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Shozy BKです、価格は165ドルで一応限定数のある商品らしいので買うなら少し急いだほうがいいかもです。
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特徴等
・インピーダンスが16Ω±15%と最近の高級インナーイヤーとしては珍しい低さで音量も取りやすい
・装着感はなかなか良い、VE ZENやK's Earphone 500ΩのようなMX500筐体を使用した物より一周り小さいため、これらの機種が合わなかった人にも付けやすいイヤホンとなっている。(同社のCygnusやYuin PK1等と同等)
・遮音性、音漏れ防止は一般的なインナーイヤーと同等で特によくも悪くも無い印象。

音質評価 □□□□□

・音はとても良いのだが、それなりに地味な音で良さは分かりにくいという印象。
・音の大まかな印象は「少し中音域に寄ったボーカル帯域の表現の上手いイヤホン、音場が自然で広くインナーイヤーイヤホンの中では最も立体感のある音を鳴らす印象があるが、全体的にゆったりとした音であるのでメタル音源よりPOPS等の音源のほうが相性は良さそう」
・音の傾向は軽く中低音寄り
・音場は一般的なインナーイヤーより広い、どこまでも広がる広大な音というよりはある程度制限され大きさのホールで音を聴いているような独特の立体感のある音を鳴らす。
・高音域はとても伸びの良い音を鳴らす。籠り感は無い繊細な高音域を鳴らしてくれるのだが、同社のCygnusのようなキラキラとしたアクセントのある高音域では無いため良さは正直分かりにくい。あくまで自然な音の中で上質さを極めた音という印象。一聴して良さを感じるというよりは10分以上聴いているとジワジワと良さを感じ始めるような高音域に感じる。
・中音域は少し前に来る。ボーカルの帯域はとても自然で立体感のある音を鳴らす。VE ZENが良くも悪くも味付けが強めで味のあるボーカル帯域であったのに対し、こちらは自然な音の広がりと音の余韻を感じられる中音域である。そのためVE ZENよりボーカルの種類を選ばず多くの音源に対応することが出来る。
・低音域は少しゆったりめの音を鳴らす。インナーイヤーでありながらカナルイヤホンによくあるような少し筐体を響かせたような余韻のある独特の低音域であり、出音自体はタイトでありながらゆったりとした独特の音を鳴らす。
・音の分離は比較的良く、テクニカルデスメタル等の音源も特に問題無く分離することが可能(Cryptopsy Shag Harbour's Visitorにて確認)
・相性の良い音源は明るい曲調のJPOPやフォークソング、等だろうか。特別音源を選ぶ印象は無いが、独特な立体感のある音場と、自然なボーカル帯域からこういった音源は他のイヤホンでは体験出来ないような味のある音を聴くことが出来る。
・比較的相性の悪い音源はテクニカルデスメタル、スラッシュメタル等。分離は全く問題ないのだが、全体的にゆったりとした音である事から疾走感を求める音源には少し物足りなさを感じる場面がある。
音のバランス 
高音域□□□□
中音域□□□□□
低音域□□□□■

オススメ度□□□□
・音はとても良い、とても良いのだが正直な事を言えば同社のCygnusがキラキラと主張する高音域が特徴的な「わかりやすい良い音」のイヤホンであっただけに、そういった方向のイヤホンのほうが好きだったなという思いはある。
・音の傾向としてはVE ZENをもう少し自然にして、高音域を明瞭にした音という印象であり、単純な音質比較であればVE ZENよりShozy BKを上位に持ってくると思うのだが「どちらのほうが好きな音か」と言われたら恐らく私はVE ZENを選ぶと思う。
・全体的に歯切れの悪い表現になってしまったが、激しい曲調の曲をメインに聴かなければ十二分に良いイヤホンであり、200ドル以下のイヤホンとしては間違いなく上位に来る音を出してくれる機種である。