メタラーのヘッドホンブログ〈PR〉

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

2022年03月

7hz eternalのレビュー 人は選ぶけど唯一無二の魅力があるイヤホン〈PR〉

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7hz eternalという28,651円で販売されているダイナミック1発構成イヤホンのレビューです。
販売サイトAmazonはこちら HIFIGOはこちら
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注目ポイント
・14.5mmLCPダイアフラムダイナミックドライバーを備えています。
→LCPとは液晶ポリマーとのことで、ソニーのMDR-Z1000や同社の7HZ i88にも採用されている振動版になります。14.5mmはイヤホンとしてはかなり巨大なドライバですね。
・サファイアガラスの見事なデザイン-フェイスカバー
フェイスプレートに大きなガラスを採用しています。HD820とかもガラスを使っていましたけど、、、これ要る?w

良い点
・音はとても良い。7Hzらしい派手で元気な音作り
・同社のi99に近い元気音だが、高音域の派手さが少し抑えられ低音域の力感が増した感じ。
・非常に独特なデザイン。好みは分かれると思うが、個人的にはアリ。
・14.5mmドライバ採用の割に装着感は良好。最初デザインを見たとき「このイヤホン耳に入るんか?」と思いましたが、全然大丈夫でした。むしろ長時間の使用も全然いける
悪い点
・全体的に派手な音造りなので、落ち着いた音や癖の少ない音を求める人には向かない。
・フェイスプレートにガラスは綺麗だけど、割れそうで怖い。
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音質評価 91点
1、音は派手な力感の強い音で楽しく聴けるタイプ。低音域の力感がありつつ芯の通った質の良い音は非常に楽しく、ロック、メタル系を聴くのに最高な良い意味で遊び心のあるノリの良い音。

音はドンシャリ傾向の派手音ではありますが、個人的にはかなり良いと思います。音の傾向は同社のi99に似ているのですが、i99より高音域の派手さは抑えられているので高音域の刺さり感が苦手という人はこちらの製品のほうが合いそうです。高音域は低音の量感の割に曇りがなくハッキリとした音で、それでいて変な主張の強さも見せない、良い塩梅で鳴ってくれますし、低音域はかなり力感があり芯のしっかりとした質の良い音を鳴らしてくれます。何というか「7Hzといえば、こういうノリの良い音だよね」というメーカーの一貫した姿勢が感じられるような製品でかなり好感が持てます。まぁ派手音だから好みは分かれると思いますけどね。
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音のバランス
高音域 □□□■
中音域 □□□
低音域 □□□□□
2、音の傾向は低音域寄りのドンシャリ。高音域は曇りはないものの変な主張の強さもない聴きやすい音。中音域は少し遠めに鳴るが分離の良さから問題なく聴ける。低音域は非常にエネルギッシュな音で身体の芯まで響くような力強い音を分離の良いノリの良い音で鳴らす。

音の傾向は低音域寄りのドンシャリです。音場は広くも狭くもなくといった印象。
高音域は曇りの無いスッキリとした音で、抜けの良い音を鳴らします。同社のi99は高音域に金属的な響きが乗り、少し刺さりやすい派手な演出があり、そこが好みが分かれる印象がありましたが、今回のeternalはスッキリとした音でありながら刺さりやすい帯域に強調感は無く聴きやすい音だと思います。ただ、低音域がかなり力感が強く派手なので、少し押され気味かな。
中音域は少し遠めに鳴りますが、音自体は癖のない音を鳴らしてくれます。これだけ派手な傾向の音で低音域の強いイヤホンであれば、中音域の質が微妙になりそうなところですが、少し定位としては遠めのところで鳴っている印象こそあるものの、質自体は悪くなく。音も分離が良いので、聴いていて意外と違和感なく聴けます。
低音域は非常にエネルギッシュで力強い、太い音を鳴らします。低音域のこの力感が強くありながらも、分離が良くスピード間のある音源にも対応できる質の良さは特筆できる魅力かなと思います。ぶっちゃけこのイヤホンには高評価をつけていますが、魅力の7割くらいは低音域に詰まっているといっても過言じゃないです。マルチBA等で表現される所謂「濃い低音域」ではなく、スッキリとした分離の良い音でありながら力感がある「太い音」を鳴らせるのが魅力的で、ハードロックの音源などをベースやドラムの音を太く、力強い音で鳴らしてくれながら、変なしつこさを感じさせない音になっているのが本当に好感持てます。ハードロック、パワーメタルを聴くなら最高ですよこの音。
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おススメ度 92点
3、派手な音で低音域の太く質の高い音が魅力的なイヤホン。ぶっちゃけ万人受けするタイプのイヤホンではないが、逆に言えば「このイヤホンじゃないと鳴らせない音」のある魅力的なイヤホンといえる。

