メタラーのヘッドホンブログ

ヘッドホンやイヤホン集めが趣味のメタラーのブログです。

2020年12月

2020年の買って良かったもの5選と今年を振り返って

年末ということで多くの人が買ってよかった系のランキングを公開しているので私も便乗したいと思います。レビュー依頼で頂いたものも相当数あるのですが、今回はそれは除外しています。余談にはなりますが、正直イヤホンのレビュー依頼を定期的に受けるようになってからイヤホン、ヘッドホンに関する愛着というのは薄れてしまった気がします。本末転倒ではあるんですけど、やっぱり月に自分が買ったイヤホンとは別に5本も10本もイヤホンが届くようになると、どうしても、、、ね?

まぁそんな話はさておき、今年の良かったものリストを発表していきたいと思います。
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1位Moondrop  illumination 価格 89,820円 販売サイト
年の瀬に購入したばかりこともあり、ちょっと評価も過剰になっている可能性も否めないのですが、このイヤホンは本当に素晴らしいですね、正直89,820円という値段もむしろ「破格」と言えるレベルの実力を持ったイヤホンだと思います。中高音域の上品で伸びやかな音のイヤホン、適度な響きのある美音系の音が好きな人は文句なしに購入をおススメできる名機です。
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2位Little Dot Cu KIS 価格589ドル(現在は729ドル) 販売サイト レビュー
こちらも比較的年の瀬のほうに購入したものになります。私が買ったときより値段が上がってしまったので正直勧めにくくはなってしまったのですが、個人的には非常に気に入っているイヤホンです。このイヤホンは本当に聴いていて楽しくなる音造りのイヤホンで、特に中、低音域の立体的でリアリティのある音、ハリのあるスネアドラムの音は特筆ものです。まぁ正直、人柱として購入したマイナーなイヤホンが予想以上に良かったから、自分のワクワク感で評価が高めになっている可能性は否定できないのですが、それを差し引いても良いイヤホンであることは間違いないと思います。
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3位 k's earphone ti bell 120Ω 価格50,964円 販売サイト レビュー
こちらはインナーイヤーでMoondrop Liebesleid、chaconneに対抗できるイヤホンが全然出てこないので、高いからという理由だけで「もしかしたら」と思い注文したので、正直全然期待してなかったのですが、良い意味で期待を裏切られた製品ですね。Moondropとは違いかなり乾いた音で好みは分かれると思いますが、個人的には非常に気に入っているイヤホンです。
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4位 HIFIMAN DEVA 価格33,000円 販売サイト レビュー
こちらは元々レビュー依頼で借りていたものなのですが、予想以上に良くて買い取ったものになります。そりゃーね、音質的には上を見ようと思えば上は全然あります、でもこのBluetoothで手軽に、十分すぎるほどの音を鳴らしてくれる、この魅力は予想以上に大きいです。何気に家で使うヘッドホンとしてはFinal D8000やHIFIMAN JadeⅡなどよりも使用頻度は高い気がします。快適さは正義です。
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5位 7HZ i99 価格51,480円 販売サイト レビュー 
音は勿論「頼んだ色が正しく届く人が殆ど居ない」と話題になったり、久しぶりに中華イヤホンらしい雑さで楽しませてくれたイヤホンでもありましたw 音はかなり派手系で低音域の力感と全体的な音圧を楽しむような傾向のイヤホンなので好みは分かれると思いますが、こういう極端な音の傾向の思い切りが良いイヤホンって、いかにも中華イヤホンらしくて結構好きなんですよね。なかなか楽しませてくれるイヤホンです。
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その他にも番外編ですが、今年はBESV LX1というE-Bikeを買ったことも大きなできごとでした。
新品定価45万という頭のおかしい値段の電動アシスト自転車ですが、メルカリで13万という安値で見つけてしまい、目黒駅で引き取って八王子まで乗って帰るという「初めて乗る自転車で、初めて乗る長距離」という結構無茶をしましたが、流石に電動アシストなだけあって余裕でしたw このほかにもStridaという折り畳みの自転車にもハマっていますし、自転車も趣味の1つとして今後も楽しんでいきたいですね。

