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ZERO AUDIO  DUOZA ZH-DWX10です。価格は現在ですと11,000円くらいが相場だと思います。 In-Canal Earbuds Rankingこちら
特徴等
・ダイナミックドライバを2つ搭載したデュアルダイナミックイヤホン。
・アルミの削り出しハウジング
・ 3枚目の画像のように筐体はかなり長めであるが、前部は殆ど耳の中に隠れるため装着した姿はそこまで不格好では無く、装着感も特別悪いと感じることは無い。
・タッチノイズケーブルが細めでしなやかな物を使用しているためか、カナル型としては少ないほうで、小音量再生時では多少気になる場面もあるかもしれないが、個人的にはほぼ気にすることは無いレベルに感じる。
・遮音性はそこそこ、特別周りの音が入ってきやすいという印象は無く標準的なカナルイヤホンのレベルと感じる。
・音漏れも、ハウジングには小さ目の音抜け穴が1つあるだけなため、あまり音が漏れるという感覚はない。こちらは一般的なカナルイヤホンとしては比較的優秀かと感じる。 
音質評価 □□□□
・音質はかなり良い、1万円近辺のイヤホンとしてはかなり優秀な音質であると感じる。
・ダイナミックドライバを2つ搭載していることもあり、ipod等の直刺しでもちゃんと良い音は出るのだが、ポータブルアンプやそれなりに駆動力のあるプレーヤーで再生してあげたほうが真価を発揮するイヤホンだと感じる。
・音の第一印象は「とてもレンジの広いイヤホンだなぁ」ということ。高音域、低音域共にシングルBAのイヤホン等にありがちな、ある一定の音域から出ていない感じが無く、すっと伸びのある音が広がる。
・音のバランスはフラットな傾向であるが、厳密に言えば軽めのドンシャリかという印象。
・高音域はとても伸びのある音で、それなりに刺激的な音もちゃんと再生するが耳に負担に感じることは無く聴き疲れがしにくい。ドラムのシンバル音等もそこそこキレの良い音が出ているがあまり刺さるという感覚は無い。個人的にはもう少しキンキンした音が出るほうが好みではあるが、これ以上高音域を主張させると刺さりのある聴き疲れする音になってしまうため、絶妙なバランスであると感じる。
・中音域はかなり自然な音が出る。デュアルダイナミックのイヤホンはこの中音域に弱点を抱えている物が多く、高、低に分かれた2つのドライバがそれぞれに主張しすぎて中音域が遠くに感じる、帯域の被りにより違和感のある音になる。といった物が多いのだが、このイヤホンはそういった事が全くと言って良いほど無く、同価格帯のシングルドライバのイヤホンよりもずっと自然なほどである。
・低音域はカッチリとした分離の良い音を鳴らす。音の分離というのもデュアルダイナミックイヤホンでは苦手とするものが多いのだが、このイヤホンは全音域でとても分離の良い音を鳴らす。ただし流石にテクニカルデスメタルのような音源では少し音がかぶるような場面も出て来るが(cryptopsyのtwo pound torchで確認)、メロディックデスメタル等では特に問題無く感じるので(MORS PRINCIPIUM ESTのMonster In Meで確認)極端に音が詰め込まれた音源等で無ければ問題は無く感じる。
・相性の良いジャンルは、ポップスやロック、ハードロック等、音に癖があまり無いため特別相性の良いジャンルという物はあまり思い浮かばないが、同時に特別不得意というジャンルも少ないように感じる。
・相性の悪いジャンルは前述したように、テクニカルデスメタル等の過度に音の分離を必要とするジャンル。
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□

オススメ度□□□□□
・音のレンジ感がとても広く感じられ、音の癖も少なく、聴き疲れもしにくいと、本当に人に勧めやすいイヤホンだと思います。「1万円くらいで、色々なジャンル聴くからあまり癖の無い物」のような条件でお勧めを聞かれたら、このイヤホンを即答でお勧めすると思います。
・正直このメーカーのイヤホンはコストパフォーマンスは良いものの、イヤホンを沢山持っているような人には使い分けとしては特別選ぶ理由が無く感じ、入門には勧めやすいもののイヤホン好きの知り合いには勧めにくいという物が多かった印象なのですが、今回のイヤホンは癖の少ない音でありながら、他のイヤホンではあまり感じられないほどのワイドレンジ感の味わえる唯一無二の音であると感じられるため、イヤホンを何種類も持っている人にも是非試して見てほしいイヤホンであると思います。