メタラーのヘッドホンブログ〈PR〉

うちも含めレビュアーなんてクソですよクソ。

2019年12月

NICEHCK NX7 PROのレビュー

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NICEHCK NX7 PROという現在11,399円にて販売されている4BA2D1C(セラミックツイーター)構成イヤホンのレビューです。
販売サイトこちら In-Canal Earbuds Rankingはこちら 
特徴等
・4BA2D1Cのかなりてんこ盛りな構成(BA、ダイナミック、セラミックツイーター)
・全体的な造りは良くなく正直結構安っぽい。
・フェイスプレートがネジで交換可能になっている。ただこの交換機構の造りはあまり良くなく、開けるとドライバ背面が直接見えるため故障の原因になりかねないし、ネジ穴が舐めたりしやすそうなため頻繁な交換はおススメしない。
・フィルタが交換可能で赤(高域寄り)銀(中間)青(低音寄り)の3種類が付属する。
・装着感は比較的良好
・ケーブルはしなやかで取り回しが良い
・遮音性は可もなく、不可も無く、電車などでの使用も特に問題にはならないだろう

音質評価 93点
・音はかなり良い、よくこのドライバ数でまともな音に仕上げたなというのが本音。セラミックツイーターが入ったイヤホンは各社高級機で出してきているが、正直高級機でも冗談みたいなバランスの悪い音を出しているものが多い印象だが、このイヤホンはいたって真っ当なバランスの音を出してくれる。
・音質は一番好印象であった「中間 銀色」フィルタの音を基本として書く。
・音の大まかな印象は「適度なセラミックツイーターの主張が気持ちの良い高音域キラキラサウンド、NX7無印より低音域の質感がかなり改善されており腰高感が無く、ドシンとした重低音がしっかりとした沈み込む音で出てくれとても聴いていて楽しいイヤホン。」
・音のバランスは軽いドンシャリ
・音場は広くも狭くも無くといった印象。特に窮屈感を感じさせずに楽しむことができる。
高音域はシャキシャキと小気味の良い少し主張が強めの音を鳴らす。シャリシャリとした音の主張が苦手な人には向かない音だが、私のように高音域の煌びやかさ、ドラムシンバル音が強めの機種を好まれる人にはかなり良い選択肢になるだろう。また、シャリシャリとした音の主張は強めではあるが、音の伸びは良く強めの主張の割には音に刺さり感をそこまで感じず、派手さの割には聴き疲れも気にならなそうな点もポイントが高い。
中音域は凹むとまでは言わないが、ボーカルが半歩遠くで歌っているような感覚。ボーカル帯域の質感は基本的には癖の無い音を鳴らしてくれているが、少し音が高音域寄りに上ずる印象があり、ここがボーカルが半歩後で歌っているような、音圧の軽さになっているようにも思える。
低音域は量感こそそこまで多くは無いものの、要所要所でしっかりと深み、重みの感じられる質の良い音を鳴らしてくれる。デスメタルのような高速音源の低音域にもしっかりと対応してくれる分離の良さを持ちつつも、要所のベースラインのズーンと沈みこむような低音の力感はしっかりと再現されており、重低音をカットしたような軽さが無いのが好印象。
・分離はくテクニカルデスメタル音源でも全く問題なく音を分離して再生してくれた。(CryptopsyのShag Harbour's Visitorにて確認)
・相性の良い音源はメロディックデスメタル、POPS、ロック、明るめのアニソンなど。全体的に明るい音調なので、明るい軽快な音源との相性が良い。また、高音域のシャリシャリとした小気味の良い音を鳴らしてくれるイヤホンなので、メロディックデスメタルのように高音域にキラキラとした高音域のアクセントが多い音源とも相性が良い
・相性の悪い音源はEDM、ドゥーム、オーケストラなど。重低音の表現力は高いので聴いていてそこまで不満は感じないとは思うが、低音の量感を求める音源では他にもっと良い選択肢があると思う。

以下、「中間 銀色」以外のフィルタの音の印象も簡単に。
<赤 高音より>
・このフィルタはハッキリ言ってダメ。少し高音域に寄ったくらいの音が好きな私でもバランスが悪いと感じるくらいに、明らかにセラミックツイーターの音が殆どになってしまい、かなり聴き疲れのする音になる。
<青 低音寄り>
・銀フィルタから高音域の煌びやかさを少し落として低音を強めた音。こちらもなかなか印象は良く高音域の主張が適度に抑えられ、それでいて明瞭さはそこまで損なわないため銀フィルタで高音域の主張が強すぎると感じる人はこちらのフィルタにすると良いだろう

