
https://www.fujiya-avic.jp/user_data/headphone_fes.php
今年もフジヤエービック主催のヘッドホン祭に行ってきました。
今回はそれなりに目立つ新機種もあったのですが、個人的に関心のあったもの以外はスルーしてしまったので試聴したものは少な目となっています。昔は「話題の製品はとりあえず全部聴いておこう」というよくわからない使命感があったのですが、こんな個人ブログでそんなネタ集めしたところで、、、ね?というのが今の本音なので、気になった製品、ご挨拶したいブースとかを中心に周ってきました。
毎回のことですが、あくまで試聴、しかも短時間かつイベント会場の騒音下での試聴ということで、基本的にアテにならない物と思って見てください 。


CreativeのSXFIシリーズです。
スマホで耳の写真を撮ることにより、その人に合った補正をした3Dサラウンドを楽しめるという技術なそうでヘッドホン祭では実際に写真を撮ってもらい映画、音楽といった音源を体験できるようになっていました。ぶっちゃけ私もこういう3Dサウンド系はあまり良い印象を持っていなかったのですが、SXFIは耳の写真を撮って補正してくれてるおかげかサラウンド系としてはかなり自然な音で、映画だけでなく普通の音楽を聴く分にも違和感の無い音で再生してくれていましたので、こういう物であれば良いなーと思いながら体験していました。手軽だし映画鑑賞用とかに持っててもいいかも

Fan Acousticのイヤホン群です
後でTwitterのほうで教えてもらったのですがAli express等でケーブルを販売していたシャオファンというメーカーのオリジナルイヤホンなのだそうです。50万円の14ドライバイヤホンを聴かせてもらいましたが、正直悪くはないけど20万円以下のBA多ドラ系と大差無いなっていうのが本音。あんまり価格ほどのアドバンテージは感じない印象でした、ビミョーかな。

Acoustic Revieの新ケーブル
Acoustic Revieは今後半田付けで出していたモデルをレーザー溶着方式に変えるそうで、半田の現行モデルとレーザー溶着モデルのケーブルの聴き比べを行っていました。音質の差は、、、ぶっちゃけあんまわからない、というか試聴機がULTRASONEのPRO900だったので、PRO900って嫌いじゃないけどかなり人工的な音だからケーブルの変化とかはあんま分かりにくいのよね(汗)まぁ元々の半田付けのモデルも普通に音良かったメーカーですのでレーザー溶着により更に音が更に良くなるということで期待しています。実際スピーカーケーブルとかでもプラグに半田付けをするのとネジで直接止めるのでは断然ネジ直接のほうが音は良い印象が強いですし、また機会があれば半田とレーザー溶着の聴き比べをしてみたいですね(次はPRO900以外で、、、w)

Moondrop KXXS
Kanas proよりスッキリハッキリとした音になっており個人的にかなり好きな傾向のイヤホンでした。多分同社のliebesleidが好きな人はこれは結構気に入る人多いんじゃないかな。価格もKanas proと大差ないとのことなので結構欲しくなりました。

Moondropの新作インナーイヤー試作品
liebesleidと大差ないくらいの価格を想定したイヤホンとのことですが、かなり良かったです。liebesleidのような高音域の鮮烈さは維持したまま低音域の量感を増やした音で、音の輪郭もハッキリしていてそれでいて不自然さの無い非常にクオリティの高いイヤホンとなっていました。音決めはまだ悩んでいるところとのことですが、これは発売が待ち遠しくなる製品でした。

HIFIMAN JADEⅡ
HIFIMANの静電ヘッドホンで、ヘッドホン15万、アンプ15万円の30万円くらいのシステムなのですが、これがメチャクチャ良い。30万円という価格もむしろ安いと感じるくらい、個人的に今回のヘッドホン祭りで断トツに印象の良かった機種かもしれません。非常に高精細な音で高音域の鮮烈さは今まで聞いてきた中でも間違いなくトップクラス、本当に1音1音のキメの細かさ、鮮烈さが素晴らしい非常に明るい音のヘッドホンでした。これは発売したら真面目に購入を検討したいと思っています。

SIMPHONIO VR1
ダイナミック1発で25万円ほどと強気のイヤホンですが、音はなかなか良く、正直高音域の鮮明さとかは少し物足りなさは感じますが、中音域の表現力が素晴らしくボーカルが適度に広がりのある聴きごたえのある音で鳴ってくれ、余韻まできちんと再現したリアリティのある音に感じられましたし印象は結構良かったです。代理店募集中ということでしたが、このクオリティのイヤホン出してくるのであれば、代理店が付くのもそう遠くはない気がします。

Dita Dream XLS
初日はモックのみでしたが2日目からは試聴可能となりました(初日の午後にやっと実機が届いたんだそうな)音的にはDreamより少し広がりのある余裕のある音場を生かした自然な音で結構印象良かったです、個人的には無印Dreamよりは断然こっちのほうが好きですね。でも25万で欲しいかと言われると正直微妙なところですけど

