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Rose Mojito-3Dというインナーイヤーイヤホンです。現在229ドルで販売されいてます。販売サイトはこちら  
特徴等
・デュアルダイナミック構成のように見えるが、1つのドライバは外側に向かって付けられているので、このドライバがどういう働きをしているのかイマイチわからない。
・インピーダンスは12Ω
・制作には3Dプリンタを使用
・4枚目の画像のようにケーブルは2種類付属し、太いほうのケーブルはPCOCC線材を使用
・ケーブルは交換可能になっているが、交換する部分が本体から棒状に伸びており耐久性が心配。ケーブルの抜き差しは慎重に、出来れば回数はあまり行わないほうが安全かもしれない。
・全体的に造りは粗め
・装着感は独特で耳に合わない人も少なく無いと思う。耳に入る部分の大きさはVE MONK PLUS等より少し小さいのだが、5枚目の画像でわかるように背面が物凄く大きいためこちらが邪魔になって上手く安定しない。自分の場合は付属のスポンジイヤーパッドを付けた状態では安定する。
・遮音性や音漏れは一般的なインナーイヤーと同等レベル
音質評価 □□□□□
・音は文句なく良いと言っていい。200ドル以上というインナーイヤーとしてはかなり高価なイヤホンではあるが、その価値はある音質。
・このレビューはスポンジイヤーパッドを付けた状態の音を聞きながら書いている。音の傾向的にもイヤーパッド無しだと低音が大分少な目になるので何かしらつけて聴いたほうが良いと思う。
・音のバランスは少し高音域寄り
・音の大まかな印象は「一聴してわかるとても解像度の高いHIFIサウンド。音の曇り感は一切ないとてもスッキリとした音で、全体的にカッチリとタイトな音を鳴らすのが印象的。音の明瞭さ、分離の良さは聴いた事のあるイヤホンの中ではトップクラスに良いと言っていい」
・高音域はとても明瞭でキレの良い音を鳴らす。曇り感等は一切無くとても明るい高音域で、ドラムのハイハット音等がかなり刺激的に鳴る。ここまで明瞭で鮮やかな高音域はそうそうイヤホンで聴けるものではないと思えるほどの質の良さがある。ただシンバル音等の少しキツメの高音域もダイレクトに鳴らしてくれるため、聴き疲れはそれなりにするし、刺さる音が苦手な人には相性が悪いかもれしない。
・中音域は特に凹む事は無く鳴る。特に特徴のある鳴り方ではなく、味付けをせず淡々とあるがままの音を鳴らしてくれる印象。
・低音域は非常にタイトでカッチリとした音を鳴らす。全体的に硬質な音なのだが、あくまで解像度、分離の良さから来る硬質さであるため色付け感が殆ど無く自然な音である。ゼンハイザーのHD25-1Ⅱなんかは硬質ではあるが全体的に味付け色が強く、低音域のキレの良さ等は良くも悪くも演出的に聴こえるが、そういった硬質さとは一線を画す自然な硬質さである。
・音の分離は非常に良く、いつもテクニカルデスメタルを聴きながらドラムの音の分離をチェックするのだが、今回はそのチェックの必要性を感じない程どんな音源も余裕で分離してくれる。このイヤホンで音がごっちゃになるなんて事はまず無いだろう。
・相性の良い音源はスラッシュメタル、テクニカルデスメタル等の音の分離が生きる音源やキラキラとした高音域の際立つメロディックデスメタル等。このイヤホンで聞くドラムのキレの良さはとても気持ちよく、スラッシュメタル音源等は「そうそう、こういうドラムの音が聴きたかったんだ!」と聴きながら勝手に納得してしまう良さがある。
・私の悪い癖で音がとても気に入ってると相性の良い音源にメタル系の物ばかりを入れてしまうのだが、音の癖は少ないので音源は選ばず、ポップス、ロック、アニソン、クラシック等どんな音源でも卒なく鳴らしてくれる。
・相性の悪い音源は、クラブ系ミュージックやHIPHOP等の低音域の量感を重視する音源。聴けなくは勿論無いが、低音の量感で不満が出ると思う。
音のバランス
高音域□□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□

オススメ度□□□□■
・音は文句なくいい、これほどに鮮やかで明瞭な音を鳴らすイヤホンはそうそう無いだろう。
・いつもなら造りの悪さと、ケーブル着脱部の耐久性の不安、装着感等からもう少し点数を引くのだが、それを考慮しても高い点数をつけたくなる程に音はとても良い。
・色々不安な点も多いが、困った事にこういった機種に限って音はやたら良い
・かなり硬質な音で、高音域もかなり刺激的な音が鳴るため好き嫌いはそれなりに分かれそうだが、明瞭な音や鮮やかな高音域の鳴るイヤホンが欲しいなら真っ先に候補に入れてほしい実力を持った機種である。