メタラーのヘッドホンブログ

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

2021年07月

Audirect Atom2のレビュー

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Audirect Atom2という現在8,810円で販売されているポータブルDACアンプのレビューです。

HIFIGOの販売サイトはこちら 
良い点
・何より小型で手軽
・音もクッキリ明瞭でなかなか良い
・LEDでハイレゾ音源などを確認しやすい
・DACチップにES9281AC
・DSD native再生やMQAに対応。
・LightningとUSB type Cモデルがあり、iphoneでも手軽に高音質で音楽を聴ける
悪い点
・端子への負担は比較的大きめだと思うので、これをつけたままケーブルをひっかけたり落としたりすると接続しているスマホとかの端子が少し心配
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1、小型でありながら音質はなかなか良い。これだけ手軽でこれだけの音質が手に入るのは非常に魅力。
音質はなかなか良いです。これだけ小型で手軽に聴ける製品なので音質はそんなに期待できないかなと思っていましたが、良い意味で裏切られました。音質は少し元気なクッキリとした明瞭な音鳴ります。意外と駆動力もあり、大型ヘッドホン等は流石に厳しいですが、2BA1D程度のハイブリッド構成のイヤホンでも十分不足感の無い音で鳴りますし、鞄に入れっぱなしにしておけるDACアンプとしては必要純分すぎる音質かなと思います。また、L字になっておりケーブルが横から出せるおかげで、本体の向きを逆に刺せばケーブルを右側から出したり、左側から出したり変えられるのが地味に便利です。
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2、筐体の造りはなかなかしっかりしていて安心感がある。ただ端子への負担は少し大きそうで不安かも。
筐体はしっかりとした金属?で作られていて、結構造りは良く安っぽさは無いです。しっかりとした筐体なので鞄のポケットに直接ぶち込んでおいても簡単に壊れることは無いでしょうし、手軽さという面では本当にこれ以上の選択肢は無いかもしれません。ただ、少し心配なのは一般的なケーブルを伸ばすタイプのDACアンプと違って、端子部が大きめになっているため、端子にかかる負荷はそれなりに大きそうというところです。これを繋いだままケーブルをどこかにひっかけたり、本体を落としたりしたら、このDACアンプだけじゃなく接続しているスマートフォンの端子への負担も大きそうですので、使用時にはある程度注意したほうが良いと思います。
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3、PAW S1、luxury&precision w1、Hidizs S3 Proとの比較。
単体の音だけ語っても何が何やらと思いますので、PAW S1、luxury&precision w1、Hidizs S3 Proと比較していこうと思います。価格差もありますので、あくまで音の違いとしてわかりやすく比較をするものであって「~に近い」とか表現していても「安いけど匹敵する」ものではないと考えて見てください。
・PAW S1 (約170ドル)
この中で一番派手な音を鳴らす。ドラムのシンバル音のような煌びやかな音の主張は結構強めであるが、帯域レンジが広く伸びの良い音なので音の鮮烈さの割に耳につく印象は無い。4機種の中で一番鮮烈でハッキリとした音を鳴らすのが印象的。
・luxury&precision w1(約200ドル)
PAW S1より落ち着いた音のバランスになっており、特に高音域の刺激感はかなり抑えられ、全体的にしっとりとした自然な聴きやすい音になっている。帯域レンジの広さこそPAW S1より劣るもののの、良い意味で自然で違和感の無い音を鳴らしてくれる印象で4機種の中で一番音源を選ばないのが好印象。
・Hidizs S3 Pro (69ドル)
どちらかと言うとluxury&precision w1に近い音造りで、W1より少し明るい音造りになっている。W1は本当に落ち着いた音であったが、S3 Proはもう少しドラムのシンバルのような煌びやかな音や、低音のバスドラムのキック感といった刺激の強めの音も、力感のある音で鳴らしてくれる。印象としてはW1よりも少しロックとかも楽しく聴けるバランスで、W1は落ち着いたバラードとかを聴くのにより適しているという印象。
・AUDIRECT Atom2 (約80ドル)
どちらかというとPAW S1に近い音造りで結構派手な元気系サウンド、PAW S1ほどの帯域レンジの広さが無いため、高音域は鮮烈で少し疲れやすくドンシャリ感は強めになっているが、非常にノリの良い元気な音で、楽しく聴けるバランスになっている。
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おススメ度 92点
4、非常に手軽でありながら十分すぎる良い音を鳴らしてくれる製品であり、マニアのサブ機としておススメしやすい逸品。
何といってもこの製品の魅力は「手軽さ」だと思います。今のこういった小型のDACアンプは色々な会社が作っていますが、ここまで小型の一体型で、音質も良いというものはかなり少ないんじゃないかと思います。そりゃあPAW S1やらluxury&precision w1やらの価格が倍以上の大き目の製品群と比べたら、音質面ではそれなりに見劣りはしますが、この大きさとこの価格で、これだけの音が鳴れば文句のつけようがないと個人的には思います。
手軽に使えるUSB DACアンプを探している方。ハッキリとした明瞭で元気な音造りの製品が好きな方にお勧めしたい、マニアのサブ機として丁度いい痒いところに手が届く名機です。