ハッキリいって万人受けする音ではないです。低音域の量感はかなり強いですし、ボーカルも少し遠めと、良くも悪くも全体的に派手な音ですので、苦手な人はかなり苦手かなと思います。ただi99と比べて高音域の派手さが軽減されたおかげで、低音域の質の高さと力感の強さが際立つ印象で、曲は選ぶものの本当に楽しく聴けるイヤホンだなと思いました。こういう「人は選ぶけど唯一無二の魅力がある」タイプのイヤホンは、もっと評価されていいと思うんですよね。最近小奇麗な音の鳴らすイヤホンばかり評価されて、それ以外は認めないような風潮がある気がして、こういうひとクセあるものの魅力的なイヤホンが軽視されないでほしいなと個人的には思っています。
力感の強い魅力的な低音域を鳴らすイヤホンを探している人。ハードロック、パワーメタル系を多く聴く人におススメしたい。非常に楽しく聴けるエネルギッシュな音のイヤホンです。

AUDIRECT Beam3PROのレビュー  なるべく小さく高音質を目指すのであれば最適解の一つと言える〈PR〉

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AUDIRECT Beam3PROという現在18,000円で販売されている小型のUSB DACアンプのレビューです。
販売サイトはこちら

注目ポイント
・DACチップにES9281ACを採用
→こちらは同社のBeam2 SEやAtom2と同じで正直目新しいものではないです。
・Beam3Proは、小型ながらオペアンプを2基搭載し、左右で独立した構成となっており、出力もパワフルで、600Ωのハイインピーダンスの大型ヘッドフォンなども十分に駆動させる性能を実現しました。
→オペアンプの詳細は記載がありませんが、左右独立でオペアンプを2基積んでいるようです。なので仕様としてはバランス端子もつけることは可能だったと思うのですが、小型化を優先したのか今回の製品にはありません。

