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Eイヤホンさん主催のポタフェス2015に行ってきました。このポタフェスが増えてからポータブル系のイベントは本当に頻繁に行われるようになりましたね。何だかんだいいつつも毎度結構楽しませてもらっていますw
 
ここから、ポタフェスで試聴したものの感想を書いていきます。 
毎回のことですが、あくまで試聴、しかも短時間かつイベント会場の騒音下での試聴ということで、基本的にアテにならない物と思って見てください。 
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acoustuneさんのブースです。
試作品のHS1002のチューニング違いのモデルと、完全新作のES2?の試作品を展示されていました。HS1002はなかなか良かったですが、正直私としてはこのメーカーはHS1003の印象が圧倒的に良かったので、ちょっと今回のHS1002ももう少し芯のある低音が欲しいなぁとか思いながら聴いてました。完全新作のほうはまだまだ音が定まっていなそうな感じだったので何とも、筐体はカッコよかったです。
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ELECOMのブースです。
ハイブリッドイヤホンのEHP-R/HH1000Aと液晶ポリマー振動版のEHP-R/OH2000です。ハイブリッドのほうはまぁまぁ良かったのですが、液晶ポリマーのほうは正直ちょっと期待外れかなぁ、音はそこそこでしたけど装着感や筐体の安っぽさが気になりました。ハイブリッドのほうも悪くはないけど、同社のAquaが出来が良すぎたので期待し過ぎた感は正直。。。でもエレコムは最近良いオーディオ製品をちょくちょく出してくれるので今後にも期待ですね。
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luxury&precisionのl5proです。
luxury&precisionのl5のマイナーチェンジモデルですが、操作性は段違いに良くなっていましたね。UI自体は大差ないのですがL5と違ってタッチパネルの感度がまともなため、比べるまでもなく断然L5proのほうが良いと言い切れるレベルで良くなっていました。音は基本的にはL5に似ていますがL5よりも少し落ち着いた音かな、L5が良くも悪くも元気すぎる音だなぁという印象があったので、音の面でもL5proのほうが好印象でした。
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ELEKITのTU-HP02です。
フルディスクリートアンプでありながら、真空管アンプのような音作りを目指したポタアンとのことですが、音はなかなか良かったです。駆動力が高く透明感のある音が印象的で聴きやすい音でしたね。 
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HIFIMAN HM901Sです。
どうも展示機は動作が安定せず、何かカーソル1つ移動するごとに音が途切れたりしてたので自分の触った個体が何かおかしかったのかな?初代HM-901は問題無く使えていましたし。音はクッキリハッキリとした明瞭な音でなかなか良かったです。操作性に関して今度店頭試聴機とかでもう1度触りたいですね。
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1964earsのADEL A12です。
これが33万円かぁ、、、何か音が篭り気味で良い印象はあまり無いです。こういう沢山BA積んだイヤホンは本当に印象良くない物が多いですねぇ、、、、これで33万かぁ、、、、、、
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JHのTriFiです。
思ってたよりも10proっぽさの残る音でした。低音のモワッとした感じとか良くも悪くも凄く10proっぽい。10pro自体がそこまで好きじゃなかった自分としては正直あまり良くは感じませんでしたが、10proの音が好きだった方には結構良い選択肢なんじゃないかなと思いました。何だかんだいっても10proみたいな音のイヤホンって他に無いですからね。 BA系は似たり寄ったりな音の機種が本当に多いので、好みは別としてああいう個性のある音作りのイヤホンは好きです。
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SeiunのDAPです。
クラウドファンディングで出資募集していたモデルに似ていますが、ポタフェスに展示されていた物は内臓32GのみでマイクロSDスロットの無い別モデルでした。同社のイヤホン込みで5000円で販売されていましたが、音はなかなか良かったです。流石に価格が価格なので、高級機に匹敵するとかは言いませんが、この価格帯にありがちなドンシャリな音造りで誤魔化されてるような感じが無く、至って普通の癖の少ない音が鳴っているのが大変好印象でした。いや本当にね、この価格帯のDAPでこれだけ真っ当な音が出るって凄いことですよ。これは会場内で入手したので、そのうちレビューを書くと思います。
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FLCのFLC8Sです。
基本的にはケーブルが変わったマイナーチェンジ機なのですが、ケーブルのグレードが上がった分高音域のキレ味が良くなり、とても鮮やかな音が出るようになった印象です。その反面少し金属的な音が増えたので、派手目な音が苦手な人だと初期FLC8のほうが好きっていう人も多いかも?と思いながら聴いていました。結構ホシイ
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Blue Ever Blueのmodel1200です。
正直このメーカーのイヤホンは強ドンシャリな機種が多くあまり良い印象が無かったのですが、このmodel1200はかなり良かったです。これも軽めのドンシャリではありますが、このくらいのドンシャリなら楽しく聴ける範囲内ですし、全体的に明瞭で、低音域もとても引き締まった音が鳴っており、これで1万2千円くらいの価格ということなら、かなり良い選択肢になるなと感じました。
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GGMMのHummingbirdとCuckoo Max Performanceです。
両方共、物凄く音が篭ってて何コレ感が凄かったです。 前者が約1万、後者が約1万5千円くらいとのことですが、それは無謀でしょうという印象、2秒くらい試聴して苦笑いして席を立ちました。(つーかググったら米アマで3分の1くらいの価格で売ってるイヤホンじゃないですか、、、)
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マス工房さんに置いてあったAKG K1000です。
早々お目にかかれる機種ではありませんね。まさか、こんなものが聴けるとは思っていませんでした。音は予想を大幅に上回る良さで、ジャズ音源が鳴らさせていましたが、ウッドベース等の沈み込み、音の密度、音の伸び、何を取っても素晴らしく「うぉぉ」と自然と声が出るほどでした。K1000ってこんなに良い音出すんですね、ちょっと欲しくなりましたよ。ちなみにマス工房さんのmodel404というアンプに繋がれていたので、その恩恵もかなり受けているとは思います。いやぁ良い、これをヘッドホンと呼んでいいのかは悩みますが、価格を抜きに今まで聴いたヘッドホンの中で1,2を争う圧倒的な音でした。
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QuestyleのQP1Rです。
もう音は過去に何度も書いた通り、文句なしで良いのですが、今回はホイールが改善されたバージョンということで少し触ってみました。確かに過去の展示機よりずっとホイールは回しやすくなったと思います。ただ、大分回しやすくなったとは思いますが、少し押し込むように力を入れて回さないといけないのは以前同様なので、そこは少し慣れが必要ですね。んー結構欲しいw
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 FinalのSONOROUSⅡです。
個人的にはSONOROUSⅢよりこっちのほうが好きかもと思いながら聴いていました。アッサリとした音で全体的にタイトな音を鳴らしてくれ、スラッシュメタル等の音源と相性が良かったですね。SONOROUSⅣ、Ⅲを検討するなら、価格を抜きにこのSONOROUSⅡも候補に入れて試聴したほうが良いと思います。まだ製品版になるまでわかりませんが、今のところ私はⅣ、Ⅲ、Ⅱの中ではⅡが一番好きな音。 
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CowonのPlenueSです。
最近の高級DAPにありがちな奇麗系サウンドではなく、結構しっかりと芯のある低音がガツッとくるタイプで結構好印象だったののですが、値段は23~25万円とのこと。悪くは無いけど勝手にPlenue1の後続機なのかな?と思って試聴していただけに価格聞いた後に「あ、、、25万ですかぁ、、、」と返答してしまいましたw 音の方向性的には個性があって悪くないと思いますし、良い選択肢の1つにはなるかなと思います。値段は高いけど結構アリかも
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 CowonのPlenueDです。
29,800円と比較的安価で、小型サイズの音質に拘ったプレーヤーです。「こういうのを待ってたんだよ!」と思われた方も結構多いのではないかなと思われる機種ですが、音もなかなか良かったです。少し高音域の伸びの足りなさが気になりましたが、全体的に癖は少な目の音色ですし使い勝手の良いDAPという印象でした。29,800円という価格、携帯性、バッテリーの持ち等総合的にかなり優秀なDAPなのではないかなと思いました。こういう大きさのDAP今後も増えて欲しいですね。 
 