CCZ Plume羽のレビュー

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CCZ Plume羽という現在23,999円で販売されている1D4BA構成のハイブリッドイヤホンのレビューです。
販売サイトはこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら
良い点
・音はかなり派手だがとても良い、ゴリッとした強いベースラインの音を重低音からしっかりと再現してくれて聴いていて楽しい音。
・1D4BAの構成でありながら音にゴチャゴチャ感が無い分離の良い音
・こんな見た目だが密閉イヤホンなので遮音性は高め
悪い点

・かなり派手なドンシャリ傾向の音で音の刺さりも強めなので好みは分かれる音だと思う
・2pinリケーブル対応仕様だが、標準ケーブルが2.5mmバランス仕様で他を選べない(4.4mmと3.5mmの変換プラグは付属するが、つけて外使いは、長さによる端子の負担を考えると、ちょっと現実的ではない)
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音質評価 89点
1、音質はかなり派手な音造りで好みが分かれそうだが、個人的にはかなり好印象。重低音の再現度が高くベースラインの音をしっかり力感のある音を再生してくれるのが好印象。

音質はなかなか良いです。1D4BA構成ということでゴチャゴチャした音のイヤホンなのかなぁと思っていましたが、そんなことはなくとても分離の良いハッキリとしたドンシャリ傾向の音です。全体的にかなり金属的に響きが強めに乗る、かなり派手な音を鳴らすので好みは分かれると思いますが、個人的にはこういう振り切った元気サウンドは結構好きです。高音域はかなりキラキラと煌びやかな音が鳴りますし、低音域はイヤホンらしからぬ、かなり重みのあるゴリッとした太く深い力感のあるベースラインを再生してくれるのが非常に好印象です。派手な音ではありますがロック系のサウンドを聴くのであれば最高に楽しめるイヤホンではないかなと思いますね。
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音のバランス
高音域 □□□□■
中音域 □□□■
低音域 □□□□□
2、音のバランスは低音寄りのドンシャリ。高音域は煌びやかで派手な金属的な響きの乗るキラキラサウンド。中音域は少し遠めではあるが、特に誇張表現の無い自然な音。低音域は分解能は高いがしっかりと重低音まで再現された重みのあるゴリッとした音を鳴らす。

音のバランスは低音域寄りのドンシャリで、全体的に金属的な響きが乗る刺さりやすい派手サウンドです。
高音域は見通しが良い、かなり派手な煌びやかな音を鳴らします。ドラムのシンバル音のように刺さりやすい音が、金属的な響きが乗りかなり煌びやかで派手な誇張感のある音で鳴ります。刺さりを気にする人には絶対合わないと言えるレベルの音ですが、私のように多少刺さるくらいの音が好きな人には楽しく聴ける音でしょう。
中音域は全体のバランスとしては一番少ないですが、しっかりと分離されているので他の帯域に埋もれることはありません。ボーカル帯域に関しては特に特徴は無い味付けの少ない音を鳴らしますが、少し音の伸びやかさには欠ける印象があるので、バラードのようにボーカルが主体となる音源では表現力に少し不満を覚えるかもしれません。
低音域は分離の良い歯切れの良い音を鳴らしつつ、重低音の再現度が高い、非常に力感の高い音を鳴らします。重低音の力感を重視すると音の分離が悪く、音が団子になりやすいようなチューニングになってしまうことが結構多いのですが、このイヤホンは歯切れの良い分離の良い音でありながら、ベースラインの重低音をゴリゴリと深みのある音で再現してくれるので、スピード感のあるハードロック等の音源でも非常に楽しく聴けます。
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3、こんな見た目だが密閉イヤホンで遮音性は高い。付属ケーブルが2.5mm固定なのは個人的にはちょっとマイナス。
見た目的に開放のイヤホンに見えそう、というか私も開放のイヤホンだと思って到着を待っていたのですが、横のメッシュ状のところはただのデザインで完全な密閉のイヤホンとなっています。なので音漏れは少なく、遮音性も一般的なカナルとして平均以上の性能があります。
ケーブルはやわらかく取り回しが良いですし、全体的に使い勝手が良いのですが、付属のケーブルが2.5mmのバランス仕様になっており、他の仕様は選べないのが個人的には微妙なポイントです。付属で3.5mmと4.4mmの変換プラグもつくのですが、L字ではないストレートタイプなので、正直外で使う場合はDAP側に負担がかかるため、変換プラグで常用するのは現実的ではないですし、ケーブルの仕様が選べるようにしてくれたら良かったのにとは思います。
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おススメ度 90点
4、かなり派手な金属的な音が鳴るドンシャリ傾向のイヤホンだが、私のような派手系サウンドが好きな人にはたまらないイヤホン。かなり派手でありつつも、やりすぎない絶妙な楽しく聴けるサウンドバランス。