良い点
・圧倒的軽さ。圧倒的小ささ。何でこの大きさでこれだけの音鳴るの?っていうくらい小さいです。
・音はとても良い。良い意味で淡々とクセの少ない音を鳴らしてくれる印象で、どんな音源も不満無く聴ける万能機
・本体にゲインスイッチがあり、3段階で変更が可能。ボリュームがスマホ連動になってしまうので、ゲインで爆音になりにくくできるのは地味に有難い。
悪い点
・3.5mmのみで4.4mm等のバランス出力は無い(小型化を優先した製品なので仕方ないが)
・ボリュームはスマホ等の本体依存なので間違えて爆音にしないか心配
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1、これ以上小さくするのは無理というレベルの小ささでありながら、非常に本格的な駆動力のしっかりとした音を鳴らす。クセが少なく、どんな音源でもあるがままの音を鳴らしてくれる感じがとても良い。
音はとても良いと思います。正直これだけ小型な製品なので音は二の次かと思われる人も多いかなと思いますが、しっかりと同価格帯のDACアンプと比較しても全く負けず劣らない実力を持った製品となります。音の傾向は結構サッパリとした良い意味で少し淡泊な音です。全体的に分離が良く、少し鳴りにくい多ドラ系のイヤホンもしっかりと分離の良い音で鳴らしますし、中低域に膨らみを持たせたりといった味付けも無いので、スピード感のある音源もとても歯切れの良い音で鳴らしてくれます。低音域の力感もしっかりとあるので、私の印象としてはスラッシュメタルのようなスピード感のある音源を、分離の良い音で淡々と鳴らしたいときに聴きたくなる製品かなと思います。私はよく「淡々と鳴らす」って言葉を褒め言葉として使うのですが、あまり良い印象として捉えられないことが多いんですよね。クセの少ない音を淡々と誇張なく鳴らしてくれるって個人的には最大限の褒め言葉なんだけどなぁw
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2、圧倒的な小型さを実現するために、4.4mm端子は積んでおらず、本体に独立したボリュームも無いため、ある程度の割り切りは必要。
約2万円という価格になると、最近だったら4.4mmの端子が欲しくなるのが個人的な本音なのですが、この製品は圧倒的な薄さと小ささを実現するために3.5mm端子のみ採用となっています。また、本体に独立したボリュームが無いため、スマホ側で音量を設定する必要があります。ゲインが3段階に設定できるので最大音量でも極端な爆音にならないように設定したりは出来るのですが、やっぱりこの価格帯だったら独立したボリュームも欲しかったなというのは本音です。ここは結構好みが分かれるところかなと思っていて、これらのことを「大きさのため」と割り切れる人向け製品かなと思います。
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3、PAW S1、Colorfly CDA M1との比較。
単体の音だけを語っても伝わりにくいと思いますので、PAW S1、Colorfly CDA M1との比較を書いていきます。写真だとケーブルがそれぞれ異なっていますが、比較のため全てBeat audioのemeraldを使用しての音質比較を行っています。
Colorfly CDA M1 参考価格 89ドル 販売サイト 
・3機種の中で一番荒々しい音。高音域と低音域が少し強調される印象でハードロック等の音源には非常にマッチするが、少し高音域にギラギラとした輪郭の強調感があるので、そこが好みが分かれるか。89ドルとしては本当出来過ぎている機種だと思うが、流石に値段が倍以上の製品と比べるとある程度の差はある。
PAW S1 参考価格199ドル
・3機種の中で一番タイトで音の分離がハッキリとした音を鳴らす。分離はハッキリとしているものの、音の輪郭に強調感が無く純粋に解像度が高い引き締まった音という印象。ただ3機種の中で一番乾いた音を鳴らすため、音場の広さや音の広がりを重視する人には、少しサッパリとしずきるところもあるかも。
AUDIRECT Beam3PRO 参考価格 18,000円 販売サイト 
・3機種の中で音のクセの少なさは一番だと思う。ただ、PAW S1ほどの音が引き締まっている印象もなければ、CDA M1のような音の激しさ、荒々しさも無いので、正直パッと聴きは3機種の中で一番地味である。しかし、じっくりと聴くと、音場の表現が自然で聴きやすかったり、激しい音数の多い場面でも誇張感の無い音で、しっかりとした分離の高い音を淡々と鳴らしてくれるので、幅広い音源に対応できてとても好印象。
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おススメ度 89点
4、なるべく小さく高音質を目指すのであれば最適解の一つと言えるだろう。小型でありながら非常にクセが少なく、1つ1つの帯域の音の質の良さをじっくりと確かめながら聴きたくなるような、音に本格派の魅力を持った製品である。

音は非常に好印象でした。圧倒的な小型でありながら、非常にクセの少ない幅広い音源に対応できるサウンドであり、良い意味でどんな音源を聴いても誇張の無い音を淡々と鳴らしてくれる印象です。派手な音とか、特徴の強い音っていうのもたまには聴きたくなるんですが、普段使いで毎日使うとなると、結局こういう一番クセの無い音が飽きがこなくて良かったりするんですよね。約2万という価格で本体側にボリュームが無かったり、4.4mmのバランス端子が付いていなかったりと、本当小型化のために犠牲にした部分もある製品なので好みは分かれるところだと思いますが、音質は間違いなくおススメできる実力派の製品だと思います。
なるべく邪魔にならない小型DACアンプで音質は妥協したくない人。なるべきクセの少ない自然なバランスの音の製品を探している人におススメしたい製品です。人は選ぶ製品ですが、個人的には結構気に入っています。

TRN BAXのレビュー 「最近のイヤホン刺激が足りねぇよ!」っていう人に勧めたいクセ強イヤホン〈PR〉

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TRN BAXという現在35,832円で販売されている1BA + 1DD + 2ESTのハイブリッド構成イヤホンのレビューです。TRNはどちらかというと安価なイヤホンが多いメーカーなので、今回の3万円超えという価格は結構思い切って出してきたなと思いますが、でも2ESTを積んだ製品としては結構安いです。

