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KZ ATEです。現在は10~15ドル程度で売られていることが多いようです。In-Canal Earbuds Rankingこちら
特徴等
・イヤーピースは通常のゴムタイプの物とフォームタイプの2種類が付属
・耳かけ、所謂Shureがけをする機種であるがケーブルの分岐点にスライダーが無く、分岐点が胸よりかなり下の位置に来るため外での使用では少し耳から外れやすい。
・装着感はそこそこ、Shureがけの装着方法に違和感を感じる人でなければ問題無く長時間の使用が可能であると思う。
・音漏れは少なく、遮音性も良い。相当な大音量で聴かない限り音漏れは気にする必要は無い。 
音質評価 □□□
・音はかなり良い、とても10ドル程度で売られているイヤホンとは思えない
・音の大まかな印象は「高解像度で癖の少ないスッキリとした音」
・音の傾向はかなりフラット、細かく言えばほんの少し低音域寄りのドンシャリか。
・この価格帯では考えられないほど解像度が高く、音の分離がとても良い。
・ただし、音の分離の良さはとても感じられるのだが、他の高級イヤホンと比較すると意外と音の情報量は多く無い(10ドル程度のイヤホンとしては充分すぎるほど多いのだが)そのため少し情報量を間引いた音を上手く聴かせているイヤホンという印象もある。
・高音域はかなり鮮明な音を鳴らす。あまり伸びる印象は無いが、不足なくとても綺麗な音が鳴りドラムのシンバル音等もとても良く再現する。音の刺さりは少しあるが気になるほどではない。
・中音域はほんの少し凹みボーカルが少し遠い位置で歌っている印象がある。落ち自体に特には特徴は無く、違和感の無い音を鳴らす。味のあるボーカル帯域や艶のある音を求める人には少しつまらなく感じる音かもしれない。
・低音域なかなか締まりのある音を鳴らす。低音域が主体な場面となるとハウジングの中で少し飽和している印象があり、たまに音に不自然な広がり方が加わる印象がある。しかし全体的にはとても締まった音をしており、テクニカルデスメタル等は少し分が悪い曲もあるが、スラッシュメタル等の音源は全く問題無く音数についていくことが出来る。
・相性の良いジャンルは、ポップス、ロック等、癖が少なくあまり聞き疲れもしない音なためミドルテンポの曲をBGM感覚で聴くのに適している印象がある。
・相性の悪いジャンルは、癖の少ない音で正直何を鳴らしても不満を持つことは少ないと思うが、低音域の時折感じる音の飽和感等からテクニカルデスメタル等だろうか。
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□

オススメ度□□□□□
・価格を考えれば考えられない程の高音質で、現状個人輸入でしか購入できないという点を考慮しても、とてもお勧めできるイヤホンである。
・音は5千円以上のクラスのイヤホンと互角に勝負できる物であり、音だけ聴いてこの10ドルの物だと当てられる人はまず居ないと感じる。
・少し筐体に安っぽさはあるが、この場合は安っぽいというよりは実際に安い製品なので仕方ないと考えるべきであろう。
・Shureかけに抵抗がなく個人輸入に抵抗が無い、 又は個人輸入に興味はあるけど最初は怖いから何か低価格の物を試しに購入してみたい等といった人にお勧めしたい。