今年も色々とありました。
今年は個人的に仕事のほうで色々あって結構精神的に参っていて、その状況にコロナという経験したことの無い脅威が襲ってきたり、本当今年1年を言葉で表すと「もう勘弁してくれ」の一言に尽きます(苦笑) 
このコロナ禍において、正直先は全然見通せませんが、私のような素人はもうマスクをして、家から出るなと言われている時期は出ず、今は経済を回せと言われたら観光するとか、もう本当言われた通りに動くことくらいしか出来ないのでね。一刻も早く世界が平常に戻ることを祈って、来年もギリギリ死なないように、雑に生きていきたいと思っています。

今年も当ブログを閲覧していただきありがとうございました。こんな低空飛行のブログですが、気が付けば累計のアクセス数も400万を超えて、面倒くさがりな私がよくこんなに続けてきたなと思っています。
来年も今まで通り、雑にのんびりに更新していけたらと思いますので、暇で暇で死にそうなときにでも見に来ていただけたら幸いです。

Final×Dita糸竹管弦の試聴会に行ってきました。

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https://snext-final.com/news/detail/id=1030
Final×Ditaの糸竹管弦のプレミアム試聴会に行ってきたので簡単なレポを挙げたいと思います。試聴会自体は12月20日の日曜日に行っていたのですが、段々コロナの状況も悪化してきていますし、こうやって「試聴会に行ってきました!」なんて気楽に言えなくなるのかなーと思うと今からテンション下がりますね。まぁ3月の緊急事態宣言が出る前に大阪に旅行行った時も、11月に福岡に旅行に行った時も自粛警察からゴチャゴチャ言われましたけど、本当ああいう輩共滅んでくれないかなーと思っているこの頃です。元々ネクラなのにこんな社会情勢なので書く文章のネクラ度も増してしまいますねw
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今回の試聴会はFinal A8000かDita Dream XLSの購入者に限定したイベントとなっており、FinalのショップやEイヤホンなどの販売店ではなく「ホテル雅叙園」で行われました。こんなお高いホテルに行く機会はそう無いのですが、まさかイヤホンの試聴会で来ることになるとは誰が思っただろうか、、、w

今回はコロナもあるからホテル貸し切りでやつたのかなと思っていたのですが、finalの社長曰くコロナの前からこういった試聴会の構想はあったものの良い時期の高級ホテルは大抵予約が取れなくて、コロナ禍でたまたま空いていたので今回実施できたとのことでした。

こういった試みには賛否があるようでTwitterでも色々な意見がありましたが、個人的には非常に好感の持てる試みだと思いました。イヤホンって10万だろうが50万だろうがEイヤホンやらヨドバシカメラやらで適当に立ちながら試聴することが当たり前になっていますが、10万以上の製品って普通に考えたら相当な高級品なわけで、こうやって試聴の機会をフラグシップクラスの製品を購入した人に特別感のある環境で行うのはアリな発想ではないかなーと思うんですよね。
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そんな感じで試聴会の雰囲気自体は本当に素晴らしかったのですが、本命であるFinal×Ditaのコラボ製品である糸竹管弦の出来は正直かなりガッカリさせられました。誰かが「A8000の20万に装飾の10万で合計30万」なんて皮肉言ってましたけど、装飾に関しても非常にチグハグな印象が強かったので個人的にはその皮肉未満の印象が強かったです。

まず音自体はDitaとFinalどちらに近いかと言われるとかなりFinal A8000に近いです。音の傾向としてはFinal A8000の音場を広くして、中低域の押し出しを強くしたA8000をDita Dream XLSに近づけようとした音という印象でした。ここだけ聞くと「なら良いじゃん」と思われるかと思いますが、この音をチューニングで広げた結果A8000で感じられた圧倒的な分離の良さや解像度の高さといった魅力が低くなっている印象があり、それでいてDita Dream XLSほどは音場も広くないし、どっち付かずの非常に残念な音になっている印象でした。

製品の音に対してどこに魅力を感じるかは人それぞれだと思いますが。個人的にはFinal A8000には音の分離の良さ、圧倒的な解像度が高くレスポンスの速い音が最大の魅力だと思っています。そしてDita Dream XLSはカナルイヤホンとは思えない自然で広大な音場と、響きからくる美しい中低音域が魅力だと思っており、どちらも最高級イヤホンとして文句なしの実力を持ったイヤホンだと高く評価しています。