販売サイトはAliexpressはこちら Amazonはこちら
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注目ポイント
・2つの音響静電ユニット:開発には20か月かかり、驚くべき静電技術が搭載されています
開発に20か月かかったESTユニットを2つ積んでいるのが特徴とのことですが、、、ドライバの開発期間が20か月って長いのかな?むしろ短く感じちゃったけどw
・デンマークから輸入音響静電ユニット、第3世代の二重磁気回路ダイナミックユニットとKnowlesがカスタマイズした中間周波数移動鉄ユニット。
→静電ドライバはデンマーク製とのこと。開発って言っているけど外注なのかな?
良い点
・非常に明瞭で明るい音で好みは分かれると思うが、独特な魅力のある音。
・非常に分離の良いハッキリとした音で、楽しく聴ける音。
・濃い音でありながら全体的にハッキリとした音なので、情報量の割に音はスッキリしている
・プラグが交換式になっていて4.4mm、3.5mm等気軽に交換可能(でも付属のプラグは1個だけ)
悪い点
・良くも悪くも本当派手な音なので、正直かなり聴き疲れはする。
・筐体のデザインが正直ダサいと思う。KZの安いやつのデザインをそのまま材質を良くした感じであんま好きになれない。
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音質評価 79点
1、明るく良くも悪くもメチャクチャ派手な音。最近のトライハイブリッドな製品はESTの音を目立たせない自然な音造りの製品が多いが、敢えてESTがガッツリ目立つ音になっているのが好みが相当分かれるクセ強なイヤホン。私はこういうのも好きだが万人ウケは多分しない。

まず最初に言っておくと、私はこのイヤホンの音結構好きです。鳴らし始めから「オイオイ、マジか」と思うくらい結構露骨に派手な音ではありますが、高音域はしっかりと抜けの良い音を鳴らすので派手さの割に耳に付く印象は無いですし、個々の帯域の質は結構良好だと思います。ただ「何時間も連続では使いたくないな」と思う聴き疲れのしやすそうな音なのも本音です。
音の傾向は少し高音域が目立つドンシャリ音です。全体的に音はメチャクチャ派手です。本当このイヤホンを聴いた後に別のイヤホンを聴くと「世界のイヤホンは何故こんなにも落ち着いているのか?」とか、よくわからない心境になります。最近のEST、BA、Dを積んだトライハイブリッド系製品のトレンドは「ESTの音をあまり目立たせず、自然さを損なわない音にする」ことだと個人的に思っているのですが、このイヤホンは真逆です。ガッツリ高音域のESTは目立つし、筐体の響きによる金属的な音が乗ることで全体的にかなり派手な予めイコライザをかけたような音を鳴らします。これは相当好みが分かれると思うのですが、何でも自然な音にすればいいわけじゃないですし、たまにはこういう劇薬みたいな派手音のイヤホンがあってもいいんじゃないかなーと思います。
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音のバランス
高音域 □□□□■
中音域 □□□
低音域 □□□■
2、音のバランスは高音域寄りのドンシャリ。高音域はかなり派手で明瞭な音を鳴らす、抜けの良い音で音の派手さの割には耳につかないが、そもそも金属的な音まで乗っている派手さなので好みは分かれる。中音域は少し遠めだが、変なクセは付けずに鳴ってくれる。低音域は重みというよりは濃さからくる力感のある音で、なかなか情報量の多い楽し音を鳴らす。