Final Bシリーズ
B1,2,3と全部聞きましたがB2、3はハッキリクッキリとして解像度の高い音で、B1はFinalらしい響きを意識した少しゆったりとた余韻を楽しめるイヤホンという印象でした。どれもなかなか良かったですが、私の印象としてはB1>B3>B2の順に印象が良かったです。B1は購入予定

acoustic effectYSM-33/ROFCとYSM-44/RS
どちらも低音域を増やしたモデルということなのですが、正直低音を増やした分高音域に曇りが生じてしまっている印象で、低音が増えた分このメーカーの売りの高域の魅力が損なわれてしまっており微妙に感じました。それで低音域の質感が良ければまだ話は別ですが低音も締まりの無い無理して出している感のある音でしたし、現行機のYSM-04/RSの音が好きな人にはあんまり受け入れられないタイプの音な気がしました。個人的には大分ビミョー

Fidue A93
Fidueは大体の機種が強めのドンシャリな元気サウンドで一貫しており、このイヤホンもその延長戦にある派手な音造りですね。私は嫌いじゃないけど、嫌いな人はトコトン嫌いなタイプの音。正直予定価格の20万程度を出して欲しいとは思いませんけど、こういう派手な傾向の音の高級機もたまにあってもいいよなーと思いながら聴いていました

stealth sonics u9
Eイヤで聴いたので写真はEイヤで撮ったものです。筐体は非常に玩具っぽさがあり安っぽいですし、音も全体的に曇り気味でそれでいてどこの帯域にも特筆するほど良いところが見つからないという、正直10万円以上という価格を聞いて、それは無いべ、、、と思ってしまった製品です。個人的にはかなりナシ

AZLA ORTA
これもEイヤで聴きました。音はそこまで味付けの無い普通の音ですが、どうも全体的に曇り気味な音で音の伸びも良くないし、あまり良い印象はなかったです。AZLAはAZLA MK2がなかなか悪くなかったので少し期待していたのですが、個人的にORTAはちょっと期待外れ


SIMGOT EK3とNeptune
Neptuneは正直強めのドンシャリ音で元気すぎる印象があり個人的にはあまり良く思わなかったのですが、EK3は非常に良かったです。適度に広がりのあるEN700PROに近い鳴り方で、ゆったりとした余裕のある音場と広がりを持ちながら、音の分離は損なわずどんな音源にも上手く対応する非常に良い意味で音楽的な上手い味付けの音だなと思いました。これは結構欲しい。

Final D8000 PRO
音の傾向はD8000を全体的に少し派手にした音造りかなーという印象で、全体的に音の輪郭とかがハッキリ出やすくなった半面少し聴き疲れしやすいかなという印象でした。元々大出力で使うときに振動版がビビることがあるということから作られたモデルなそうですが、そもそもD8000の時点で振動版がビビることなんてまず無いので、特殊なに使い方をしない分には音がPROのほうが気に入った場合以外はノーマルで良さそう。D8000買った後でしたので、PROのほうが断然良かったりしたらショックやなーと思っていましたが、そんなこともなく安心しましたw
ヘッドホン祭での試聴の感想は以上になります。ほかにもいくつか試聴しましたが覚えてなかったり印象に残っていなかったりなので。
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https://twipla.jp/events/375156
今回も中野サンプラザの会議室を借りてオフ会を開催しました。今回は参加者の方の間でも声をかけあって頂いたようで最終的に38名参加の非常に賑わいのあるオフ会となりました。参加してくださった方々本当にありがとうございました。
また、今回は七福神商事、SIMGOT JAPAN、HIFIMAN JAPAN、NICEHCK、Acoustic Revive、Kinboofi、Creative様にご協力頂き試聴機面で本当に充実したオフ会になり参加者の方々からも楽しめて頂けていたように思います。ご協力頂いた企業の方々本当にありがとうございました。




オフ会では前回好評頂いた「怪しいオーディオ比較試聴」のスペースを設け、電源ケーブルの音質比較や、壁コンセントごとの音質比較といった非常にニッチな体験スペースを設けました。しかも今回はAcoustic Revive様にご協力頂いてケーブル類もかなり豪華な聴き比べが出来ましたし、非常にニッチで濃い体験スペースが出来て個人的にも非常に満足感はありましたし、体験者の方々からも「こんなん聴かなければよかった」「壁コンセント変えただけなのに音違う気がする、、、モウヤダ」などの喜びの声が聴けて本当に楽しかったです。
また、写真のようにオペアンプを大量にお持ちいただいた方、自作のケーブルを沢山お持ち頂いた方、tfz series 7などのブースにもまだ置いていない未発売商品をお持ちいただいた方など、オフ会らしい参加者のマニアックな所持品がドンドン出てきて個人的にも非常に充実したオフ会になりました。
また、記事の最初でも紹介したCreativeさんがSXFIの体験セットを持ってきてくださり、実際にオフ会会場でも体験できるようにしてくださいました。個人的にも結構面白い技術だと思いましたし、やっぱりああいう「耳型を写真で撮って補正する」っていうのは何かワクワクしますよね、、、w
他にも色々書きたいことはあったのですが、まぁ何より大きなトラブルも無く本当に参加者の方々に恵まれたオフ会だと思っています。オフ会はまた定期的に開きたいと思っていますので、是非今回遊びに来てくださった方も、まだ参加されたことの無い方も、気軽に遊びに来て頂けたらと思います。オーディオの趣味会合は楽しいぞ!(笑