今回の糸竹管弦は、A8000をベースにこの魅力のいいとこ取りをしようとした結果、どちらも中途半端になっている印象が強く非常にガッカリしました。そして、この魅力のポイントに似せようとしている印象があるのに、どちらも当該機種より劣っている印象だったので、そうなっちゃうと「じゃあこの機種の魅力って何? ?」って話になってくると思うんですよね。30万円なんてとんでもない価格のイヤホンなんだったら、1つくらい「他の製品には無い、圧倒的な魅力」持っていなくては話になりません。そしてA8000もDream XLSもその圧倒的な魅力を持った機種でした。しかし、この製品にはそれが全く感じられず、本当に試聴しながらずっと「何だコレは、、、」とモヤモヤした気持ちを募らせる一方でしたね。
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また、デザインも正直凄くチグハグな印象でした。糸竹管弦の筐体には沈金という伝統技法を使い装飾をしているとのことで、ここは個人的には正直好みではありませんがまぁ筐体は理解できるのです。でも、A8000を黒と金の装飾のデザインにしたのに、繋いであるケーブルはDitaの茶色のケーブルで正直全く高級感がありません。イヤホンなんてイヤホンの部分よりケーブルの部分のほうが目に入る部分としては断然広いのに、このチグハグな色のバランスはちょっと私には理解できませんでした。それなら被膜だけでも黒とかの色を使って統一感のあるデザインにすればまだ高級感を出せただろうに、何故このデザイン??と写真を撮りながらかなり首をかしげてしまいました。プレミア感、ラグジュアリー感を出そうとした製品だと思うのですが、個人的にはそれは全く実現できていないと思います。
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そんな感じでFinal×Dita糸竹管弦を聴いてきた感想を書かさせてもらいました。

途中でも書いたように試聴会の雰囲気は素晴らしかったです。高級なホテルの1室を貸し切り、写真のように試聴会のために専用のスイーツを用意が用意されていて、それを食べながら新作の高級オーディオ機材が聴ける。本当に特別感のあるイベントでとても好感を持てましたが「次はFinal単体の製品でこういうイベントに来たい」というのが本音でした。Finalのストアのほうも、こういった特別感のあるショップにしたいのかなーと外観からは思っていたのですが、結局溜まり場になりつつあって、同じ客のグループが関係ない製品聴かせあいながら何時間もたべっているような光景が目に付きますし、正直「やりたいことと、やっていることがズレている」感が最近のfinalにはちょくちょく見受けられるので、色々考えたほうがいいんじゃないかなーと思っていたりします。
個人的にFinalのこういった製品以外のところでも特別感を出そうという考えにはとても好感を持っているので、今後に期待したいと思っています。まぁ、こんな記事書いてりゃ次呼ばれないかもだけどw

本当はこの話と他の内容を色々混ぜた雑記にしようと思っていたのですが、試聴会の感想だけでかなり長くなってしまったので、ここまでにしたいと思います。

HarmonicDyne Heliosのレビュー

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HarmonicDyne Heliosという現在20,280円にて販売されている開放ヘッドホンのレビューです。50mmのベリリウムコート振動版のドライバを採用していることが特徴のヘッドホンですね。
販売サイトはこちら
良い点
・音質はかなり良い。20,280円という価格なら大当たりと言っていい。高音域の見通しの良いスッキリ系のサンウドで、ベリリウムコート系のドライバに多いとても明るく、それでいて音の粗っぽさの無い音を鳴らす。
・本体の造りはなかなかよく、クルミの木を使ったハウジングはなかなか所有欲を満たしてくれる。
・装着感が良く長時間の使用も問題ない
悪い点
・高音域寄りの音で低音域の力感はそこまで無い。
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音質評価 89点
1、音質はかなり良い。ベリリウムコートらしいとてもハッキリとした見通しの良い高音域が特徴的で、解像感の高い音を求めているなら同価格帯で最適解かもしれない。ただ低音は少し軽め