音の傾向は高音域寄りのドンシャリ。音場は広くも狭くも無くという印象。
高音域は非常に派手なギラギラした音を鳴らします。元々ESTドライバの音自体が派手めだと思うのですが、それに筐体の金属的な音が乗るので、ESTを積んだ製品の中でも音の鋭さ、派手さはトップクラスかなと思います。ただ、全体的に抜けの良さがしっかりあるおかげで、それだけ派手な音の割には嫌な刺さり方はそこまでしません(あくまで出音の割にはですが)
中音域は量感こそ少ないが、全体の分離の良さから埋もれることも無く、変なクセも乗っていない自然な音を鳴らす。ハッキリいってボーカルが主体となるような音源を聴くイヤホンでは無いと思いますが、ボーカルの質自体は悪くなく、正確性のある音を鳴らしてくれていると思います。
低音域はあまり重低音までしっかり鳴る印象ではないものの、密度の濃い圧力のある音を鳴らします。重低音の再現度はそんなに高くないので、音の密度の濃さの割には重みを感じさせない音になっているのですが、高音域がこれだけ派手で、低音域も重低音まで主張されたら収集つかなくなるから、個人的にはこのくらいの鳴り方で正解だったと思います(笑
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おススメ度 80点
3、今時珍しい我が道を行くサウンドが楽しいクセ強イヤホン。明るく明瞭な音を探しているのであれば検討してみてもいい、色々と振り切ったサウンド。

ハッキリ言って相当好みの分かれる音だと思います。万人ウケはまずしないでしょうし、基本的に派手な音のイヤホンが好きな私でも一聴して「うわーーすげぇ派手」って思うくらいには結構極端なチューニングになっていると思います。ですがね派手な音でありながらも全体的に抜けが良く、ノビの良い音を鳴らすおかげで、各々の帯域でこれだけ派手でありながら意外と嫌味の少ない音が鳴っているのが好印象でした。こういう極端なチューニングのイヤホンって最近じゃあ珍しいので「最近のイヤホン、大人しすぎてつまんねぇな!刺激が足りねぇよ!」っていうタイプの人におススメできるイヤホンかなと思います。個人的にはこういうクセが強いけど魅力はあるタイプの製品は使い分けで楽しいので嫌いじゃないですw
とにかく明瞭で派手な音のイヤホンを探している人、刺激が欲しい人、高音域のギラギラ感が欲しい人におススメしたい、楽しく聴けるクセ強イヤホンです。

Softears Volumeのレビュー 2BA1D構成のお手本のようなサウンドバランスの名機〈PR〉

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Softears Volumeという現在33,882円で販売されている2BA1D構成のイヤホンのレビューです。価格は285ドルなのですが、ロシアの件とかあって円相場が荒れているので今の相場だとこの価格になりますね。今回の製品は写真の通りレビュアー用のデモユニットなのですが、しっかりと本体にもDEMO A17と刻印があって転売は出来ない仕様になっています。個人的にはこういうのもっと各社やってほしい、、、w
販売サイトはこちら 

注目ポイント
・10mmダイナミックドライバの振動板にベリリウムコートを採用。
→最近じゃあベリリウムコートって珍しくないですけど、個人的に立ち上がりの早い明瞭な音の物が多くて好きな材質です。
・3wayクロスオーバー採用。
→3wayとはどれだけ帯域を分けているかの表記です。3wayの場合は「高音域、中音域、低音域」のようにドライバごとに帯域が3つに分かれていることになります。中華イヤホンだと10BA積んでいて帯域分けてない全部フルレンジなんていう製品もあるので、クロスオーバーがあることを明記してくれるのは有難い。(「超高音域、高音域、フルレンジ(全音域)」みたいな特殊な分け方の場合もあります)

良い点
・非常にバランスの良い音で多くの人に勧めやすい音。スッキリとした音で派手過ぎない音を求めるなら同価格帯で最適解かも。
・低音域が力感がありつつも非常にスピード感のある歯切れの良い音なのが素晴らしい。
・分離性能は高いものの、音の輪郭に強調感が無い純粋に引き締まった音を鳴らす。
・シェルが非常に造りが良く綺麗
悪い点
・ほぼ無いが、強いていうならゆったりした低音の量感が欲しい音源だとサッパリ鳴らし過ぎるかも
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unnamed - 2022-03-17T204243.436SOFTEARS Volume
音質評価 97点
1、非常にバランスが良く、どんな音源でも楽しく聴ける音でかなり好印象。全体的にスッキリと引き締まった音で、2BA1D構成でありながら非常にまとまりのある音を鳴らすのが良い。

