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TPEOSのH-200です。韓国のイヤホンメーカーの物で現在ebayでは295ドルで売られており、日本ではeme audioさんが取扱いをする予定のようです(ポタ研でオリジナルのケーブルを追加付属して先行販売していました)私のは国内取扱いではなく韓国から直接送ってもらった物です。
特徴等
・3way3driver、2BA1dynamicのハイブリッドイヤホンです。K3003の構成を意識していますね。
・イヤーピースはフォームタイプが1ペア、出口の穴の小さいシリコンタイプが大中小1ペアずつ、穴の大きい物が大中小1ペアずつ付属しています(本レビューは穴の大きいシリコンを使用しての試聴)
・ケーブルはiphone等用のマイク付きの物(黒色)マイクが無い物(赤色)の2本が付属、国内版はポタ研の先行販売ではオリジナルのケーブルが追加されていました。(本レビューでは赤のマイク無しでの試聴)
・装着感はなかなか良し、写真を見て頂くとわかるように本体部分に突起があり耳から落ちにくくなっているのですが、この突起部分が耳に当たって痛いという人も居そうですが、自分には特に問題無し。
・タッチノイズは本体部の突起が耳に触れているため分散されるのか、全体的にカナルタイプにしては少な目。
・若干造りが雑、自分のはBAドライバの向きが少し曲がっていたため、一度耳垢防止用のフィルタを剥がしてマイナスドライバを本体に差し込み調整しました。ちょっと耐久性等に心配があります。
・音漏れは少な目、ザッと見た感じでは音を抜く穴が無いため音漏れは少ないかと思います。遮音性もなかなか優秀。
音質評価 □□□□■
・音質はなかなか良いです。3万円程度ならなかなか優秀ではないかと思います。
・音の傾向は若干低音寄りのドンシャリ
・全体的に音がかなり濃厚で情報量がかなりあります。濃い音が苦手な人には向かないと思います。
・はっきりいって聴き疲れする音ではあります。ER-4S等は聴きながら寝てしまえそうな音ですが、このイヤホンではまずそういう事は無さそう。
・高域は低音域が強めのため若干曇りますが、デスメタル等の低音の音数が多い音源でなくゆったりしたpops等の音源では全く気になりません。ハイブリッドのため、音源によっての相性は結構別れるのかもしれません。
・中音域は全体の音域では一番少な目ですが、分離がとても良いので埋もれること無くしっかり聴こえてきます。
・低音域は全体の中で一番多め、カチッとした音ではありませんが、若干硬めのドシッと腰を据えた音。テクニカルメタルデスメタルのような高速のドラムの音数も何とか拾ってくれます。
・とりかく音が濃い、正直気合を入れて聴かないと音酔いをしそうなほど濃いw ここまで濃い音はroothのLS8やUEの18Proを聴いた時以来かもしれません。 
・合うジャンルは明るめのポップス音源、やラップ音源等。全体的に音がクッキリした音源に合うようです。ラップ音源はEminemのlose yorselfを聴いて確認しましたが、重低音はかなりしっかり出るものの分離が良いので、とても聴きやすかったです。
・メタル音源ならスラッシュメタルやライブ音源等、全体的に音が物凄く濃いので、若干初期状態で重低音が薄目の音源を鳴らしてあげると相性が良いと思います。そのため録音音質があまり良くない音源でも、結構楽しく聴くことが出来ます。ただし録音が悪いといっても、全体的に音が軽めの音源に限ります、低音がべたついていたり、モコモコしてしまっている音源には合いません。
・合わないジャンルはクラシック等、基本的に生楽器系の音源には音に違和感を覚える物が多そうに感じます。
・音源によって篭りが気になる物と全く気にならない物があるのが気がかりです。たとえば聴いた感じではGalneryusのhunting for your dreamでは篭りは気になりませんがMR.Bigのto be with youでは若干篭りが気になります。最初は音数の多い音源だと厳しいのかと思っていたのですが、to be with youは別に音数の多い音源では無いのでうーーんというところ。
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□■

オススメ度□□□□
・音は面白いですが、 はっきり言ってかなり人を選ぶ機種です。濃い音が好きで、分離の良い物が欲しい人には向いて いますが、作業しながら音楽を聞き流したりするのには向きませんし自然な音を求める人にもあまりお勧めできません。
・ですが、この音の濃さは多ドライバならではの音だと思いますし、数個イヤホンを所持していて「独特な音のイヤホンが欲しい」と思っている方には是非お勧めしたい機種です。使い分けには本当に楽しいイヤホンだと思います。
・正直最近のイヤホンの新製品は、どうも当たり障りの無い似たり寄ったりなアッサリ音だったり、低音がベッタリとしたイヤホンが多くて、こういう純粋に音の密度が高い「濃い音」と言うものはあまり無かったと思うため、とても面白い選択肢になるイヤホンが出たなと思います。