音質はかなり良いです。20,280円という価格を考えると同価格帯でトップクラスの音と言っても全く問題無いでしょう。音質の傾向としては軽い高音域寄りの音で、ベリリウムコート振動版のドライバを採用したヘッドホンに多いとても明るく、スッキリとした高音域を鳴らすことが特徴です。高音域の明瞭さはこの価格帯としては随一と言っていい実力で、ドラムのハイハット音などの鮮やかさが非常に際立ち楽しい音を鳴らしてくれます。ただ、高音域の刺さりやすい帯域もハッキリと鳴らすので聴き疲れを気にする方には向かないかもしれません(音の抜けが大変良いので個人的には気になりませんが)また、低音域はとても硬質でガッチリとした音を鳴らし、重低音域の再現度も低く無いのですが、全体のバランスから考えると少し軽めの音に感じる場面もあることが弱点かなと思います。
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音のバランス
高音域□□□■
中音域□□□
低音域□□■
2、高音域はベリリウムコートに多いとてもスッキリと明瞭で、それでいて抜けの良い見通しの良い音。中音域は演出感が無くサッパリと淡々とした音を鳴らす。低音域は分離が良く締まった音を鳴らすが力感は少し不足する印象。
高音域は非常に明瞭でスッキリとした見通しの良い音を鳴らします。ベリリウムコート系のドライバのイヤホン、ヘッドホンはこういう高音域の傾向が多いのですが、このヘッドホンも同様にとてもハッキリとした明るい音を鳴らしてくれます。ただ、刺さりやすいドラムのハイハットのような帯域を強調気味に鳴らすので、聴き疲れを気にする人には向かないかもしれません。
中音域は特に脚色が無く自然な音を淡々と鳴らす印象です。全体的にサッパリとした音造りでボーカル帯域もサッパリと鳴らす傾向があり、個人的にはあまり気になりませんが、ボーカルの伸びやかさや余韻の美しさは少し感じにくいかもしれません。
低音域は分離の良い引き締まった音を鳴らしますが、少し力感は低めです。とても分離が良く重低音域の再現度も低く無いため、ロック、ハードロックといった音源も十分楽しめるのですが、低音域に魅力が集中しているヘッドホン群と比べるとある程度の力感の不足感は否めません。個人的にこのヘッドホンはあくまで高音域を重視した音造りとして妥協すべきポイントなのかなと思っています。
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3、本体の造りは良く、クルミの木を使ったハウジングはなかなか所有欲を満たしてくれる。そこそこ重たいが装着感も悪くなく使い勝手の良いヘッドホン
ハウジングの造りはなかなか良く、クルミの木を使ったデザインはなかなか所有欲を満たしてくれる印象です。HarmonicDyneという全然聞いたことの無いメーカーのヘッドホンだったので造りはあまり期待しないほうがいいかなーと思っていたのですが、ハウジングの木の加工といい開放部の金属の加工といい非常に良くできておりある程度高級感まで感じられるものになっています。ヘッドホン自体は結構重みがありますが装着感自体は悪くないので長時間の使用もそこまで問題はなさそうですし使い勝手の良いヘッドホンではないかなと思います。
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おススメ度 90点
4、高音域のハッキリとした見通しの良いヘッドホンを探している人におススメしたい名機。低音域の力感の低さだけは少し気になるが、それ以外は本当に素晴らしい実力を持ったヘッドホン。

20,280円という価格でこれだけの音が出ると考えたら相当優秀な製品だと思います。私のように高音域の鮮やかさを重視する人にはかなり良い選択肢になるのではないでしょうか。個人的にもう少しだけ低音域の力感があったら文句なしに絶賛できたのになーという思いもあるのですが、それを差し引いたとしてもかなりの実力のヘッドホンであると自信をもって言える逸品です。
明るいくハッキリとした高音域のヘッドホンを探している人、同価格帯の開放ヘッドホンでなるべく良いものを探している人におススメしたい逸品です。

HIFIMAN TWS800のレビュー

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HIFIMAN TWS800という現在33,000円にて販売されている、完全ワイヤレスイヤホンのレビューです。HIFIMANの完全ワイヤレスといえばTWS600という機種が正直褒められるところが1つも無いレベルの製品だったので、どうかなーと思いつつも同社のDEVAがなかなか良い出来だったので新しいBluetooth製品は期待できるかなーと今回レビュー用に借りてみました。