音はかなり良いです。良い意味で非常にバランスの取れた音で、ハイブリッドらしい低音域の力感の良さがあるのですが、それでいて中音域は凹まないし、変に音もゴチャゴチャしない、楽しく聴ける音でありながらクセの少ないとても一体感のある音だと思います。音の傾向としては前提的にサッパリとした引き締まった音を鳴らします。良い意味であるがままの音を淡々と鳴らしてくれる正確性のある音なのですが、それでいてダイナミックから出ていると思われる低音域が、所々で力感のある音を鳴らしてくれるのが良いアクセントになっており「クセの少ない音でありなが、楽しくノリ良く聴ける音」という非常に上手い塩梅でまとめられたサウンドだと思います。正直Softearsのイヤホンって今まであまり良い印象の製品が少なかったのですが、今回のVolumeは私の中でSoftearsというメーカーの印象を大きく変えるほどの実力と魅力のある製品です。
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音のバランス
高音域 □□□□
中音域 □□□□
低音域 □□□□■
2、音のバランスは少しだけ低音域寄り。高音域は明瞭でありつつ刺さりの少ない非常に伸びやかで聴きやすい音。中音域はクセの少ない音で、音のの広がりや余韻の鳴らし方に誇張感が無いのが良い。低音域は力感がしっかりとありつつも、引き締まった質の高い音で良いアクセセントになっている。

音のバランスは若干低音域が強めです。音場は普通から少し広めくらい。
高音域は明瞭でスッキリとした音を鳴らしますが、ドラムのシンバル音のような刺激的な音は少し控えめになっており非常に聴きやすい音になっています。高音域は刺さりやすいシンバルのような帯域を、刺激の少ない刺さりの少ない音にすると、その代わり曇り感が出てくることが多いのですが、このイヤホンはしっかりと明瞭な音でありながら、その帯域が目立たないようになっているのが非常に上手いバランスだなと思います。
中音域はクセの少ない音で、ハイブリッドでありながら変な分離の仕方をしない非常に一体感のある音を鳴らします。ハイブリッド構成のイヤホンはある程度仕方ないところではあるのですが、どうしても一部帯域が変な分離の仕方をして一体感の無い音になっている製品が多いのですが、このイヤホンのボーカル帯域は非常に一体感のある音で、変に遠くで鳴ったり、近くで鳴ったりすることなく、非常に自然な位置とバランスで鳴ってくれるのが好感です。
低音域は引き締まった音でありながら、しっかりと深みと重みのある音を鳴らします。こういう全体的にサッパリとした分離の良いイヤホンは、良くも悪くも少しつまらない淡々とした鳴り方をする製品が多いのですが、このイヤホンは低音域が過剰な量感は無いものの、適度に力感のある音を少し強めに鳴らすところが良いアクセントになっており、とても聴いていて楽しくなるノリの良い音を鳴らしてくれます。しかも、そういうノリの良い音を鳴らしつつも、アクセント程度に留めてくれるので、落ち着いた音源でも全く問題なく鳴らせます。こういう楽曲の選ばなさもこのイヤホンの魅力だと思いますね。
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おススメ度 98点
3、非常にバランスの良い自然な音でありながら、低音域の適度なアクセントが楽しい、とても上手くまとめられた音でかなり好印象。クセの少ない音でありながら楽しく聴ける絶妙なチューニングが本当に魅力的な名機。

個人的にはかなり好感を持てる製品でした。音は非常に引き締まった誇張感の無い音で、とてもスッキリとした明瞭な高音域と、分離が良く力感もあるものの主張しすぎない非常に良い塩梅の低音を鳴らしてくれるのがかなり好印象です。「ハイブリッド構成」のイヤホンというと、楽しくは聴けるけど派手過ぎるとか、全体的にまとまりの無い音を鳴らす製品が多い印象なのですが、このイヤホンは非常にまとまりのある音で、それでいて低音域の適度なアクセントが「ハイブリッドらしい良さ」としてしっかりとあるところが非常にポイント高いです。個人的に2BA1D構成のお手本のようなサウンドバランスの名機だと思います。
幅広い音源を鳴らしたい人。楽しく聴ける音を求めつつもクセの強い音は苦手というワガママサウンドを求めている人。単純に3万円くらいで良いイヤホンを探している人なおススメしたい。幅広い人に勧めやすい、非常に良い塩梅でまとめられた音の名機です。個人的にはかなり大当たりな製品。
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