NX7 PRO

音のバランス(中間 銀フィルタ)
高音域□□□□■
中音域□□□□
低音域□□□□

オススメ度92点
・音はかなり良く11,399円という価格ならしっかりとおススメできるのだが、フェイスプレートの交換機構があまり出来が良くない点と全体的に安っぽさがあることからこの点数。正直4BA2D1Cというかなり無理した構成でこれだけ真っ当な音が出せているという点で少し普通より甘めの採点になっているかもしれないが、間違いなくNX7無印よりかなり改良された素晴らしいイヤホンであると言える。
・同社のNX7無印も高音域寄りではあるものの音はなかなか好印象だったが、NX7 PROはかなり音もフラットに近づき、それでいて全体的な質感もNX7より高く、スッキリと明瞭でありながら質感の良い低音が要所で欲しい力感のある音を出してくれるのが非常に好印象。
・ぶっちゃけ見た目は大分安っぽいが音は文句なしに勧められる機種である。スッキリとした音のイヤホンが欲しい方、1万程度でなるべく良い音のイヤホンが欲しい人におススメしたい名機

12月14日(土) ポータブルオーディオオフ会 inアキバ

https://twipla.jp/events/423414
会場
 東京都東京都千代田区岩本町3丁目11−7 滝上ビル3F西側 M+AKIBA
日時 12月14日(土)18時~21時 
参加費 500円 

参加を希望される方はこちらのTwiplaよりご登録をお願いします。Twitterアカウントをお持ちでない方は私のメールアドレス「headphone.metal.blog@gmail.com」にご連絡ください。

秋葉原で行われるポタフェスの後にオフ会を企画します。会場は岩本町からすぐの場所の貸会議室にて行います、秋葉原駅から徒歩7分くらいと思ってください。
今回は申し訳ありませんが場所代として参加費500円を徴収します。それ以外の金額は一切かかりませんのでご安心ください。(会場費はかなりカツカツでやっていますので、ご友人等もお誘いあわせの上参加して頂けたら有難いです。)

Twiplaの参加登録は大まかな人数把握と参加者間の交流を円滑にするために行っているものであり、当日の体調不良や急用でドタキャンになったとしても全く問題ありませんので「行けたら行く」くらいの気持ちで参加登録をして頂けたらと思います。

飲み会ではありませんので、年齢は関係なく未成年の方の参加も歓迎致します。
当日の飛び入り参加も歓迎しますが、会場人数に制約があるため出来る限りは事前登録をお願いします(来て頂いて定員オーバーだからとお帰り頂く事になったら申し訳ないので)
特に私が仕切ってどうこうという事は無いので、場所を提供するので勝手に喋って、自分の手持ち機材を聴かせ合ってと自由にしてくださいというゆるい会にしたいと思っています。

禁止、注意事項
アルコール、食べ物の持ち込み 禁止(アルコール以外の飲み物は持ち込み可)
会場内での喫煙 禁止
会場内での食事 禁止
上記は会場にて禁止されている行為で、実際にやられてしまうと追加料金や違約金を取られてしまうので明確に禁止とさせていただきます。
また、所持品の管理は自己責任でお願いします。仮に盗難等が起きた際に主催者は一切の責任を負いませんので、しっかりと注意するようにお願いします。(最近イベントでの盗難が増えていますので)

Q&A
Q、初心者でも参加できますか?大したものを所持していませんが参加しても平気ですか?
A、初心者の方でも未成年の方でもご年配の方でも、誰でも歓迎します。また、ポータブルオーディオの方々は、自分の手持ち機材を聴いてもらいたいという方が多いので、手ぶらで聴き専として来ても全く問題無いと思います。
Q、途中退出、途中参加は可能ですか?
A、可能ですが申し訳ありませんが参加費は一律500円を徴収します。

企業関係者様へ
過去のオフ会でHCKのイヤホンケースと伊藤屋国際のスマホリングと七福神商事提供のAuneゴムバンドといったノベルティ品を配布したところ非常に好評でしたので、オフ会にノベルティを置きたいという企業の方が居ればご連絡ください。

オフ会に試聴機を置くことも可能です。詳細や相談は当方のブログに記載されているメールアドレスかTwitterのほうにご連絡を頂ければと思います。
また、出展企業関係者の方もオフ会への参加は可能ですが、参加費の500円は同じく徴収しますのでご了承ください。

オフ会についての私の考え方や流れについてはこちらをご覧ください
質問等があればお気軽に私のブログに記載されているメールアドレスやTwitterから連絡して頂ければと思います