販売サイトはこちら
良い点
・HIFIMANお得意のトポロジーダイヤフラムのダイナミックドライバを採用。
・150Ωのダイナミックドライバを採用しており、HIFIMANの自信のあるBluetoothアンプでしっかりと駆動してくれる。
・音質は良い、HIFIMANらしい中低域にハリのある音で聴いていてとても楽しい、スッキリとした音でありながら力感のあるロック等に合うサウンド
悪い点
・33,000円は高い。良いイヤホンだが完全ワイヤレスとしては最高級機となるため、圧倒的な実力かと言われると疑問はある
・対応コーデックがSBCとAACのみでAPT-Xなどには対応しない。最近Appleが出したAirpods MAXが7万円弱でAACまでしか対応していないことから考えたらマシなほうではあるが、個人的にはAPT-X以上は対応してほしい。
・筐体が大きく装着感はあまり良くない。
・エージングに多少時間がかかる印象で正直鳴らし始めの4時間くらいは「やっちまったか?」と思った。
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IMG_20201206_204350HIFIMAN TWS800
1、音質はなかなか良い。HIFIMANらしいスッキリとした見通しの良い音でありながら、中低域にハリのあるとても聴いていて楽しい音。
音はなかなか良いです。前作のTWS600が酷評レベルの音だったので期待半分不安半分だったのですが、今回のはかなり良くチューニングされており良い意味でのHIFIMANらしいサウンドが体感できます。音質の傾向としては軽いドンシャリ傾向で少し低音が強めか、とても高音域のスッキリとした見通しの良い音と、過剰に目立たず、自然なバランスで適度にハリがあり力感のある中低域がとても好印象です。HIFIMANの最近のイヤホンの特徴として、この中低域のハリのある音があげられると思います。イヤホンで聴いて居るときにドラムのタムを叩く音が平面的で「タムを叩いているように聴こえない、、、」となる製品は結構多いのですが、このTWS800はしっかりと立体感がありタムのハリのある音をしっかりと再現してくれます。難点としては全体的に音の抜けの良さはそこまで感じられず、出音の割には音のレンジは狭めに感じるところですが、個人的にはここは許容範囲という印象でした。33,000円という最高級に見合う価値があるかというと正直自信を持って言えるレベルではありませんが、個人的にはその価格でも十分魅力は感じられる製品かなと思います。
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音のバランス
高音域□□□□
中音域□□□■
低音域□□□□
2、高音域はスッキリとした見通しの良い音だがもう少し抜けが欲しい、中音域は凹むことなく自然な音を鳴らす、低音域は分離が良く音の輪郭を強調しすぎない自然な解像感の高い音を鳴らす。
高音域は非常にスッキリとした見通しの良い音を鳴らします。ドラムのシンバル音のような煌びやかな音は実像感のある明るい音で鳴らしてくれますし、曇り感の無いとてもハッキリとした元気で楽しい音を鳴らしてくれます。ただ難点としては明るく見通しの良い音ではあるものの音の抜け、ノビはあまり良くない印象で、音の余韻の美しさまではあまり再現しきれておらず、良くも悪くもかなりサッパリとした音で鳴らす印象です。
