特徴
・3段フランジイヤーピースによる抜群の遮音性、カスタムIEMなどでもこれほどの遮音性は無い
・装着感は人を選ぶ、私は小さい3段フランジを使用しており、通常の大きさの3段フランジだと耳が痛く使用できない(最初はこの小さい3段フランジは売られておらず大きいものしかなかった)
・ケーブルは脱着式となっているが、交換ケーブルはetymotic researchからは発売されていない、そして一応脱着できるというレベルでもの凄くプラグが硬く、気軽にケーブルを変えて聴くなどは難しいと思われる
・耳垢混入防止のフィルターは交換式となっており、交換のフィルターも販売されている。
・タッチノイズは多め、私が所持しているタイプは旧型のケーブル分岐後のケーブルが太いタイプのため、さらにタッチノイズが多い、後期の分岐後のケーブルが細く捻ってあるもののほうは多少この点は改善されている
・100Ωと大きいインピーダンスではあるが、ipod classic直刺しでも充分な音量はとれる
音質評価 □□□□□
・音質はとても良い
・全体的に癖の少ないとても聴きやすい音
・音のバランスは高音域寄りの軽いカマボコ
・高音域はとてもクリア、籠もるような感じは全く無く、とても綺麗な音色である。シングルBAということもありレンジは狭めで最高音のところが鳴っていないような感じはしてしまうのだが、逆にこのおかげで聴きやすく、聴き疲れのしない音になっている。
・中音域は多少張り出してくる、特に味付けも感じず自然な声が再生される
・低音域は少な目で、とてもシャープな鳴り方をする。シャープな鳴り方といっても金属的な鳴り方のようにキンキンとした音ではなく、とてもナチュラルに引き締まった音がする。聴き疲れがしない音でありながら、とてもシャープな音がするため、スラッシュメタルなどにはうってつけの音
・合うジャンルはスラッシュメタル、デスラッシュなどの疾走間感のる音楽、slayerのangel of deathなどを聴くとつい音量をあげてリズムを取りながら聴いてしまう。全体的にシャープな音でありながらも聴き疲れをしない音のため、低音が少な目でも良いのなら通常編成のギター、ベース、ドラム、ボーカルといったバンドの音楽であるならジャンルを選ばず聴けるイヤホンではないかと思う。
・合わないジャンルは大編成のクラシックなど、よくクラシック専用イヤホンなどと評される当機であるが、個人的にクラシックなどを聴くにはレンジが狭すぎる、レンジの狭さが影響して金管楽器や弦楽器の高音域がとても寂しく聞こえてしまい、聴きながすには良いのだが、純粋に音楽鑑賞という用途では向かないように感じる
音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□□□
低音域□□□■
おすすめ度 □□□□■
・今の価格であれば文句なしでおすすめできる機種であると思う、ただし装着感や見た目、タッチノイズなど人を選ぶ点も多い機種ではある
・遮音性がとても高く、聴き疲れのしない音のため、喫茶店などで聞き流しながら作業をしたり、本を読んだりする際にとても重宝する、とてもうるさい場所であっても当機をつけて音楽を小さめに流してやれば、ほぼ間違いなく周りの音は気にならなくなるだろう
・装着感は見た目からも痛そうに感じるだろうが、私の場合慣れてしまうととても良好、一時間でも二時間でも私は平気でつけていられる
・価格が新品でも1万円半ばとなった今、元祖シングルBAとして、そして未だに唯一無二の存在感を持つ機種として、持っていて損は無いイヤホンであると思っている