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 ZhiYin QT5という288ドルで販売されている4BA1Dのハイブリッドイヤホンです。販売サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingこちら
特徴等
・4BA1Dのハイブリッドイヤホン
・MMCXリケーブル対応
・2枚目の画像のようにステムはやたら太く、私は問題なく装着出来るが耳に合わない人も居そうな構造。
・装着感はステムの太さの割に意外と良く長時間の使用も問題ない
・ケーブルは柔らかく取り回しは良いのだが、編み込んであるのでは無く捩じってまとめているため見た目はあまり良くない。 
・エージングによる音の変化が物凄く大きい機種で最低でも100時間はエージングをしてほしい。鳴らし始めの音はモワモワで物凄く篭った音。
・遮音性は一般的なカナルより悪め
音質評価 □□□□□
・音はとても良く288ドルという価格でも十分満足度の高い物であると思うが癖は強い音である。
・音の傾向は軽く低音域寄り
・音の大まかな印象は「ザ・濃密サウンド。とても濃密な音でこれでもかという程の情報量の音が耳に届くが、意外分離は良く濃密でありながら整理された1音1音を聴きとれる音である事が好印象。また低音域の濃密さは特筆もので、他のイヤホンではあまり印象に残らなかったようなベースの音等がとても深みのある音で鳴る」
・高音域はなかなか明瞭な音を鳴らすのだが、低音域の多い音源だと分離はするものの少し引っ込み気味。ドライバ配置が恐らく中高音を鳴らしてるドライバは前の位置にあるので低音量の割に高音域が埋もれる印象は少なく、ドラムのシンバル音はとても明瞭で鮮やかな音を鳴らし、メロディックデスメタルのキーボード音もとても鮮やかな音を鳴らす。しかし一般的なデスメタルでは問題無いのだが、テクニカルデスメタルのように低音が断続的に鳴るような音源だと、分離は良いため高音域が埋もれる事は無いのだが少し遠くで鳴っているような感覚になる。
・中音域は音のバランス的には一番小さいと思うのだが、少し前の位置で歌っているような感覚がある。音自体は少し膨らみのある中音域で女性ボーカルと相性が良くとても伸びやかで綺麗な音を鳴らす。
・低音域はとても濃密な音を鳴らす。しっかりと重低音まで再現してくれる音で、少し広めの音場から低音域の膨らみも音の分離を阻害しない程度に再現してくれる。そしてこの低音域が物凄く濃密で、ハッキリ言ってしまえば自然な音では無く、ブラックデスメタル等の音的には軽めで低音域の少ない音源もやけに濃密な低音が鳴る。分離は良いため意外と低音が邪魔をするような場面は少ないが、この低音域を好きになれるかでこのイヤホンの評価は真っ二つに分かれるだろう。
・前述した低音域がメロデッィクデスメタル等と相性が良く、しっかりと主張する高音域のキラキラ感と重みのあるとても濃密な低音域の組み合わせが癖になりそうな音を鳴らしてくれる。
・音の分離はテクニカルデスメタルはかなり良いところまでは鳴らすのだが少しドラムの音が被る印象がある。デスメタルやデスラッシユ音源等は全く問題無し。 
・相性の良い音源はメロディックデスメタル、デスラッシュ、ハードロック等。かなり低音域が濃密でありながら高音域のキラキラとした音も再現してくれるため、デスメタル系やハードロック等の重い低音域を鳴らしつつもシンバル等の高音域はきちんと再現して欲しくなるような音源と相性がいい。
・相性の悪い音源はシンフォニックメタル、明るめのポップス等だろうか。良くも悪くも低音域がとても濃厚なので明るく軽快な音楽や音の伸びやかさを重視するような音源とは相性が悪い 
音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□□

オススメ度□□□□
・個人的には良い音だと思っているのだが、間違いなく好き嫌いが極端に分かれるタイプの音で10人中3人くらいが「物凄くいい音!」と言ってくれるものの7人は「ちょっとこの音は無理」と思うようなタイプの音。
・音はかなり独特で物凄い濃い音であるが、ここまで濃い音でありながらちゃんと整理された音が鳴ってくれるのは好印象。
・最近のよくある12BAドライバとかのイヤホンなんかよりこっちのほうが濃い音であり、音の解像度も私はこちらのほうが良いと思う。(基本的にBAオンリーイヤホンの解像度は低いと思っている) 
・もうアッサリした音は飽きたよ!と思ってる人や、濃密な低音域の鳴るイヤホンを探している人にオススメしたいイヤホン。