中音域は癖の少ない音を淡々と鳴らしてくれます。ボーカル帯域に味付け感はなく、自然とあるがままの音を鳴らしてくれる印象です。ボーカル帯域に音の広がりだったり、アクセントを強調するような味付け感は無いため、あくまで淡々とした音を鳴らす印象があり好みが分かれそうですが、個人的には変に誇張した音にはしてほしくないので、ここは好印象です。
低音域は分離が良く、それでいて音の輪郭を強調しない自然な解像感の高い音を鳴らします。低音域の音の性質としてはサッパリとした音で低音を強調するような音ではありませんが、きっちりと重低音の下支えはある音なので力感を感じられる音になっています。結構完全ワイヤレスイヤホンは「低音の量は多いのに全然力感が無い」という重低音の再現度が低くてモヤッとする製品が多いので、ここはアンプの駆動力を重視しているHIFIMANらしい魅力なのかなと思います。
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3、筐体が大きく装着感はイマイチ、対応コーデックがSBCとAACのみでAPT-Xなどには対応しないなど仕様面の不満もあり。
写真の通り筐体がかなり大きいので装着感はイマイチです、私は問題なく使えていますが女性などの耳の小さ目な人は厳しい印象です。個人的に完全ワイヤレスイヤホンでトップクラスに装着感の悪いと思っているKPRO01とドッコイドッコイという印象です。また、対応コーデックがSBCとAACのみでAPT-X等に対応していない点もネックとして挙げられます。最近発売されたAppleのAirpods MAXが約7万でSBC、AACしか対応しない舐めてんのかと思える仕様だったので、それと同等と考えればマシかもしれませんが、高級な完全ワイヤレスイヤホンはAPT-X以上のものには対応している製品が多いため、ここはやはり残念な印象です。この製品は「見た目、使い勝手より、音質を一番重視したんや!」みたいなコンセプトの製品だと思うので、「それならAPT-Xくらい対応してよ!」と思ったのは本音であります。出音自体は悪くない音が出ているのですが、ここはちょっとモヤッとするポイントですね。(APT-Xは音が悪くSBCのほうが音が良いと主張する人も最近多く居るようですが、ここに関しては情報不足のため私はノータッチとさせてください)
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おススメ度75点
4、不満が無いと言えば嘘になるが、十分HIFIMANの高級完全ワイヤレスとしての面白みは感じられる製品。個人的はに結構好き。
ハッキリ言って不満は結構あります。筐体デカく装着感は悪いし、なんで音質重視の製品でSBC、AACのみの対応なんだよと、色々とね。ですが、出てくる音質はHIFIMANらしい魅力がしっかりと感じられるので10分くらい聴いていると「まぁ許してやるか、、、」とよくわらない感情になる製品です(笑)
「完全ワイヤレスでも150Ωのドライバを使って内部のアンプに金かけて駆動してやるぜ!」っていういかにもオーディオメーカーらしいアプローチは好感持てますし、音質も完全ワイヤレスとしてはトップクラスの実力があると思います。おススメしやすい製品かと言われると正直微妙ですが個人的には結構気に入っている製品です。