Loxjie D10のレビュー〈PR〉

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Loxjie D10という現在16,199円で販売されているDACのレビューです。大分前から手元にあったのですが色々忙しかったので大分後回しになってしまいました。同社の真空管ヘッドホンアンプのLOXJIE P20はなかなか印象が良かったので今回も期待値は高めで届くのを待っていました。

販売サイトはこちら LOXJIE P20のレビューはこちら
最初に良い点と悪い点を簡単にまとめておきます。
良い点
・DACチップにESSのES9038Q2Mを採用
・三角形で卓上使用にとても便利、液晶モニターの下とかにピッタリ
・USB入力だけでなく同軸、光入力があり値段と大きさの割に入力は豊富
・RCA出力の音は薄めの音ではあるが高解像度で中々好印象
・ヘッドホンアンプはUSBバスパワーとは思えないくらい駆動力があり、かなり好印象
・ヘッドホン出力時はRCA出力
悪い点

・RCA出力でも内臓デジタルボリュームが効いてしまうので嫌な人は嫌な仕様かも(ボリュームの無いパワードスピーカーとかに使うにはむしろ便利な機能だが)
・三角形の形が独特で環境によっては使いにくい形かも

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1、三角形の筐体は卓上で結構便利
三角形のDACって正直「意味あるの?」と思う人が多いのではないかと思いますが、これが使ってみると意外に便利で、写真のように液晶モニターの下とかのちょつとした隙間にスッポリハマってくれます。卓上でスピーカーやヘッドホンを鳴らしたい人にはこのデザインは結構重宝する意外な盲点なデザインでは無いかなと思います。実際に使ってみて「あーーなるほど」と自然に声に出してしまうほど、このデザインは結構便利に思いました。ただ難点としてはヘッドホン出力は背面にあるためヘッドホン端子をメインとして使う場合はちょっと見た目がスマートではなくなりますね。
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2、ヘッドホン出力の音は予想以上に良い、駆動力もUSBバスパワーとは思えないくらいある
ヘッドホン出力の音は予想以上、というか「予想外」に良いです。ヘッドホン端子も背面にあるし正直オマケ程度の機能だろうと思っていたのですが、平面駆動のHIFIMAN ANANDAを繋いでもしっかりと力感のある低音を出してくれ駆動力は充分ですし、とても高解像度でハッキリ、スッキリとした音を鳴らします。中低域に膨らみを持たせたりせず、全体的にカッチリと締まった音を鳴らしてくれる傾向なので面白みの無い音と評価する人も居そうですが、個人的にはこういうスッキリ、ハッキリとした解像感の高い音はかなり好み。もっと味のある音が欲しければ同社のLoxjie P20で真空管の味を追加してあげれば良いですし、卓上に置いても邪魔にならない低価格DACとしてかなり面白い選択肢になるように思います。
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3、RCA出力は内臓デジタルボリュームが効くのが好みが分かれそうだが音は悪くない。
RCA出力はヘッドホン出力同様にハッキリとした解像感の高い音で、締まった音を出してくれてなかなか好印象です。内臓のヘッドホンアンプもかなり好印象でしたが、流石に写真のようにEPA-007を繋いで聴くと大分グレードアップした音になった印象があります。音はハッキリとしているのですが内臓アンプよりも音の繋がりが自然で聴きやすい音になっています。ただ1点だけ気になる点として、このDACはRCA出力でも内臓のデジタルボリュームを通してしまうようでヘッドホンアンプとして使うときのボリュームボタンで音量調節が可能となっています。ボリュームの無いパワードスピーカーとかも直接使えるので環境によっては良い機能なのですが、ここは固定と可変は選べるようにしてほしかったなという思いはあります。(説明書見た感じ出来なそうだったけど、もしかしたら私の確認ミスかもしれません)
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4、卓上でスマートに使うのに非常に良い選択肢となるDAC
単純に同じ値段でもっと音質のみを追求すれば他にも選択肢はあると思いますが、卓上で使うDAC兼ヘッドホンアンプとしてはかなりレベルの高い製品と言えると思います。特に内臓ヘッドホンアンプの音と駆動力の高さには驚かされました。勿論据え置きの高級機とか専用機ほどの駆動力があるとは言いませんが、USBバスパワーで、かつ1万ちょっとのDACの内臓ヘッドホンアンプでこれだけの音が出せるなら文句のつけようが無いと言える素晴らしい実力であると思います。
卓上でスマートに使えるDACが欲しい人、小型で安く音質になるべく妥協しないDACが欲しい人におススメしたい実力派のDACです。
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