般的な電車などでの使用で問題なることはないだろう

音質評価 □□□□□ 98点
・音質はかなり良い、音の濃密さと見通しの良い音が両立されており価格に対しても非常に満足度の高いイヤホンであると言える。
・音の大まかな傾向は「適度に濃密な音でありながら、高音域のセラミックツイーターから煌びやかな音が鳴る上手いバランス。全体的に派手めな音作りで高音域は少しシャリつく傾向があるが、ここはノズルの交換で調整が可能であり非常に幅広い音源に対応出来る良機であるといえる」
・基本の黒ノズル、ラウドスイッチオンの音を基本にレビューを書く(色々書こうと思っていたが9種類となると書いていてわけわからなくなってきたので)
・ラウドスイッチをオフにするとボーカルが少し遠くなり少し広がりのある音になる、個人的には断然オンの音のほうが好き
・音の傾向は低音域が強めの軽いドンシャリ
高音域は主張の強めの煌びやかな音を鳴らす。中低域が厚みのある音を鳴らしているにもかかわらず、高音域はしっかりと強めの主張で煌びやかな音を鳴らしてくれており、非常で明瞭で鮮やかなキラキラとした音を鳴らしてくれる。高音域は少し他音域とは別に鳴っている感があり聴いていて「あ、この音はツイーターから鳴っている」と聴いていてわかってしまうため音の一体感を重視する人にはあまり合わないと思うが、スピーカーでもツイーターの音が際立って印象的なスピーカーなどもあるので個人的には気にならない。
中音域は特に凹まず癖のない音を鳴らす。ボーカル帯域は特に癖がなくあるがままの音を鳴らしている印象で、かつ音の伸びの良さからボーカルの1つ1つのニュアンス、アクセントを上手く表現してくれており聴きごたえはしっかりとある。
低音域は濃密でありながらも全くしつこくない、非常に分離の良い音を鳴らす。中低域が濃い音のイヤホンはゴチャゴチャとした音になりがちであるが、LZ A6は非常に分離が素晴らしくテクニカルデスメタル音源もしっかりと分離した被りの無い音で鳴らしてくれる。ただ、このイヤホンの特徴である音数の多さ、分離の良さ、そして全体的な音の歯切れの良さから、物凄く元気な音が非常に高い情報量で耳に届くので、少し聴き疲れはしやすく、ゆったりと音源を楽しむのにはあまり向かいないイヤホンである気もする。
・分離の良い低音域を鳴らすことが印象的であるが、低音域の質感は無理やり締まった音にしている印象は無く自然に広がりのある音は広がりのある音で再現してくれるので、音数の多い音源を聞いても「無理して分離している」感じがなく、非常に自然でかつ重み、量感のある低音域を表現してくれる。
・相性の良い音源は、テクニカルデスメタル、パワーメタル、ハードロック、ゲームサウンドなど。全体的に少し派手な演出があったほうが楽しい音源との相性が良い印象があり、音の分離の良さからテクニカルデスメタル等の音源は非常に相性が良い
・相性の悪い音源は全体的に派手に鳴らす傾向にあることから、オーケストラやバラードなどとは相性はあまりよくない印象
LZ A6

音のバランス
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□□

オススメ度□□□□□ 98点
・非常に出来の良いイヤホンで、正直これだけ色々なドライバを沢山積んだイヤホンということで出来が心配だったが、流石A5、A4と名機を連発しているLZの製品なだけあり、文句なしにおススメできる名機といえる仕上がりとなっている。
・ただ、今までのLZと同様にノリが良く少し聴き疲れのしやすい音作りなため、今までのLZ A5の音造りが苦手だった人は今作もあまり好みに合わない可能性が高いように思う。
・LZ A5、A4が好きだった人、音数の多い音源を質の高い低音域で聞きたい人、単純に中価格帯でなるべく良いイヤホンが欲しい人におススメできる名機である。