日本ディックス Pentaconn Cのレビュー NEH1-21-001

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日本ディックス Pentaconn Cという現在13,200円で販売されているUSB-TypeC→4.4mmバランスに出力をするDACアンプのレビューです。今回は日本ディックス様よりレビュー依頼を受けて頂いたものにります。
今回レビューするのは4.4mmバランス端子版ですが、その他にも3.5mmアンバランス、2.5mmバランス端子バージョンも販売されています。

販売サイトはこちら 
良い点
・音質はかなり良い。とても明瞭でハッキリとした音造りで私好み。1万円ちょいの価格でこれだけの音が出るのだから、低価格のDAPは本当必要なくなってきたなぁと思える実力。
・ケーブルは柔らかく取り回しが良い。本体が小型で鞄に入れっぱなしにしていても全く邪魔にならない
・駆動力もしっかりあり、大型ヘッドホンなどは荷が重いかもしれないが、多ドライバ系のイヤホンくらいなら大抵は問題ないと思われる。
・造りが良い。Pentaconn端子を製造している日本ディックスの製品なだけあって純正Pentaconn端子が使われており、使われている「Pentaconn φ4.4mmバランス接続中継ジャック」だけでも5,093円するものなので、かなり割安感がある。
・ハイレゾ音源もPCM 最高384kHz/32bitまで対応。
悪い点
・特に無いのだが、強いて言うなら利便性自体はBluetoothレシーバーのほうが上かなというくらい。(本製品は電源が必要なく、音の途切れも無いのでアドバンテージも大きい)
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1、音質はかなり良い。ハイエンドイヤホンを鳴らしても全く不満の無い実力で、1万でちょいでこんな音が手に入るのは良い時代になったなと感じられる。
音はかなり良いです。最近の1~2万価格帯のUSB DAC製品やBluetoothレシーバー製品の進化は凄まじく、本当1万くらいのDAPでは全く太刀打ちできない実力になっている印象であり、今回のPentaconn Cもその印象をさらに強くさせる実力を持った製品になっています。
音質の傾向としては明るくハッキリとした、輪郭をクッキリと表現するタイプの音です。高音域のシャリつく音とかも少し強めの表現するため、音の刺さりや聴き疲れの少なさを重視する人には向かないかもしれませんが、元気な明るい音造りの製品が嫌いでなければ文句なしに勧められる製品だと思います。力感のある低音域と、明瞭でクッキリとした高音域のアクセントが楽しい、非常にノリよく楽しく聴ける音造りになっています。
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2、駆動力もしっかりあり、幅広い機材を鳴らすことができる。多ドライバ系のイヤホンでも全く問題なく鳴らしてれる。
駆動力がしっかりと確保されていて、大型ヘッドホンなどは流石に荷が重い場面もあると思いますが、多ドライバ系のイヤホンや、平面駆動の小型のイヤホンくらいであれば全く不満の無い音を鳴らしてくれる印象でかなり好印象です。
一枚目の写真のLittle Dot Cu KISは2D2BA構成のイヤホンで駆動力の無い環境で鳴らすと、立体感の無い音になりがちなのですが、本機ではきちんと立体感のある自然な音場を表現してくれますし、2枚目の画像のTINHIFI P2は平面駆動で、駆動力の無い環境では低音がかなり軽い音になってしまうのですが、本機ではしっかりと力感のある重低音が表現されます。スマホに1万円ちょいの追加投資をするだけで、これだけの音を得ることができるんだから本当良い時代になったなぁと思います。
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3、PAW S1との比較では、PAW S1よりPentaconn Cのほうがハッキリとした輪郭の明瞭な音を鳴らしてくれる。PAW S1のほうが落ち着いた自然な広がりある音で一長一短である。
PAW S1と比較をしてみた印象では、結構価格差のある製品での比較ですがPentaconn Cはかなり健闘している印象です。ちなみにPAW S1は国内価格は2万9700円となっていますが、内外差がかなりあり輸入価格では165ドルなので、18,000円を想定した価格差として書かせてもらいます。
Pentaconn Cはとても明瞭でハッキリとした音を鳴らすのに対し、PAW S1はとても落ち着いた自然な広がりのある音を鳴らします。Pentaconn Cはとてもハッキリとした音造りで高音域が鋭く、ドラムシンバル音などは耳に多少つく印象があるため好みがわかれそうな印象ですが、PAW S1はとても刺激が少なく伸びやかで聴きやすい音を聴かせてくれます。どちらのほうが好みかと言われると、個人的にはハードロック、メロディックスピードメタルを聴くならPentaconn C。ポップス、パワーメタルを聴くならPAW S1のほうが好みという印象でした。
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4、安価に良い音を得るための最適解の1つ。Pentaconn純正の高級なプラグを使っていてお得感もあり、幅広い人におススメしやすい製品。
本当聴けば聴くほど「この音と、このコンパクトさで1万円ちょいで買えるのかぁ、、、」と最近の小型DACの進化に関心させられる製品です。また、今回の製品はPentaconn端子を製造している日本ディックスの製品なだけあり端子は純正品で、使われている「Pentaconn φ4.4mmバランス接続中継ジャック」だけでも普通に買うと5,093円するので割安感が結構あります。
今回は4.4mm端子のものをレビューしましたが、ラインナップには3.5mmアンバランス、2.5mmバランスのものもあるので、自身の環境に合わせて選択出来ますし、鞄の中に入れておけば邪魔にならずにいつでも良い音で音楽を楽しめる、USB TYPE C端子のスマホが普及した今だからこその非常に魅力的な製品だと思います。本機でハイレゾ音源もPCM 最高384kHz/32bitまで対応していますので、ハイレゾ再生に興味がある人の入門機としても良いですね。(個人的にハイレゾはあまり興味無かったのであまり言及しませんでしたが)
文句なしにおススメできる利便性が高く、それでいて音質も満足できる製品です。
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レビュー依頼等も受け付けておりますが、高評価を前提とするものは予めお断りします
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