試聴の感想は以上となります。
ここからは少し苦言となりますが、今回のポタフェスではイベント開催中に会場内の飲食スペースで業界関係者達が集まって酒を飲んでいるようなのが見られ、中には出展者証を首から下げたまま酒を飲んでいるような人も居て苦笑いしてしまいました。 あのままブースに戻って接客するのかなぁ?論外でしょうと遠巻きに見て苦笑いしていたのですが、その光景を自分たちでSNSに流しているようで、業界関係者達が会場内で酒飲んでる画像が定期的にRTで回ってきて、何だか自分の考えのほうがおかしいのかな?と段々頭が痛くなってくるようでした。
最近、ポータブルオーディオ関連は非常識な行動も「ノリが良い」とか言って済まされたり、肯定的にとられたりすることが多くあり、凄く違和感を感じています。勿論常識という物は人によって違いがあることは承知しており、その点を否定するつもりはありません。ですが、今回のような事が軽く済まされたり、肯定的に取られるようにはなってほしくないと個人的には強く思うのです。
年々こういう呆れるような事が増えている印象があります。 別に特別なことを望んでいるわけでなく、至って普通な良識のあるポータブルオーディオ業界であってほしいと切に思います。数年前はこんな変な感じじゃなかったと思うんですよ本当に、、、

最後に苦言となってしまいましたが、ポタフェスのイベント自体は大変面白い物でした。最初の頃はヘッドホン祭りの直前開催を後から発表したりと、あまり良くない印象もあったのですが、ここ何回かのポタフェスは純粋に楽しめる、とても有難いイベントになったなと思っています。
来年のポタフェスも楽しみにしています。