音はかなり派手で、金属的な響きもかなり乗る刺さりやすい音なので、間違いなく好みはかなり分かれるイヤホンです。ですが、私みたいに多少刺さるくらいの音のほうが好きという人には「こういう音にのイヤホンいいよねぇ、わかってるねぇ」と言いたくなるような楽しく聴ける音に仕上がっていると思います。イメージとしてはオーディオテクニカのCK100PRO、あれよりはもう少し金属的なキラキラ音を少し抑えて低音を強くした音、みたいな感じですかね。賛否は分かれるイヤホンだと思いますが、個人的にはこういう楽しく聴ける派手系サウンドは、良い意味で中華イヤホンらしい楽しいバランスの音でかなり好印象でした。
キラキラとして高音域が好きな人、分離が良く力感のある低音域を鳴らすイヤホンが欲しい人、ハードロックやロックと相性の良いイヤホンを探されている方にお勧めしたい元気サウンドイヤホンです。

DARUMA AUDIO T-1000試作機の簡易レビュー

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DARUMA AUDIO T-1000の試作機を送って頂いたので簡易レビューを書きたいと思います。
こういう私みたいなレビュアーの手元に来る試作機は大抵「ほぼ完成品」という状態のものが多いのですが、今回の筐体は鋳物なのですが製品版はアルミ筐体になり、造りも明らかに試作品という感じで本来の物とはかなり違いそうなので、今回は他価格帯との比較したIn-Canal Earbuds Rankingの掲載や、音質やおススメ度の数値は出さないで簡易レビューという形式で書こうと思います。

こちらのT-1000は現在アルミ板の試作機を2021年07/19 22時締切で抽選販売をするそうです。正式販売はここよりもう少し上がることが予想されますが、参考価格にはなるかなと思います。
良い点
・音質は非常に良い。同社のイーサリアルの延長線にある音で、とても明るく伸びやかな高音域の気持ちよさが印象的。
・ダルマオーディオのイヤホンは結構特徴的な音で好みの分かれる物が多かったが、恐らく今までで一番素直な万人ウケするタイプの音
・かなり明るくハッキリとした高音域を鳴らすが、非常に伸びやかな音でピーク感を感じさせない、聞き疲れのしにくい音になっているのが素晴らしい。
悪い点
・当たり前だが試作機なので造りは悪め。ダルマオーディオの製品版で造りが悪かったことは今のところ無いので恐らく問題無いだろう。
・低音は少し軽めなのでここは好みが分かれそう。

DSC00545 (2)DARUMA T-1000
ダルマオーディオ製品の中で一番素直で多くの人に好かれやすい音に感じます。音の傾向は過去にレビューしたイーサリアルの延長にある製品かなと思います。イーサリアルもとても良い音でしたが、この製品は中音域に独特の味付けがあったので好みは分かれるタイプの音に感じましたが、今回のT-1000は中音域も非常に素直で、イーサリアルのような抜けの良い明るい音を継承している印象です。

音の傾向は軽く高音域が強めの少しドンシャリ傾向です。
高音域は非常に明るくハッキリとした音を出します。明るくハッキリとした音を出すのですが、ドラムシンバルのような刺さる音を変に強調せず、全体的にピーク感の無い伸びやかな音を出してくれるので、非常に見通しが良く聴きやすいです。個人的にこのイヤホンの一番魅力のある帯域だと思います。
中音域はクセの少ない伸びやかな音を鳴らします。イーサリアルは少しボーカルの広がりに味付けがある印象がありましだか、T-1000はかなり素直な音を鳴らす印象です。ただし軽めのドンシャリ傾向により少しだけボーカルは遠めで、ここはイーサリアルに似ているかなと思います。
低音域はかなり分離が良く、それでいて音の輪郭の強調感の無い、とてもタイトでスピード感のある音を鳴らします。低音域の量感は少な目で、ハードロック等の音源では低音域にもう少し量感が欲しいなと思う場面もあるのですが、低音域の質自体は悪くないですし、全体的に分離の良いサッパリとした音が淡々と鳴ってくれるので、とてもスピード感、疾走感を出せる非常に楽しく聴ける音になっています。

T-800なんかはかなり濃い、低音の強い音でしたが、イーサリアル以降低音は少し弱めで、全体的にスッキリとした明るい音のものを多く出してくる印象で、かなり私の好みに近い音の傾向の製品を出すメーカーになりつつあります。これで変なコラボばっかしないで硬派なオーディオメーカーっぽい立場で居てくれたらもっと応援できるんだけどなぁ、、、w 

完全な試作機で量産版の音がどうなるかはわかりませんが、試作機の音はダルマオーディオの歴代の中で1、2を争う魅力的な音になっているので、製品版が楽しみです。ていうか、製品版はよだ(ry
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